【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。
- 最新号:2008-09-25
- 発行周期:火・金・(木)
- 読んでる人:483人
- 創刊日:2001-03-20
- Score!:96点
- コメント数 : 0
- メルマガID:33635
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
- >> 月間ランキング
映画のなかの人生…Vol.159 2002年の総集編
発行日: 2002/12/31━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。
_ ______________
Vol.159 2002年の総集編 2002.12.31(火)
 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【1】全体として
中国に替わって韓国が、イギリスに替わりドイツが台頭。
ハリウッドは相変わらず低迷の一方、邦画が元気な1年。
【2】総合ランキング
5つ★は「シャーロット・グレイ」「まぼろし」、
そして、「春の日は過ぎゆく」でした。
【3】その他のオススメ
昨年までの映画については、サイトを参照のことね。
http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/recommend.htm
____________________________________________________総集編
今年の映画、今年のう・ち・に♪
というわけで、今年の総集編をお送りします。
大したお話をするわけではありませんが、
筆者の感想とともに、「こんなDVDをレンタルしてね」
というアドヴァイスをお届けできれば、と思います。
┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ 全体として
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今年はだいたい、110本くらい映画を観ました。
前半かなりサボってしまったので、この程度になってしまい、
何とも申し訳ありませんでした。来年は何とかしなくては…。
そんな私が振り返ったところで、大した意見ではないのですが、
まあ、全体的な印象を、ちょっとだけ。
印象的だったのは、意外な国から、
意外にいい映画が出てきたことですか。
アジアでは、韓国、インドからいい映画が来ましたね。
「春の日は過ぎゆく」は、男女の恋模様を、
かぎりなく静かに、映像のみで切り取った傑作映画。
「モンスーン・ウェディング」は、結婚をテーマに、
家族のつながりを再認識させてくれる佳作です。
ヨーロッパでは、ドイツ映画「es」がすごい。
「マーサの幸せレシピ」など、いい映画があるもんです。
ドイツといえば、「ラン・ローラ・ラン」だけが、
いままでの印象にあったんですが、もう違いますね。
一方で、アジアの盟主とおぼしき中国はどうしたんでしょう。
チャン・イーモウ監督が送り出してきた「至福のとき」は、
明らかに結末に欠陥がみられ、いい映画とは言い難い。
ウォン・カーウァイの新作も来ないし。
頑張っているのは「ドリアン・ドリアン」の陳果だけ。
中国返還の後、香港映画はもうダメなのかなぁ。
ヨーロッパでも、イギリスから映画が来ないな、
と思っていたのですが、最後に5つ星映画が来ましたね。
「シャーロット・グレイ」はオーストラリア人の監督で、
英国映画として、素晴らしい出来になっています。
フランスからも「まぼろし」「8人の女たち」と、
フランソワ・オゾンが今年、ついにブレイクしました。
個人的にいちばん注目していた人物だったので、
この結果は、来るべきモノが来たな、というカンジでしょうか。
目を太平洋に戻して。
ふと日本をみれば、意外な注目作が。
「ピンポン」「たそがれ清兵衛」はマスコミでも話題でしたが、
それ以外にも日本映画で、いい映画がけっこう出てきました。
自分勝手なキャリアウーマンへの鎮魂歌?とでもいうべき、
「とらばいゆ」は大谷健太郎監督の才能あふれる傑作。
「ごめん」は小学生を描きながらも、人間の成長を描く、
決して子どもの映画と侮れない良作でした。
篠原哲雄監督は「木曜組曲」で、これまでの癒し系から、
念願のサスペンスに取り組み、押し詰まるような空気を、
スクリーンからジワジワと伝える演出を魅せており、
阪本順治監督は「KT」で、日本社会に挑戦する、
ハードでシリアスな問題作を作り上げました。
橋口亮輔監督の「ハッシュ!」は、日本の家族観に、
根底からメスを入れる、泣いて笑える傑作になっています。
この辺の中堅どころの監督が、いい映画を撮っているし、
大林監督の「なごり雪」も、愛する人の想いに答えられない、
人間の哀しい性を、余すところなく描いたいい映画でした。
その一方で、ハリウッドは何やってるんでしょうね。
オスカー系の映画は、ほぼ全滅だったと思います。
「アイリス」がようやく、納得のいく映画でしたが。
「ビューティフル・マインド」も、その他のオスカー映画も、
真面目な映画はどれも何だか、ひどい出来です。
一方で、「ロード・トゥ・パーディション」「マジェスティック」
そして「ギャング・オブ・ニューヨーク」まで、
古いアメリカを描いたとき、意外といい映画になっています。
アメリカは、例の9.11テロを乗り越えて、
そもそも「アメリカらしさ」とは何なのかを、
過去の歴史のなかから、
もう一度確かめようとしているのかもしれません。
でもエンタメ映画なら、けっこうおもしろいのもありました。
「キューティ・ブロンド」「モンスターズ・インク」
「モンテ・クリスト伯」そして「スパイダーマン」。
ちょっと小粒で、型にはまった作りでも、
充分に楽しめればそれでいい、という割り切りが必要なのかも。
一方で彼らが取り組んでいる超大作は、
「ロード・オブ・ザ・リング」も、
「スターウォーズ」も、まだ続くわけで、
これ単体では楽しめる映画ではありませんでした、ね…。
こういうのってアリ?とボクは思いますが。
1年を振り返ってみて、日本映画が健闘しているのは、
ボクはとても素晴らしいことだと思うのですが。
また、ドイツやインド、韓国からいい映画も入ってきて、
本当に映画のすそ野は広がっているのを感じます。
そのなかで、求められているクオリティが、
どんどん高くなってきているのも事実でしょう。
来年は塚本晋也監督の待望の新作も来ることで、
まだまだ頑張ってほしいと思っているんですが。
そんな日本映画を応援するために、できることと言えば、
やっぱりまずはスクリーンで、映画を観ることです。
みなさん、来年もスクリーンでいっぱい映画を観てくださいね!
┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2┃ 総合ランキング
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今年、4つ星以上の作品は計22本でした。
だいたい20%の出現率ですね。
以下はそのランキングです。
レンタルDVDがあるものについては、
ツタヤのURLを付記しましたので、ご確認くださいね。
【5つ星】
今年のファイブスターは3本でした。
このうち「春の日は過ぎゆく」はレンタルで、
そして「シャーロット・グレイ」はスクリーンで、
楽しむことができますので、ぜひご覧になってください!
1.「シャーロット・グレイ」
2.「まぼろし」
3.「春の日は過ぎゆく」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10024235
【ヒューマニティ】
レンタルは4本しかまだありませんが。
「海辺の家」は、小粒ながら意外といい映画なので、
ぜひご自宅ででも、レンタルして観てみてください。
1.「マジェスティック」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10024236
2.「モンスーン・ウェディング」1/24からレンタル
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10026657
3.「なごり雪」
4.「たそがれ清兵衛」
5.「アイリス」
6.「海辺の家」1/16からレンタル
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10024356
7.「ギャング・オブ・ニューヨーク」
8.「ロード・トゥ・パーディション」
9.「8人の女たち」
10.「木曜組曲」
11.「KT」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10023691
【エンターテイメント】
けっこう、どの映画もレンタルが始まっていますね。
「とらばいゆ」は、泣いて笑えて楽しい傑作映画です。
カップルでも、女性が一人で観てもおもしろいですね。
単に笑えるのなら「ハッシュ!」「キューティ・ブロンド」が、
今年の映画のなかでいちばん笑える、かなぁと思います。
ハリウッド的なエンタメでは「スパイダーマン」が秀逸。
ドラマ性も豊かで、アクションもよくできていて楽しい映画です。
1.「とらばいゆ」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10022375
2.「ハッシュ!」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10021168
3.「es」1/16からレンタル
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10024506
4.「キューティ・ブロンド」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10023690
5.「ごめん」
6.「モンテ・クリスト伯」
7.「モンスターズ・インク」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10022969
8.「スパイダーマン」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10023701
┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃3┃ その他オススメ
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まあ、今年の映画のなかで、ボクが選んでいるのは、
5つ星映画でも、「とらばいゆ」や「なごり雪」などをとっても、
女性を中心に描いた心理ドラマが、非常に多くなりました。
どうも、世界を肯定的に、元気よく、明るくとらえるような、
そういう映画は、なかなか出てこないものかな、と。
「ROCK・YOU!」みたいな映画が、一番なんですが。
「ウォーターボーイズ」みたいに、底抜けに明るくてもいい。
そういえば、「ウォーターボーイズ」といえば、
矢口さんの新作短編も、なかなか可笑しかったですね。
4つ星はつけませんでしたが、個人的に笑える映画と言うことで。
気が向いたら、レンタルしてみてくださいね。
・「パルコ・フィクション」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10024578
その他、レンタルにオススメな映画につきましては、
当サイトのリコメンド・ページをご参照のこと、です。
50本を厳正に選んでますので、どれも自信がありますよ!
http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/recommend.htm
正月に暗い映画なんて、誰も観たくないでしょうから、
いくつか明るい映画だけをピックアップすると。
楽しい映画は、先のように、
「ROCK・YOU!」「ウォーターボーイズ」ですか。
「タイムトラベラー」や「ファミリー・ゲーム」も、
家族で楽しめる、馬鹿馬鹿しくて素晴らしいコメディですね。
ほかにも「カラー・オブ・ハート」とか、
「洗濯機は俺にまかせろ」みたいに、
ちょっと笑えて、ほろりと来るような映画で、
ゴロゴロする正月も、有意義に過ごしてください。
で、来年についてですが。
来年もいい映画をきちんと取捨選択して、
いい映画については、じっくりと内容を掘り下げる
そんな文章をお届けしていきたいと思います。
それでは皆さま、よいお年を。!!
そして来年もまた、当メルマガと、
ホームページをよろしくお願いしますでございます!
┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃4┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「Jam Films」…………………………………………
日本の若手監督が集まって撮ったという短編集。
我らが篠原哲雄監督も参加しているし、
とても期待できる監督陣がそろっています。
これを見逃すわけにはいきませんね。
で、次回もお楽しみに。
★今後の予定など………………………………………………………
来年はまだ何も考えていません(笑)。
来年のことをいえば鬼に笑われるらしいので。
とりあえず来年になったら、また考えます。
で、「この映画を観てほしいっ!」ってゆーリクエストなど、
どしどしお寄せくださいまし。筆者が観てまいります。
欧州、アジア、ハリウッド、その他ジャンル問いません。
てなわけで、リクエストはespoir@lares.dti.ne.jpまで。
あと、年賀メールなども受け付けています(?)。
お正月ということで、気軽にご挨拶くださいね。
★連絡先は………………………………………………………………
【メールお待ちしてます!】
今回のメールマガジンはいかがでしたか?
ご意見、ご質問、ご感想などをお気軽にお寄せください♪
メールアドレス:espoir@lares.dti.ne.jp
【他の映画のバックナンバーを探したいな…】
ウェブサイト:http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/
上記のサイトをゼヒゼヒ!訪れてみてください。
これまでの映画タイトルが五十音順で並んでいます。
また、今後の掲載予定や筆者の近況なども、連載中。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
Vol.159 2002年12月31日
発行者:Ak. espoir@lares.dti.ne.jp
(C)2001-2002 Ak. All rights reserved.
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- サッカー日本代表ネットワーク・メールマガジン
- 日本代表やJリーグを中心とした国内外のサッカー情報を 毎日お届けします。 WEB版日本代表ニュースを中心に編集します。
- ホントに面白い映画はコレだ! 今週の映画瓦版
- プロの映画批評家が編集発行する週刊メールマガジン。毎週公開される映画を独自の視点からランキング。充実したDVD情報も好評です!
- 週刊アカシックレコード
- 02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
- 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
- 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
- こんな映画は見ちゃいけない!
- 映画批評系メルマガで読者数No.1! プロの編集者が簡潔な文章と的確な表現で書き下ろす「1分で読める新作映画批評」です。映画紹介だけのメルマガにはな...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/backnumber_article/melma_logo.gif)


