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彼の声 2008.4.28

発行日時: 2008/4/29

誰かはまた昨日の時間帯に
何かを記そうとしているようだ。
相変わらず言葉が今日に届かない。
昨日は晴れていただろうか。
河口付近の川面は淀んでいるようだが、
そんな風景を軽く振り切り、
北の内陸方面へ向かっている。
意識が何を求めているとも思えず、
それが君の意識なのかもしれないが、
そんな話の設定でも物語へは移行できないだろう。
その気がないのだから仕方がなく、
誰が欲していることもでもないように思われ、
風景はその時の無関心とともに、
さらなる背後へと退いてゆく。
君がそれを望んでいるのではない。
誰も望まないような未来が到来して、
何となくあっけにとられるような
驚くべき事件に遭遇したりするのだろうか。
そこで何が執り行われようとしているのだろう。
それはまたしても
君には関係のないこととなってしまうのか。
結果としてそうであったとしても、
何がどうなって
君の出現を食い止めようとしているのでもなく、
そこにどのような理由を
ねつ造しようとしているのでもない。
その辺から何となく
意味不明気味の無内容に近づいているだけか。
そうだとしても
それをどう修正できるものでもないだろう。
何をどうすることもできはしない。
たぶん昨日から見れば明日は休日なのだ。
明日になってもそれは変わらず、
ただの決まり事に過ぎず、
それをどうしようというのでもないらしい。
今日も世界は
ニュース的な様相を帯びているように思われ、
意識は絶えず現実から遠ざかろうとしている。
それで何がどうなったわけでもありはしない。
無関心になりたければ
いくらでも無関心になれるような世界だ。
それについて何の罪悪感も覚えない。
これからこの世界がどうなるのであれ、
それについて何を述べても仕方ないだろうか。
何をそんなにあきらめたいのか。
誰が何をあきらめようとしても、
そんなことにはおかまないなく、
ひたすら言葉が記されてゆく。
それがその場の執念を示しているわけだ。
まったくあり得ない話ではないが、
それはただの無駄なのかもしれない。
質的にどうなのか。
量的には十分か。
何について何を述べているのか。
何の話をしているのだろう。
黙りこくっているだけでは何もわからない。
誰かは国家的イベントという大げさな行事を
否定したいわけか。
そこに向かってスポーツが進化し続けているらしい。
まったく馬鹿げたことだとは思わないか。
膝の痛みがぶり返してくる。
まるでくだらぬ幻想を抱いているわけではない。
何か異物が侵入してくるような恐怖が襲ってくるか。
それとはまったくの無関係だ。
なぜそこで言葉がバラバラに飛散してしまうのか。
話が意味をなさなくなる。
遊んでいるのかもしれない。
気がつけば意識はどこにも反映されていない。
何となく抽象的なことを
述べているような気がするのだが、
思い違いも甚だしいか。
それでかまわないと思えば何のことはなく、
何でもなければそこから遠ざかれるかもしれない。
退屈を持て余しているのだろうか。
気まぐれにそん風に感じられれば
楽しい気分でももたらせるだろう。
君には必然的な結末が用意されているのかもしれず、
今はそのための下準備が
入念に施されている最中なのだ。
何もそれで憂鬱な気分になることもないか。
自らについて語るのは容易なことではない。
語っているうちに眠たくなってくるが、
それは自らについて語っているからではなく、
ただ何となくそうなっているだけか。
何を卑下しているわけでもなく、
自らに何を言い聞かせているとも思えない。
誰かは人間が下等な動物に感じられて、
他人がみすぼらしく見えている時の自らは、
優越感にでも浸っているわけでもないだろうが、
そんなに認識を変えるような
出来事に遭遇できないことが、
何となくこの世界のくだらなさを嘆いている
誰かの意識を後押しているようだ。
まったく本気ではないような気がするのだが、
それの何を否定したいとも思えず、
言説的に何を修正する気にもなれない。
誰かは君に何を語ろうとしているのか。
何も語らずに示すような内容ではなく、
肯定できるような内容を何も提示できないことが
嫌気がさす原因となっているのだろうか。
ただの意味不明に思われてくる。
しかしいったいこの世の何を肯定し、
何を賞賛すべきなのか。
文明や芸術や科学技術のすばらしさや、
スポーツにおける人間の驚くべき身体能力や、
それらを含むゲーム全般における
洗練された戦略や戦術など、
あるいはマジックや探偵ドラマにおける
人の虚をつく仕掛けの数々を賞賛したりすれば、
何となくそれ風の言説を
構成することができるかもしれない。
だが重要で本質的な何かが欠けていないか。
それは哲学とか倫理学とか、
人の進むべき道とかいうものを指し示すことを
生業としている人々が主張するようなことか。
宗教の教義において述べられていることも
それと似たようなことか。
だが常にそこから逸脱しようとするが
人間の性というものか。
そう述べると何か適当な内容に
至ったつもりになれるだろうか。
何となく虚しくなってくるようだ。
そういうやり方では今までに
すでに他の誰にかによって
提示された内容の域を出ることはない。
たぶんそれでかまわないのであって、
それでは虚しいと思われるなら、
虚しくなっていてかまわないのだろう。
いったいそれ以外に何があるのか。
君には虚無があり、
空疎な冗談としてそんなことを述べているはずだ。

 
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