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この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。




彼の声 2007.12.17

発行日: 2007/12/18

それはいつの出来事になるのだろうか。
現実の世界では誰が誰を射殺したのか。
誰がそれを知りたいわけでもなく、
それは自明のことだろう。
砂漠の真ん中にさび付いた取っ手のトランクが転がっている。
誰かが絵画を眺めている光景がテレビ画面に映し出されている。
友情とは何だろう。
無二の親友とは危険な関係を共有しているわけか。
たぶん現場では楽しくてたまらなかったのだろう。
喜び勇んでどこかへ出かけていったらしいが、
それがあの世への旅立ちを意味するとは因果なものか。
君の心はねじくれている。
心がねじ曲がった者は人殺しなどやらない。
何をやるのも面倒くさいので、
至って平穏な毎日を送っていることだろう。
純真な心の持ち主は一途な面を持っていて、
それを律儀にやり遂げようとした結果がああいうことなのだ。
だからこの世はワンダーランドとなるべきなのだろう。
君にとってはどうでもいいことかも知れないが、
銃による人間狩りを欲しているハンターには、
心躍る瞬間を体験できる絶好の機会がもたらされる。
どうやら君は粗雑な言葉の組み合わせに酔っている。
実際には相変わらず何を述べているとも思えないが、
魅惑の時から遠ざかるためにそんな文章を構成しているわけか。
言葉はどこに返ってきているのだろう。
心の空洞でこだましているのは誰の声でもない。
響き渡っているのは架空の時空からもたらされた虚無だろう。
言葉ではない。
言葉にならない誰かのつぶやきを聞き取ることなどできはしない。
君は難聴なのか。ひたすら音楽を聴いている。
ありふれた音楽が二千数百曲連なっている。
時間的に聴ききれないだろう。
すべてではないようだ。
気がつけば心が渇ききっていて、
君はその心とは呼べない意識を何に使っているのか。
何を否定しているのでもないらしい。
別に朽ちかけたトランクから
ミイラ化した死体が出てくるのを期待しているわけではない。
高速道路沿いに投げ捨てられているわけでもなく、
団地の押し入れから発見されようとしているわけでもない。
それらのすべてがありふれたエピソードの断片でしかない。
そのとき人は人ではなく、
すでに何かの物質でしかないらしく、
君はそんな風に語ろうとして、
それを果たせずにいるらしいが、
やはりそんなことはどうでもいいことだろうか。
どうでもよくないなら、
それに対して何か利いた風なコメントを付け加えるべきか。
何を付け加えようと現実は現実のままだろう。
すでに何かが崩れ去っていて、
その何かの廃墟の中から誰かが利いた風な台詞を操りながら、
それを見ている人々の注目を集めようとして、
悪戦苦闘している最中のようだ。
それを冷めた目つきで見下しているのが誰なのだろう。
そんなありふれた登場人物など
掃いて捨てるほどねつ造できそうだが、
君はそれをどうすることもできない。
出現しかかっているのが物語の登場人物では
物足りないような気がするらしい。
では途中であきらめてしまうのだろうか。
今はその気がしないようだが、
何をあきらめたら楽しい時間を過ごせるだろう。
仮の話ではつまらない。
もしそこで立ち止まってしまうとすると、
残された逃げ道をすべて使い果たしてしまうことになりそうだ。
それはあり得ない話ではない。
君はそれを超えて前進し続ける勇気に欠けている。
蛮勇を振り絞って進むほどの魅力を感じていないのかも知れず、
安易に立ち止まって過去を振り返り、
お宝を奪取する機会を永久に失ってしまうのだろうか。
それは未来ではあり得ない。
未知との遭遇の機会でもない。
まだそこまで至る必要を感じていないのかも知れない。
このまま文章によって
何ももたらせなくてもかまわないとさえ思ってしまい、
何となくそこで腰砕けとなり、
思考停止を許してしまうのだろう。
この世のすべては馬鹿げた出来事で構成されている。
それらの何を愛しているのでもなく、
未来に生まれる人々に希望を託しているのでもなく、
良くなる兆しを感じなくても、
それなりに暮らしている現状を認めざるを得ないようだ。
ならばそれが君のすべてなのだろうか。
何を早とちりする必要があるのか。
まだまだそこから紆余曲折があるはずだ。
そうなることを期待しているわけではないが、
たぶん何かの到来を待っているのだろう。
空振りに終わってもかまわないが、
ひたすら待ち続けるのも悪くないような気がしてくる。
君に残された時間などありはしないのかも知れないが、
それでもかまわないと思っている。
人生は暇つぶしのたぐいだろうか。
そのすべては作り話になりそうだ。
自らについて本心から語っていない。
その自らというのは君のことではないらしい。
君は君自身については何も語れない。
いつものように嘘をついているのだろうか。
作り話なのだから嘘に決まっている。
君は君自身に嘘をついているようだ。
それもいつものことなのか。
本気になれないのはいつものことだが、
それ以外には真実でも含まれているわけか。
ただつまらないと思っている。
誰が思っているのか知らないが、
誰が知らないのかもわからない。
そのすべては冗談で述べていることであり、
冗談というのも嘘なのだろう。

 
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