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彼の声 2008.4.24

発行日時: 2008/4/25

何となく出ばなをくじかれている。
実質的には誰と何を競い合っているわけではない。
そう感じられてしまうこと自体が、
意識が何らかの論理の影響下にある証拠か。
しかし論理とは何だろう。
我々は何に対して危機感を抱いているのか。
そこでどのような現象に遭遇しているのか。
我々とは誰なのか。
我々は人間ではない。
別に人間不信に陥っているわけではない。
ただ相変わらず述べている内容が空疎だ。
翌日の空は晴れ渡り、
誰かの思いも消えてなくなるほど日差しがまぶしいか。
この世は言葉や映像や音楽で洪水状態だ。
その洪水を乗り切るためのノアの方舟など
どこにもありはせず、
人々は言葉に溺れ映像に溺れ音楽に溺れている。
だがそれだけで何が不都合なのか。
溺れていれば幸せになれるかもしれない。
そう思っている君は言葉に酔っているのではないか。
状況がそれを促している。
季節は春だ。
君がそこから抜け出るには時間が必要だ。
時間は何を解決しようとしているのでもなく、
ただひたすら過ぎ去るだけで、
それ以外に何も用をなさない。
過ぎ去るだけでは何か無責任な感じがしてくる。
人はなぜ他人を殺めようとしているのか。
過ぎ去る時と何の関係があるのだろう。
そうではないと思いたいのだろう。
それらの思考は制度に縛られているようだ。
それは軽はずみに否定されるべきものではない。
何もなければ意識が現世から退いてゆく。
考える力が弱まっているのかもしれない。
君にとっては身に降り掛かる災難でさえ他人事か。
それについては何も考えなくてもいいのだろうか。
実際に出来事に遭遇していると感じたら、
その時は自然と思考作用が作動するのだろう。
今は何に直面しているわけでもないので、
何も考えようとしないらしい。
本当に考えるべきことなど何もないのだろうか。
すべての現象から突き放されているような感覚があり、
そんなわけで誰かはもはや用済みの人間になりつつある。
君はそんな認識で気が済んだのか。
誰に向かってものを述べているつもりだ。
それらの意識が存在しようとしている時空には
何もありはせず、
そこで語っているつもりの内容は
自然と空疎になるらしいが、
それはあり得ないことだろうか。
現状がそうなのだから、
それこそが真実なのだろう。
ならば作り話としてはどうなのか。
この期に及んでどんな嘘をつけというのだろう。
それは神のお告げか何かか。
そうだとしたらこれからどうするつもりなのか。
今の心境を
何かたとえ話のようなもので表現したいわけか。
まったくわからない。
いつものように本気になれないようだ。
君がそうなのではなく、
誰がそうなのでもない。
では本気になれないというのが嘘なのか。
何かの努力が水泡に帰す時、
何となく笑いのきっかけのような雰囲気が形作られ、
君を愉快な気分にさせるのかもしれない。
では実際に何を笑っているのか。
暫定税率が復活して
ガソリン価格がまた値上げされたら愉快だろうか。
気がついたら尺取り虫が腕の上を這っていた。
何が愉快かはその時の成り行き次第か。
暫定税率が復活しなかったら、
道路工事が減って
少しは渋滞がなくなるかもしれないが、
渋滞解消のための
道路の拡張やバイパス工事も
できなくなってしまうだろうか。
どちらが渋滞解消の効果があるのかわからないが、
それはガソリン価格が上がって
ガソリンの使用量が減り、
それだけ大気中の
二酸化炭素濃度の上がりが鈍っていいのか、
あるいは暫定税率が廃止されて、
その差額分だけ他の商品の購買意欲が刺激され、
その結果個人消費が上向き、
または運送業界の業績が上がり、
その分景気が良くなっていいのか、
どちらがいいかは
判断する者の立場上の違いになるだろうか。
暫定税率がなくなって道路工事が減って、
土木業者が倒産するか、
あるいは暫定税率が復活して、
軽油価格の上昇で運送業者が倒産するか、
そのどちらが切実な問題なのだろうか。
どちらにしても
君には関係ないことのように思われるが、
言葉を記している誰かは車を運転するので、
ガソリン価格は安いに越したことはない。
そのために地方自治体の税収が減って
困るというなら、
そのぶん仕事を減らして
職員をリストラすればいいだろう。
簡単に述べているが、
実際にリストラ対象となった人は悲惨だろうか。
そうなったらその人にとっては
深刻な事態になるのだろうが、
推測の範囲内で
いい加減に述べている誰かにとっては
どうでもいいことか。
確かにそんなことをいくら述べても
何がどうなるものでもない。
そんなことは問題でもなんでもなく、
世の中の制度が少し変わっただけで
損する人もいれば得する人もいるということでしない。
だがその制度自体に
どのような正当性があるのかといえば、
暫定税率はあくまでも暫定的なものであり、
それを恒久的に維持しようとしているのだから、
それに無理があると考えるのは、
きわめて当然の認識になるだろう。
簡単に考えればそういうことでしかない。
そこに後からいろいろな事情や理屈を付け加えて、
何十年も前の暫定的な措置の継続を
正当化しているわけで、
まともな思考力を携えた人で、
それが廃止されたら損害を被る人以外は、
そういうやり方には反対すべきではないか。
とりあえず今のご時世では
そんな正論はまかり通らないのかもしれない。

 
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