【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。
- 最新号:2008-09-04
- 発行周期:火・金・(木)
- 読んでる人:522人
- 創刊日:2001-03-20
- Score!:96点
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映画のなかの人生…Vol.776「いつか眠りにつく前に」★★
発行日: 2008/2/29┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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死期を前にした老女が、若き日の恋愛を回想してうなされている。
それは、親友の結婚式で出逢った、魅力的な男との出来事だった。
うなされる彼女を見守る2人の娘は、母親の意外な行動に戸惑い、
一方で自分たちの人生を、これをきっかけにして振り返ってゆく。
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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷みゆき座ほか、豊洲、六本木でやってます。
他は、ほぼ今週いっぱいになってしまうのかなあ。
筆者は金曜初回のみゆき座に行ったのですが、
このときは、けっこう混んでいました。
まあ、日比谷だから混んでいたのかもしれません。
他の映画館にいけば、ガラガラなのかも。
▼日比谷 日比谷みゆき座
11:20/13:55/16:30/19:05〜21:20(終)
▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
3/1(土) 18:45/21:15/23:45〜1:52(終)
3/2(日) 18:45/21:15〜23:22(終)
3/3(月)〜3/6(木) 10:30/15:45/18:15〜20:22(終)
3/7(金) 16:00/21:00〜23:07(終)
3/8(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 3/7(金)まで
3/1(土) 15:40〜17:50(終)
3/2(日) 10:20〜12:30(終)
3/3(月) 16:50〜19:00(終)
3/4(火) 18:25/21:05〜23:15(終)
3/5(水) 9:55/18:25/21:05〜23:15(終)
3/6(木) 18:25/21:05〜23:15(終)
3/7(金) 15:40〜17:50(終)
▼お台場 シネマメディアージュ
〜3/6(木) 11:40/14:20〜16:30(終)
3/7(金) 12:20〜14:30(終)
3/8(土)〜 11:00〜13:10(終)
▼新宿 新宿武蔵野館
〜3/7(金) 10:50/13:20/15:50/18:20〜20:35(終)
3/8(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜3/7(金) 13:00/18:15〜20:25(終)
3/8(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★
<内訳>
テーマ :★
ストーリー :★★
キャスト :★★★
スタッフ :★★
>テーマ ★<
ほんの一夜の出来事から、母親の人生とその偉大さを振り返る、
というのは、かなり映画としては厳しい内容だと思うのだが…。
>ストーリー ★★<
前半くらいまでは期待が持てるが、一向に結婚式から展開せず、
人生全体を振り返るわけでもないので、後半は退屈してしまう。
>キャスト ★★★<
レッドグレーヴをはじめ、豪華キャストは短いながらも印象的。
しかし、肝心の主人公であるクレア・デーンズに魅力がない…。
>スタッフ ★★<
主人公の回想と妄想が、つながってしまう場面は素晴らしい。
しかし、他にはあまり盛り上がりがなく、印象にも欠ける。
>総評 ★★<
典型的なメロドラマです。女性陣は泣いていました。
しかし、たった数日の出来事の恋人が、
ここまで人生を揺るがしてしまうのかな…。
これは個人差の問題でしょうが、あまり説得力がないような。
何よりも、死期を迎えた女性が人生全体を振り返るのか、
と思っていたのに、この出来事しかエピソードがなく、
映画の割には、全体として展開が小さいのが一番の問題。
しかもクレア・デーンズ…昔は美人だったのにな…。
まあ、典型的なソープオペラが好きな人にはいいのかも。
豪華キャストが集まった割に、その理由は分からないままでした。
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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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人は、何度も恋に落ちる生き物だと思う。
人は、一度しか人生を生きられないのに。
通りすぎる全ての人々と、
恋に落ちるわけにはいかない。
けれども、ある日紹介された、
誰かと恋に落ちることはありうる。
たとえ、すでに結婚相手が決まっていても。
たとえ、すでに相手には他の恋人がいても。
好きになってしまえば、事情は関係ないのだ。
ほんの一瞬、ほんの1日で、
忘れられない「誰か」が出来ることは、
どんな人にも、きっとありうることだ。
取り逃がした魚は大きい、というわけではない。
ただ、あまり知らないまま、
魅力だけを信じて出逢った人、
そんな人との想い出は、甘く、
美しいまま、記憶に残り続けるようだ。
この映画の彼女が、ハリスを覚えていたのは、
ひょっとすると、そんな理由からかも知れない。
一夜の情事だったからこそ、実は、
全てが美しい想い出として、残っていたのかも。
実際に結婚していたら、
そうはならなかったかもしれない。
しかし、彼との世界を選ばなかったいま、
そんな回想はきっと、意味のないことだ。
人はいろんな人に恋をして、人生を歩む。
けれども、後戻りすることはできない。
人は、人生を振り返ることしかできない。
後悔はたくさんあり、選択肢はいくつもあった。
しかし、後戻りできない以上、満足しなければ。
私は何度も迷い、その上で人生を選んだのだと。
もう一度、人生を歩んでも、今の道を選んだはずだと。
そうして、いまに満足しなければならない。
空想の世界に、憧れるのはかまわなくとも、
後戻りできない以上、大切なのは現在なのである。
2008/2/29 日比谷みゆき座にて。
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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「4ヶ月、3週と2日」…………………………………
これこそ、去年のパルムドール(汗)。ルーマニア映画だそうで。
ルーマニアの映画は、筆者もあまり記憶にありません…うーん。
内容は、独裁政権末期におけるルーマニアの厳しい実情を、
ある女性たちの視点から、衝撃的に描き出す傑作、ということ。
で、次回もお楽しみに。次回は弱気に来週木曜の予定…。
http://www.432film.jp/
★今後の予定など………………………………………………………
来週以降は、とりあえず以下のような予定。
お気づきのとおり、例によってこの時期は忙しく、
あまり映画を観る時間がないのですが、話題作はいっぱい!
何てったって、ウォン・カーウァイ監督の新作、
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」が公開されます!
アメリカでの撮影!主演はノラ・ジョーンズ!
新たなるウォン・カーウァイの挑戦が楽しみです。
他にも、コーエン兄弟がまたも殺人鬼を描いて、
オスカー戦線に生き残っている「ノーカントリー」や、
スサンヌ・ベアがついにアメリカで撮影したという、
「悲しみが乾くまで」など、面白そうな映画だらけ。
というわけで、これからもお楽しみに。
「ライラの冒険」http://lyra.gyao.jp/
「アメリカを売った男」http://www.breach-movie.jp/
「スルース」http://www.sleuth.jp/
「ノーカントリー」http://www.nocountry.jp/
「ジェリーフィッシュ」http://www.jellyfish-movie.com/
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
http://www.blueberry-movie.com/
「悲しみが乾くまで」
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/things_we_lost_in_the_fire/
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