USFL.COM ニュース |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
USFL.COMニュース(Vol.639)
ニューヨークからコラムが届く。国際人のための情報マガジン
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
「USFL.COMニュース」をご愛読いただきありがとうございます。今年の発行はこれ
で最後の予定です。
なお、今号には翻訳インタビュー「Questions for 誰々」は掲載されていません。
「The New York Times Magazine」に毎号掲載されている「Questions for 誰々」
ですが、年末号にだけは掲載されないため、訳したくても訳すものがないのです。
デボラ・ソロモンのファンの皆さん、来年までお待ちください。
それでは皆さん、良い年をお迎えください。(編集部)
◆NY編集日記1 「今年もオノ・ヨーコ」 by 細田雅大◆=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
2001年の中枢同時テロ以降、故ジョン・レノンの未亡人である前衛芸術家のオノ・
ヨーコは、新聞などの紙媒体や、タイムズ・スクエアのビルボード(巨大看板)を
利用して、平和をうながすメッセージを発信してきました。
特に、毎年のクリスマス前後に、ニューヨーク・タイムズやヴィレッジ・ヴォイス
に1ページのフル広告を出すのは、もはや恒例行事となってきたような気さえしま
す。この「USFL.COMニュース」でも、昨年の今頃、彼女のこの活動について紹介し
ました(注:今号の最後に、昨年書いたそのコラムを再掲載しています)。
今年もまた、オノ・ヨーコのメッセージが出現しました。私が見たのは12月20日付
けのニューヨーク・タイムズです。まず、真ん中に大きく書かれた「WAR IS
OVER!」という表現が目を引きます。その下には小さく「IF YOU WANT IT」とあり
ます。ジョン・レノンの名曲「Happy Xmas (War Is Over)」からの引用です。
その下にさらに「Happy Christmas from John & Yoko」とあり、最後にいちばん小
さい字で「"Don't need a sword to cut through flowers" J.L.」と書かれていま
す。最後の「J.L.」というのはジョン・レノンの頭文字でしょう。「花を切るのに
刀はいらない」と訳せるのでしょうか。これもまたレノンの曲「Whatever Gets
You Thru The Night」からの引用です。
昨年も書いた通り、私はオノ・ヨーコのこうした活動を、高く評価しています。し
かし、毎年毎年同じように繰り返していくうちに、2001年当時の斬新さは失われ始
めているようにも思います。人々の意表を突いて発信するからこそ、彼女のメッ
セージには、それなりのショックや効果があったと思うのです。オノ・ヨーコの
ファンとしては、ぜひ来年こそ、私たちが再びアッと驚くような手法・場所で、
メッセージを発信してほしいと思います。
中枢同時テロの後に彼女が出したタイムズ・スクエアのビルボードや、ニューヨー
ク・タイムズに発表した広告のいくつかを http://www.usfl.com/ で公開中です。
関心のある方は、http://www.usfl.com/ へ行き、左側メニューの中ほどにある
「オノ・ヨーコの広告」をクリックしてください。(細田雅大)
◆NY編集日記2 「メロー・イエロー」 by ヤマモー◆=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
4年前に公開されヒットしたコメディー映画「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編
「ミート・ザ・フォッカーズ」を観てきました。前作ではロバート・デ・ニーロと
ベン・スティーラーの掛け合いに大笑いした覚えがありますが、今回はちょろっと
笑える程度でした。でも、ダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンド演じ
るヒッピー・カップルがかわいかったです。
映画の中のホフマンのセリフに「If it's yellow, keep it mellow. If it's
brown, flush it down」というのがありました。この標語、というかフレーズを、
みなさんはご存知でしょうか? これはトイレで用を足した後に「小のほうだった
らそのままで、大の方だったら流しましょう」というスタンスを示した表現です。
先日テレビドラマを見ていたら、主人公が訪れた家のトイレに、上のように書かれ
た紙が貼られているシーンが出てきて、このフレーズを覚えたばかりの私、映画で
このフレーズを聞いた時は、ちょっとうれしくなった次第です。
ヒッピー風、はたまた資源の無駄づかいにうるさい家庭なんかで実行されているの
でしょうが、私も家では「If it's yellow, keep it mellow. If it's brown,
flush it down」派です。ただし、ヒッピーでも環境保全に熱心なわけでもなく、
ただものぐさなだけですが……。新年を迎えるにあたり、我がアパートのトイレに
もこのフレーズを掲げようか?とバカなことを考えたりしています。でも、その前
に大掃除しないと人を呼べない……(ため息)。(ヤマモー)
◇・◆----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆----◇・◆
USFL.COMニュースについてのご意見をお寄せください。
mailto:usflmelma@usfl.com
◆読者投稿 「IDセフトについて」◆=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
いつも楽しく読ませていただいています。
前号(Vol.638)に掲載されたマーゲンさんの「ココロガマエ」で、IDセフトに触
れられていました。私自身も同様の電話を何度か受けたことがあります。私の場合
は大丈夫でしたが、ちょっと大変だったのは、今年の夏、娘が勉強と観光のために
アイルランドへ出かけた時でした。
娘は、ある程度の現金と、カードを持ってアメリカを出ました。大学に通うために
ニューヨークに移り住んでいる娘は、いつもはニューヨーク近辺でカードを使って
いるわけです。そのカードが急にアイルランドで使われ始めたのですから、カード
会社が不審がるのも当然かもしれません。カード会社から私たちの自宅に電話があ
りました。
と言っても、私は母親であり、カードを持っている娘本人ではありませんから、い
くら私が説明しても、「本人から連絡があるまでカードは使えない」の一点張り
で、娘がカードを再び使えるようになるまで一騒動ありました。娘自身は、なぜ
カードが使えなくなったのかが分からず、公衆電話からまず私に電話をしてきまし
た。
私に言われるがまま娘がカード会社に電話したところ、娘本人であることを確認す
るために色々な質問をされたそうです。ほとんどの質問にはすぐに答えられたよう
ですが、娘が答えられなかった質問がありました。それは勤め先の電話番号でした
(娘は大学生なので、大学内でバイトをしていますが、そこの電話番号までは記憶
していませんでした)。すべての質問に答えることができなかったのですから、当
然その日もカードを使えるようにはなりませんでした。
結局娘は、ホテルへ帰ってからインターネットで学内のバイト先の電話番号を調べ
て、再びカード会社へ電話し、やっとカードを使えるようになりました。しかし、
カードが使えるようになるまでの間も、娘は教授やほかの学生たちと共に旅行を続
け、各地を移動していたわけですから、その度に買いたいお土産があるのに、買い
物ができないのには本当に困ったようでした。
海外に出かける時には、あらかじめカード会社にその旨を知らせておくと、こうし
た問題は起きないのだそうです。来年もまた娘は出かけますので、「今度はアメリ
カを出る前に、いつからいつまでどこへ出かけるかをカード会社にまず連絡してお
く」と言っていました。海外に出かける時に限らず、いつもと違うカードの使い方
をする時には、前もって連絡しておいた方が良いようです。(Michiyo Matsuki)
◆訂正のお知らせ◆=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
前号(Vol.638)の「Questions for Elizabeth Stroud」に誤りがありました。ま
ずは以下のやり取りをご覧ください。
Q: そう言われますが、同性愛者をこんなにも軽蔑している宗派の牧師に、そもそ
もなぜなろうとしたんですか?
A: 牧師になりなさいという神の思し召し(called by God)を心の奥深くで感じた
んです。とは言え、「神よ、いったいあなたは何をお考えだったのです?」と思わ
なかった機会が少なかったわけではありません。
エリザベス・ストラウドは最後、分かりにくい二重否定(三重否定?)で、心情を
吐露しています。しかし、これは私の誤訳でした。なぜこんな、分かりにくい上に
間違った訳文にしてしまったのでしょう。原文が(私にとっては)すごく複雑で、
混乱してしまったのです。
I felt profoundly and deeply called by God to become a minister. Which is
not to say that I haven't said many times, "God, what were you thinking?'
これは、本来でしたら、以下のように訳すべきだったのだと思います。
A: 牧師になりなさいという神の思し召し(called by God)を心の奥深くで感じた
んです。とは言え、「神よ、いったいあなたは何をお考えだったのです?」と頻繁
に思うことはなかった、とは言えません。
これもやや分かりにくいので、思い切って以下のように意訳するのもアリかもしれ
ません。
A: 牧師になりなさいという神の思し召し(called by God)を心の奥深くで感じた
んです。とは言え、「神よ、いったいあなたは何をお考えだったのです?」と思う
ことがなかったと言えば嘘になります。
いずれにせよ、英語力不足と不注意により、意味のよく分からない変な訳文にして
しまい、すいませんでした。(細田雅大)
◇・◆----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆----◇・◆
USFL.COMニュースについてのご意見をお寄せください。
mailto:usflmelma@usfl.com
◆昨年12月30日に書いたコラムの再掲載 by 細田雅大◆=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
2001年9月23日のニューヨーク・タイムズの1ページを保存しています。2年以上
前のものなので少々黄ばんでいます。記事も写真も掲載されていない全面広告で、
ページの真ん中に1行だけ、歌詞が引用されています。
Imagine all the people living life in peace.
ジョン・レノンの名曲「Imagine」の一節です。広告を出したのは、ジョン・レノ
ン夫人のオノ・ヨーコであることが、後日、判明しました。
9月23日といえば、中枢同時テロから12日後のことです。あまりにも有名な
「Imagine」の一節を、ニューヨーク・タイムズの広告として機転を利かせて発信
することのできるアーティストは、資金面も含め、私にはオノ・ヨーコしか思い浮
かびません。「金持ちの自己満足」「偽善」「無意味な言葉遊び」などと言って批
判する人もいるかもしれませんが、私は「さすがオノ・ヨーコ!」と感心しまし
た。
この新聞広告と前後して、マンハッタンのタイムズ・スクエアに巨大な白看板が登
場しました。真っ白い看板の真ん中に、4語だけ引用されていました。
Give Peace A Chance
ジョン・レノンの曲のタイトルです。この白看板もオノ・ヨーコによるものでし
た。世界が激動していたあの時期に、シンプルなメッセージを意外な場所で軽快に
発信していく彼女に、やはり私は感心したのでした。
そして先日、12月28日のニューヨーク・タイムズにまたオノ・ヨーコの広告が登場
しました(12月24-30日号のヴィレッジ・ヴォイスにも掲載されていることが判明
しました)。
今回は「YOKO ONO, NEW YORK CITY」ときちんと名前が記されています。メッセー
ジは、シンプルな1行ではなく24行にも及び、彼女自身による奇妙なイラストも付
いています。以下に全文を翻訳してみます。引用されている英文は、ジョン・レノ
ンの曲「Happy Xmas (War Is Over)」の一節です。
友人たちへ
"So This is Xmas what have you done?"
騒々しかった年が過ぎていこうとする今、
私たちは心を一つにし
明快なビジョンとともに年を終えようではありませんか。
心に描いてみましょう
すべての人が平和に暮らしているところを。
10秒間。1時間。1日中。
好きなところで、好きな時間に。
平和に満ちた世界について明快きわまりないビジョンを持ちましょう。
楽しさと喜びの精神とともに。
怒りや恐怖ではなくて。
ネガティブな考えなんて、私たちには持てない贅沢(ぜいたく)品なのだから。
歌い、踊り、抱き合いましょう
新しい年を迎え、そして、新しい世界を迎えるために。
私たちの星が美しい星座の一部であることへの感謝の気持ちを
宇宙に伝えようではありませんか。
愛の反対は恐怖であって、憎しみではないのだから。
知恵の反対は混乱であって、愚かさではないのだから。
2つの場所を結ぶいちばん短い距離は
私たちの願望と揺るぎない信念なのだから。
心臓の鼓動に耳をすまし、思い出しましょう
"War is Over If you want it."
With love, yoko ono dec. '03
今回の広告では、シンプルであったがゆえの鮮やかさが失われているように感じら
れ、私は少し残念に思いました。メッセージの内容については「ちょっと陳腐か
な」という気もしますが、オノ・ヨーコの活動から目を離すことはできません。い
つどこに彼女のメッセージが現れるか分かりませんから、これからも注意しておき
たいと思います。(細田雅大)
◇・◆----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆-----◇・◆----◇・◆
USFL.COMニュースについてのご意見をお寄せください。
mailto:usflmelma@usfl.com
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
