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彼の声 2008.3.28

発行日時: 2008/3/30

すべては後からわかることだが、
たとえわかったとしても、
さらにわからないことが出てくる。
たぶん予測不可能なのだろう。
やはり昨日の時間帯から前進できないようで、
それどころか状況はさらに悪化して、
無駄に一日が費やされる。
その時君は何について述べていたのだろうか。
まったく思い出せないのは
何も述べていなかったからか。
何もかもが現実から離れている。
心が現世から隔離されている。
しかしなぜ冗談でそんなことを述べているのか。
それは何かの間違いに違いない。
それでも君は何かを知っている。
それに関して何を述べているのでもない。
では他に何が関係しているというのか。
ここはもう少しおちゃらけたことを述べるべきだ。
例えば芸能人がテレビの中に隔離されている。
そう見えるだけだろう。
ならば金持ちが高級住宅街に隔離されている。
その区域から外に出られないわけではない。
では野球選手が球場の中に隔離されている。
何がではなのだろう。
すべてが君から遠ざかり、
ただ眺めるための存在と成り果てている。
だからどうだというのか。
今後この世界には何も残らないかも知れないが、
別に疎外感が増しているわけでもなく、
逆に誰もが現世とのつながりを求めている。
しかしメディアが一般人とそうでない人たちを引き離す。
それが犯罪者であれ俳優であれ、
彼らが作り出す話題の中心に、
何か特別な人間がいないと困るわけだ。
話題にならなければ伝える価値などありはしない。
そんなわけで例えば大金を持て余し、
マネーゲームに興じている人たちは、
一般人でもその他大勢の人々でもない。
とりあえず金持ちは羨望の対象であり、
その意味で伝える価値のある人種なのだろう。
要するにメディアは現代における究極の司祭だ。
情報を操ることによって、
資本主義という宗教を全面的に支えているわけだ。
彼らが取り上げるものは常に何か特別な物であり、
伝える価値のある存在なのであり、
そこに聖域が築かれ、
彼らがその価値を認めたものは聖なるものとなり、
彼らが流す情報に洗脳された浅はかな一般大衆が、
その特別な存在の周りに群がり、
それを崇め奉り、
それが存在すること自体をありがたがってしまう。
そこで君たちは何を追い求めているのだろう。
それは言葉ではない。
言葉でなければ何なのか。
君は冗談でそんなことを述べているのかもしれない。
この世に宗教に染まらないものなどありはしない。
何もかもが商品として分離され、
人々は金を払ってそれを買わなければ
手に入れることができない。
それは幻想ではなく事実なのだ。
メディアに欲望を植え付けられたものたちは、
手に入れる必要のないものまで
手に入れなければ気が済まなくなる。
君はどうなのか。
どのような欲望に苛まれているのだろうか。
ただ眺めるだけなら金を払わなくても済みそうだが、
実際に君は何を眺めているのか。
それは言葉の連なりであり文字列だろう。
そして今はそれさえも読もうとしない。
真実を知るのが面倒くさいのだ。
そしてつまらないことを述べているようだが、
君は何かに影響を受けているらしく、
そんな付け焼きの知識によって、
かろうじて文章の継続をはかろうとしているようだが、
さっき再開したばかりで、
もう行き詰まってしまったようだ。
たぶんそれらの言説には息切れがつきものなのだろう。
何かを述べている途中から何も述べられなくなる。
自らが述べていることが
くだらぬ妄想から生じているような気になり、
自己嫌悪に陥って、
それ以降は何も述べられなくなってしまい、
しばらくは立ち直れそうもない。
そんな嘘がどこでまかり通るのだろうか。
たぶん何を通したいわけでもなく、
誰にも認められないようなことを
述べていたいのかもしれない。
それが言語的な巡り合わせから生じている
文章なのだから、
それを認めないわけにはいかないようだ。
そんなわけで何もできないうちに
二日が経過してしまったらしい。
日付的にはそうなのだろうが、
実際にはあの時からいくらも経っていないはずか。
まったくどんな時でもない時があの時なのだから、
それは任意の時間であり、
もしかしたらほんの一瞬の間だったのかもしれない。
君はたまらずうなだれて、
自らの至らなさを詫びるしかないか。
理由がわからないのはいつものことだ。
たぶん苦し紛れにそんなことを述べているのだろうし、
そのうちに終わってしまうはずだ。
その時の君が何を強調しようと、
それらすべては聞き流されて、
無視されているうちに忘れ去られ、
すぐに何を語っていたのか思い出せなくなる。
そのとき人間は君以外の何者でもなくなってしまう。
それはどういうことなのか。
単なる付け足しにしては
苦し紛れではないような気がする。
君が君から分離する日がいつやってくるのか。
それはどういうことでもなく、
何の使用価値もない
がらくた的な物言いが再現されている。
わざとわけがわからなくなるようなことを
述べているだけか。
ことは簡単には運ばず、
様々な紆余曲折を経てなお曲がり続け、
その奇妙なねじれ方に疑念を抱いているわけだが、
誰かの意識は
それとは別の箇所に興味を抱いているようだ。
君の方はまだそこまで至らない。
途中でくじけて一休みの最中を装い、
そのままあてもなくさまよい続けたいのかもしれず、
これまで述べてきたすべてを
ひっくり返したい衝動に駆られているのだろう。

 
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