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彼の声 2007.11.20
発行日: 2007/11/21いつの時代か定かでないが、
誰かが至上の詩を朗読している。
空想すればきりがない。
予感がしているのは気のせいだろう。
通りすぎる車の内部を見定めようとしている。
何かがそこで途切れている。
いったん遠ざかった地の果てから
誰かの意識が舞い戻っているらしい。
ここがどこかわからない。
断崖絶壁から飛び降りる。
何かが確実に舞い降りているようだ。
わけがわからないだけでは済まなくなってきた。
誰かの独りよがりな解釈がまり通り、
君がそこで彷徨っていることになるらしい。
一本道を迷路だと思っている。
幾多の苦難を乗り越え、
誰かがどこかにたどり着く。
そんな話に別の誰かが感動している。
そして何となく話が終わってしまうらしい。
そこでは何も語られない。
別の場所でも同様だ。
何も拒否できなくなっている。
それでも説明を拒んでいる。
説明できないが、
それを説明せざるを得ない。
時間的にはまた昨日になってしまったらしい。
何を記す気にもならない。
君は君の姿を見失っている。
だがあるべき姿などどこにもありはしない。
愚かなままでもかまわない。
すべてが愚かだとは思わない。
君は社会不安を喜んでいる。
不安視している態度を嘲笑している。
行き着くところまで行き着いてほしいとさえ
思うようになっている。
だいぶ危険な徴候を示しているようだ。
何を否定しているのかわからない。
わかろうとしていないはいつもの通りだ。
少しぎくしゃくしているようだが、
わざとそうしているのだろう。
滑らかに述べようとすればするほど意味が見えなくなる。
誰かが自らの内に生じた毒を消し去ろうとしている。
何を理解しているわけでもない。
批判の矛先をかわしたつもりになる。
目くじらを立てるような失態ではない。
後から文を修正すれば、
それなりのつながりを構築できるはずだ。
いくら言葉が君を裏切ろうと、
そんなことは本質とは無関係だ。
信じられない結果をたたき出そうとしているのは君ではなく、
結果に浮かれることもなく、
君は黙ってその場を立ち去る。
去り際にこれまでの無礼を謝るのは誰でもない。
自ら発した言葉が自らに返っていかないようにしているらしい。
どこまでも発散していくように言葉を配置したい。
誰のことを述べているわけではないが、
誰かの存在を念頭に置いて述べているのかも知れない。
それで辻褄を合わせるつもりだ。
得体の知れぬ息苦しさに打ち勝とうとして、
かえって深刻な状態へと至ってしまうようだ。
とどのつまりは何を述べていることにもならず、
焦りを感じている。
行き場のない憤りをどうにかしなければならない。
ありふれた成り行きを嘆くこともないだろう。
光を感じている限り動作し続ける。
巻き返しの時がやってきたらしい。
この機を逃すと
次の機会がやってくるまでかなり待たなければならないが、
今は待てない状況かも知れない。
無駄に対話しすぎてしまったらしい。
君はいつ何時でも虚無とともにある。
彼の声に耳を傾け、
聞き取ったつもりの言葉を記さなければならない。
誰かの使命となっている行為とはそういうもののようだ。
何となくそんな気がしてくる。
そしてそんな虚無との関わり合いを無視できない。
気がつけば眼前に見知らぬ風景が広がっている。
それを眺めていれば息苦しさを忘れることができそうだ。
誰かは何とかその場を取り繕っている。
かろうじて間に合ったらしく、
閉ざされた空間から抜け出て、
陽の光を浴びて生き返った気持ちになる。
すでに物語が始まっているようだ。
登場人物を操作してたからにありつけると思っている。
君は君であり続けるために
自らを指し示している固有名を捨て去り、
そして誰でもない誰かになってしまったらしい。
それは誰の身の上話にもならない。
君の頭上で真実が砕け散っている。
その破片にはすべて偽りの言葉が貼り付いていて、
まったく真実に見えないように散らばっている。
君自身が嘘に感染してしまったわけだ。
そこに至る過程を忘れている。
自分がどこからやってきたのかわからない。
だがそれを不思議に思っているわけではなく、
何となく自らをこの世界に縛り付けているしがらみから
解放された気になる。
真実からほど遠いとしても、
幻想を抱き続けるのは楽しいらしい。
それがどんな幻想かは誰かの想像にまかせるとしよう。
想像してみてほしい。
すべての想像は君とは無関係だ。
誰から幻想が生じているとも思えない。
幻はこの世界の反映に違いない。
誰もがそこにとどまりたくないのだ。
常にいつ何時でも前進していたい。
それがこの世界で生きていることそのものだからか。
黙っていても時間が経つ。
世界が誰を待っているわけでもない。
幻想の彼方へと誘われている。
まったく見たこともない光景に出会いたい。
そんな願望が実現したときのことを想像してみてほしい。
嘘偽りのない心境でいられるかも知れない。
君の影におびえている場合ではない。
変革の時がすぐ近くまで迫っているはずだ。
今さら何を否定していられようか。
今までに述べたことがすべて嘘だったとしても、
それが徒労に終わっていることを自ら否定している。
少しは何かが積み重なっている。
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