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【映画とは、人生を2時間で切り取るものだ】。そんな視点からつづる、1000文字の映画コラム。いろんな映画をきっかけに、生き方について考えてみませんか。ありふれた日常のなかで、答えを探すあなたに、ぜひ。

  • 最新号:2008-09-25
  • 発行周期:火・金・(木)
  • 読んでる人:482人
  • 創刊日:2001-03-20
  • Score!:96点
  • コメント数 : 0
  • メルマガID:33635
  • バックナンバー:全て公開
  • 発行者サイト:あり
  • >> 月間ランキング



映画のなかの人生…「ミート・ザ・ペアレンツ」★★

発行日: 2001/4/11

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 ☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
 ★ ☆ ★      in Mail Magazine       ☆ ★ ☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(すみません、また金曜をお休みしてしまい…)

_                 ____________
  Vol.4 ミート・ザ・ペアレンツ★★      2001.04.11(水)
 ̄                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   いよいよ彼女の自宅に乗り込んだベン・スティラーが、
   繰り広げるお約束のドタバタの数々。

  【2】Review
   お約束をいかに越えられるかがコメディのすべて。

  【3】Column
   飾ろうとすればするほど馬脚を現す人の性。

★その他 「今年のコンセプト」について

次回は金曜:「ギター弾きの恋」
___________________________________________________________

ロバート・デ・ニーロはすっかりコメディ俳優になりました。
怪しい風貌、クールな性格、でもなんかちょっとやりすぎ、ってのが笑いどこ。
これと「メリーに首ったけ」のベン・スティラー、
監督は「オースティン・パワーズ」のジェイ・ローチとくれば、
あとはもう、皆さん予想通りの映画なわけです。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ STORY 
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
看護士グレッグは、いよいよプロポーズを検討中だった。
彼女の両親宅を訪れた彼は、
ところが人一倍の気にしい&考えすぎの変なヤツ。
さまざまな「作戦」で両親のご機嫌を伺うたびに、
事態は予期せぬ方向に向かっていくのであった…。


<公開劇場ガイド:日比谷映画>
その名のとおり、日比谷きっての映画館です。

スクリーンの大きさや音響のよさは認めるのですが、
ここの映画館は全体的に「平たく」なってます。
あまり角度がないので、前方にいくと前の人の頭が気になります。

しかし、手頃なあたりは指定席になっているので(あたりまえ)、
座るのであればこの指定席の1つ後ろの列か、
同列の横側に座るのがいいでしょう。

いちばんいいのは、土日の朝1の回にくることです。
このときは全席自由になるので。(レイトショーもそうですが)
私はよく朝1にくる映画館です。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃2┃ Review 
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この映画はコメディ。おもしろければ何でもあり。

人によっては、「アメリカの笑いはどうも」というが、
ボクは別に苦にならないし、特に教育テレビの「フルハウス」は好きだった。

軽快なやりとりがあって、でも人々に軋轢が生まれたり、
そこに葛藤があって、最後に家族がまた一歩前進する。
予定調和だけど、期待どおりのシナリオを楽しんだものだ。
(これがアメリカの笑いなのかどうかはさておき)

しかしジェイ・ローチ監督の笑いは、予定調和をぶっ壊す。
とにかく、やること、なすこと派手なのだ。
おふくろの骨壺をぶっ壊す。これだけならただのお笑い。
でもジェイ・ローチは違う。
ちゃんと最後のオチまで用意する。
このオチがすごいのだ。度肝を抜いている。

きらいなネコを追いかける。
屋根から落ちるだけなら、ただのお笑い。
でもジェイ・ローチは違う。
屋根から落ちるどころか、オチはもっと悲惨…。

想像を超え、人々のお約束を越えたところに、
ジェイ・ローチのお笑いはあるんだと思う。
そーゆう意味では、よくできている。
それを、最後にハッピーエンドを、
理屈っぽく納得させようとしたから、、
よくわからない映画になってしまった気もするが…。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃3┃ Column 
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この映画を観ていて思ったことは、
ともすれば杓子定規になりがちな人間たちは、
いかに物笑いのタネになるか、ということだ。

この映画で、ベン・スティラー演じる主人公の職業は、
敢えて看護士。あえて、看護士なんだと思う。

理由は、フツーにはまだまだみられない職業だから。
しかも、本人は希望してなったという。
これだけで、ちょっと一風変わってる。

ところが、その彼が飛び込んだ彼女の関係者は、
みんなエリート、エリートばかり、
「いい」仕事、「いい」お家、そして趣味も「いい」。
だから誰もが同じ価値観、同じ考え方を共有している。

そこへベン・スティラーが現れたことで、
確かに彼自身がいちばん傷つくわけだが、
一方で、彼らをコケにしてしまうのも事実なんだな。

「なんで自宅のプールで水中バレーなんだよ」
「なんで趣味が木工で、神殿つくってんだよ」
「なんでタバコを吸ったら依存心が強いことになるんだよ」

むくれるベン・スティラーに、
観ている側は笑ってしまう。
だって、それってそのとおりなんだもの!

特にこの映画の「型にはまった目の敵」は、実は「航空関係者」。

客がひとりでも順番がくるまで呼ばない空港係員、
荷物の大きさに逐一こだわる検査員、
そのくせ簡単に手荷物をなくす、配達は間違える、
頭に来て騒ごうものなら取り押さえられる、と、
失笑はしてしまうが、よく考えれば笑えない事態の連続だ。

まあ、たしかにそれくらいしないと、
空の安全は守れないのかも知れないが。
もう少し、人のこと考えてくれてもいいんじゃない?と。

そんなベン・スティラーだから、僕らは憎めない。
成金主義の、型にはまってしまうような人々に、
彼は真っ向から対抗して砕け散っていく!
確かに変わってるヤツだし、どーしようもないところもある。
でもエリートに時には迎合し、時には逆らい、
ふてくされる彼の気持ちが、人々にはよーくわかるのだ。

規則、規則というのは実は簡単。
カネを握って「オレらは幸せだー」というのも簡単。
そこで、敢えてそれを破って、自分なりのやり方を捜さなきゃ。
人の幸せというのは、人それぞれに、あっていいのだから。


★ 今年のコンセプトについて…………………………………………

いよいよ4月から本格稼働中のメルマガですが、
オフィシャルニュースメールの新着お知らせに載ったこともあって、
たくさんの新規購読者をお迎えしておりますm(-_-)m。
そこであらかじめ、「これから」についてお話しておくと…。


・本編はメルマガです。
 基本的に本誌はメルマガとしたいと思っています。
 PCのサイトの方には、コラムだけを抜いてバックナンバーをそろえています。
 筆者の経歴、過去の作品を知りたい方はサイトを観てくださいね。

 http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/
 (現在、244本掲載しています。懐かしいものもありますよー)


・レビュー&コラムはネタばれありです。
 コラムは、基本的には観た後に読まれるといいな、というものです。
 そして、レビューはどうしようかと思ったのですが、
 やっぱりネタばれを含めることにしました。
 どうしてもシーンの中身に触れないと、語りきれないところもあるので。

 というわけで。観に行くモノをお探しの場合は、
 星の数とストーリーのところを参考にしてくださいね。


・発行間隔は水金で今後も頑張ります。
 筆者は別に映画評論家というわけでもなく。
 日頃はただのリーマンなので、時には忙しくて、
 ここ2週のように金曜をお休みすることもあります。

 が、頑張って週2のペースは守りたいと思っているので。
 「なんだよー、こないじゃんかよー」とおっしゃらず、
 どうかこれからもおつきあい下さい!


・基本的にはノンジャンルです。
 あとは、やっぱりいい映画を観ないと、
 しっくりするコラムは書けないのが、筆者の泣きどころでしょうか。
 (たとえば今回とかもそうですが…大変なのだー)

 でも、ジャンルを絞って観るようなことはしたくないので。
 アジア、アメリカ、ヨーロッパ。毛嫌いせずに何でも観ます。
 邦画も観るし、アクションも観る。これが私のスタイルです。

 そして、ボクたちの生活や、考え方に重ね合わせながら、
 映画を見とおすこと。それが「コラム」のコンセプトです。
 まだまだ修行のみですが、よろしくお願いいたします。


といったところで。
新しい方も、昔からの方も、
Ak.のメルマガをよろしくお願いいたしますー。


★次回予告「ギター弾きの恋」…………………………………………
次回はウディ・アレンのラブ・ストーリー。
どうもボクはこの人の作品が好きになれないようです。
話も視点も確かなモノなのだと思うのですが、
そこにいたるまでの途中のドタバタが、
微笑ましくはみえても、「で?」というつながりがないと…。

でも筋立てそのものはとてもいい話だと思います。
それでは次回をお楽しみに。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。in Mail Magazine】 
 Vol.4 2001年4月11日 発行者:Ak.
 ○ご意見、ファンレターなどお待ちしております。
   <espoir@lares.dti.ne.jp>
 ○バックナンバーや筆者の経歴はサイトへどーぞ。
   <http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/
Copyright (C)2001 Ak. All rights reserved.
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ペンネーム : Ak.

  • 年間100本以上の映画を観ている作家のたまご。良い物語と、生き方を考えさせるテーマを求めて、今日も映画館に足を運びます。もう1000本以上も観ているんですけどね…。

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