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映画のなかの人生…Vol.608「シュガー&スパイス風味絶佳」★☆

発行日: 2006/9/21






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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.608「シュガー&スパイス風味絶佳」★☆ 2006.9.21(木)
 ̄                      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   フリーターの少年が、バイト先の女子学生に初恋をする。
   純朴な少年は夢中になるが、彼女はずっと元彼がいて…。

  【2】Michelin
   渋谷、新宿ほか、各地のシネコンでの上映。空いてる。

  【3】Review
   お子様向けの初恋物語。夏木マリの存在だけが、救い。

  【4】Column
   恋という螺旋階段を上り、人は悲しみと喜びを見いだす。

_______________________________What little girl are made of

さて、今週もう1本の恋愛映画は、山田詠美原作の日本映画。
主演は柳楽優弥少年に、いま売れはじめている沢尻エリカ。
キャスティングとしてはいいけど、この二人でエイミーか…
「これじゃお子様向けよ!」と、本人は怒ってるだろうな…。

<オフィシャルサイト>
http://sugarandspice.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

フリーターの少年が、バイト先の女子学生に初恋をしてしまう。
純朴な少年は夢中になり、彼女もその気になっていたのだが、
彼女にはずっと気になる元彼もいたのだった。そんな少年を、
アメリカかぶれの祖母は、厳しくもやさしく包み込んでいく。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渋谷シネクイントほか、新宿、各シネコンでの上映です。
まあ、そんなに混んでいませんから、ご都合のつくところへ。

▼シネクイント : 9/16(土)より 
10:30/13:10/15:50/18:30〜終20:45

▼新宿ジョイシネマ : 9/16(土)より 
11:20/13:50/16:20/18:50

▼TOHOシネマズ 六本木ヒルズ : 9/16(土)より
〜9/22 13:30/16:15/19:00/21:45(土日木金0:30〜終2:45) 
※9/23(土)以降の上映時間は直接劇場へお問い合わせ下さい。

▼品川プリンスシネマ : 9/16(土)より 
(土日祝水10:05)12:50/15:45/18:25/21:10〜終23:25

▼シネマ メディアージュ : 9/16(土)より 
〜9/22 11:10/14:10/17:10/20:05〜終22:25 
9/23〜 11:30/14:20/17:25/20:15〜終22:35 
※〈9/23オールナイト〉23:10/2:00〜終4:20

▼ユナイテッド・シネマとしまえん : 9/16(土)より
〜9/22 9:30/14:30/17:00/21:45〜終0:00 
※9/23(土)以降の上映時間は直接劇場へお問い合わせ下さい。


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ポイント】★☆

<内訳>
テーマ   :★
ストーリー :
キャスト  :★★
スタッフ  :

怒ってるだろうなあ、エイミーは…。
それが見終わってから、最初の感想。

しかし誰だよ、こんなお子様向けの話を作ったのは。
レベルも目的も、間違いなく「セカチュー」と同じ。
でも困ったことに、そこまでベタですらないんだなあ。
恋人が死んじゃうって方が、初恋よりは衝撃的ですから。

物語としては、少年の初恋が始まって破れるだけ。
きっとそうなるだろうなあ、とずっと思ってみてるだけ。
本来は、たぶん祖母の話の方がメインとなって重なり、
少年に影響を与えていくという、感動の物語だと思うんだけど。

この映画では、祖母のエピソードは、ただのエピソード。
あくまで全体は淡い初恋の物語で、最初から最後まで終始する。
そこに中途半端な同級生の中途半端な初恋物語が混ざり、
さらに全体が、チープでありきたりな印象を受けてしまう。
そこまでして2時間にする必要、なかったんじゃないの?

演出的には、冒頭からちょっとコミカルにしようと、
柳楽優弥は、まるでドリフのように身体でボケをかまし、
何てったって大泉洋がお笑い要員として、いい味を出す。

でも、それって物語全体を何も盛り上げていない。
これで大泉洋が、もっとキーマンになれば分かるけど。
他にもさまざまなシーンが、その場の思いつきばかりだ。

個人的には、柳楽優弥というカンヌウィナーの俳優が、
これからどんな道のりを歩むのか、そこに興味があって、
この映画を観たのですが…これは、前途多難だなあ。

彼は、表情には才能があるけど、セリフはまだまだ。
というより、金城武の日本語なみにドスが利いた声で、
その彼にナレーションまでさせるなんて、やりすぎだ。

映画全体が、彼のぼくとつとしたセリフのままに、
何の抑揚もないままに、過ぎ去っていくようでイライラする。
沢尻エリカは、ピュアなかわいさを振りまいているが、
この柳楽君との組み合わせは、まるで似合っていない…。

唯一の救いは、夏木マリ。
彼女が演じるアメリカかぶれのお祖母ちゃんだけが、
物語にアクセントをつけ、かろうじて変化となっている。
彼女がいなかったら、☆1つもおまけしなかっただろう。

しかし、柳楽くんは本当に心配だ。
今回、この映画に選ばれたのは、ただ単に、
カンヌに出したいというテレビ局の謀略ではないか?
確かに彼を出せば、カンヌだって注目するわけだから。

けれども、そういう使われ方ばかりをされて、
内容がついてこないと、名声は失われてしまう。
ブランドというのは、消費されていくものだから。
やっぱり、宮崎あおいのように、出る作品は選ばないと…。

いやはや、それにしてもエイミーは怒ってるだろうなあ。
サイトを探しても、原作者のコメントが見つからないし(笑)。
でもまあ、彼女のことだから、案外さっぱりしてるかもな。
「もらえるものはもらったし、ま、いっか」みたいにね。

その程度の映画だもの。
本当に感動できる恋愛映画が観たいなら、自宅で、
「しあわせな孤独」を観た方がよっぽど泣けていいと思う。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

誰が、誰と出逢って、恋が始まるのか。
そんなことは、誰にも分からない。
始まるまでは、誰にも分からない。

始まってからでも、ずっと続くとはかぎらない。
どんなに楽しくても、ずっと続くとはかぎらない。
相手があって、続くものだから。
相手がいなくなれば、突然終わるのだ。

そんなことは、いつの間にか、
当たり前のように思えてしまっている。
けれども、また新しい恋が始まると、
そんなことはないかもしれないと思ってしまう。

そんなふうに、螺旋階段を上るようにして、
人は恋を積み重ねて、少しずつ勉強していく。
気がつくと下を見れば、はるか高みにたどりつく。

しかし上を見れば、富士山は依然としてそびえている。
アタシなんて、あの美しさの前では小さなものだ。
太宰なら、小さな月見草の方を褒めてくれるだろうが、
普通の人間は、やはり富士山の雄大さに惹かれるものだろう。

70まで歳を重ねた、祖母でさえそうだったのだ。
どれだけ恋を積み重ねてきても、苦しいことばかりだ。
いつか訪れる破局に、毎日が怯えてばかりだった。

でも、それが美しい富士の景色への道のりなのだ。
いつか、あそこにたどりつけると思えば。
その富士の光景のように、悲しい恋も輝いて見えるだろう。

苦い想い出があるから、キャラメルは甘さを増すのだ。
初恋が最後まで、甘ったるいものだったなら、
人生そのものに、何の刺激もなくなってしまうだろう。

少年よ、だからキャラメルは風味絶佳である。
古い積み重ねを経たモノには、独特の味わいがある。
それをかみしめる階段を、キミは上りはじめただけなのだ。

2006/9/20 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「パビリオン山椒魚」……………………………………

今週のもう1本は、オダギリジョーがまたまたまた主演、
天才?レントゲン技師を演じるという、訳の分からない映画。
タイトルからしてスラップスティックなドタバタコメディですが、
共演の香椎由宇ほか、さまざまなくせ者キャストにも注目です。

で、次回もお楽しみに。次回は明日の予定。
http://www.pavillion.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週以降のラインナップは、以下のような予定。
なぜか今度はサスペンスが3つもある。うーん。

「薬指の標本」http://www.kusuriyubi-movie.com/
「記憶の棘」http://www.kiokunotoge.jp/
「奇跡の朝」http://www.longride.jp/kiseki/
「フラガール」http://www.hula-girl.jp/
「ストロベリーショートケイクス」
http://www.strawberryshortcakes.net/

というわけで、今後ともお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.608 2006年9月21日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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