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彼の声 2008.4.3

発行日時: 2008/4/4

近頃はなぜか
大げさなことを述べてしまう状況にあるらしい。
聴いているのは静かな音楽だ。
これまでのところ、
この地上では
どのような成り行きで何が行われてきたのか。
文明の進化とは
より複雑な機構を作り上げることにあるようだ。
それは当たり前のことのように思えるが、
今さらより簡単な構造を目指すことは
無理なのだろうか。
簡単さを受け入れることは、
進化とは逆の
退化を受けれることになるのかもしれない。
相変わらず誰かは
冗談でそんなことを述べようとしているようだが、
そのような複雑化の反動として、
例えば社会の制度からこぼれ落ちた者たちによる
感情の爆発があるのだろう。
彼らは凶悪な犯罪者となり、
そしてメディアの餌食となる。
しかしそれで何を説明していることにもならない。
君にも感情の爆発が待っているのだろうか。
そうなる前にこの世界から退いてしまうのだろう。
たぶんまたそこから遠ざかろうとしているのだ。
そうやってすぐにわけがわからなくなりたいらしく、
何を述べているのでもない心境に至ろうとする。
頭の中に霧が立ちこめているようだが、
もう少しわかりやすくなれないものか。
何もそこで挫折する必要はない。
今はまともなことを述べようとすることが大事だ。
現状が続いている原因を犯罪に求めるべきではない。
世の中には犯罪に結びつかぬ複雑さもあるはずだ。
君はこの世界の何が複雑だと考えているのか。
本気になれない原因はどこにあるのだろう。
何を探しているとも思えないが、
どこで何が待ち受けているとも思えない。
誰かはひたすら曖昧な言動に終始したいらしく、
焦点を合わせようとしない。
言説の対象を積極的には求めていないようだ。
気持ちがそこからずれている。
ならば今日はその辺で終わりにしたらいい。
終わりにできなければ本当に終わってしまうだろう。
いったいこれから何が終わるというのか。
調子づいている場合ではない。
ただわからなくなる。
なぜこの世界について語ることがつまらないのか。
どこに迷いが潜んでいるのだろう。
今日はそれほど行き詰まっているとも思えない。
笑っているだけのようだ。
本気で語る気がしない。
間が空いてしまったようだ。
腹の底から怒りがわいてこない。
誰が何を目指しているのだろう。
気を取り直す気にもならない。
何かを思いついてもすべては机上の空論か。
つまらないことにこだわりすぎている。
そんなことを述べているうちにも
砂時計の中で砂が落ち続け、
時間切れが間近に迫っていることに気づかされる。
実際にその時が来たらどうなってしまうのだろう。
君は何を恐れているのだ。
知りたいのはそんなことではない。
社会の制度から逃れようとする者には
神の声が聞こえてくる。
人を殺せと命令されたらしい。
そこに魅惑される一瞬がやってくる。
それは何をする機会なのだろう。
そこで何をすべきだったのか。
君に問うているのではない。
何を語っても空想の域を出ない話になりそうだ。
誰かが幻影として立ち現れているようで、
さかんに何かを語りかけているようだが、
存在しているのは生身の身体ではない。
現実に何を語っているのだろうか。
いつか必ず報われる時が訪れるだろう。
それほど機会を逃しているわけでもない。
誰が何を探っているのか知らないが、
無駄なことを述べ続けるには
まだたっぷり時間がありそうだ。
それでも視線は違う方角を向いている。
カーネギーホールで誰かが演奏しているようだ。
いつの間にか夜になってしまうらしい。
君はそれらの何に対して魅力を感じないのか。
どこかで人だかりができている。
ミツバチの巣の中に蜜がつまっている。
誰かがビルの屋上から身投げする。
そんなありふれた光景を前にして
魔が差してしまったらしい。
悪魔に魅せられた者は何をするのだろう。
殺人衝動にでも駆られるわけか。
漢字が間違っていないだろうか。
そんな風にして退屈な音楽を聴き終わる。
まだその続きがあるらしい。
何かに輪をかけたような嘘だ。
気乗りがしないらしい。
ならば後は付け足しのようなものか。
そこで何を怠っているのだろう。
すべての行為に優先して
怠惰が勝利を収める瞬間でも到来したわけか。
誰がそれを阻もうと画策しているのか。
結果として何を阻んでいることにもなりはしない。
まだそこまで到達していないらしいが、
たぶんたどり着くべきところへ
たどり着いているような気もしてくる。
ではもうそこで終わってしまうのだろうか。
何が終わっているというのか。
言葉はまだ連なっているようだ。
つまらない話も終わっていない。
ただ夜の庭が静かになっている。
それは関係のないことだろう。
苦し紛れに何を述べているとも思えない。
もうそこまで来てしまったようだ。
何かが来ている。
目の前に誰かの幻影が立っている。
それが君だとは思えない。
あくびまじりに何を思うだろう。
積極的に思いつこうとしない。
何も思わなければ幻影も立ち去ってしまうだろう。
君にとっては好都合か。
ひたすら静かになる。
外は無風状態なのか。
しかし何も見えていないはずがない。
嘘偽りを述べている最中に
何が起こったわけでもなく、
何もしなければ何も考えつかず、
ただそこに誰かが佇んでいる。
雨が降るのは今から数日後のことか。
天気がどうしたわけでもないが、
それがつまらないとは思わない。

 
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