彼の声 2008.4.6
発行日時: 2008/4/7原因はわかっているが、
わからないふりをしている。
どうあがいても一日おくれになってしまう。
心は鬱状態なのだろうか。
理由はそんなところだ。
理解できない。
すでに翌日だ。
夕方からは雨が降るらしい。
それらの文章には利用価値がないように思われる。
何に利用したいのかわからない。
人はなぜフィクションを構成しようとするのか。
それで何を思いついたわけではない。
君には必要のない作り話か。
それでも創意工夫が必要らしい。
あからさまな損得勘定は嫌らしい。
ならば停滞した現状に風穴でも開けるつもりか。
意味がわからない。
そういうことは述べたくないのだろう。
それとは関係ないかもしれないが、
どうも公務員は汚れ仕事をしたくない傾向にあるらしい。
例えば公園や公共施設の清掃や
ゴミ収集などは民間業者に委託して、
競争入札によって経費を削減しようという魂胆で、
実際に低価格で仕事を請け負っている業者の従業員が、
低賃金やリストラで苦しんでいるのだそうだが、
何となくそれは弱い者いじめの典型のような気がしてくる。
その地域の住民に対する行政サービスを担っているのが
公務員なのだから、
もしかして公共施設の清掃や
住民が出すゴミを収集して回るのが、
公務員としての本来の仕事なのではないだろうか。
なぜ彼らはそういう肉体労働は民間に押し付けて、
自分たちは役所の中で事務作業ばかりやっているのだろう。
本当にそれらの事務作業は必要なのか。
役所にしろ大企業にしろ、
そういう組織が大規模になればなるほど、
汚れ仕事は下請け企業に低価格で押し付けて、
自分たちはこぎれいなオフィスの中で、
企画会議だのプレゼンテーションだのに
明け暮れているわけか。
それがこの時代のカースト制度なのかもしれない。
現代文明の限界がそういうところから垣間見えてくる。
いったい何が自由競争なのだろうか。
主導権を握っている側が王侯貴族気取りなのであって、
おいしいところは自分たちで独り占めしておいて、
指導者面して、
弱い立場の者たちに低賃金の汚れ仕事を押し付けてくる。
これが笑わずにいられようか。
たぶん当人たちは無自覚なのであり、
それが当然だと思い込んでいるのだろう。
しかしそれをどう改善したらいいのだろうか。
勝ち組の人たちは
そういう実態からやましさでも
感じるのかもしれないが、
彼らに社会を変革するための主導権があるのだろうから、
彼らが率先して行動を起こさなければ
何も変わらないだろうが、
まさか自分たちの既得権益を
捨て去ることなどできはしないか。
彼らにとっては現状で十分なのだろう。
しかしそうだとすると変革の担い手は、
低賃金で汚れ仕事を押し付けられている側なのだろうが、
何の権限もない彼らに何ができるというのか。
昔ならプロレタリアートによる暴力革命
という幻想を共有することになるわけだが、
たぶん冗談以外では社会主義革命などあり得そうもない。
そこから先はまるで漫画のような話になってしまいそうで、
何となく本気になれなくなっているのは、
君が傍観者の立場を占めているからか。
現実に働いている誰かにとっては
冗談では済まされないことだ。
たぶん世の中には役割分担というのがあり、
人気のない職業は低賃金の汚れ仕事であり、
人気のある職業はきれいごとばかりで押し通せるような
夢のある仕事なのだろう。
薄っぺらな心の大衆から
羨望や尊敬の眼差しで見られているのは、
その手のきれいごと的な職業に就いている人たちで、
そういう職業に就くにはそれなりの競争があり、
それに勝ち残った者でないと
ありつけない仕事なのかもしれないが、
それは低賃金の汚れ仕事を
押し付けられている者たちなしには
成り立たない職業であり、
立場なのではないか。
要するに華やかなステージの真ん真ん中で
自分を見せびらかす者と、
そのステージを建造するためにかり出される土木作業員や、
メンテナンス用の清掃業者がいるというわけだ。
そういう下請け業者なしには成り立たない社会とは
いかなるものなのか。
果たしてそういう構造を
維持継続させてゆく必要があるのだろうか。
ならばそうではない社会とは
いかなる構造だと想像できるのか。
今ある社会の一部でしかない者に
そんなものを空想する能力などありはしないか。
だが強引に、
どんな職業に就いていようと
今働いている自分が主人公なんだ、
などと強弁させるような
幻想を抱くわけにはいかないだろう。
どう思い込んでも、
そういう視点には立てない職業というのが
存在していることは確かなところだ。
またそういう成り行きにおいて、
世の中には卑屈になるべくしてなっている人たちも
いるような気がしてくる。
どのような境遇にあっても胸を張って生きてゆくべきだ、
などと今さら誰を励まそうとしているのだろうか。
それは建て前であり社交辞令の範囲内なのだろうか。
たぶん気持ちや意識の問題で
解決できる部分もあるのだろうが、
そういうのを突き抜けた先に
待っているものがあるとすれば、
それは何なのか。
どのような職業に就いていようと、
どんな立場であろうと、
それは現代文明からあてがわれた
仮の役割に過ぎないのかもしれない。
勝ち組に属していようと負け組に属していようと、
何となく馬鹿らしく思われてくる。
たぶん人間は
愚かさのただ中で生きてゆくしかないのだろう。
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