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映画のなかの人生…Vol.734「サウスバウンド」★★

発行日: 2007/10/10







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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_               ______________
  Vol.734「サウスバウンド」★★      2007.10.10(水)
 ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   元過激派の父は、無職でも正論だけは曲げない困った男。
   しがらみを避けようと、一家は沖縄に移住するのだが…。

  【2】Michelin
   渋谷アミューズCQNほか。それほど混んではいない。

  【3】Review
   本来はコメディのはずが面白くないし、説教臭い。残念。

  【4】Column
   正しいことをしていても、本当に人は幸せになれるのか。

_________________________________________________Southbound

森田芳光監督の最新作は、人気作家となった奥田英朗原作で、
元過激派の過激な父親が、破天荒に家族を振り回すという物語。
主演は豊川悦司、天海祐希。トヨエツさんが、こんなに明るい、
ハキハキした役をしているのは、久しぶりに観るような…。

<オフィシャルサイト>
http://southbound-movie.com/

※ お詫び
何だか最近、毎週のように火曜日が忙しくなっており、
今週も配信が遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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元過激派の父親は、無職でも正論だけは曲げず、相手が学校でも、
役所でも、絶えず食ってかかっていた。小学生の長男は父を疎み
ながらも、学校のこじれた人間関係にもいつも疑問を持っていた。
一家はしがらみを逃れようと、突如、沖縄に移住するのだが…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渋谷アミューズCQNほか、都内各所でやってます。
シネコンでもいくつかやっているところがあります。
今週末からは、シネカノン有楽町でも始まるようです。
筆者は池袋に行きましたが、そんなに混んではいませんでした。

▼渋谷 アミューズCQN 
11:00/13:35/16:30/19:15〜21:20(終)

▼池袋 シネ・リーブル池袋 
〜10/12(金) 11:15/13:35/15:55/18:15/20:35〜22:40(終)
10/13(土)〜 10:00/12:20/15:00/17:15/19:30〜21:30(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲 
〜10/12(金) 11:00/13:30/16:30/19:00〜21:04(終)
10/13(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ 
〜10/12(金) 10:50/13:25/16:00〜18:10(終)
10/13(土)〜 13:25/16:00〜18:10(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 
〜10/12(金) 9:40/12:05/19:15/21:45〜23:50(終)
10/13(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん 
〜10/12(金) 9:45/14:15/19:15/22:00〜0:04(終)
10/13(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼新宿 新宿ガーデンシネマ 
〜10/12(金) 11:00/13:40/16:20/19:00〜21:10(終)
10/13(土) 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
10/14(日)〜 11:00/13:40/16:20/19:00〜21:10(終)

▼有楽町 シネカノン有楽町2丁目 13(土)より
10/13(土) 10:00/13:10/16:10/18:50〜21:00(終)
10/14(日)〜 10:20/13:10/16:10/18:50〜21:00(終)



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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★
キャスト  :★★
スタッフ  :★

>テーマ ★★★<
いつの時代にも正論は必要だ、というテーマそのものには賛成。
そのためにも、こういう異端児キャラをもっと生かすべきだった。

>ストーリー ★<
コメディなのに、面白くないのが致命的。不条理キャラの父親も
爆発するほど破天荒ではないし、西表島に行く筋書きも唐突。

>キャスト ★★<
トヨエツさんは快活に演じているが、キレイすぎる奥さんも、
ブツブツつぶやく子役の少年と、その仲間たちも、ピンとこない。

>スタッフ ★<
どこで笑いをとるのかが分からない。小学生たちが変に大人ぶる
のも、シュールなはずだがつまらない。「間宮兄弟」はマグレ?

>総評 ★★<
この映画、元過激派の無茶苦茶なお父さんという前ふりで、
当然、彼が暴れまわるコメディだと期待していましたが、
フタを開けてみると、彼は大して活躍してくれないんです。

一方で、やけに大人っぽい小学生たちが主人公を取り巻き、
これはシュールなはずなんですが、全然面白くないです。
なぜなら、ツッコミ役になるべき主人公の少年が冷静すぎる。

父親が主人公だと期待しているのに、少年が主人公になって、
しかも彼は冷静に状況解説するだけで、物語を引っ張らない。
最後まで、このボタンの掛け違いが映画を壊してしまいました。

奥田英朗は当世を代表する人気作家になりそうですが、
彼の作品の映画化は、ことごとく面白くありません。
監督の問題?それとも映画に向かないのかな??


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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学生運動が華やかなりし頃に、漠然とした憧れがある。

私の学生時代には、その時代の闘士たちが教授になっていた。
彼らはキャンパスのどこでバリケードを築いたか、
という話を、時として講義の間に交えたりしていた。

主張は人それぞれで、間違いも多かったろうし、
大勢でにらみ合い、角材で殴り合うのが健全かはともかく、
それは、「正しいと思うことを叫べる」時代だった。
若者らしい、社会を変えたいという想いに満ちていた。

いまでは、正しいと思うことは叫べない時代だ。
学生時代に、そんなことをしている人間は少ない。
政治活動でも始めようものなら、社会を変える前に、
社会から切り離されてしまいかねない、そんな時代。

社会を変えるどころか、電車の中で、
金髪でグラサンをかけた派手な女が、
ペラペラとケータイで話しはじめても、
誰も「正しい」と思えることを伝えたりはしない。

全く他人に気づかいのない女もともかく、
彼女に注意できない我々も罪深い、と思う。
そう思うと、車内に不穏な空気が流れる。
気づいていないのは、恐らく電話している本人だけだ。

そこで、変に正義感を持って行動しても、
万引犯に刺し殺されてしまうかもしれない時代。
そんなリスクを冒してまで、「正しいこと」は必要?
「正しいこと」に、どんな価値があるのかが見えない時代。

きっとそれは、「正しいこと」が、
決して人を幸せにしていないからだろう。

かつては、品行方正に生きていれば、
誰かが認めてくれて、社会でも出世する、
そして立派な人物になっていくのだ、
という、社会のなかに「筋書き」があった。

しかし、立派な人物たちが集まるはずの、
永田町や霞ヶ関を見ていると、
どうやら、それは違うようだと気づいた。

きっと、みんなどこかで気づいてしまったのだ。
一生懸命頑張っても、結局は何にもならないことに。
学生運動が敗れ、管理教育が広がり、抵抗もできず、
若者の敵は社会ではなく、隣の弱者=イジメになった。

暗い時代だな、と思う。
この映画のように、そんな都会のしがらみを逃れ、
西表島に引っ越したら、確かに幸せなのかもしれない。

でも、この映画でも語られているように、
「正しくないこと」は世界中に蔓延している。
たとえ、南の島の果てであっても、きっとそう。

信じるしかないのかな。
正しいことをしていれば、いつか幸せになれると。
それはもはや、祈りのようにも思えて、少し哀しい。

2007/10/8 シネリーブル池袋にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ローグアサシン」………………………………………

得意なカンフーを封印した?とも言われたジェット・リーですが、
今回も役どころは、天下無敵の殺人者らしい。今回は彼を敵役に、
「トランスポーター」などアクションでは定評があるジェイスン
ステイサムが、主人公としてジェット・リーを追い詰めるらしい。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.rogue-assassin.com/


★今後の予定など………………………………………………………

今週はちょっと忙しくなってしまいまして、
来週に3本まとめて観てきたいと思います。

いまのところ、予定は以下のとおり。
「パンズラビリンス」は、映像美が絶賛されている、
ヨーロッパのファンタジー映画だそうですが…。
映像が映画の全てではないんですけどね。
「パンズラビリンス」http://www.panslabyrinth.jp/
「大統領暗殺」http://www.20071019.jp/
「キングダム 見えざる敵」http://www.kingdom-movie.jp/


さて、今後の予定は以下のとおり。

最大の注目作は「アフターウェディング」。
傑作「しあわせな孤独」に続く、最新作がいよいよ上陸。
さらに11月には前作にあたる「ある愛の風景」も公開に。

監督スサンネ・ビアは、ラース・フォン・トリアーなんて
目じゃない、北欧最高峰の監督として進化を続けているはず。
本誌の読者の皆さんには、ぜひとも期待してほしい方です。

「アフターウェディング」http://www.after-wedding.com/
「クワイエットルームにようこそ」http://www.quietroom-movie.com/
「グッドシェパード」http://www.goodshepherd.jp/
「自虐の詩」http://www.jigyaku.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.734 2007年10月10日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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