【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。
- 最新号:2008-09-04
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- 創刊日:2001-03-20
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映画のなかの人生…「ザ・メキシカン」★★
発行日: 2001/4/27━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
★ ☆ ★ in Mail Magazine ☆ ★ ☆
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Vol.9 ザ・メキシカン★★ 2001.04.27(金)
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【1】STORY
「組織」にいるのに優男。自己表現が下手くそな女。
別れたはずの二人でも、危険な立場の相手が気になり、気になり…。
【2】Review
前半と後半の話・展開につながりがない。
【3】Column
人と、人とをつなぐもの。
次回は4/30(月):「天使のくれた時間」
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ジュリアとブラピが夢の共演。
この二人が出るんだったら、内容なんて関係ない?
…心配でしたが、せっかく日劇の大画面。
オスカーもとって波に乗るジュリアも気になり、
観に行ってしまったのでした。
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┃1┃ STORY
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブラピ演じるのは、組織にいるけど、
厄介者扱いされている優男。
その彼の彼女は、口うるさいけど、
想いを伝えるのが下手、つきあい下手な、
ジュリア演じるフツーの女。
お互いすっかり相手に飽きて、ケンカ別れした二人だが、
単身メキシコに乗り込んだブラピと、
誘拐されたというジュリアに、結局、互いは互いを気になり…。
<ポイント>
ジュリアとブラピの好演に尽きます。
両者のやりとりは非常に少ないのですが、
かけあい自体はとてもおもしろかった。
その他?たぶんジュリアの誘拐犯が、
いちばんいい話だったと思うのですが…。
後半の展開は、あまりピンと来ませんでした。
映画全体としては、「?」と思います。
とりあえずミーハーなあなたに。
<公開劇場ガイド:日本劇場>
有楽町マリオン最上階、日本最高峰の映画館。
日本でここよりいい映画館はないでしょう。
その上、オールナイトもやってくれるので、
指定席に座れば、爽快感間違いなし!
ほかのどのスクリーンよりも鮮明なので、
なぜか画面が「近く」感じるのは私だけでしょうか?
この映画館なら、どんな映画でも、
とりあえず観に行きたくなってしまう。
そんな映画館です。
最近は指定席でも2000円強と(たしか)、
値引きして売るようになっているのでオススメです。
それでなければ、指定席横か、指定席後ろへ。
願わくは、イスがもう少し大きくなってくれれば、
そしてドリンクフォルダがついたら、いいんだけどな…。
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┃2┃ Review
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この映画の最大の難点は、明らかに構成。
本来は「メキシカン」という銃にまつわる物語のはずが、
ジュリアはその話から前半、完全に切り離されてしまい、
しかもそこはそこで「1つの」ストーリーになってしまっている。
さらに幸か不幸か、その前半のジュリアのストーリーの方が、
実際にはおもしろいし、よくできているんだな。
願わくは、あの線のまま、ブラピを巻き込んでしまいたかったんだが、
結局はブラピの線にジュリアが吸収されるかたちで、
後半の話は進んでしまう。こうなるともうボクは、
時計をちらちら見始めてしまうんだな。
ちなみに最後に豪華ゲストが約1名。
つーか、この大ボスが、ボクはあの誘拐犯だった、
っていうオチだったら、すっげーおもしろかったのになー、
と素人らしく構成を考えてしまったり、してしまいました。
でもジュリアもブラピもきちんとうまいです。
どちらもコミカルな演技も、ちゃんとしているな、と。
願わくは、二人が本当に「共演」しているシーンが増えれば…。
明らかにスケジュールの関係なんでしょうが、
前半のあの構成には、けっこう唖然としてしまった人も多かったのでは??
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┃3┃ Column
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愛するあの人と、自分とをつなげているモノは、
いったい何なのだろうか。
振り返ってみると、なぜかはわからない。
そもそも、愛する人になぜ惹かれているのか、
こうなってしまったのか、それさえもピンとはこない。
「はっきり言ってみなさいよ」と言われたら、
苦し紛れに、いくつか答えは出てくるのかもしれないが、
それは本当の答えではないだろう。
だとすれば、その答えは、いったいどこにあるのか。
この映画で、例の誘拐犯が語る言葉は、どれも印象的だ。
そして、その彼を目の前にしたジュリアは、
初めて「自分を表現する」ということを、彼から教わる。
だから彼に、ジュリアは自然と引きつけられていったのだと思う。
彼は、引き金を引く瞬間に、相手の目を見るという。
相手の目をみれば、ふつうはたじろいでしまうはずだ。
しかし彼は、相手の目を見て感動するという。
そこに、自分がいまから殺そうとしている相手が、
愛する者たちに向けて、明確な「答え」を示しているからだ。
だから彼は感動を覚える。
そして、その瞬間を、
最後に自分と向き合った彼女に伝えようと思う。
だから、彼はわざと、振り返ってブラピに銃口を向けたのだろう。
最後に、彼女はそのことに気づいただろうか?
そして、ボクももういちど振りかえる。
目を閉じると、さまざまなシーンがよみがえる。
走り抜けた路地、帰り道のバス、
さよならを告げた駅のエスカレータ。
間違いない。
キミはいまでも、ボクのなかで生きている。
それはたとえ違う世界にいても、時が流れたとしても。
決して失われることはない。
Never, never...
5/21日本劇場のオールナイトにて。
"the Mexican"
★次回予告「天使のくれた時間」………………………………………
久々にいい映画ですね。
ちょっと全体は冗長ですが、テーマがいい。
この映画の舞台と同様に、年末あたりに、
「オーロラの彼方に」のように、しんみりと観る映画。
人生は、エリートでも、貧乏でも、
サラリーマンでも、自営業でも人それぞれ。
みんな小さな幸せを、小さく小さく握りしめて、生きているのです。
いいメッセージさえあれば、映画自体もきっといい。
で、次号もお楽しみに。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。in Mail Magazine】
Vol.9 2001年4月27日 発行者:Ak.
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