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映画のなかの人生…Vol.766「スウィーニートッド」★★★
発行日時: 2008/1/29┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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無実の罪で投獄され、妻子を奪われた理髪師。彼が戻ってくると、
妻は死に、幼かった娘は、彼を罠にかけた判事が幽閉していた。
復讐を誓う彼は、彼に惚れ込む階下のパイ屋の女主人と意気投合、
理髪店を再開し、カミソリ1本で例の判事がやってくるのを待つ。
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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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丸の内ピカデリー他、各地のシネコンでやってます。
本当に混んでます。週末は満席も多いのでは。
シネコンは事前予約、ウェブ予約がありますから、
そちらを利用した方が、いいかもしれませんね。
▼有楽町 丸の内ピカデリー1
〜2/1(金) 10:50/13:30/16:10/18:50/20:15〜22:20(終)
2/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
1/30(水) 10:30/13:00/14:00/15:30/16:45/18:00/20:30〜22:37(終)
1/31(木) 10:30/13:00/15:30/18:00/20:30〜22:37(終)
2/1(金) 10:30/13:00/15:30/18:00/19:15/20:30/22:00〜0:07(終)
2/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
1/30(水) 10:40/13:20/16:05/18:50/21:30〜23:40(終)
1/31(木)〜2/1(金) 10:40/13:20/16:05/18:50/21:30/24:15/26:55〜29:05(終)
2/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼新宿 新宿バルト9
〜1/31(木) 10:00/11:30/12:30/14:00/15:00/16:30/17:30/19:00/20:00/21:30〜23:40(終)
2/1(金) 10:10/11:30/12:40/14:00/15:10/16:30/17:40/19:00/20:50/21:30/23:20/0:00/1:50〜4:00(終)
2/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼品川 品川プリンスシネマ
1/30(水) 9:35/10:00/12:15/12:35/15:00/15:35/18:10/18:20/20:45/21:05〜23:15(終)
1/31(木) 12:15/12:35/15:00/15:35/18:10/18:20/20:45/21:05〜23:15(終)
2/1(金) 12:15/12:35/15:00/15:30/18:10/18:20/20:45/21:05〜23:15(終)
2/2(土)〜2/3(日) 9:35/10:00/12:15/12:35/15:00/15:30/18:10/18:20/20:45/21:05〜23:15(終)
▼お台場 シネマメディアージュ
〜1/31(木) 11:00/12:00/13:40/14:40/16:20/17:20/19:00/20:00〜22:10(終)
2/1(金) 11:00/12:00/13:40/16:20/19:00〜21:10(終)
2/2(土) 11:00/13:40/14:30/16:20/19:00/21:40/0:20〜2:30(終)
2/3(日)〜 11:00/13:40/14:30/16:20/19:00〜21:10(終)
▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜2/1(金) 10:30/13:10/14:20/15:50/18:30/19:20/21:10/21:50〜0:00(終)
2/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
〜1/31(木) 10:30/13:00/15:30/16:45/18:30/21:00/22:00〜0:07(終)
2/1(金) 10:30/13:00/15:30/18:30/19:30/21:00/22:00〜0:07(終)
2/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★
<内訳>
テーマ :★★★
ストーリー :★★★
キャスト :★★★
スタッフ :★★★★
>テーマ ★★★<
復讐の愚かさが、じわじわと浮かび上がる構造は巌窟王と同じ。
不気味で残酷な映像に、慣れていく自分が、怖くなっていく。
>ストーリー ★★★<
ミュージカル映画にありがちな間延びが少なく、普通に楽しめる。
復讐の成否が興味を惹きつけ、最後のオチもキレイに決まる。
>キャスト ★★★<
歌が本職ではない役者が多いので、ミュージカルっぽさがない。
歌の印象は薄くなる一方で、人々の小市民ぶりが上手く出ている。
>スタッフ ★★★★<
ミュージカルを映画にする、という難題をバートンは見事に解決。
暗い映像と不気味な展開で、人間の陰湿さと残酷さを引き出す。
>総評 ★★★<
本誌は、ミュージカル映画を取り上げない方針ですが、
バートンが監督なので、不安を抱えつつも観てきました。
みんなが歌い出したときは、どうしようかと思いましたが、
しかしなぜか、映画としても違和感がなく、驚き。
よっぽど「チャーリー…」の方が、ミュージカル映画っぽい。
基本的に、セリフが歌になっているだけで、
映画らしい展開、テンポの良さ、残虐な人間像、
それを皮肉るコミカルな演出など、バートンらしい、
映画的展開が、きちんと満たされているのです。
きっとミュージカルファンからは総スカンでしょうが、
筆者としては、絶妙だなと改めて感心しました。
見事な歌声を披露する理髪店なんて、実際は変ですからね。
リアリティを捨てずに、面白さを残したのがこの実験作。
こういう挑戦ができるのが、バートンの凄さだと改めて感心。
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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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生まれてこの方、30年近く、
私はずーっと同じ理髪店を使っている。
店には5脚の椅子があり、それぞれに理髪師がいる。
いろんな理髪師がいて、私の髪を切り、
いつのまにか、いなくなってしまったりする。
「誰もが理髪師の顔など、覚えていない」
スウィーニー・トッドが、最後にうそぶくように、
彼らは、日常的にお世話になるが、遠い存在でもある。
人生のなかで、何度も出逢うのに、あまり覚えていない。
理髪師にかぎらず、人生はいろんな人が支えている。
よく知らない相手でも、実はお世話になっている。
私はたまに「あの人、誰だったっけ」という人とすれ違う。
最近は年齢のせいか、物忘れもひどくなってきたが、
だいたいたどり着くのは、「あ、映画館の人」である。
チケットを買うだけ、もぎるだけの相手でも、
私の場合、何十回もお世話になっていたりするので、
名前は知らずとも、すっかり顔は覚えているのだ。
制服姿しか知らない相手が、街角ですれ違い、
私服で歩いているのを見ると、急にその人が、
「係の人」ではなく、ひとりの人間に見えることがある。
ああ、この人にとっても、映画館は仕事場で、
実際にはいろんな人生を歩いているんだろうな。
そう思うと、いろんな人生を抱えた人々に、
私の生活も、支えられているのだと考える。
そんな小さな人々の生活を、踏みにじるヤツもいる。
通りすぎていく人間たちの幸せに、
何の興味もなく、奪うことしか考えない。
そんな判事のような連中しか、
ロンドンのような大都市には住まないのか?
自分のことだけ考えていれば、
自分の復讐さえ満たされれば、
人は何をしても、かまわないのだろうか。
復讐を誓ったスウィーニー・トッドは、
自らも判事のように、小さな人々を踏みにじり、
最後には、自らも判事とともに思い知ることになる。
通りすぎていく人々のなかにも、
大切な人がいて、守るべきものがある。
誰もが、どんなに小さな人生を送り、
人からは忘れられるような存在だとしても。
彼らを無差別に踏みにじり、
殺す権利など、誰にもないのである。
残酷な結末は、そんな無名の人々の勝利でもあろう。
2008/1/27 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。
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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「ハーフェズ ペルシャの詩」…………………………
先ごろ結婚した、麻生久美子の海外初進出作品。めでたい!
…えーと、私情はともかく、この作品はけっこう評判も良く。
監督はイランでも有名な人で、本作も映画祭にいろいろと出品、
受賞歴もいくつかある、というわけでちょっと期待してます。
で、次回もお楽しみに。次回は木曜の予定。
http://www.bitters.co.jp/hafez/
★今後の予定など………………………………………………………
金曜は「フローズンタイム」の予定。
イングランドのファッション写真家が、映画に進出、
アーティスティックに撮ったラブストーリー、らしい。
http://www.frozen-time.jp/
さて2月は、以下のような予定。
一方で、リドリー・スコットが自信満々だった?
オスカー俳優揃い踏みの「アメリカン・ギャングスター」は、
ほとんどかすりもしませんでした。まあ、常連ばかりだからなあ。
「潜水服は蝶の夢を見る」はフランスの代表作品。
オスカー以外でも、いろいろと好評を得ているようで。
「エリザベス・ゴールデンエイジ」は、前作がケイト・ブランシェットの
出世作であり、今回もオスカーにノミネートされたようで。
ノミネートが発表されると、何だかんだといって、
アカデミー賞に関する話題が増えてくるものです。
というわけで、これからもお楽しみに。
「アメリカンギャングスター」http://americangangster.jp/
「ラスト・コーション」http://www.wisepolicy.com/lust_caution/
「ミスターロンリー」http://misterlonely.gyao.jp/
「歓喜の歌」http://www.kankinouta.com/
「潜水服は蝶の夢を見る」http://chou-no-yume.com/
「君のためなら千回でも」http://eiga.com/official/kimisen/
「エリザベス・ゴールデンエイジ」http://www.elizabeth-goldenage.jp/
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