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映画のなかの人生…Vol.637「こまねこ」★★★

発行日: 2006/12/19






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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.637「こまねこ」★★★       2006.12.19(火)
 ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   こま撮り撮影に夢中のコマちゃんが、ラジボーや、いぬ子
   さんと出逢い、友だちになるまでの一コマを描くアニメ。

  【2】Michelin
   渋谷シネマライズでの単館上映。意外とかなり混んでます。

  【3】Review
   期待通りの内容。飛び抜けてはいないが、着実に面白い。

  【4】Column
   いまや子どもたちよりも、大人こそが童話を読む時代。

___________________________________________________Komaneko

シネマライズでの短編上映を重ね、ついに長編になったアニメ。
どんなに深刻な映画を観るときでも、のんびりした音楽とともに
小さな笑いを巻き起こしてきたネコのクレイアニメなのですが、
果たして長編になっても、楽しさを維持できるでしょうか?

<オフィシャルサイト>
http://www.komaneko.com/feature/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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こま撮り撮影に夢中なネコ、こまちゃん。撮影に使った人形は、
ミシンを駆使したお手製で、大のお気に入り。そこへラジボーが
強力メカで対抗したり、恐怖の雪男が現れて人形をさらったり。
くすくす笑えて、最後に泣かせる5つの短編アニメオムニバス。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渋谷シネマライズでの単館上映です。
公開から月日も経って、空いていると思いきや…。
日曜だったからか、意外にも7−8割の入りで混んでます。
週末はギリギリに行くと、少し見づらい席になるかも。

ここは全席指定なので、早めに行けば席を確保できます。
筆者は個人的に、いつもだいたいJ列に座っています。
あんまり前の方に行くと、前列との段差がなくなるのでご注意を。

ちなみに場内で「こまねこグッズ」を売っていますが、
飛ぶように売れているらしく、お人形セットは売切でした。
来年からはワーナーマイカル系でも上映されるそうですから、
その時に映画館に行けば、グッズも売っているかも知れません。

▼渋谷 シネマライズ 
〜12/22(金)11:00/12:30/14:00/15:30/17:00/18:30/20:00〜21:15(終)
12/23(祝)〜10:00/11:30/13:00〜14:15(終) 


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★

面白かったです。だいたい予想どおりでしたが…。

5本のうち、1本目はこれまで公開してきた内容。
シネマライズの上映前に流れていたものと同じです。
ですから、純粋にいえば新作は4本ということかな。

最後の1話を除けば、どれも本当に短く、物語ではありません。
たった1つのシチュエイションを、5−10分に引き延ばす。
ラジボーとの出逢い、カメラに夢中、ラジボーVS鳥と、
アイディアは1つなので、それにオチがついたらおしまい。

どれも、あんまりたわいのない話ですが、
最後の鳥との対決は、クスクスと笑えます。
まあ、こまちゃんがカワイイからいいか、というところ。

ただ、今回の映画は最後の物語がメインで、
最後だけは20分弱(かな?)、物語っぽくなっています。
こまちゃんと雪男をめぐるストーリーは、コミカルなものの、
「キングコング」や「ジキルとハイド」の要素も盛り込み、
最後には友情を考えさせながら、ジーンとさせる内容。

のんびり笑ってると、最後にひっくり返されるわけで、
その意外性に、ちょっとしんみりした人たちも多いらしく。
一方、ハンカチで涙を抑えていたかと思えば、帰り際になると、
嬉々として売店に群がる女性たちの変わり身にも驚きますが…。

こまちゃんが好きでなくても、
のんびり映画を楽しむならいいかも。
前売りは1000円、時間も1時間ですから、
ちょっとしたデートにも向いているのでは?


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

童話を読む人が増えている。

ひと頃には「大人のためのグリム童話」が流行ったし、
大ヒットした「チャーリーとチョコレート工場」や、
ちょうど公開される「シャーロットのおくりもの」、
それに、ずっとブームのファンタジーシリーズの映画化も、
本来は子ども向けの物語で、童話の一種かもしれない。

童話はどれもシンプルだ。
主人公は善人で、疑う余地がない。
悪役は悪人で、これも疑う余地がない。
実は善人でした、とひっくり返ることは多いが、
一方で、善人が悪党にひっくり返ることは少ない。

善と悪が決まった世界のなかで、物語が進む。
両者は決して、入り交じったり解け合ったりしない。
何を否定すべきで、何を信じるべきか。
主人公がキッパリと判断するのが、童話のシンプルさだ。

こまねこのこまちゃんは、自分の映画を大事にしている。
その人形を大切にしていて、決して裏切らない。
天真爛漫なその姿は、観客を単純に惹きつけている。

最初は、正体が見えてこなかったラジボーも、
撮影の邪魔をするクマやオバケも、
ラジボーをバカにするトリでさえも。
最後には、いいヤツにすりかわってしまう。

そして、こまちゃんを絶望に突き落とした雪男も、
実は、心優しい存在で、こまちゃんと仲良くなる。
誰もが、友だちになることができる。
こまちゃんの判断基準は明快で、シンプルで、
何の計算もなく、観客たちに大切なことを伝えている。

何も考えずに、信じればいいじゃないか。
雪男が生まれるに至った事情も、何もかも、
こまちゃんの性格の良さが、吹き飛ばしてしまう。
そこに童話の、シンプルな力強さがある。

Suicaのペンギンで有名になった、
さかざきちはるのペンギンの絵本も同様だ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894232545

ペンギンはちょっと間抜けだが、実に真っ直ぐだ。
本人曰く、「白黒はっきりしている」のである。
遠い故郷からやってきて努力する様子に、感動してしまう。

これというのも、現実がいかに分かりづらく、
複雑怪奇な人間模様を生み出しているかの裏返し。
クリスマスには、サンタクロースすら疑われてしまう世界。
本当は身近にいる大人の親こそが、生きている童話として、
シンプルな生き方と、大切なモノを教えなくてはならないのだが…。

2006/12/17 渋谷シネマライズにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「あるいは裏切りという名の犬」………………………

ジェラール・ドパルデューに、ダニエル・オートゥイユという、
フランスで最もダンディ、かつクドい?二人が共演した映画。
内容は実在の事件を描いた刑事物で、ハリウッドでリメイク、
という噂もあるんだそうで…ノワールの本流は復活する?

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.eiga.com/official/aruinu/


★今後の予定など………………………………………………………

今年はこれでおしまいですが、年末年始も映画を観ます。
来年は、1月5日(金)からの予定です。
いまのところ、掲載予定作品は以下のとおり。
何てったって塚本晋也監督の最新作「悪夢探偵」に注目!

「犬神家の一族」http://www.inugamike.com/
「愛されるために、ここにいる」http://www.cetera.co.jp/tango/
「長い散歩」http://www.nagai-sanpo.com/
「ヘンダーソン夫人の贈り物」http://mrshenderson.jp/
「シャーロットのおくりもの」
http://www.charlotte-movie.jp/
「みえない雲」http://www.mienaikumo.jp/
「悪夢探偵」http://www.akumu-tantei.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.637 2006年12月19日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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  • 年間100本以上の映画を観ている作家のたまご。良い物語と、生き方を考えさせるテーマを求めて、今日も映画館に足を運びます。もう1000本以上も観ているんですけどね…。

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