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maki-bri第5号 4月28日発行

発行日時: 2000/4/28

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       マキブリMAKIGAMI BRICOLAGE
       第5号        2000年4月28日
      ■■■■■■■■■■■■■■■■■
------------------------目次------------------------------
口上
声帯エッセイ 「真実はその小さな瞬間に生きている」
最新スケジュール
------------------------口上------------------------------
みなさん、こんにちは。
『エジプトロジー〜わたしの頭は大トンカチだった』はじまってます。
大変よく出来上がりましたので、是非いらしてください。
奇妙なおかしさを体験してください。
なお、音楽は、ヒカシューのオリジナルメンバーのふたり。
山下康と井上誠のイノヤマランドの生演奏でお送りしてます。
気持ちのいい音楽と哲学的テキスト、そしてへんてこな美術、コレオグラフィックな 
演出、
まだ席ありますが最終日はかなり混みます。ご注意。
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/

音楽配信は、もう少し様子をみています。
まずヒカシューの20年という形で
スタートの時点からの対談をラジオ形式でしようと思っています。
最初は「プレ・ヒカシュー」からでしょうか。
「カモシカの血」作曲快調です。

若いグループが集まって、「20世紀の終りに」をカバーするという
企画が進んでいます。
どんなふうになるのでしょうか。

ところで5月にタラフ・ドゥ・ハイドゥークスというルーマニアの総勢13名のジプシ 
ーバンドが来日するのをご存知ですか?これは凄いバンドですよ。
5月18日 心斎橋クアトロ
5月20日 青山CAY
ほか
問合せ プランクトン 03-3498-2881
http://www.lares.dti.ne.jp/~plankton/

-----------------------声帯エッセイ-------------------------
「真実はその小さな瞬間に生きている」

1992年から毎年ニューヨークに赴き、リチャード・フォアマンの作品を観続けてき 
た。何がぼくをこんなに魅きつけるのだろう。彼の作品は常に、わたしという存在に 
向い合う真摯な姿勢がある種の滑稽さを伴って舞台化されている。ぼくはそれにいつ 
も勇気づけられてきた。

ある日、ジョン・ゾーンにリチャードを紹介された。古いニッティング・ファクトリ 
ーのカフェだった。その時どんな話のなりゆきだったのか、東京でぼくが「マインド 
キング」を上演するということになっていた。彼のまるで図書館のような部屋にその 
足で行き、台本のコピーをいただいた。日本に戻ると、今度は突然面識のなかったロ 
シア文学者の鴻英良(おおとりひでなが)さんから電話をもらった。「マインドキン 
グ」を翻訳するつもりだという。

リチャード・フォアマン・プロジェクトのはじまりである。 

それで1995年にリチャードの作品「マインドキング」を日本でぼくの演出で上演 
する時、「エジプトロジー」も短いから一緒に上演しようか、と鴻さんから無謀な提 
案があった。だいたいふたつも一 緒になんて欲張ったことは無理である。もちろん 
そんなことはできなかった。

あれから5年、リチャードの1983年の作品「エジプトロジー」をようやく日本で上演 
する運びになった。

「マインドキング」で使用した台本は上演用のものだった。ポールとエンジェルとい 
う登場人物もはっきりしていたし、装置の細かな設定から音楽の指定、照明の細かな 
指示まであった。

しかし、「エジプトロジー」には登場人物の指定もない。誰が何を喋るか書いていな 
い。ト書きもほとんどなく、ただ、スケッチのように、思いついた言葉が自動筆記の 
詩のように書いてあるようにみえた。 
リチャードの台本のはじまりはいつもそうらしい。日々の思考のメモから一部を取り 
だし、それを演劇にするという作業だ。四ヶ月ほどの練習の中から、実際の配役や詳 
細な指定が決定していく。

リハーサルをはじめると、ぼくはリチャードのように配役を決めていく必要があった。
最初は適当に割り振ってみた。するとこのセリフとこのセリフは同じ人物だとか、い 
ろいろわかってくる。

場所は男の書斎、或いは精神分析医とのセッションの場。主人公の作家は、思考の中 
でエジプトという秘境と向き合うことを考える。
しかし、どうしてもうまく自分の内部に入っていけない。
自分の内部はドアの外に出れないという形で明示されている。 

ちりばめられた言葉の中からそんなストーリーがはっきり浮かびあがってきた。
リチャード・フォアマンは実に丁寧に言葉を選び、舞台に立ち現れるものを想起し、 
その関係、時間の流れを忠実に記述している。そのテキストの素晴らしさがやればや 
るほどわかってくる。ぼくの演出はそれを丹念につかみ取り、提出することだ。意味 
不明なものを合理化しないことを、ぼくはフォアマンから学んだ。そこに本当の自分 
が 隠されているからだ。真実はその小さな瞬間に生きている。 

いままで思考の動きがこれほど面白く舞台上に表現される演劇があっただろうか。

巻上公一

関連ページ
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/rf.html

*
11月には待望のリチャード・フォアマンのオントロジカル・ヒステリック・シアター 
が『バッドボーイ・ニーチェ』という作品を持って来日する。日本の演劇に大きな影 
響を与えることだろう。
なお、出版の遅れている巻上公一、鴻英良編によるリチャード・フォアマンの本は、 
来日に合わせて10月に刊行予定となった。

---------------------スケジュール---------------------------
●4月25-30日 阿佐ケ谷ザムザ
 演劇公演『エジプトロジー〜わたしの頭は大トンカチだった」
 リチャード・フォアマン作 巻上公一 演出
 http://www.st.rim.or.jp/~makigami/rf.html
 きみの頭がとんかちか測るチャンス到来! ご予約をお薦めします。
 開演後は入場できませんのでご注意を。
 上演時間1時間10分。短いです。まだまだ席あります。
 土曜日、昼は混んできました。木、金狙い目です。

●5月6日(土)午後6時30分開演 秋葉原 CLUB GOODMAN
 スカイフィッシャーVSヒカシュー
 他にHiwatt Electric、千葉レーダー
 前売り 2300円  当日2600円
 *ヒカシューの出演は7時頃から1時間です。 
 テクノポップ新世代の競演に出演。

●5月27日(土)午後7時30分開演 渋谷ラママ 03-3464-0801
 WOLRD HIKASU MODE 21
   やっぱり戻ってきました。ヒカシューのラママ。
 ぐっとくる新曲を揃えます。
 出演 ヒカシュー

●6月2日
   NEW YORK TONIC
   107 Norfolk Street
   Between Rivington and Delancey Streets New York
   tel: (212) 358-7503
  1stセット 巻上公一
  2ndセット ジーナ・パーキンス、ジム・オルーク

●6月8日、9日 北沢タウンホール
 天鼓が企画するヴォイス企画
   午後7時30分開演
 VOICE ON VOICE
   出演 天鼓、ヴォイス団Kuu
            ゲスト 巻上公一、一楽儀光(drums & electorics)
 チケットの申込み 03-5261-2313

●6月13日(火) tribute to the love generation
   (お台場メディアージュ6F) 03-5531-2024
 声帯実験スペシャル 巻上公一
 ゲスト 太田恵介、立花泰彦、サム・ベネット
 二部制入れ替え 7時、9時30分
 お台場に今度オープンするライブレストランでの初のヴォイス炸裂

●6月18日(日) 午後6時開演
 自由ケ丘ラリュー 03-3717-8363
   「音のうたかた」シリーズ
 豊住芳三郎(drums)、巻上公一duo

●7月1日、2日
 「モダン・ヴォーカルを創る」ワークショプ 
 講師 巻上公一
 問合せ・申込み ミューズ・カンパニー 03-3479-8535

▲渋谷パルコ毎日新聞カルチャースクールのボイスパフォーマンス講座は、
 5月12日からです。03-3477-8969

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創刊号のみこちらです。
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/maki-bri.html/
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不定期刊行
編集・発行人 巻上公一
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/
makigami@st.rim.or.jp
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  • メルマガID : 3155
  • 創刊日 : 2000-02-26
  • 最新号 : 2008-07-13
  • 発行周期 : 不定期
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 2523人
  • コメント数 : 3
  • Score! : 90点
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発行者プロフィール

ペンネーム : マキブリ

  • 静岡県熱海市生まれ、在住。 ヒカシューのリーダーとして1978年から現在に至るまで作詩作曲はもちろん 声の音響voice performanceやテルミン (という電子楽器)、 口琴(こうきん)を使ったソロワークやコラボレーションも精力的に行っている。 類いまれな歌のセンス、声の可能性の追求、 斬新な切り口と諧謔精神を備え、 歌謡曲から歌ともつかぬ歌まで、そのパフォーマンスは縦横無尽且つ自然体。 最近はいくつかのシアターピース(代表は宇宙語「チャクルパ」シリーズ)にも着手している。 シベリアのトゥバ共和国に伝わる喉歌ホーメイの紹介者、 第一人者であり、指導者としても多くの歌手を育てている。 また世界のさまざまフェスティバルにも招聘されている。 イギリスのカンパニーウィーク1994、トゥバ国際ホーメイフェスティバル1995 1998 2003 ドイツの「震える舌」フェスティバル 1999、 スイスのタクトロスフェスティバル1996 1999、 モスクワ「丸呑み或いは危険な声帯」フェスティバル 2000 オーストラリアのWhat is musicフェスティバル 2001、 オーストリアのインスブルク音楽祭 2002、 カナダのVicto 2003 アルタイ共和国エルオユン2002、カイフェスティバル 2004 カルムキア語り部フェスティバル2005 ノルウェイのウルティマ現代音楽祭2005、 ニュージーランドのASIA-PACIFIC FESTIVAL2007、など多数。 最新作に ヒカシューCDアルバム『転々』2006 テルミンソロCDアルバム『月下のエーテル』2006 ソロヴォイスCDアルバム『KOEDARAKE』2005 ほか 多数

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