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映画のなかの人生…Vol.784「ジェリーフィッシュ」★★

発行日時: 2008/4/4

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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恋人と別れ、仕事も退屈、家は水漏れ、憂鬱に生きている若い女。
結婚式当日に骨折し、見知らぬホテルで退屈な新婚旅行を送る女。
遠くイスラエルでヘルパーとして出稼ぎをしているフィリピン人。
それぞれの女性たちが抱えている孤独と、出口のない悩み。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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渋谷シネアミューズでの単館上映です。
どうやら再来週までは上映するらしいです。

とても空いていたので、好きな席に座れるでしょう。
ここの場合、私は前から3列目までに座りますが。
スクリーンが小さいですからね…。

▼渋谷 シネ・アミューズ イースト/ウエスト 
〜4/18(金) 11:30/13:30/15:30/17:30/19:30〜20:55(終)
※ 19:30の回は予告編上映なし 


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★
キャスト  :★★
スタッフ  :★★

>テーマ ★★★<
平凡な人生でも、さまざまな年代において女性が感じていく孤独を、
群像劇のように描いていくテーマは分かる。解決は何も見えないが。

>ストーリー ★★<
さまざまな年代の女性の物語が語られる群像劇だが、何か、
特別な事件があるわけでもなく、90分のわりに飽きてしまう。

>キャスト ★★<
特に印象に残ったものがない、残念ながら…。

>スタッフ ★★<
特に印象に残ったものがない。ラストシーンのあれが、
きっとクラゲなんだろうけど…もっと冒険的な演出でも良かった?

>総評 ★★<
あんまり、これといったものがなかったな…。

タイトルがクラゲで、不可解な少女が現れて、
意味深な詩が現れるのが、興味を惹くんでしょうが。
そこまで、発見のある詩や展開には、思えなかった。

いろんな解釈ができるようにはなっていますが、
びっくりするような、新しい考えというわけでもないし、

新人監督の挑戦するファンタジックな映画なら、
ミシェル・ゴンドリーとまでは言わなくても、
もうちょっと、新しいチャレンジもあって良かったのでは?
ダロノフスキーの「パイ」も、充分不可解で孤独だったように…。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大人になることは、不安になることである。

両親は、少なくとも理性ある両親は、
普通は子どもの前で、ケンカはしない。
もし、子どもが両親のケンカを見たなら。
きっと破綻は、もう目の前である。

両親は決して、自分だけのために、
生きているわけではないのだ。
でも、いつかは、誰もが、それに気づき、
子どもという「絶対的な保護」から卒業する。

それから先の人生の、何と不安なことか。
いつ、裏切るか分からない恋人。
いつ、裏切るか分からない結婚相手。
いつ、裏切るか分からない実の娘。

いつになっても、どんな血縁でも、
人は、自分をいつか、裏切るかもしれない。
自分の両親が、そうだったように。
人と人との関係は、決して永遠ではないのだ。

そんな前提を受け入れることが、
大人になることだとしたら、何と孤独なことか。
まだ5歳だったあの頃に、戻りたいと思うのも、
決して無理なことではないだろう。

しかし5歳だった自分は、いまや、
深い海の底に消えてしまっている。
彼女は、小さな息吹をクラゲのように、
海へと吐き出すだけで、何も語りかけはしない。

あの時、欲しかったアイスクリームを、
いまさら渡されても、嬉しくはない。
それは、子どもの頃に欲しかったものだから。

そして、大人になったいまは、
アイスクリームを、好きなだけ買える。
それよりも、もっと大きなものを手に出来るはず。

母親や、父親といった傘の下から離れ、
大人になることは、確かに不安なことだ。
誰にも愛されないかもしれないという不安、
それは誰にでも、いつでもあるべきことだ。

本当は、その不安をかき消すために、
仕事というものが、存在しているはずだ。
誰かに幸せと安心を与えることが、
大人の持っている、役割なのである。

子どもの前で、決して涙を見せないように。
それでも、誰かを無償で愛することが、
大人の役割であり、代え難い強さなのだ。

最も、誰もがそんな大人になれるわけではなく、
ずっと子どものように甘えたい気持ちは、
誰もが、老人になるまで、持っているのだろうが…。

2008/4/3 渋谷シネアミューズにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「モンゴル」………………………………………………

浅野忠信が、ついに世界に進出!って、彼はとっくに国際的ですが。
やっぱりアカデミー賞にノミネートってのが、重要なのかなあ。
外国語映画賞候補作で、彼が主演のチンギスハンを演じたらしい。
監督はロシア人だったり、まさにユーラシア横断な製作陣の模様。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.mongol-movie.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、4月は毎年オスカー候補作が目白押しです。
まあ、忘れられないうちに公開したいですもんね。

「つぐない」はキーラ・ナイトレイが、
「プライドと偏見」の監督と再び組んで、
かなり多くの部門でノミネートされていた作品です。
結果的に、あまり目立ちませんでしたが…。

「フィクサー」もそうですね。
ティルダ・スウィントンが助演女優賞を獲りました。
彼女は「コンスタンティン」でも「ナルニア…」でも、
いつも「人間じゃない」雰囲気があって(?)、
個人的に好きな女優さんだったので、ちょっと嬉しかったのですが。

というわけで、これからもお楽しみに。

「ランジェ公爵夫人」http://www.cetera.co.jp/Lange/
「王妃の紋章」http://wwws.warnerbros.co.jp/ouhi/
「つぐない」http://www.tsugunai.com/
「フィクサー」http://www.fixer-movie.com/
「ジェイン・オースティンの読書会」
http://www.sonypictures.jp/movies/janeaustenbookclub/
「ファクトリーガール」http://www.factorygirl.jp/
「ラフマニノフ ある愛の調べ」http://rachmaninoff.gyao.jp/

 
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発行者プロフィール

ペンネーム : Ak.

  • 年間100本以上の映画を観ている作家のたまご。良い物語と、生き方を考えさせるテーマを求めて、今日も映画館に足を運びます。もう1000本以上も観ているんですけどね…。

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