彼の声 2008.3.27
発行日時: 2008/3/29つまらないことにこだわりながら、
退屈な日々を送り、
空を見上げて何を思うこともなく、
その漫然とした暮らしから
抜け出ようとする気も起こらず、
つまらないと思えば
いくらでもつまらなくなるような世界に
嫌気がさしているようだが、
何か気晴らしでも探す気もしないらしい。
心は鬱状態なのだろうか。
君は新しい何かを求めているのかもしれないが、
遭遇するどのような事物にも
魅力を感じられないのは
どうしたわけか。
ただ状況が面白くない。
そんな気持ちを覆すことができずにいる。
だが行き詰まっているのは君だけではないはずだ。
誰も何ももたらせない。
何がどうしたわけではなく、
それだけではないからだ。
他に何があるというのか。
世の中には追いつめられる人がいる。
追いつめられて無理心中などをしてしまうらしい。
そんなニュースに接して何を思うわけでもない。
それは明日のことだ。
そしてどうも昨日でもなくなったらしい。
さらに遅れて一昨日のこととなってしまったようだ。
他人事ではなく自分が追いつめられているようだ。
たぶん気が狂っているわけではないのだろう。
なんとかしようともがいているのかもしれない。
疲れがたまっている。
だがそんなことは言っていられないようだ。
この時間帯を逃したら後がない。
内容など何でもかまわないのか。
たぶんそういうことなのだ。
そういうことでしかなく、
どういうことでもない。
誰もが死にものぐるいで
がんばらなければならないのだろうか。
本気で生きてゆきたい者は
どうしようもなくそういう成り行きになっていくのだろう。
そこに人間の動物としての宿命でもあるのだろうか。
おかしいと思えば思ってもらって結構なのだろうか。
ならば自殺する者たちにはどんな本能が働いているわけか。
答えは過去の行為の中にあるらしい。
君はそこで行き詰まってしまうだろう。
どこまでも行き詰まってしまい、
ついには絶望的な気分になる。
要するに精神的に追いつめられて。
生き続けるのが面倒になってしまうわけだ。
そんなわけで自殺が頭をよぎるのだろうか。
どうだとしたらどうだというのか。
動物的な本能とは何の関係もありはしない。
説明がそこで行き詰まり絶望的な気分になる。
ならばそこで自殺したくなるわけか。
君は何に追いつめられているのだろう。
ただの時間的な余裕から見放されているわけだ。
やはりそれで何がどうしたとも思えないが、
冗談の範囲内なら、
作り話の中で誰かが自殺したくなるのも無理はない。
実際の誰かはそんな心境からはほど遠いはずだ。
一晩眠ったら嘘のような気分になる。
昨日のトラブルが嘘のように爽快な気がしてきて、
そんな嘘をついても何も動じないようだ。
そうやって誰もが老いてゆくのだろうか。
どうだとしたらどうだというのか。
そこにどんな救いを見いだしたいのだろうか。
くだらぬメンツやこだわりを押し通したい者が
自殺してしまうわけだ。
生き延びて苦痛を味わうことがいやなのか。
破滅して自己崩壊を起こす以前に
自らが主導で破滅したいのかもしれない。
自然の成り行きに逆らって
自らが決断を下したいのだろう。
自らの死を先取りして、
それによって
自然に打ち勝ったように感じたいのかもしれない。
ならばそれは文明的な病であり、
人間として工夫を凝らして、
自然を克服したつもりになる方法のたぐいなのではないか。
無理心中した者にとっての家族とは
自分の所有物なのだろう。
事業に行き詰まって一家離散する前に、
家族が自分の手を離れて
自然の成り行きにゆだねられる前に、
自己のコントロール下で決着をつけてしまいたいわけだ。
やはりそれはエゴイズムのなせる業に違いない。
確かにそういう説明ならそういうことになるが、
メドロラマ風に解釈するならば、
家族を愛するがあまり、
家族の行く末を案じて、
不幸な末路に至る前に
終わりにしてしまいたいということになるのか。
だからそれがどうしたということか。
君にとっては何でもないことか。
まったく深刻な気分とはなり難い。
たぶんそれは
人間の行動パターンの一つに数えられる反応に過ぎないか。
人には動物として様々な習性があり、
その中の一つが一家心中と呼ばれる行動だ。
こうなればこうなるという選択肢の中の一つなのだろう。
では君はそこから
どんな結論を導きだしたつもりになれるのだろうか。
そんな文章を後から読み返してみれば、
そこに何らかの結論と読み取れる箇所を
見つけられるかもしれないが、
それがどうしたというのか。
たぶん君にとってはどういうことでもなく、
そんなことを述べても虚しいだけなのかもしれない。
もはや人という言葉から連想される意味や概念自体が
くだらなすぎるように思われ、
そこに積極的な肯定性を見いだすことは
不可能になりつつある。
すべてが否定的な意味や概念で構成されている言葉が
人間というわけか。
冗談で述べているのだろうか。
そう思いたければそれでもかまわないが、
何となく早朝から
何を述べている気にもなれない現状の中で、
そこからどうやってやる気になるかが
問題となっているような気もしてきて、
なんとかその辺で踏みとどまって、
その先に希望やら可能性やらを見いだしたいらしく、
その後の誰かを乞うご期待ということになれば、
自殺などする気にもなれないはずか。
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