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maki-bri マキブリ14号

発行日時: 2001/3/29

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     マキブリMAKIGAMI BRICOLAGE 
     14号     2001年3月29日
     ■■■■■■■■■■■■■■■■■
------------------------目次--------------------------------------
お知らせ
巻上公一 オセアニア日記
音楽NY通信■加藤英樹 <メキシコ紀行>
巻上公一 最新スケジュール
------------------------お知らせ------------------------------------
桜の季節になりました。いかがおすごしですか。
春はさまざなうごめき移動のとき、
ヒカシューも4月15日に21世紀の目覚めです。
5月にはツアーもします。スケジュールをご覧ください。
そうそう、引っ越しされる方も多いでしょう。
時々マキブリの購読のアドレス変更のメールをいただきますが、
退会、購読はホームページからご自身でできるようになっています。
よろしくお願いします。
http://www.makigami.com/

先日、サエキけんぞう氏のインターネットラジオの収録をしました。
放送は、4月9日、4月16日の深夜1時
アスキーがやっているラジ@のお宝音源ご開帳という番組です。
http://www.radiat.net/
ヒカシューの珍しい音が聴けると思いますよ。

いよいよ第4回トゥバ国際ホーメイフェスティバル日程が決まりました。
フェスティバルは、6月20日から25日です。3年ぶりの大イベントです。
いまツアーを企画中です。興味ある方は連絡ください。
ツアー期間は、飛行機の関係で6月18日から29日になりそうです。
http://ns.sound.co.jp/~hikasu/sunbbs/

4月2日から9日まで、ニューヨークにいます。
リチャード・フォアマンの新作「いまや共産主義は死んだ。わたしの人生はむなしい!」
を観てきます。
http://www.ontological.com/schedule.html

マキブリラジオ イノヤマランド編 今日中に全部アップします。

-----------------------オセアニア日記 --------------------------------
南半球はじめての旅。
オークランドのギャラリーART SPACEが呼んでくれたのだけど、同じ時期にオーストラ
リアでオーレン・アンバルチが主催するWhat is music festivalがあるというので
参加することになった。
しかし、さすがにのんびりしている。
なかなかスケジュールが決まらないし、連絡も遅い。
で、こちらもオーストラリアとニュージーランドの違いがよくわからない。
スケジュールを組んでみて、オーストラリアの広さを実感。
コンサートは、シドニー、メルボルン、オークランド、ウェリントンで行った。
それぞれの土地の反応は少しずつ違っていたけれど、概ねいい反応だった。
印象的だったのは、オーストリアのシーンからの参加が多かったせいもあるが、
Macintoshのlaptopを開いて淡々と演奏するパフォーマンスの多さ。
ぼくのような生声は、旧石器時代の気分だった。
行く前にひいた風邪も、到着まもなく治り、とてもいい旅になった。

What is music festival 出演者のプロフィールはここ。
http://www.whatismusic.com/2001/artists.shtml


2月22日
シドニーに到着。去年はここでオリンピックがあった。ここは夏。暑い。
日差しが強い。紫外線は日本の7倍という。
空港にジーナさんとスノーさんが迎えに来てくれた。
彼らの家に滞在することになった。部屋に案内されシャワーを浴びて休憩。
部屋からビーチまで歩いて3分。前の日にひいた風邪がまだなおらないのに南半球での初泳ぎ。
光のせいか、海の色が違う。その海の塩の力でからだが温まり、コンサートに向けて
いい感じになった。

フェスティバル会場はNewtown RSL(戦争記念ホール)という場所。英国国旗とオーストラリア
国旗が飾ってあるけっこう広い場所。
まず
ロジャー・ディーンとトム・フライヤーは、ギターにコンピュータ用のコントローラ 
ーをつけて演奏し、Macintosh のMaxで制御する。
プー・タッチャーズは5歳くらいの子供のドラムとお父さんのデュオ。全フリー、
子供がやけに元気。そのかわいらしさが受けていた。
つぎは巻上。
自分では40分くらいと思っていたのだけど、主催のひとりロビー・アヴェナイムが
「マキガミごめん。時間がないんだ。20分でいいか」という。
「何分でもいいよ」
「1時以降ホールは使えないんだ」
開演は1時間遅れだったし、ステージマネージャーがいないからつなぎも悪い。
でも終演は決まっている、ということらしい。
病み上がりだし、こちらとしてもちょうどよかった。
ヴォイスと口琴、シェイクシェイク。20分くらいのパフォーマンスをした。
予想外のアンコール。このフェスティバルでのアンコールは初とのこと。光栄なのかな。
メンストレーション・シスターズは、招待してくれたフラムのオーレンのバンド。
ルインズ風に激しい。しかしなんて名前なんだ。
スウェーデンはへんなお面をつけてスペースオデッセイうたいながら素っ裸になって 
いくパフォーマンス。なんだろう。相当カッコ悪い。
ハードオンズvsFM
オーストラリアのバンド。伝説的なバンドらしいがジャム演奏しているみたいに聞こえる。
歌ったせいか風邪がほぼ治ったようだ。

2月23日

日焼けして起きる
動物園に行き、たくさんの有袋類に会う

Pan sonic。
バルセロナで活動するフィンランド人のユニット。
単純な映像と電圧を感じるメロディーのないクラフトワーク。
アキ・カウリスマキの映画思わせるフィンランド人の表情。
ほかにcd_slopper、Nasenbluten、Smallcock、Triclops Vs Triclops
Triclops Vs Triclopsは、耳栓必ず用意とのことでなにかと思えば
コンコルドなみのジェット音を出すからだ。
火が会場の幕を燃やす寸前の危険なパフォーマンスだった。

2月24日
Oxford street散歩。ゲイがたくさんドラッグクイーンも。
さすがオーストラリア。
部屋で休む。
PimmonのCDなかなかいい。

2月25日
メルボルンに移動。ジェラミーさんが迎えに来てくれた。
彼とジェーンさんが住む家に滞在。
夜、
Greg Kingston Big Bandを観る。
タスマニアのギタリスト、グレグ・キングストンを中心に置き、半円状にミュージシ
ャンが並んだ、オーレン・アンバルチは今日はコンダクターだという。彼の前には数
枚のカードが置かれているようだ。
キングストンは普段発表の場がなく一年に一度タスマニアからやってきて、その必 
死なフリーギターを披露する。
オーレンはジョン・ゾーンのコブラからいくつかのカードを取り出し、さらにジャ 
ズとかロックとかいうカードを作って、指揮をする。ただしコブラと違って演奏者が 
サインを出して音楽を作っていくことはない。
ただひとりキングストンだけが勝手にやっているという構成だ。
演奏者の中で特筆すべき楽器はサボテンだった。サボテンの電流の変化を増幅してギ 
ターアンプでならしていた。
痛めつけられたサボテンの悲鳴を聞くようだった。

次はオーストリアのサックスMax NaglとコンピューターのJosef Novotnyデュオ。
一緒に演奏する気持ちが希薄で面白味を感じなかったが、laptopの演奏そのものに
ステージに上がるという気持ちがあまりないのではないか。
聴く側もリビングルームにいるような気楽さだ。

2セットは同じくオーレン指揮のオーケストラ。よかったら飛び入りしないかという 
ので参加。ウギャーとんドヒャーとかオーレンに従って歌って楽しんだ。

ジェーンとはなしていたら、ジェーンが5年前、大垣のIAMASで行ったナンシーとメ 
ルボルン3カ所をつなげての電子的カノンというイベントのメルボルンパートを手伝 
っていたことを知る。
考えてみればあれはずいぶん早い試みだった。
大垣にぼくや坂出、カルコフスキー、ナンシーにアタウ・タナカ、メルボルンにクリストファー
特にメルボルンの回線が全然繋がらなくてひやひやしたっけ。

2月26日
トラムに乗ってメルボルンのシティへ。
「鴻運」で焼鴨飯。介蘭の炒め物。コーンスープ。
ペンギンツアーに参加。
こういうツアーは日本人を見に行くようなものだと言う妻の意見は正しい。
午後8時近く、フィリップ島ビジターセンターに到着する。今日は比較的人が少な 
いらしくラッキーだという。左側の前の方に陣取り、ペンギンの登場を待つ。南極か 
らの風が冷たいときいていたので持参の毛布にくるまった。海はだんだんくらくな 
り、めをこらさないとみえなくなったころ。波間に突然しろーいものがみえた。5、6 
羽のペンギンが列を作って躊躇している。彼らは巣に帰っていくのだ。それをたくさ 
んの人垣がみている。ゆっくりゆっくり進んでくる。体調は30センチほどである。 
子供の羽は少し青っぽく大人は黒い。
途中うまく進めなくて何回か倒れるペンギンがいる。
第一陣が去って、15分後、第二陣が現れた。第三陣が現れたところで
そろそろ集合時間になってしまう。
後ろ髪をひかれる思いでバスのところへ。

          フィリップ島
                              自然のペンギンが
                              南極からの風を背に
                              巣に帰る
                              ぼんやりと白く現れ
                              躊躇し行進するよちよち歩き
                              一羽がつんのめる
                              じっとしている
                              ずっとしている


http://www.penguins.org.au/
つづく

-------------------音楽NY通信■加藤英樹-----------------------------
<メキシコ紀行>

メキシコへの旅は今回が初めて。
妻アニタとの結婚10周年記念旅行ということもあり、久しぶりのバケーショ
ン。

初日はメキシコ・シティに到着。
標高が7000フィートもあり、空気が薄い。
たまたまプロデューサーのダギー・バウンが仕事で滞在中とのこと。
久しぶりに電話で話をする。
とても元気そうだ。
NYでの再会を約束する。
夕食はメキシコ名物の「モレ」というチョコレート・ソースの料理を楽しむ。
見た目はチョコのようだが、甘くはなく、少し苦みがあってスパイシーだ。

翌朝、ワハカ空港への着陸前にモンテ・アルバンという古代都市を上空から見
る。
氷河時代にアジアからアメリカ大陸にわたったインディアンは、
北アメリカから南米へ徐々に南下していったという。
ワハカはその中間地点。
空港に降り立つと夏のような天候だ。
さっそくマーケットでスペイン風のカウボーイ・ハットを購入。
メキシコ流の帽子のかぶり方を教わる。

ワハカに2日間滞在した後、
近郊にある樹齢2000年の巨木や、凝固した滝を訪れる。
夜になると野良犬の遠吠えだけが聞こえる。
メキシコの犬は皆痩せこけているが、性格は穏やかだ。

翌日ワハカから車で南下、8時間かかって山越えをする。
その夜ようやくポルト・アンヘルという太平洋岸の漁村に到着。
3日間ビーチでゆっくりしながら、海岸沿いにある自然保護地区を訪れ、
亀、ワニ、野鳥などの生息の様子を見学。

ポルト・アンヘルでの滞在最終日の夜、たまたま地元の結婚パーティーに通りが
かった。
マリアッチ・バンドがハード・コア・バンドなみの大音量で演奏している。
地元のひとからサボテンからつくったという酒をごちそうになり、
興にのって、踊りに参加していると、皆が大喜びして声を掛けてくる。
メキシコの人々の顔はインデイアン系とスペイン系との混血が多く、美人も多
い。
この村では、未だに山羊、鶏、ロバが道を歩きまわり、
一台の白黒のテレビを皆で寄り合いながら見ている。
日本やアメリカに比較すると物質的には貧しいが、逞しく生きているのが印象
的。

NYに帰ってから数日後、地下鉄で偶然ダギーが声を掛けてきた。
彼もすっかり日焼けして、メキシコでのいい気を吸収してきたようだ。

加藤英樹
---------------------巻上スケジュール-------------------------------------
●4月6日 ニューヨーク
AC project room 
 午後6時から
 435 W 17th St 2nd Fl
 New York, NY 10011-4813  Phone:(212) 645-4970  Fax: (212) 645-4972 

●4月15日(日) 
 ヒカシュー 渋谷ラママ
 (トルステン参加予定)
http://la.mama.gr.jp/

●4月19日(木 )
 Carlo Actis Dato、太田恵資、立花泰彦、巻上公一

 イタリアジャズ界を牽引するまるでコメディア・デラルテを思わせる
 アルレッキーノなカルロのサックスに、昨年札幌大学卒業式で組んだトリオ
 TOMが極楽セッション。

 Open 6:00pm / Start 7:30 
 ticket:<自由席>前売¥3,800 当日¥4,300
     <BOXSEAT>¥15,000(3名料金)1名-¥5,000 
 お台場 ライブハウスTRIBUTE TO THE LOVE GENERATION
 (ゆりかもめ台場駅より徒歩5分メディアージュ内6階)
http://www.mediage.co.jp/TLG/</A> 
 問:TRIBUTE TO THE LOVE GENERATION(tel.03-5531-2024)

●4月20日(金 )
 内橋和久、巻上公一、サム・ベネット
 at 大泉学園inF
http://www.city.nerima.tokyo.jp/in-f/

●4月21日(土) 
 巻上公一ボイス・パフオーマンス「素敵な口腔散歩」
 ( ボイス・パフォーマンス講座の有志によるボイスも参加予定)
 渋谷パルコPART2 6F 毎日カルチャーシティスタジオ 予約03-3477-8969

●4月22日(日)
 ロフトプラスワン
「真っ昼間からDRIVEfrom2001」サエキけんぞうのコアトーク
 ゲスト 6時30分頃出演
 ほかに
 コンクリーツ、Yセツ王(YMO完全コピー)千葉レーダ、エレキテルなど

●4月30日
 午後2時から4時
 山空山同派武術演武会
 巻上公一 は逍遥拳を演武します。
 前売り 2500円 当日3000円
 前売り希望の方メールください。makigami@st.rim.or.jp

●5月5日(土)
 ヒカシュー、大正九年、バケラッタ
 名古屋ELL
http://www.ell.co.jp/
 
● 5月6日(日) 
 ヒカシュー、ママスタジヲ
 大阪Fandango
http://www.fandango-go.com/jp/jindex.htm

●5月10日(木)
 巻上公一 ボーカルほか
 江草啓太 ピアノほか
 芳垣安洋 ドラムスほか

 PM7:00〜 横浜ドルフィー
 045-261-4542
 桜木町より徒歩6分、日の出町より徒歩2分
http://member.nifty.ne.jp/dolphy/index.html


●5月17日(木)
 ヒカシュー『オボポイ・ミーティング』
 出演 ヒカシュー 
   ゲスト イノヤマランド、知久寿焼 

 Open 6:00pm / Start 7:30
 pmお台場 ライブハウスTRIBUTE TO THE LOVE GENERATION
 (ゆりかもめ台場駅より徒歩5分メディアージュ内6階)
 http://www.mediage.co.jp/TLG/
 問:TRIBUTE TO THE LOVE GENERATION(tel.03-5531-2024)チケット料金は
 自由席\4,000(前売り) \4,500(当日)
 BOX席 \7,000(1名で利用。相席の場合があります。)
 BOX SEATRESARVED \18,000(3名までご利用可)

●5月25日(金)
 Creole a massA 2 
 massA:佐藤正治 x 巻上公一 duo 
 南青山 MANDALA 
 18:30 open 19:30 start 
 チケット3.25 on sale
  MANDALA 03(5474)0411 e-ticket.net

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発行者プロフィール

ペンネーム : マキブリ

  • 静岡県熱海市生まれ、在住。 ヒカシューのリーダーとして1978年から現在に至るまで作詩作曲はもちろん 声の音響voice performanceやテルミン (という電子楽器)、 口琴(こうきん)を使ったソロワークやコラボレーションも精力的に行っている。 類いまれな歌のセンス、声の可能性の追求、 斬新な切り口と諧謔精神を備え、 歌謡曲から歌ともつかぬ歌まで、そのパフォーマンスは縦横無尽且つ自然体。 最近はいくつかのシアターピース(代表は宇宙語「チャクルパ」シリーズ)にも着手している。 シベリアのトゥバ共和国に伝わる喉歌ホーメイの紹介者、 第一人者であり、指導者としても多くの歌手を育てている。 また世界のさまざまフェスティバルにも招聘されている。 イギリスのカンパニーウィーク1994、トゥバ国際ホーメイフェスティバル1995 1998 2003 ドイツの「震える舌」フェスティバル 1999、 スイスのタクトロスフェスティバル1996 1999、 モスクワ「丸呑み或いは危険な声帯」フェスティバル 2000 オーストラリアのWhat is musicフェスティバル 2001、 オーストリアのインスブルク音楽祭 2002、 カナダのVicto 2003 アルタイ共和国エルオユン2002、カイフェスティバル 2004 カルムキア語り部フェスティバル2005 ノルウェイのウルティマ現代音楽祭2005、 ニュージーランドのASIA-PACIFIC FESTIVAL2007、など多数。 最新作に ヒカシューCDアルバム『転々』2006 テルミンソロCDアルバム『月下のエーテル』2006 ソロヴォイスCDアルバム『KOEDARAKE』2005 ほか 多数

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