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映画のなかの人生…Vol.351「ぼくセザール10歳半1m39cm」★★★
発行日: 2004/8/20
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☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。
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Vol.351「ぼくセザール10歳半1m39cm」★★★ 2004.8.20(金)
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【1】STORY
小太りで平凡な自分に自己嫌悪気味の小学生、セザール。
クラスメイトと3人で繰り広げる、子どもたちの日常劇。
【2】Michelin
日比谷スカラ座2の方がいいでしょう。全席指定です。
【3】Review
ちびまる子ちゃん狙いのようで、物語としてはイマイチ。
【4】Column
何にも知らない子どもたちは、一歩ずつ大人になっていく。
_______________________________Moi Cesar, 10ans 1/2 et 1m39
横浜のフランス映画祭では、観客賞を獲ったというこの映画。
子どもが主役で、ちょっとした笑いを交えてドラマを描く、
っていうのは「バーバー吉野」の成功も記憶に新しいところ。
そのフランス版?をちょっと期待して、観てきました。
<オフィシャルサイト>
http://boku10.com/
※ お詫び
今回は3日も遅れてしまい、すみませんでしたm(−−)m。
週末から扁桃炎に罹ってしまい、寝込んでしまいました(涙)。
今後も、休刊等のお知らせは下記ブログを随時ご確認ください。
http://blog.melma.com/00033635/
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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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太り気味で、平凡な自分に自己嫌悪気味の小学生、セザール。
好きなクラスメイトがいたが、彼女はスポーツ万能の幼なじみも、
狙っていた。二人の友情と、彼女への恋心との間で彼は揺れる。
そして彼の実家も、彼の勝手な空想がきっかけで大揺れに揺れ…。
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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷スカラ座2、新宿武蔵野館での2館上映中です。
スクリーンの大きさや新しさを考えれば、日比谷がいいでしょう。
混雑状況は、週末だとけっこう混んでるかな、くらいですが、
日比谷は全席指定になっていますから、早めに来れば、
好きな席を自分で選ぶことができます。
少し後ろ寄りの席を選んだ方が、いいのでは。
▼日比谷 日比谷スカラ座2 上映中
11:45/2:05/4:25/6:45〜終8:40
▼新宿 新宿武蔵野館 上映中
11:50/2:10/4:30/6:50〜終8:50
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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★
<内訳>
テーマ :★★★
ストーリー :★★
キャスト :★★★
スタッフ :★★
もっと笑いの連続!を期待してたんですが。
そこまで大笑い、ってほどではなかったなぁ。
内容的には、ちびまる子ちゃんみたいに、
小学生の主人公3人が、学校や家で次々と起きる珍事に、
巻き込まれていく。それが笑いの種、ってのがメイン。
前半は、セザールの何気ない一言から大変な騒動が起きる。
後半は、3人がロンドンまで冒険して、怖い目に遭う話。
要は、45分くらいのドラマが2本立てなんですね。
最初からそう割り切ってしまえばいいんですが、
フツーに1時間半映画を期待していると、肩すかし…。
45分ものの2本には、大きなつながりも特になく、
何か、まともな結論なんて出てこないはずなんですが、
でもなぜか、最後にはそれぞれのキャラクタたちが、
勝手にハッピーエンドらしくなってしまっている。
あれー、なんでセザールは最後にこうなっちゃうの?
きっとこれは、かつて教育テレビでやっていた、
外国TVドラマの「フルハウス」みたいなイメージで、
毎回30〜45分のTVシリーズみたいなもののはず。
それを人物紹介もひっくるめて、単発2本をつなげて、
最後に大団円、って映画にするのは無理でしょう。やっぱり。
それに、肝心の内容が大笑いか、というと…。
まあ、つまらなくはないし、「あるある(笑)」というのも、
ないわけじゃないんですが、それほど大笑いでもないなぁ。
他にも、美少女と天才少年&平凡な少年の3人組で、
ロンドンが舞台で、駅で落ち合うって話はひょっとして…。
という、何やら超人気小説のパクリのようなのが気になる。
子役たちは、それの映画化よりかは、そつなくこなしてるけど。
無難なつくりで、特筆すべきオリジナリティがあるわけでもない。
同じようなテーマで、同じようにコミカルな子ども物語の、
「バーバー吉野」という映画をこの前観たわけですが、
こちらの方が、よっぽど物語として成立しているし、笑えます。
やっぱり映画にするなら、それなりのテーマを掘り下げないと。
「バーバー吉野」
http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/shokai2004/20040423.htm
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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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前回「誰も知らない」に続き、「子ども」がテーマの映画。
今回は子どもらしさについて、考えてみたい。
子どもは、大人が何をやっているかを知らない。
現代では、子どもは学校に通うことが1つの役割だ。
けれども、子どもにだって感情はあるし、
社会や大人のさまざまな事件に、言いたいこともある。
買い物すると「ボクちゃん、ボクちゃん…」と呼ばれたり、
お金や仕事の「大人の話」になると、自室に放り込まれたり。
そういう大人たちの対応が、いつもセザールにはカンに障る。
自分がいつまで経っても凡庸で、何もできないお子様で、
ずっと子どものまんまだと、大人たちは思っているのだ。
ただでさえ運動オンチで、何か才能があるわけでもなく、
自分にコンプレックスを持っているから、余計に腹が立つ。
ますます甘いモノに手を出して、セザールはまた今日も太る。
では、子どもが大人の領域に首を突っ込むとどうなるか?
セザールは、出張に出た父親の行く先をあれこれ想像する。
すると子どもの想像は、なぜかいつも悪い方向へ。
最後にはとんでもない結論にたどり着き、父親は大悪党に変身。
そしてそのことが学校中に知れ渡ってしまい、もう大変!
次に、セザールとクラスメイトはロンドンへ向かう。
先生も両親もいない小旅行は、楽しい遠足程度に思っていた。
けれども、見知らぬ街、言葉の通じない異国での体験は、
彼らの想像以上にエキサイティングで、問題は深刻で、
そして保護者のいない遠足は、びっくりするほど怖かった。
結局のところセザールは、大人の領域に首を突っ込んで、
そこで耐えきることができるほど、大人になってはいなかった。
純粋無垢な子どもは、あれこれ純真な発想のままに、
大人の世界に飛び込んでいき、そしてとんでもない間違いを犯す。
でも、それでいいのだ。
少しくらいの間違いで、済んだのだから。
そして、大人の世界をかいま見て、
セザールは自分がまだ10歳半の、
背の小さな子どもだとよく分かった。
大人はいろんな難しいことを抱え込んでいる。
大人は子どもを隔離しているのではなく、
それに徐々に慣らそうと、子どもたちを護っている。
「誰も知らない」のように、いきなり大人扱いするのも、
この映画のセザールのように、ずっと子ども扱いするのも、
どちらも単純で、簡単だけれども、間違った選択なのだ。
子どもを、立派な大人にするには、
徐々に大人の世界を伝えていくしかない。
それには、じっくりと子どもたちと向き合い、話すしかない。
それはいちばん大変で、難しい選択だけれども、
だからこそ有意義で、もっとも価値ある選択なのだろう。
2004/8/15 日比谷スカラ座2にて。
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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「華氏911」……………………………………………
もう言うまでもない、マイケル・ムーア監督の話題作。
徹底的に反ブッシュ、反戦を訴える彼の熱情のほとばしりが、
カンヌのパルムドールにまで達したという興味深い映画。
彼の言動はともかく、映画の内容はそんなに一方的なのかな…?
で、次回もお楽しみに。
なお、今週はいまだ体調不良につきまして、
次回は来週木曜にさせてください。すみません…。
http://www.kashi911.com/
★今後の予定など………………………………………………………
来週のもう1本は、実は何にも考えてません。
いま考えてるのは、とりあえず三池崇史監督「IZO」。
とにかく破天荒で有名なこの人の映画を、
マジメに映画館で観たことはいままでなかったので…。
今回は松田龍平、ビートたけしほか、とにかく豪華キャスト!
ということなので、そのあたりも期待していますが、うーむ。
ひょっとすると他の映画にするかもしれません。あくまで予定。
★連絡先は………………………………………………………………
【メールお待ちしてます!】
今回のメールマガジンはいかがでしたか?
ご意見、ご質問、ご感想などをお気軽にお寄せください♪
メールアドレス:espoir@lares.dti.ne.jp
※ なお、頂いたメールは本誌で紹介することがあります。
匿名希望の方は、その旨をお書き添えください。よろしくです。
【休刊情報やちょっとしたコメントなど…】
http://blog.melma.com/00033635/
上記のサイトからなら、かしこまったメールにすることなく、
一行だけでもコメントやリクエストを書き込めます。
また、筆者の近況や休刊情報もこちらです。適宜ご確認を。
【他の映画のバックナンバーを探したいな…】
ウェブサイト:http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/
上記のサイトをゼヒゼヒ!訪れてみてください。
これまでの映画タイトルが五十音順で並んでいます。
また、今後の掲載予定や筆者の近況なども、連載中。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
Vol.351 2004年8月20日
発行者:Ak. espoir@lares.dti.ne.jp
(C)2001-2004 Ak. All rights reserved.
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