国見弥一の銀嶺便り |
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☆ 国見弥一の銀嶺便り
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☆ http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/ 03/12/29 vol.295
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早いもので今年も残すところ数日である。このメルマガも今回が年内最後となる。
来年は(帰省します。四日に帰京する予定)一月四日深夜(五日未明)配信を初
回としたい。本年は102回、配信した。順調に行けば、一月中には通巻300
号となる。その時を機に、一層、中身を充実させたいが、なかなかそうもいかな
い。やはり、これまで通り、淡々と書き連ねていくしかないのだろう。できるこ
とをやる。でも、時には、できることより、ほんの少しだけ、背伸びしてやって
みる。今も、ちょうど、背伸びしている自分を感じている。まだまだ小生も青い
盛りなのだね。うん。
目次:●1.冬の案山子
●2.イルミネーションよりも
●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか
☆ 「無料メールマガジン配信サイトPubzine」は、2004年2月9日にサービスを終
了する予定です。[後欄無駄]に記したほかのサイトに登録変更を願えればと
思います。
☆ 「無料メールマガジン配信サイト めろんぱんさんのトラブルにより、配信が
一部、大幅に遅れました。申し訳ございません。
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●1.冬の案山子
昨夜、車中でラジオを聞いていたら、案山子という言葉が耳に。
耳に飛び込んできたというわけではないが、何故か耳に引っ掛かってしまって、
そういえばラジオで明日から寒気がやってきて、今までの暖かさが嘘のような寒
さに見舞われるとか言っていたなとも思い出し、ふと、冬の案山子という言葉の
繋がりができた。
冬の案山子。とてもいい言葉、あるいはイメージを喚起させる表現だ。間違い
なくいい味わいの掌編を書けると直感した。そういえば、昨年だったか、「冬の
スズメ」というタイトルを見出して、同名の作品を生み出したものだった。
ま、掌編のほうは、タイトルが出来た段階で、大船にのったような気分になっ
ているし、後日、ゆっくり虚構作りを楽しむことにしよう。
掌編を書く前にイメージを膨らませてみる。そもそも、どうして冬の案山子と
いう言葉に敏感に反応するのだろう。どうしてこのそれぞれに単純な言葉なのに、
その繋がりが自分には刺激的なのだろう。
冬。今は冬。それはそうだ。案山子。案山子は多くは夏のものだ。稲穂などが
スズメの被害に合わないよう、田圃に立てかけられている。しかし、今時、案山
子など、使われているのっだろうか。効果があるのだろうか。
あったとして、年の瀬の今ごろまで立っているのだとしたら、それは立てかけ
たご主人にも忘れ去られ、無用の長物として所在なげにポツンと立っているって
ことだろう。
寂しげに…、それとも、ここにいるのに気づかれないことに反ってホッとして、
のんびり独り身の自由を満喫しているのだろうか。
田圃や畑の隅っこで寒さに縮こまっている、可哀想と思うのは、何も事情を知
らない世間知らずの人間の勝手な思い入れに過ぎないのだろうか。
確か、さだまさしだったかの歌に、案山子の歌があったはずだ。郷里を離れた
息子が異郷にあって手元不如意だろうにちゃんと暮らしているのか、たまにはカ
ネ送れの便りでもしろという、お袋が息子を思う歌だった。冬、案山子。
お前も都会の雪景色の中で
丁度 あの案山子の様に
寂しい思いしてはいないか
体をこわしてはいないか
(「案山子」さだまさし)
息子が親から離れて世間の風に当って、寒い思いをしているのではないか、案
山子のように手も足も出ない不自由を味わっているのではないか。
しかし、手も足も出ないのは、無論、実は親のほうであって、都会へ出た息子
達にしてみれば若いうちは家の事、親のことなど忘れて学業に仕事に恋に金策に
無我夢中だったりして、親のことを思い出す余裕など、ついぞなかったりする。
そう、親こそが冬の案山子なのだ。田舎の町の外れの猫の額のような田圃の端
っこに世間に(息子に)忘れ去れたように(そのように感じられてならないのだ
よ)寒風に吹きっ晒しになっている冬の案山子なのだ。
たまに思い出されることがあっても、年々、罅割れ朽ち果てていく一方の自分
が使ってもらえる望みも薄れるばかり。少なくとも、若い日のように、誰彼にち
やほやされることだけは決してない。
親は子離れしないといけない、そうでないと脛が細り、心も寒くなるばかり。
自分の世界を見出し、子どものことは大きな目と心で見守るしかないのだ…。
万感の思いの募る年の暮れ。そんな熱い思いが誰の胸にも込み上げてくる。誰
かが誰かを愛し恋しいとおしいと思う。そうした思いが寒風の中で飛び交ってい
る。行き交っている。
親と子のような縁があるわけではないのに、男と女も不思議な縁(えにし)に
翻弄されてしまう。
小生としても、誰かに思われることはなくても、冬の案山子のように手足が出
せなくても、せめて、遠くで誰かを思うことくらいはできる…、そんな切なさを
改めて感じさせた今年の夏だった。
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●2.イルミネーションよりも
[本稿は、昨年末の、「イルミネーションそしてイルミナシオン」を参照:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/illumina.htm ]
今年もイルミネーションが夜の街を演出している。その日々も終わりに近付い
ている。今更、改めてイルミネーションを考えようとも思わない。昨年、おおよ
そのことは書いたし。
今年、イルミネーションで話題になったのは、六本木ヒルズを彩るイルミネー
ションが筆頭だろうか:
http://www.zdnet.co.jp/broadband/0312/04/lp18.html
六本木ヒルズを彩るイルミネーションの特徴は、何と言っても、普通の電飾に
よるものではなく、光ファイバーによるものだという点にある。まあ、某電力会
社の宣伝という一面もあるようだが、大方のイルミネーションとは一味違ってい
たことは事実かもしれない。
今年も仕事柄、都内を走り回った。気付いたことは、昨年に比べ、イルミネー
ション(電飾)を使った商店街やビル、住宅が一気に増えたということだ。その
客寄せ効果が大きいということか。
逆に表参道のように、ある意味、イルミネーション通りの先駆けのような通り
が止めてしまったという事例もあったりする。渋滞が激しくなる、そのわりに客
が通りでの買い物をしない、それでいてゴミがやたらと増える、などの理由で取
りやめてしまったと聞いている。
表参道や原宿や青山は、そんな演出をしなくたって、ブランド物を置く店が増
えて、黙っていてもそれなりに人の流れは期待できるという自信があるのかもし
れない。
イルミネーションというと、札幌も凄いし仙台も相当に話題を呼んでいた:
http://www.nta.co.jp/kanto/t_01/spkwillumi/
東京だと、多摩センターイルミネーションもかなりのものだったとか:
http://www.medianet-as.jp/illumi2003/
一体、イルミネーションの何処にそんな魅力があるのだろうか。確かに、電飾
で彩られた夜の街は綺麗だ。昼間は車で溢れているし、古びたビルの汚れも気に
なるし、人の顔の表情や衣装も細部に渡り目についてしまう。それが夜ともなる
と、路面や路肩、ビルの谷間のゴミも目立たない。人の波さえも、影の波となり、
誰彼ではなく、みながそれぞれにミスターあるいはミズXとなり、匿名性が高ま
って、自分の姿さえもが夢の中の一点景に過ぎないようになる。夢か幻の世界に
迷い込んだかのような不可思議さが簡単に味わえるのだ。
ディズニーランドでのエレクトリカルパレードが、もしかしたら電飾効果の大
きさに目覚めさせた端緒になったのだろうか。夜の街のネオンサイン。その不思
議な心理効果。眠っている、あるいは昼間は理性や常識のタガで押さえつけてい
る、闇の中の欲望や本能の巣窟を、決して危険のない擬似的異境の雰囲気として
気軽に味わえるということか。
異境の世界を巡ってみたい、だけど、危険な目に遭うのは嫌だし、まして傷付
くなんて論外、あくまで絶対の安全が確保されていることが大前提の上での、ジ
ョットコースター的擬似幻想体験。
気が付くことは、イルミネーションという大袈裟なことでなくても、そもそも
夜の街をそぞろ歩くだけでも、えもいえぬロマンチックな雰囲気を味わえるとい
うことだ。つまりは、イルミネーションでの夜の街の演出というのは、夜の演出
を一層大掛かりに豪華に行っているということ、同時に、そんな魅力を過剰に引
き出された、いわば厚化粧の夜を一人(乃至、カップル)だけで楽しむのではな
く、あくまで集団で楽しむこと、誰もが楽しんでいるように、ちょうどそのよう
に自分たちも同じ物(状況、雰囲気、情緒、環境)を楽しめる状況にあるという
ことを愛でているのではなかろうか。
本当に夜を愛し、街を愛するなら、そんな煌びやかに飾り付けされた夜の街、
他人向けの表情をした街ではなく、街の素の表情をこそ愛するのではないか。そ
もそも、夜の空を眺め上げれば、昨日なら三日月を愛でることができたし、日中、
強い風が吹いていたこともあって、空気が綺麗になり、星の数も多かった。
そんな自然の風物を、じっと見詰める、そんな甘い孤独を噛み締めるのは、荷
が重すぎるということなのか。環境が重視されていると聞く。あまりに過重な人
為に頼るのではなく、自然をありのままに大切にしたいという発想が強まってい
るとも聞く。
だったら、夜の街を年末だからといって電飾で厚化粧するのではなく、むしろ
逆に夜の灯火を控えめにして、夜空の星や月や、せいぜい蝋燭の焔などをこそ、
しみじみと味わってこそ、自然を愛するということに繋がるのではなかろうか。
しかし、こんな野暮な話はこれくらいにしよう。もう、イルミネーションの季
節は終わったことだし。
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●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか
◎ 「無精庵徒然草」=小生の日記、愚痴、メモ、来訪者への情報発信の部屋=を
新設。「踊り場」では来訪者とのメッセージの交換に集中します。共々、宜しく!
http://note2.nifty.com/cgi-bin/note.cgi?u=ANB07793&n=10713
掲示板に書き込みが無くても、この日記欄には何かしら書くように致します。
◎ 今回は、連作掌編などあれこれ新規にアップさせています。
サンバの部屋:17日新規アップ。21日に一部、削除・訂正など:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/samba-menu.htm
(サンバのレポートは、HPの容量の都合もあり、古いものから写真などを削除
していく予定です)
エッセイの部屋:「高速道路での2人乗りバイク走行」12月24日アップ:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/highway-motorcycle.htm
エッセイ富山の部屋:11月24日「ラジオから「われは海の子」が…」アップ:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/warehauminoko.htm
「駄文の部屋」21日「駄文三題」アップ:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/hobby/poor-writing.htm
連作掌編の部屋:20日「路上小風景(1−5)」:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/introduction/street-1.htm
掌編の部屋:29日「いつか来た道」アップ
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/some-time.htm
書評の部屋:17日更新:
http://hompage2.nifty.com/kunimi-yaichi/profile/profile.htm#book
リンク 12月11日一部変更:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/link.htm
○ 著者への御意見・御要望は kunimi-yaichi@nifty.com
○ 著者をもっと知りたい方は http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/
○「フェイド・アウト」はネットでも買えます http://www.boon-gate.com
電子出版もされてます(@500円!)
○ 掲示板においでください。貴重な意見を戴いています。皆さんの一言が元気の
源です。愚痴ったり、駄洒落の一つも飛ばしてください。
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ANB07793
○『銀嶺便り』は、以下のシステムにおいて発行されています。
解除と登録は、以下のサイトで直接できます。
☆ メロンパン:オススメに選ばれています。
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=001103
☆ Melma
http://www.melma.com/mag/40/m00031740/
☆ Macky!
http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=kuniya
☆メルマガ天国
http://melten.com/m/4357.html
☆ Pubzine:優良メルマガに選ばれています。
https://www.pubzine.com/detail.asp?id=12380
☆ まぐまぐ
http://www.mag2.com/m/0000063087.htm
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