【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。
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映画のなかの人生…Vol.744「once ダブリンの街角で」★★★☆
発行日: 2007/11/9
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☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。
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Vol.744「once ダブリンの街角で」★★★☆ 2007.11.9(金)
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【1】STORY
ストリートミュージシャンの男が、自分を気に入ってくれた
ピアニストの女と出逢い、二人は互いを認めつつ惹かれあう。
【2】Michelin
渋谷シネアミューズでの単館上映。とても混んでいる。
【3】Review
青春版「9songs」。シンプルだが、爽やかな印象を残す。
【4】Column
良い曲には物語がある。誰の胸にも、広がっていくような。
_______________________________________________________ONCE
最近、映画俳優を多く生み出しているアイルランドの音楽映画。
今回は実際にミュージシャンが主演して、全編通して歌いまくる。
今年のサンダンス映画祭では、観客賞を受賞したということで、
誰にでも入りこみやすい、青春と音楽を描いた爽やかな作品です。
<オフィシャルサイト>
http://oncethemovie.jp/
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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ある夜、ストリートミュージシャンの男が弾き語りをしていると、
彼のオリジナルを気に入った女と出逢う。ピアニストの彼女は、
お互いの才能を認め、二人の間には微妙な感情が芽生えていく。
しかし、彼女には恋愛に踏み切れない理由があったのだった…。
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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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渋谷シネアミューズでの単館上映です。
なぜか恐ろしく混んでました。
毎週水曜は男女問わず1000円なので、
混むとは思いますが、ほぼ満席の展開。
週末はもっと混んでいるかも。
整理番号順ですので、水曜と週末はお早めに。
▼渋谷 シネ・アミューズ イースト/ウエスト
11:00/12:45/14:50/16:55/19:00/21:20〜22:50(終)
※11:00・21:20の回は予告編上映なし
※11.10(土)は先着60名にクリームリキュール“ベイリーズ”
ミニボトルをプレゼント(20歳以上限定)
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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★☆
<内訳>
テーマ :★★★★
ストーリー :★★
キャスト :★★★★
スタッフ :★★★★
>テーマ ★★★★<
シンプルな恋愛物語のなかで、音楽が持っている普遍性と、
力強さを90分にわたって具現しつづける試みは、評価できる。
>ストーリー ★★<
物語そのものには、何のひねりもない。決して結ばれない二人の
厳しい現実と、音楽が紡ぎ出す夢との対比が、繰り返される。
>キャスト ★★★★<
さすがに本物だけあって、主役二人の歌の良さ、力強さは絶品。
男の見た目もドンキホーテのような感じで、日常感が出ている。
>スタッフ ★★★★<
映画のなかで、どのようにして自然に楽曲を挟んでいくか、という
追求が実を結んでいる。どの場面でも歌の存在に違和感がない。
>総評 ★★★☆<
良い映画だと思います。青春版「9songs」という感じ。
全編に渡って、とにかく歌があって歌があって、歌がある。
それも、突然歌い出すわけでもなく、
勝手に背後に流れるわけでもなくて、
自然と物語のなかで、主人公たちが歌う場面を作り出す。
だから主役の二人が、どんな気持ちなのか、
彼らの歌を聴きながら想像することで、
ただのコンサートよりも、想像が膨らんでいく。
彼らの歌声が真に迫ってくるのは、そういう理由があるはず。
とはいえ、物語としてはシンプルな恋愛映画。
互いに厳しい現実に直面しながらも、
歌に希望を見いだし、互いの愛を見いだし、
結ばれない関係も、とてもロマンティックに見えてくる。
それが「9songs」だと、さらに痛切で衝撃を受けるわけですが。
とはいえ、シンプルな展開と歌声の良さで、
この映画は爽やかな後味を残してくれます。佳作。
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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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どんな音楽にも、きっと物語があると思う。
その場限りの流行歌には、どうか分からないが、
ふと口ずさんでしまう、かつての曲には、
きっと、何かしらの物語が潜んでいるんだと思う。
苦しい失恋の想い出が、潜んでいる曲もある。
結婚生活の絶望が、描かれている曲もある。
音楽に夢を賭ける、ミュージシャンの姿が、
そのまんま等身大に伝わってくる曲もある。
それは、きっと作り手の生活のなかから、
自然と、つぶやくようにして生まれてくる。
それは、きっと作り手の一瞬のなかから、
唐突に、ひらめくようにして音符に変わる。
恋人とバスの中で歌ってみたり。
コンビニに買い物した帰りに歌ってみたり。
すがすがしいドライブの最中に、
口ずさんでいるようなこともあれば、
がく然とするような失恋の後に叫んでいることもある。
良い曲は、決してスタジオで生まれるわけではない。
良い小説が、パソコンや原稿用紙とにらめっこして、
生まれてくるというわけではないように。
普通に生活しているときに、
その辺に転がっている一瞬から、
音楽は生まれてきているのだ。
その瞬間を切り取ることができたなら。
この映画の意図は、その瞬間を描くことだ。
すると、ほんの数分の音楽にも想像が膨らむ。
ああ、このイヤホンの向こう側では、
こんなことが起きているのかも知れない。
数分の楽曲が、数日、数ヶ月、数年の物語になる。
それは、まるで他人の人生を見ているように。
そして、まるで自分の人生が見えてくるように。
1曲の歌声が、自分の魂から聞こえてくるようだ。
良い曲には、どんなものにも物語が隠れている。
音楽は、単なる音符や記号の集合体ではない。
それは自分たちと同じ人間が、作り出した言葉なのだから。
2007/11/7 渋谷シネアミューズにて。
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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「ボーン・アルティメイタム」…………………………
いよいよシリーズ完結編。てゆうか、最初からシリーズだったの?
まあ、この手の映画にはよくあることですが、3で終わるらしい。
今回も無表情なマット・デイモンが、最強の暗殺者に大変身!
監督も引き続きポール・グリーングラスなので、安心感はある。
で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://bourne-ultimatum.jp/
★今後の予定など………………………………………………………
来週のもう1本は、女囚が天才ピアニストに生まれ変わる、
というなかなか凝ったドイツ映画「4分間のピアニスト」。
最近は本当に、ドイツ映画が頑張っていますねえ。
http://4minutes.gyao.jp/
さて、今月以降の予定は以下のとおり。
おそらく以下の予定で120本になるので、
今年はこれで終わりになると思います。
いくらか、入替があるかもしれませんが…。
注目は「ボーン・アルティメイタム」や、
フランソワ・オゾンの「エンジェル」でしょうか。
他は、ウィンターボトムの新作「マイティハート」は、
アンジェリーナ・ジョリーの起用で、久々の大作っぽい。
また、スサンネ・ビア監督の「ある愛の風景」も、
もちろん期待できます。3連続5つ星…出るかな?
おそらくこの映画は、本誌のある記念号にする予定ですが…。
><11月><
「カフカ 田舎医者」http://www.shochiku.co.jp/inakaisha/
「ウェイトレス」http://movies.foxjapan.com/waitress/
「呉清源 極みの棋譜」http://www.go-movie.jp/
「マイティハート 愛と絆」http://www.mh-movie.jp/
「アヴリルの恋」http://www.cqn.co.jp/avril/
「愛の予感」http://ainoyokan.com/
><12月><
「サラエボの花」http://www.saraebono-hana.com/
「ある愛の風景」http://aruai.com/
「マリア」http://www.maryandjoseph.jp/
「迷子の警察音楽隊」http://www.maigo-band.jp/
「エンジェル」http://angel-movie.jp/
「アイアムレジェンド」http://www.iamlegend.jp/
「ナショナルトレジャー」http://www.disney.co.jp/movies/nt2/
というわけで、これからもお楽しみに。
★最新情報はブログにて!!…………………………………………
ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/
※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!
ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。
また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!
★これまでのバックナンバー…………………………………………
バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。
http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)
メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
Vol.744 2007年11月9日
発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
(C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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