>> 記事トピックス一覧 
トップ > エンターテイメント > 映画 > 映画のなかの人生、映画のような人生。

映画のなかの人生…「マレーナ」★★★★

発行日: 2001/6/29

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
 ★ ☆ ★      in Mail Magazine       ☆ ★ ☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

_              ______________
  Vol.21 「マレーナ」★★★★       2001.06.29(金)
 ̄               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   第2次大戦下のイタリア。街一番の美女マレーナは、
   あらゆる男の羨望の的となり、その人生は波乱に満ちる。

  【2】Review
   描かないことで、描くものが広がっていく映画。

  【3】Column
   守るべきものを、守る人がいる。

___________________________________________________________

ジュゼッペ・トルナトーレといえば、私にとっては、
「ニュー・シネマ・パラダイス」なわけなんですが、
「海の上のピアニスト」は個人的には好きにはなれませんでした。
でも今回は、もっと好きになれそうな映画、ですね。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第2次大戦下のイタリア。街一番の美女マレーナは、
あらゆる男の羨望の的となり、その人生は波乱に満ちる。

その様子を周囲と同じく、
羨望を持って見つめていた少年だったが、
その視線は次第に、大人たちの慢心、
そして偏見といった部分に向けられていく。


【こんなヒトにオススメ】
毎日の生活のなかで、自分らしさを貫くことを、
見つめ直したい瞬間。この映画は効きますよ。


【公開劇場ガイド:丸の内プラゼール】
そろそろこの劇場ガイドも一回りしたものが多いので、
劇場同士の比較しながら、コメントしてみますね。

山手線圏内で、現時点での上映館は以下のとおりです。
★は3段階評価でつけてみました。
「?」は行ったことがないところです。
自分は、新宿にはほとんどいかないんだよねぇ…。


<「マレーナ」上映館一覧(06/30)>

▼有楽町 
丸の内プラゼール 上映中 ★★★
10:45/12:40/2:50/5:00/7:10〜終9:00 
▼渋谷 
渋谷松竹セントラル 上映中 ★★
11:00/12:55/2:50/4:45/6:40/8:35〜終10:15 
▼新宿 
新宿松竹会館 上映中 ?
10:50/12:55/3:00/5:05/7:10〜終9:00 
▼池袋 
シネマ・ロサ 上映中 ★
11:00/1:00/3:00/5:00/7:00/9:00〜終10:40 
▼お台場 
シネマ メディアージュ 上映中 ★★
6/30〜7/6 1:00/3:25/5:35/8:30〜終10:15 


渋谷松竹はですね、何となく好きになれないんです。
あの館内の古いモノにフタをした雰囲気がどうも…。
シネセゾンはいいんですけどね。

池袋で映画を観ようだなんて、ボクは思いません。
地元にもっといい映画館ができてほしいのですが…。
ここはHumaxかシネ・リーヴル以外では、原則としてパス。

メディアージュはシネコンですから。
ときどき思うのですが、わざわざお台場で、
何で映画を観なくちゃいけないんでしょ?
カップルだったら、他にもっと行くところが、
お台場にはある気もするんですけどね。

というわけでオススメはプラゼールです。
いちばん画面も大きくて、内装もキレイです。
有楽町は個人的にも仕事場の近くなのでよく行きます。
前回もお伝えしたとおり、
この映画館は後ろよりに座るのがポイントです。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2┃ Review 
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回から、場合によってはこのReviewコーナーを外すことにしました。
長くなるし、実際にやってみて、差別化が難しそうなところもあるので。
映画のつくりについて、語りたい時は随時このコーナーをつくります。
ご了承下さい。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃3┃ Review&Column (観終わったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この映画の最大のポイントは、
主人公たる「マレーナ」が、
ほとんど何も語らない点であろう。

彼女自身に、その心境を語らせるのではなく、
彼女に憧れる少年の視点から、
その厳しい生活を見つめることで、
彼女が本当に守りたかったもの、
彼女がそのために捨てたこと、
それらすべてを、私たち観ている側が、
イメージすることができる。

観ている側が、少年と同じ視点に立って、
その断片的な手がかりをつなぎあわせることにより、
ストーリー全体に幅ができて、深みが出ているのだ。

ひょっとしたら、少年が思っていたほど、
マレーナは純粋に、夫を想っていたわけでは、
なかったかもしれない。
自ら望んで、道を外れていったのかも知れない。

でも、本当のところはわからない。
ただ、ひとつ間違いがないのは、
少年が彼女を想うことで気づいた事実。

そう、人にはうちに秘めているものがあり、
それは外からは決してわからないものなのだ。
でもそのことをいつの間にか、人々は忘れてしまい、
あたかも誰もが、隠し立てもなく、
毎日を生きているかのように捉えてしまう。

そして、見えないところで人にレッテルを貼り、
妬み、嫉み、羨み、欲望の対象とし、
対象となっている人が、どんな想いでいるのか、
何を考えているのか、知ろうとしなくなっていく。

マレーナが、こんなに哀しみ、つらい思いをし、
それでも決意し、生きようとして、
抱かれたくもない相手に抱かれ、
醜悪な男からのプロポーズを受け入れようとしているのに、
周囲はそのことを、誰も知ろうとしない。
彼らの誰もが、自転車に乗り、長ズボンをはく、
「大人」であるにもかかわらず!

だからマレーナは、いつまでも少年の心に残るのだ。
最後に、彼女が毅然として、街を闊歩する。
彼女がほしかったのは、これだった。
そしてほしかったものに、
彼女はこれだけ純粋であり続け、
その瞬間を待ち続けていた。

そのとき、少年は胸に刻んだのだ。
彼が守りたかったのはマレーナ自身ではなかった。
守るべきものを、最後まで守りとおす人間の、
その強い意志と、純粋さだったのだ、と。

6/24 丸の内プラゼールにて。


★次回予告「ザ・コンテンダー」…………………………………………

女が大統領になる。
こういう政治ドラマは、個人的には好きなジャンル。
主人公のジョアン・アレンは「カラー・オブ・ハート」にも出ていて、
これまた個人的には注目している女優さんなのでした。


で、次回もお楽しみに。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。in Mail Magazine】 
 Vol.21 2001年6月29日 発行者:Ak.

 ○ご意見、ご感想、ファンレターなどお待ちしております。
  みなさまお気軽にメール下さいましまし♪
   <espoir@lares.dti.ne.jp>

 ○バックナンバーや今後の掲載予定、筆者の経歴はサイトにて。
   <http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/

 ○あと、何げに以下の掲示板でもご意見をお待ちしてます。
  映画に関するご質問などを受け付けたいと思います。
   http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00033635/

Copyright (C)2001 Ak. All rights reserved.
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします
ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

サッカー日本代表ネットワーク・メールマガジン
日本代表やJリーグを中心とした国内外のサッカー情報を 毎日お届けします。 WEB版日本代表ニュースを中心に編集します。
ホントに面白い映画はコレだ! 今週の映画瓦版
プロの映画批評家が編集発行する週刊メールマガジン。毎週公開される映画を独自の視点からランキング。充実したDVD情報も好評です!
週刊アカシックレコード
02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
宮崎正弘の国際ニュース・早読み
 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
こんな映画は見ちゃいけない! 
映画批評系メルマガで読者数No.1! プロの編集者が簡潔な文章と的確な表現で書き下ろす「1分で読める新作映画批評」です。映画紹介だけのメルマガにはな...


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

利息が気になるあなたへ
オリックスVIPローンカードなら
<<年率5.9%〜15.0%、利用可能枠最高500万円>>
ゆとりのカードローンです。
←お申込みはこちら

スポーツNEWS速報!

その他ニュース 相次ぐ食品偽装 消えた年金達

メルマガデータ

  • メルマガID : 33635
  • 創刊日 : 2001-03-20
  • 最新号 : 2008-08-20
  • 発行周期 : 火・金・(木)
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 521人
  • コメント数 : 0
  • Score! : 96点
  • >> 月間ランキング

発行者プロフィール

ペンネーム : Ak.

  • 年間100本以上の映画を観ている作家のたまご。良い物語と、生き方を考えさせるテーマを求めて、今日も映画館に足を運びます。もう1000本以上も観ているんですけどね…。

このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント

最新のコメントはありません。

このメルマガのバックナンバー


注目情報


新着記事トピックス