【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。
- 最新号:2008-09-25
- 発行周期:火・金・(木)
- 読んでる人:483人
- 創刊日:2001-03-20
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映画のなかの人生…Vol.631「プラダを着た悪魔」★★★★
発行日: 2006/11/28
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☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。
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Vol.631「プラダを着た悪魔」★★★★ 2006.11.28(火)
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【1】STORY
ジャーナリスト志望の若い女が、なぜかファッション誌に。
そこは、鬼編集長が次から次へと難題を浴びせる戦場…。
【2】Michelin
日比谷スカラ座ほか、シネコンなど各地で上映中。
【3】Review
青春物語にファッション業界の実情を重ねた部分が巧い。
【4】Column
スポットライトは必要ない。闘う者こそ、美しいのだ。
______________________________________The Devil Wears Prada
女性なら誰もが憧れるファッション界と、雑誌編集者の世界。
そんな異世界に入りこんでしまった、若い新人アシスタントが、
メリル・ストリープ演じる、敏腕だけど鬼そのものの編集長に、
徹底していたぶられ、社会と人生を考える興味深い物語です。
<オフィシャルサイト>
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/
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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ジャーナリスト志望の若い女が、なぜかファッション誌業界に。
鬼編集長のアシスタントとして、1年修行する覚悟を決めたが、
次から次へと難題を浴びせかける編集長に、心身は疲れ果てる。
私生活もなく、携帯電話に怯える生活は、やがて彼女を変え…。
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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷スカラ座ほか、各地の有名映画館、
シネコンなど、いろんなところでやってます。
けっこう混んでいますので、週末はお早めにどうぞ。
▼日比谷 日比谷スカラ座
11/29(水) 9:15/11:30/14:05/16:40/19:15〜21:20(終)
11/30(木) 11:30/14:05/16:40/19:15〜21:20(終)
12/1(金) 9:15/11:30/14:05/16:40/19:15〜21:20(終)
12/2(土)〜 11:30/14:05/16:40/19:15〜21:20(終)
※9:15の回は予告編上映なし/初回以外は全席指定
▼渋谷 渋東シネタワー
11/29(水) 11:15/13:45/16:15/18:45/21:10〜23:15(終)
11/30(木)〜 11:15/13:45/16:15/18:45〜20:50(終)
※21:10の回は一般・大学¥1200、18歳未満入場不可
▼新宿(歌舞伎町) 新宿東亜興行チェーン
〜11/30(木) 11:50/14:10/16:30/18:50〜20:55(終)
12/1(金)〜12/2(土) 11:50/14:10/16:30/18:50/21:10/23:30/1:50〜3:55(終)
12/3(日)〜 11:50/14:10/16:30/18:50〜20:55(終)
※21:10〜の回は¥1300均一
▼池袋 池袋HUMAXシネマズ4
11:00/13:20/15:40/18:10/20:30〜22:30(終)
※12.1(金)〜時間変更の場合有り
▼品川 品川プリンスシネマ
11/29(水) 9:40/12:15/15:10/18:00/20:30〜22:30(終)
11/30(木)〜12/1(金) 12:15/15:10/18:00/20:30〜22:30(終)
12/2(土)〜12/3(日) 9:40/12:15/15:10/18:00/20:30〜22:30(終)
プレミアスクリーン(¥2500均一)
11/29(水) 10:20/13:05/18:30〜20:30(終)
11/30(木)〜12/1(金) 13:05/18:30〜20:30(終)
12/2(土)〜12/3(日) 10:20/13:05/18:30〜20:30(終)
▼お台場 シネマメディアージュ
〜11/30(木) 11:10/13:45/16:20/19:00〜21:05(終)
12/1(金) 11:10/13:45/16:20/19:15〜21:20(終)
12/2(土) 11:10/13:45/16:20/19:15/22:00/0:55〜3:00(終)
12/3(日)〜 11:10/13:45/16:20/19:15〜21:20(終)
※11.30(木)の11:10の回は“ママズ クラブ シアター”で上映
▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
〜11/30(木) 10:30/12:45/15:00/17:15/19:30/21:45〜23:45(終)
12/1(金) 10:45/13:00/15:15/17:30/20:15〜22:15(終)
12/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
11/29(水) 9:15/11:45/14:15/16:45/19:10/19:15/21:45〜23:45(終)
11/30(木) 9:15/11:45/14:15/16:45/19:15/21:45/0:15/2:45〜4:45(終)
12/1(金)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
※11.30(木)の11:45の回はママズ・クラブ・シアターの実施有り
お子様連れでご鑑賞されるお母様のための上映です。
同伴されるお子様が上映中に泣いてしまうことがございますので
一般でのご鑑賞のお客様はあらかじめご了承下さい。
プレミアスクリーン
11/30(木) 13:40/16:15/19:00/22:00〜0:00(終)
12/1(金)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
※11.29(水)の19:10の回は女性¥1000
ベイリーズのミニチュアボトルプレゼント(先着順)
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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★
<内訳>
テーマ :★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト :★★★★
スタッフ :★★★★
なかなか面白かったです。
女性誌、ファッション、編集者とまあ、
売れそうな内容ばかりで危惧していましたが、
予想よりも遥かに面白い、エンターテイメントでした。
単純に、会社に入った女の子が、撃たれ泣かされ、
もう一度、自分を見つめなおして立ち直る、ってだけでは、
この映画は「良かったね」で終わってしまう話です。
しかしここでは、きちんと女性誌編集の世界や、
ファッション界で生きる人々の生き様、考え方が、
ほぼ、赤裸々に暴かれるようになっています。
「こんな人々もいるんだなぁ」という描写が面白い上、
彼らがどうして、そんな生き方をしているのか、
それは美とスポットライトへの欲望こそが、
彼らを渦巻く泥沼のなかに引き込んでいるのだ、
という物語のテーゼが次第に見えて、実に興味深い。
もちろん、これが真実かどうかは分かりませんが、
ある異世界の人々の生き様が語られるのは面白いもので、
それが誰もが憧れる、ファッション業界ならなおさら。
しかも、この鬼編集長が次々に難題を出してきて、
アン・ハサウェイ演じる新人アシスタントが、
ジタバタしながら、何とか問題を解決していくあたり、
映画に適度な緊迫感も与えていて、実に演出は巧妙です。
まるで「竹取物語」のかぐや姫の難題に、立ち向かうがごとく。
この映画の監督は、TVドラマ"Sex and the City"で
名声を博したデビッド・フランケルなんだそうで、
女性が惹きつけられそうなもの、物語の面白み、
そして人間描写の方法論、いずれも実に卓越している。
そこに、悪役?として出てくるメリル・ストリープや、
ようやくプリンセスから脱却できそうなアン・ハサウェイ、
この配役もなかなか巧みで、映画の良さを引き出しています。
メリルがやれば、完全な悪役にはならないですからね。
人間らしさが残って、そこがいいわけです。
というわけで、この映画に人が集まっているのも納得。
そして皆さんの期待に、きちんと応えられる映画です。
女性じゃなくても、ファッションに興味がなくても、ご心配なく。
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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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会社に就職すると、全く興味のない部署に配属された。
当時、新しいメディアの牽引者になりたいと考えていた私は、
ひどく落胆して、新しい職場に全く馴染めなかった。
そんな経験は、別に特別なものではないのだろう。
この映画でも、ジャーナリスト志望の若い女は、
なぜかファッション誌に回されて、鬼編集長のアシスタントに。
それはアシスタントというより、編集長のお守り。
仕事に必要なものから、家族の事情に至るまで、
彼女が欲しいモノをすべて予測し、手配し、お届けする。
その難題と来たら、熱いスタバのコーヒーから、
服、スカーフ、デザイン、帰りの飛行機の手配、
果ては悪天候時の抜け道探しや、出版前のハリーポッター、
あまりに無茶苦茶な内容で、私だったらとっくに辞める(笑)。
それでも、彼女たちは仕事を放棄しない。
毎日、携帯電話がいつ鳴るかに震えていても。
私生活が壊れ、彼氏と別れ、友だちと逢えなくても。
それでも彼女たちは、仕事にしがみついているのだ。
なぜか?彼女たちは夢みているのだ。
その先には、栄光の世界が待ち受けていると。
スポットライトを浴び、美の最先端にいる人々を、
地道にサポートしていけば、いつか自分がそこに立てると。
幼い頃から憧れた、ファッション界の最先端。
その夢を叶えるためなら、私はどんなことでもする!
それは欲望だ。いや熱望だ。切望、渇望なのかもしれない。
だから、どんな難題を浴びせられても、
彼女たちは決して、仕事を辞めたりしないのだ。
だから、鬼編集長は彼女たちの上に居座って、
その権力を乱用して、奴隷のように扱うのだ。
主人公の女の子も、その先にある栄光を夢みていた。
いつか、私もここから巣立って、ジャーナリストになる。
そのためなら何でも我慢する。友だちだって蹴落とす。
私生活なんて放棄して、みんなを追い抜いて頂点に!
けれども、本当にそこには栄光が待っているのだろうか。
約束されたはずのポジション。長い順番待ちの行列。
いつまでも手に入らず、諦め、苦しむ人々たちの表情。
いつまでもそれを手放さず、権力は権力を維持しようと居座る。
そんな世界で、自分の人格まで否定されても、
闘い続けることが、本当に美しいことだろうか。
彼らが、最後に浴びるはずのスポットライトには、
果たしてそんなに価値があるのか?
そんな風には、とても思えない。
人にはそれぞれ、もっと大切なモノがあるはずだ。
もちろん、それがスポットライトだという人を否定はしない。
けれども人は、もっともっと輝くことができるはずだ。
スポットライトなどなくても、自分の夢を叶えられるはずだ。
なぜなら本当に美しいのは、夢に向かって闘う姿。
彼女はファッション誌を経験し、卒業することで、
ようやく洋服とは関係ない、自分の美を手に入れるのである。
2006/11/25 ヒューマックスシネマズ池袋にて。
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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「パプリカ」………………………………………………
金曜は、いまや、海外でも名声を確立しつつある今敏監督の新作。
かのアーレン・ダロノフスキーも彼のファンらしい聞きます。
本作は筒井康隆原作の夢をめぐる物語。アニメーションにすると、
これがとてつもなくけたたましいファンタジーになるようで。
で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/
★今後の予定など………………………………………………………
さて、いよいよ12月、お正月映画も始まります。
来週は、ダニエル・クレイグ主演に変わった「007」。
いま流行りの「ヒーロー誕生物語」としての新シリーズは、
二枚目の英国人が採用されたせいか?各国でも評判のようです。
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
もう1本は「武士の一分」。
藤沢周平原作&山田洋次監督のシリーズ3作目は、
木村拓哉が主演を演じて話題に。でも問題は中身でしょ。
http://www.ichibun.jp/
年内はその他、以下のような予定です。
いちばんの話題は、渡辺謙が主役を演じる硫黄島の2部作。
なかなか評価が高く、アメリカでの公開も早まったそうで、
再びオスカーレースに日本人が名を連ねるかもしれません。
「硫黄島からの手紙」http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
その他、韓国の大ヒット映画「王の男」も、
長編アニメになった「こまねこ」も気になるところ。
「あるいは裏切りという名の犬」は、ドパルデューに、
ダニエル・オートゥイユという、フランスで最もクドい?
ダンディな二人が共演を果たしたという、ノワールな刑事物。
「王の男」http://www.kingsman.jp/
「こまねこ」http://www.komaneko.com/feature/
「あるいは裏切りという名の犬」
http://www.eiga.com/official/aruinu/
というわけで、これからもお楽しみに。
★最新情報はブログにて!!…………………………………………
ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/
※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!
ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。
また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!
★これまでのバックナンバー…………………………………………
バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。
http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)
メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
Vol.631 2006年11月28日
発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
(C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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