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彼の声 2008.4.1

発行日時: 2008/4/1

今日も慌ただしい一日だったかもしれないが、
もう夕暮れ時のようだ。
何を考えている間もなく夜になり、
さっさと明日になってしまう気配だが、
それで何か不都合を感じているわけではない。
それが巡り合わせであり、
自然の成り行きなのだから、
今はそれに従うまでか。
たぶんそこからしか道は開けないのだ。
しかし道とはどんな道なのか。
冗談でそんなことを述べているとしたら、
すでに道から外れて、
どこかの薮の中で方向感覚を失い、
何を述べたらいいのかわからなくなっているはずか。
それの何が冗談なのか。
自分で述べておいてそれはないだろう。
強いてあげればそういうところが冗談なのだろう。
そんなわけで今日も何かずれたようなことを述べている。
誰かにはそれが馬鹿げていると思われるようだ。
誰かとは誰なのか。
いちいちそんな疑問を差し挟んで
何を探ろうとしているのか。
誰かとは誰かではなく、
人間とは何なのか。
何でもないから人間なのだろう。
ちなみに君は人間ではない。
また冗談でそんなことを述べている。
無駄な言葉が無駄に積み重なり、
それで何を述べているとも思えないが、
人間という言葉がいかに使い物にならないかを
示そうとしているかのように連なっている。
そんなのはでまかせに決まっている。
要するにそんな決めつけを
偏見とともに多用しているわけだ。
だがそこでわからなくなる。
いったい君は何を語りたいのか。
わからないなら、
そのままわけのわからないことを
語り続けるしかないだろう。
それで何がかまわないのか。
これから述べようとしていることの
先回りをしたいのかもしれず、
何がかまわないとも思えず、
何も思わない代わりに、
そんな風に語ってしまってかまわないわけではない。
ではそこから何を語ればいいのか。
そういう問いかけ以外のことを語るべきだが、
いつの間にか自己言及の罠にはまっていることに気づき、
何について述べているわけでもなく、
それ自身に言葉が返ってくることにいらだちを覚え、
なんとかそれとは別の話の展開に持っていこうとして、
焦っている自意識をどうにかしたいのかもしれないが、
それではいけないような気がしてくる。
その辺で堂々巡り状態に陥っているようだ。
それ以外の何を求めているのかわからなくなり、
そういう成り行きに違和感を覚え、
何となく行き詰まり、
打つ手がなくなってしまうようだ。
だがそれでどうかしてしまったわけではなく、
何をどうにかしようとしているわけでもない。
まだ余裕があるようにも思え、
そこからさらに言葉を連ねようとしているらしい。
まったく正気の沙汰ではないか。
いったい君は何をどうしようとしているのか。
あるいは何をどうもしないでいられようか。
それで窮地を脱したつもりになりたい。
どうやらそれが本音の一部を構成しているらしい。
自分に対して正直になる以前に、
誰に向かって真実を述べようとしているのだろう。
まったく冗談以外に
偽りの自意識を引っ張りだす手段はないものか。
今はすでに夜だ。
当たり前のことを述べた後に
何かが待ち受けているような気がするが、
それで何を述べているつもりになれるだろう。
何のつもりにもなれなくても、
なんとか工夫を凝らして文章の継続をはかるべきか。
すでにそうやっているのではないか。
そんな風に述べていること自体が
工夫を凝らしているつもりなのか。
ならばそれを続けてゆけばいいことでしかないようだが、
今度はそれが気に入らなくなる。
もう少しマシなことを述べたくなってくるのだが、
どのように述べればマシになるのかがわからない。
この期に及んで何について語ればいいのかわからない。
すでに語っているそれは、
少なくとも何かについて語っているはずだが、
やはりその内容が気に入らない。
そういうのではなくて、
無い物ねだり的に別のことを語りたくなる。
それが無理を求めていることになるわけか。
確かに無理なのだろう。
逆に無理だからこそそれを求めてしまうわけだ。
そして求める内容に至らずに挫折感を味わう。
落胆して嫌な気持ちになってしまい、
やめたくなってしまうわけだが、
それがやめられない。
今のところはやめられないのだろう。
そんな事実をそれらの文章は示している。
だからどうだというわけではないが、
ひたすら報われない努力を繰り返しているのはなぜなのか。
何か最後の最後で大どんでん返しなどが起こり、
ついには栄光を手にするとでも期待しているのだろうか。
半信半疑だが、
そういう成り行きもありだろうか。
それこそが冗談以外の何ものでもない。
しかし栄光とは何だろう。
馬鹿げた思い込みが成就することが栄光なのか。
そうだとしたら何なのか。
何の意味もないことだ。
いくらやせ我慢して強がってみても、
世間に認められることを夢見てしまうのが
人間的な弱さなのだろうが、
それらの文章の中に登場する誰が人間なのだろうか。
少なくとも文章を記している者が
人間であることは確からしい。
君は人間ではなく言葉だ。
それがどうかしたわけではないが、
人間とは何なのだろう。
そうやってまた意味のない問いかけに舞い戻ってしまう。
たぶん馬鹿げたことだろう。
唐突にそんなことを思ってしまうわけで、
それらの文章はどうにもなりようがない段階まで
きているのかもしれない。
たぶんどうにもならなくてもかまわないのだろう。
それは強がりとかやせ我慢とは別の次元でそうなのだ。 

 
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