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トップ > エンターテイメント > 映画 > 映画のなかの人生、映画のような人生。

【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。

  • 最新号:2008-08-30
  • 発行周期:火・金・(木)
  • 読んでる人:522人
  • 創刊日:2001-03-20
  • Score!:96点
  • コメント数 : 0
  • メルマガID:33635
  • バックナンバー:全て公開
  • 発行者サイト:あり
  • >> 月間ランキング



映画のなかの人生…Vol.816「崖の上のポニョ」★★★☆

発行日: 2008/7/24

┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ある日、女の子の顔をした金魚を見つけ、小さな男の子は大喜び。
さっそくポニョと名づけて保育園に運び、二人は仲良くなるが、
海中からは怪しい男が現れ、次々と天変地異が発生してしまう。
果たして男の正体と目的は?そしてポニョの本当の姿とは?


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ものすごくそこらじゅうでやってます。
それでも、大混雑です。
特に水曜と週末は凄いかも。
シネコンでウェブ予約が、オススメかな。

▼日比谷 日比谷スカラ座
〜7/25(金) 9:10/11:30/14:00/16:30/18:50〜20:45(終)
7/26(土) 9:10/11:30/14:00/16:30/18:50/21:05〜23:00(終)
7/27(日)〜 9:10/11:30/14:00/16:30/18:50〜20:45(終)

▼新宿 新宿バルト9
〜7/25(金) 9:40/11:55/14:20/16:45/19:00/21:15/23:30/1:45〜3:40(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼新宿 新宿ピカデリー
〜7/25(金) 9:00/11:30/14:00/16:30/19:00/21:30〜23:20(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
〜7/25(金) 9:30/11:45/14:00/16:15/18:30/20:45〜22:36(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
7/24(木) 9:50/11:00/12:10/13:30/14:30/15:55/16:55/18:20/
     19:20/20:45/21:45/23:10/24:10/25:35/26:30〜28:25(終)
7/25(金) 9:50/11:00/12:10/13:30/14:30/15:55/16:55/18:20/
     19:20/20:45/21:45/24:10/26:30〜28:25(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼池袋 池袋HUMAXシネマズ4
〜7/25(金) 10:00/11:20/12:30/13:40/15:00/16:00/17:30/18:20/20:00〜21:55(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼品川 品川プリンスシネマ
9:30/10:00/11:50/12:40/14:10/15:20/16:45/18:00/19:05/20:30/21:25〜23:20(終)

▼お台場 シネマメディアージュ
10:30/11:00/13:00/13:30/15:30/16:00/18:00/18:30/20:30/21:00〜23:00(終)
※ 26(土)はオールナイトあり

▼渋谷 渋東シネタワー
〜7/25(金) 9:00/11:25/13:50/16:15/18:40/21:00〜22:55(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜7/25(金) 8:30/9:35/10:50/12:00/13:10/14:25/15:30/16:50
      /17:50/19:20/20:10/21:45〜23:40(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
〜7/25(金) 10:00/11:00/12:15/13:15/14:30/15:30/17:00/18:00
      /19:15/20:15/21:30/22:30〜0:21(終)
7/26(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ポイント】★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★★★
ストーリー :★★
キャスト  :★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★★
誰かを愛する、好きになるということが、素直にシンプルに描かれ、
いくつかの場面で不意に観客の胸を打つ。この点は驚かされる。

>ストーリー ★★<
全体に明確な3部構成だが、それぞれの場面で目的が見えない、
特に海中の男の正体が分からないので、盛り上がりには欠ける。

>キャスト ★★<
やはり役者が声優をやるのは、難しいんじゃないかと痛感する。
特に所さんは…違和感がある。配役を声優にしたものが見たい。

>スタッフ ★★★★<
荒れ狂う海の演出は、オーケストラと相まって「ファンタジア」
を感じさせる芸術的出来映え。宮崎アニメの美しい絵も健在。

>総評 ★★★☆<
うーん。予想どおりというべきか。

物語としては単純で、この内容で100分は、
ちょっときつかったかもしれませんね。
最近の宮崎アニメよろしく、話の流れも見えづらい。

特に、声がしっくりこないキャラが多いので、
見ていてなんだか、引き込まれないんですね。
こんなに声優さんって、違うんだなあと感心…。

ただ、芸術的観点から見た美しさは素晴らしいし、
ポニョは不思議で、かつかわいく描けているし、
何よりも、シンプルに「誰かが好き!」と言える、
そんなテーマが素晴らしく、胸を打たれるのも確かです。

その点が受け入れられれば、4つ星以上でしょうが、
全体として評価すると、3つ星に+アルファ、かな。
でもまあ、子どもと安心して観にいける映画で、
大人も楽しめる映画は少ないので、夏休みは最適でしょう。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夏休みのプールに、ひとり浮かんでいる。
青空が広がり、雲が浮かび、飛行機が飛んでいる。
緩やかな風が吹き抜け、水面の揺れる音が心地よい。

真夏のこんな昼休みは、水泳部員の特権である。
厳しい練習の合間に、広いプールを占領できるのだ。
すると、何もかもを忘れ、自分が生き物だと自覚する。

もともと人間も、太古の昔に、
この水の中から出てきたのだ。
だから水の中に戻るということは、
ひょっとすると、原始の記憶を呼び覚まし、
素直な過去に戻ることなのかもしれない。

そんな海の中からやってきたポニョ。
金魚のようだけど、顔は人間そっくり。
あっという間に、言葉まで覚えてしまう。

ポニョは、自分を嫌う相手が嫌い。
ポニョは、自分を好きになってくれる人が好き。
ポニョは、嫌いな食べ物には見向きもしない。
ポニョは、美味しい食べ物はイッキ喰いである。

とても、シンプルである。
とても、分かりやすい。
それが、本来の人間の姿ではないか?

人間たちは、そんな昔の記憶も忘れ、
故郷である海を、汚しまくっている。
それどころか、仲間である他の人間を、
平気で陥れたり、平気で殺したりする。

分かりやすい、あの頃の人間たちは、
いったい、どこへ行ってしまったの?
生まれたときから、子どもの頃から、
ずっと悪い人なんて、本当にいるの??

この映画は、そんな太古の記憶を呼び戻す。
子どもの頃の、シンプルさを呼び戻す。
人を愛することの単純さを、取りもどす。

それが、いまの世の中に欠けているものだから。
愛するということは、難しいけど簡単だ。
心のままに従えばいいのだから。

好きな人には、好きと言えばいい。
黙って駆け寄って、抱きつけばいい。
抱きついてきた人を、離さなければいい。

誰もがそんなシンプルさを持っていたはずだ。
蒸し暑い真夏の夏休みに、プールに浮かぶ。
すると誰もが、水の中に戻っていくように、
人々はそろそろ、原点を見つめなおすべきなのだろう。

2008/7/23 池袋ヒューマックスシネマズにて。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃6┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「たみおのしあわせ」……………………………………

オダギリジョー。麻生久美子。とくれば「時効警察」で、その
監督でもあった岩松了が監督&脚本として撮影したという映画。
時効警察の映画版と聞くと、ちょっと心配ではあるのですが…。
出演は原田芳雄、大竹しのぶ、小林薫など、脇まで豪華です。

で、次回もお楽しみに。次回は明日木曜の予定。
http://tamiono.jp/indexp.html


★今後の予定など………………………………………………………

すみません。最近とてつもなく忙しくなり、
ちょっと予定通りに配信できるかどうか、
おぼつかなくなってまいりました。

まあ、最近はあんまり注目作も多くないので、
その点では、助かってはいるのですが…。
皆さまにはご迷惑をおかけしております。
いましばらく、ご辛抱下さいませ。

さて、いまいちばん期待しているのは、
来月公開の押井守監督の新作「スカイクロラ」。
ただ、これもまた役者を声優に当てるのは、
ちょっと不安を感じても、いるんですが。

「帰らない日々」http://www.kaeranaihibi.jp/
「敵こそ、我が友」http://www.teki-tomo.jp/
「スカイクロラ」http://sky.crawlers.jp/
「闇の子供たち」http://www.yami-kodomo.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


 
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ペンネーム : Ak.

  • 年間100本以上の映画を観ている作家のたまご。良い物語と、生き方を考えさせるテーマを求めて、今日も映画館に足を運びます。もう1000本以上も観ているんですけどね…。

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