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【ドクター桜井の日本診療〜348号〜】

発行日時: 2004/11/11

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☆ドクター桜井の日本診療☆  〜348号〜 04.11.11
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◇利害の抵触


 混合診療の解禁に向かって進んでいる。これまで受けられなかっ
た高度先進医療が受けやすくなるとか、新薬での治療が受けやすく
なるとか良い点だけが強調されている。しかし、考えていただきた
いのは、これらの医療は高額の負担に耐えられる一部の人たちに限
られていることだ。そして、さらに大きな問題は、得られる利益よ
りも不利益をこうむる点が多いことだ。

 例えば、これまで使えなかった抗がん剤が使えるようになったと
しよう。確かにこれは良いことだが、保険で点数が定められるわけ
ではないので、薬剤の価格は製薬会社の言い値で決まってしまう。
このため、保険で定められれば一錠千円になるかもしれない薬剤が、
一錠一万円ということもある。命には代えられないので、それを使
いたいと言う人がいるかもしれないが、結局のところ、現在の制度
よりもはるかに高い医療費を支払うことになってしまう。

 さらに重要な点は、これまでの制度であれば、保険に収載されな
ければ使用できないので、製薬会社は莫大な費用と時間をかけて治
験を行ってきた。治験というのは、この薬の有効性や安全性を調べ
ることである。ところが、自由診療になり保険適応外でも使えるよ
うになれば、治験を行わなくなる会社が出てくるのは当然のことで
ある。その結果、これまでであれば、時間はかかったかもしれない
が、多くの患者さんたちが、安い値段で、その治療を受けることが
できたにもかかわらず、逆に治療を受けられない人たちが多数出て
しまう可能性があるのである。実を言うと、アメリカ人は世界で一
番高い値段で薬を服用している。そのために、毎日服用しなければ
ならないのに、一日おきに服用せざるを得ないということもあるよ
うだ。

 ところで、問題は世界で認可されている薬が、日本では使えない
薬剤があることである。これを解決する手段は、混合診療の解禁で
はない。治験を迅速に行うことができるシステムを構築することで
ある。そのために必要なことは、治験を行う医師の確保であり、協
力してくださる患者さんを集めるシステムを作ることである。

 医師会は混合診療に反対している。これは自分たちの利益を守り
たいからではない。高額所得者でも、低所得者でも同じような医療
が受けられるようにするためである。一方、混合診療を推し進めて
いる人達は、患者さんの利益を確保するというお題目を唱えながら、
実際は自分の企業の利益をあげようとしている人である。

 規制改革・民間開放推進会議の議長は、オリックスの社長である
宮内義彦氏である。混合診療の推進者である。もし、この制度が導
入されれば、アメリカのような民間保険会社が必要になる。宮内氏
はその準備を進めている、もしまだ準備ができていないとしても、
保険業を営んでおり、その業務に参入してくることは明らかである。
自分の会社の利益のために政治を利用している。とても許されるこ
とではない。これは「利害の抵触」に当たり、アメリカでは厳しく
罰せられる。

 宮内氏は立派な経営者かもしれないが、彼が議長の職に就くべき
ではない。更に、彼を議長に指名した小泉総理の責任は重い。

 一方、混合診療に関して言えば、民主党の中もひとつではない。
党全体の意見の集約を図っていくことが重要であり、今朝はこの問
題に詳しい、李啓充先生に来ていただいた。今日出席いただいた方
は問題の本質がわかっていただけたと思う。後は党内の市場原理主
義者をどう説得していくかにかかっている。国民の皆さんにきちん
とした医療が受けられるように頑張っていきたいと思う。


                  参議院議員・医師 桜井 充

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★質問主意書を提出しました
 上のメルマガで触れましたが、利害の抵触についての質問主意書
を提出しました。以下その内容を掲載いたします。この主意書に対
する答弁は今月下旬に内閣から届く予定です。

規制改革・民間開放推進会議委員の資質に関する質問主意書

 今般、各分野で様々な規制緩和がなされている。そのような中、
平成十六年十月十二日に開催された規制改革・民間開放推進会議(
宮内義彦議長(オリックス株式会社取締役兼代表執行役会長))に
おいて、経済の活性化や消費者(国民)のニーズに貢献するという観
点から、会議の基本方針の一部として提出された資料の中に「薬局
・薬店以外のコンビニエンスストア、チェーンストアなどの一般小
売店における医薬品の販売については、本年七月三十日に実施され
た「医薬部外品へ移行した上での販売解禁(三百七十一品目)」に
止まることなく、医薬品そのものを、特例販売業や配置販売業と同
様、一部については販売可能とする。」とした規制緩和策が打ち出
されている。
 宮内氏は、現在の会議の前身である規制緩和委員会(後の規制改
革委員会)の委員長に平成十年二月五日選出され、平成十三年三月
末に委員会が廃止されるまで務め上げた。さらに、平成十三年四月
一日に発足した総合規制改革会議、平成十六年四月一日に発足した
規制改革・民間開放推進会議においてもそれぞれ議長に選ばれた。
このことからわかるように、政府において規制改革を司る会議の長
を宮内氏が継続して務めている。
 一方、宮内氏が会長を努めるオリックスグループに所属する医療
関連企業二社(株式会社サンリース、医療産業株式会社)の過去五
年間の業績を見ると、株式会社サンリースの営業収入は平成十一年
三月期に七十八億円、平成十五年三月期に百一億円となっており、
同様に医療産業株式会社については平成十一年三月期に七億一千万
円、平成十五年三月期に八億六千万円と、両社とも平成十一年三月
期と平成十五年三月期を比較すると増収となっている。
 このことは、政府の政策を国民の利益で決定する会議の長の立場
を利用して、特定の企業の利益を図ることが可能となる状況、すな
わち「利害の抵触」が発生していると言わざるを得ない。残念なが
ら政府はこうした「利害の抵触」という問題についての精神が欠落
している人選を行っているのではないか。
以上のことから、以下質問する。

一 政府は「利害の抵触」をどのように考えているのか、明確に見
解を示されたい。

二 宮内氏の場合、一に対する答弁で政府が示した「利害の抵触」
に当たらないのか、明確に見解を示されたい。

三 現在の会議の前身である規制緩和委員会から規制改革に関する
会議の長として宮内氏が継続して就任している間、関連会社の業績
が急激に伸びている。これは宮内氏が関連会社に有利な取り計らい
をしている疑惑があるのではないか。これについて、政府の見解を
示されたい。

四 三で述べたように、自分が関連している企業の利益誘導に貢献
している疑いのある宮内氏を、規制改革に関する会議の長として選
出しているのは問題ではないか、政府の見解を示されたい。

五 宮内氏がなぜ、当初の規制緩和委員会の委員として任命された
のか、理由を明確に示されたい。

六 三及び四で述べた疑惑が確実となった場合、政府はどういった
責任を取るのか、政府の見解を示されたい。

七 宮内氏の他に、規制改革・民間開放推進会議委員の中で、一に
対する答弁で政府が示した「利害の抵触」に当たる者はいるか。

八 他の審議会・私的諮問会議でも三及び四で述べたような会議の
内容と自分が関連する企業について、「利害の抵触」が発生してい
る可能性があると考えられるにもかかわらず、その会議に委員等と
して参加している者はいるのか。いるのであれば会議の名称及びそ
の者の氏名を明らかにするとともに、その者が関連する企業の名称
及び委員在任中の業績の推移をどのように把握しているか示された
い。

右質問する。

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★市民フォーラム『丸森“もりもり”プロジェクト』

 雄大な阿武隈渓谷。ゆったりと流れる阿武隈川。川と一体になれ
る舟下りなど、丸森町が持つ地域資源の豊かさは計り知れません。
 今回のフォーラムでは、丸森町の魅力を検証し、町の活性化に向
けた今後のビジョンを話し合います。 小旅行も兼ねて、ぜひお越
し下さい!
 
日時:平成16年11月14日(日)13:30〜15:30
場所:宮城県丸森町 舘矢間公民館
   伊具郡丸森町舘矢間館山字玉川29
 地図→ http://www.chizumaru.com/jm.aspx?u=U68G3-84LS2
パネリスト:
   渡辺 政巳(丸森町長)
   菊池 一雄(丸森駅に花木を植える会 会長)
   宍戸すみい(大舘保勝会 会長)
コーディネーター:桜井 充(市民政策調査会ミヤギ 代表)
主催:市民政策調査会ミヤギ
お問合せ:桜井充事務所(担当:橋本)

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落合桜井さんのご指摘、まさにそのとうりです。オリックスの宮内氏は、「規制緩和」を唱えながら自ら営む保険会社が利益を得るようなことをしているのです。公共工事で、政策担当者が建設会社の社長を兼任しているようなもの。こんな不正は許してはなりません。日時:2006年7月4日


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