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この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。




彼の声 2008.5.19

発行日: 2008/5/20

まだその先を見据えられるだろうか。
その先とはどの先なのか。
歴史の教訓に足を取られているわけではない。
躓きの原因は他にあるようだ。
たぶんその時の判断が間違うような巡り合わせらしい。
言葉が適当に組み合わさって、
誰かの過ちを形作る。
それで何を述べているわけでもない。
君には何もできない。
過去の経験から学んでも、
どのような結果が出るかはその時の運だ。
君の思い通りになるはずがない。
そんな思い込みからどんな認識に至れるのか。
それでもなんとかしようとしているのだから、
まったくご苦労なことだ。
響いてくるのは無機質な音だけか。
それが何を暗示しているわけでもないか。
気に入らないことは他にもありそうだが、
今そこで気に入らないこととは何なのか。
たぶんなるようにしかならないような
気がしているのだろう。
たとえそれが思い違いであろうとなかろうと、
そこから前向きな回答を導きだすのは不可能だ。
何を語ってもそれ以上の見解を求めることはできない。
この世界はいったいどうなってしまったのか。
君の感じ方が変わってしまっただけなのか。
何に対しても怒りがわいてこない。
どんなに理不尽な行いが顕在化しようと、
そこにはそれなりの必然があるように思われてしまう。
しかしそれを許してしまってかまわないのだろうか。
許せなかったら怒るべきなのか。
何とも思わない。
すべては君には関係のないことだ。
なぜそこで思いとどまってしまうのか。
内面から吹き出そうとするどんな否定的な感情も、
吹き出す寸前で押さえ込もうとする。
理由が欲しいか。
何のことはない、
我慢の限界に達していないだけなのではないか。
気に入らないなら気に入らないと表明できないのか。
いったい君は何を相手に語ろうとしているのか。
空は曇り風もやみ、
雨はとっくにあがっている。
別にそんな天候が気に入らないわけではないだろう。
もう夜だ。
君はこの世界がどうなってほしいと思っているのか。
どうにもならない。
はじめからあきらめているのだろうか。
君に何ができるだろう。
君以外にも何もできない者が存在するらしい。
それがどうしたわけでもない。
誰もが何かをやろうとして、
絶えず思い通りになるように
しようとしているのではないか。
それがどうかしたのか。
何がどうしたわけでもなく、
何もかもがどうかしているのだろう。
その結果がその時点での状況を形成している。
君にはなじめない状況だ。
だからなんとかしようとしているわけか。
なんとかしようとして
どうなるわけでもないと思っている。
やはりはじめからあきらめているようだ。
少し前の時点ではあきらめきれないのに、
次第にあきらめかけてきて、
その時点ではあきらめている。
要するに挫折しているわけだ。
言葉を記すのが嫌になってしまったようだ。
いくらでもそう思い込みたい。
終わりにしたいのだろう。
そして何かについて語りたい。
空疎な内容はもうたくさんか。
この世界が真っ暗闇に包まれる前に
どんな言葉を発したいのか。
それは冗談のたぐいだろうか。
何を真に受けることもできない。
言葉そのものが空疎な響きを内包していて、
虚しさとともに空白に記される宿命なのだ。
何がそれを促しているわけでもなく、
自然と中身が抜け落ちてしまうのだろう。
残った文章は
事物の抜け殻として存在しようとしているわけだ。
それが存在の不可能性をまといつつ、
それでも文字を並べるように
何かが誰かに命じているのだろう。
君はそこで何かの罠にはまっているのだろうか。
そんな生易しい状況ではなく、
他の意識が君に関係することをためらっているのであり、
その煮ても焼いても食えないようなものを
なかったことにしたいのだろう。
そんなものははじめから存在しなかったこととして、
それを抜きにしてその先を語りたいのだ。
だがそれで何がわかるというのか。
わかっているふうを装っているのだろうが、
それでわかっていることにはならない。
だがわからないとも思えない。
そこに何かがあるとしたら、
それは事物の影だ。
影が本体について語ろうとしているのだろうが、
どんな説明を要するのか。
実体を言葉で表現できるだろうか。
何について述べているのでもないような
感覚に陥っていないか。
すでに誰かの術中にはまり込んでいるのではないか。
冗談ですべての疑念を解消できるとは思わない。
怠惰な心はどこまでも怠惰であろうとする。
もうその辺でやめもらいたいわけだ。
いい加減におしまいにしてもらいたいのだろう。
結局自らができないことをやろうとしていることに気づき、
そこから退く機会をうかがっている誰かに
追従しようとする。
いったい君は何について語っていたのか。
君の他に誰がいるというのだろう。
何も考えられない。
考えようとすると頭が痛くなり、
自分自身で自分の邪魔をしているわけだ。
それが無意識に危険を察知している証拠となるだろうか。
音がやけに大きくないか。
うるさいくらいに響き渡る。
そこは空洞なのだろうか。
心を虚無に食い荒らされて、
くだらぬ妄想も抱けなくなる。
それ自体が妄想なのだ。
確かに虚無はくだらぬ妄想だ。
その時点ではそうなのだろう。
ではそんな思い込みがいつ変化するのか。
未知の時において何を悔い改めることとなるのだろうか。
虚無に問いかけてみなければ
わからないことなどあるはずがないか。
そう思い込んでいればいい。

 
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