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彼の声 2008.5.18

発行日: 2008/5/19

虚構の中で君は
どこまでもとりとめのないことを思い描いている。
そしてそこで発せられたすべての言葉には
限界があるらしい。
言葉も心も無限ではない。
想像力には限りがあり、
物語に取り込まれてしまうような何かを持っている。
際限がないのは虚無だけか。
当時の天皇は何を統治していたのだろうか。
今は飛鳥時代ではなく、
君は一神教の支持者ではない。
しかし一神教と飛鳥時代との間に
どんな関係があるというのか。
テレビを見ながら何を思いついたか知らないが、
述べていることは相変わらずのでたらめで、
真剣になって何を述べているわけでもないようだが、
ならばさっきまでは、
冗談では済まないようなことを
述べているつもりだったのか。
壁紙の表面を黒い犬が走り去る。
閉じたシステムの中で何を示そうとしても、
すべては空想の産物なのだろう。
作り話の中にいる登場人物たちは、
物語の外部との交流が必要だとは思わない。
たぶんどこかで不具合が生じているのだろう。
現実と妄想の狭間で苦悶しているのは架空の意識だ。
現実の中で何かをつかみ取る前に、
それを示す言葉だけが先行しているわけで、
毎度のことで腹が立つ以前に笑ってしまうが、
気がつけば久しぶりに影が何かを語ろうとしている。
また冗談でそんなことを述べているのだろう。
それらの映像を見逃してしまって
かまわないのだろうか。
たぶんそうではなく、
その場に生じた偶然の巡り合わせで、
何かを優先させる機会が到来してしまったらしい。
どれほど本気になろうと、
すべては作り話の範囲内で
生じている言葉の連なりだろうが、
そこに構成される架空の意識が、
どんな話を思いついたわけではなく、
テレビドラマなどで語られる
ありふれた話を見聞したいわけでもなく、
ただ言葉を並べてつまらないことを
述べているつもりになるが、
それで何がわかるわけもなく、
まだ何も述べていないことに気づくが、
そこに生じている
わかったようなわからないような説明もどきが
馬鹿げているのだろうか。
影はそれ以外に何を語るつもりもないらしく、
何かを述べる代わりに
ひたすら言葉を並べているようだが、
それで何を記していることになるのか。
それらの言葉をいくら読んでも、
何の幻想も抱けない。
たぶん架空の誰かは言葉を記しながら
夢物語でも見ているのだろう。
意味不明である以前に述べていることが
矛盾しているようだ。
何のためにそれらの文章があるとも思えず、
何も思いつかないうちに
明日になってしまったようだ。
意識が今日という時間帯から遠ざかる。
語るべきことがまだ何もないのに、
取り返しのつかないような
言葉の連なりが生じていて、
画面上で誰かが頭を抱えている画像が
表示されているようだが、
ついに君は何も語れなくなってしまったのか。
そうだとしたらどうなのか。
やめられるのだろうか。
やめたら幸せになれる。
そんな思い込みに誘われて
挫折感を呼び寄せられるだろうか。
他に何かやりたいことでもあるのか。
ならばやりたいことをやればいい。
過去の意識を言葉で拘束する気はない。
そのつもりがあってもできないだろう。
そう述べて誰を突き放そうとしているのでもなく、
過去を蒸し返して、
非難の的となるようなエピソードを
探り当てるつもりもなく、
それを話題になりそうな話と
すり替えようとしているのでもない。
彼岸で何かが君を待っている。
それは誰かの死か生か、
はたまた嵐の予感でもしているのか。
文章的につながらない。
だが他に何がやってくるとも思えない。
さっきから同じようなことを
延々と述べているようで、
それを読み飛ばしている誰かは、
飽きを通り越して呆れているようだが、
たぶんそこには誰かの不満が渦巻いているのだろう。
本来の君が語ろうとしているのは
そんなことではない。
本来がなければこの世界には何もない。
あるのは誰かの作り話だけか。
ありふれたことを語ろうとしても失敗してしまう。
天気予報的には本当に嵐が近づいているようで、
それは翌日のことだろう。
そう述べて
別に何をおちょくっているわけでもないが、
何となくこの世界を馬鹿にしたくなってくる。
そんなわけで物語は閉じたシステムだ。
そこに目的があるからいけないのだろう。
登場人物が目的に向かってしまうことが、
話をつまらなくしているのだ。
目的は仮のものでなければならず、
本気でそれを達成しようとしてはいけないのであり、
どこまでも目的から外れて、
そこから遠ざかるように行動しなければならない。
だから意味不明な話にならなければならない。
わかりやすく語ろうとすると、
それが目的となってしまい、
この世界の無限性を示せなくなる。
現実から遠ざかる代わりに真実から遠ざかってしまい、
そこで語りが限定され、
いったん有限の範囲が確定されてしまったら、
そこで終わりなのだ。
愚かな人々に理解されたら後は用がない。
謎は終始なぞのままでないと興味を失ってしまう。
だから話の始まりから終わりまで
目的はわからないままであるべきだ。
だがそんな冗談が君に通用するだろうか。
それで何か不都合なことでもあるのか。
そこで誰が愚か者に近づいているのだろうか。
何を語ろうとしているのでもなく、
語ろうとする意志を打ち砕き続けている。
中途半端に説明しすぎているのであり、
それが反省材料になることもない。

 
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