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彼の声 2008.3.21

発行日時: 2008/3/22

何のことやらわからない。
たぶんわかっているのだろうがわからない。
わからないということにしておきたいのかもしれない。
わかってしまうことが気に入らないのだろうか。
簡単にわかってしまってはまずいわけか。
近頃は終わってしまった後の日々のようだ。
簡単に終わりを通り越している。
そして今日はなぜか異常に眠い。
そこにもっともらしい謎があるわけではないが、
理由ぐらいは提示すべきか。
もっともらしくなくてもかまわない。
そんなことを記しているうちに、
何となく指先がしびれているような気がする。
何を書いているのでもないのに、
心なしか文字が揺れているように見える。
君は何に驚いているのだろうか。
あるいは呆れているのだろうか。
また誰かが意味がわからないようなことを
述べているのか。
だが笑ってしまうにはまだ早いだろう。
まだ何も起こっていない。
いったいそれは何を意味するのか。
言葉を記せば何が起こるのか。
言葉の連なりは何かに影響を受けている。
君はそこで何を忘れてしまったのか。
忘れているから思い出せない。
そんなことを述べているうちに眠ってしまい、
どうやら本格的に一日遅れの状況に
なってしまったらしいが、
運命は誰の手にゆだねられているわけでもないようだ。
それは誰の運命でもなく、
誰がどのような宿命に
とらわれているわけでもないだろう。
そこで何を試みようと、
すべてはなるようにしかならず、
そこから脱却すべく変革を試みようとすれば、
どうにもならないような抵抗に遭って、
やりきれなくなって怠惰に屈するよりほかはないか。
そうであるならなおのことを言葉を連ねるべきだ。
出口が見えずに心を閉ざしている場合ではない。
しかしそれはいつの話なのか。
そのとき君はどう振る舞っていたのか。
何かから逃げ出そうとしていたのかもしれず、
逃げ切れなくなって、
あらがうのをやめてしまったのかもしれない。
だが今となってはどうでもいいことか。
あれから簡単に年月が流れた。
そのとき何があったわけでもなく、
そんなことは忘れてしまったのかもしれない。
忘れようとしても忘れられないことなど何もない。
だが何を忘れてしまったのか。
空を見上げてあくびをしても何も思い出せない。
それがどうしたわけでもないところが、
何も考えられない原因となっているのかもしれない。
何の危機感も感じられず、
そんなわけでもう終わってしまったようだ。
いったい何が終わってしまったのか。
まともな言葉の連なりを示そうとして、
それが果たせなかったことを悔いているとも思えず、
さらに何を語ろうとしているのでもなく、
その時点で終わっているのだろう。
そして呆れている。
まだ何か語るべきことがあるのか。
批判すべき要素がない。
だから退屈なのだ。
退屈な世界で何もやらないからさらに退屈になる。
文字を記しているではないか。
それが退屈な作業の最たるものか。
人は人それぞれに退屈な空間を有している。
そんなでたらめもくだらない。
では他に何がくだらないのだろう。
この世もあの世も退屈か。
さらなるでたらめに心が沈んでいく。
他に何が浮き沈んでいるとも思えないが、
まったく気分転換にもなりはしない。
そんなわけで
今回の行き詰まりの根は相当深いのかもしれず、
未だその時間帯を脱していないようだ。
抜け出るタイミングがまったくつかめず、
気がつけばあくびをしながら画面とにらめっこの最中だ。
ひたすらそんな状況なのだからどうしようもない。
そんな状態で人はなぜ幸せになれるのか。
そういう問い自体がでたらめだ。
実際は何もやっていないわけではないはずで、
毎日仕事に明け暮れている。
そして夜になって、
憂鬱な音楽を聴きながら何を述べているわけでもなく、
ただ言葉を連ねようとしているわけだ。
そういう感覚がわからない。
君には何もわかっていないようだ。
そんな現状に退屈しているなら、
何か危険なかけにでも出てみたらいい。
破滅を体験したいのだろうか。
すでに破滅していたのではなかったか。
破滅していて終わっているのに、
なぜそこから何かをやろうとしているのか。
すべては冗談なのだから仕方ない。
いつものようにまったく本気になれないのだろうか。
ひたすら雑なことを述べているようだ。
背後でうごめいている何かには目もくれず、
延々と言葉を並べてそれを少し離れて眺めている。
そうやって現実を感じ取っているつもりのようだ。
何もない現実なのだろうか。
何もなくても何かがあるはずだ。
だがそれを探してどうするのか。
探せば何かが出てくる。
その何かを記せば文章が出来上がる。
それは安易なやり方だろうか。
そうだとしたらどうするのか。
君は何もないことを楽しんでいる。
この期に及んで下手な小細工は通用しない。
通用しないからだめになり、
何がだめなのかを探ろうとするが、
そんなのは見え透いた予定調和のやり方だ。
しかしそれが面白い。
そんなでたらめなことを述べている誰かが
気が狂うでもなく、
淡々とした毎日を過ごしているだけで、
至って平和な日常に何を感じることもなく、
ただひたすら時が過ぎ去っていくだけのように思われ、
そんな日々が退屈に感じられ、
そこで同じような言葉が循環していることを
何とも思わず、
そして自らが何かを見いだしていることを
文章の中で確かめようとしているわけだ。
ひたすらそうなのだから仕方がない。

 
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