>> 記事トピックス一覧 
トップ > コミュニケーション > 個人発信情報 > マキブリ

maki-bri  第 3

発行日時: 2000/3/29

■■■■■■■■■■■■ ■■■■■
マキブリMAKIGAMI BRICOLAGE 
第3号        2000年3月29日
■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■

目次

口上
最新スケジュール
声帯エッセイ 「学長からのプレゼントはフリージャズ」
------------------------口上-----------------------------
みなさん、こんにちは。
東京の桜の開花予想は3月29日。みなさんのところはどうですか?
こちらはいま「エジプトロジー」のリハ、宣伝で大忙しです。
アサヒグラフ4月19日発売号でインタビューを受けました。
最近、ヒカシューの既に廃盤の作品をどうしても手に入れたいという
人からメールをいただきますが、それは発売レコード会社にしつこい
くらい電話をする方が効果があります。
あるいは、ラジオなどにリクエストし続けてください。
あなたの想いひとつで世界は変わるのです。

---------------------スケジュール--------------------------
●4月5日(水) 午後7時
 横浜ドルフィー DUO 巻上公一(voice etc.)、八木美千依(箏)
 045-261-4542 桜木町より徒歩6分、日の出町より徒歩2分。
 美しく、はかない、桜吹雪インプロヴィゼーション
     
●4月25-30日 阿佐ケ谷ザムザ
 演劇公演『エジプトロジー〜わたしの頭は大トンカチだった」
 リチャード・フォアマン作 巻上公一 演出
 http://www.st.rim.or.jp/~makigami/rf.html
 きみの頭がとんかちか測るチャンス到来! ご予約をお薦めします。
 一日限定120席

●5月6日(土)午後6時30分開演 秋葉原 CLUB GOODMAN
 スカイフィッシャーVSヒカシュー
 他にHiwatt Electric、千葉レーダー
 前売り 2300円  当日2600円
 *ヒカシューの出演は7時頃から1時間です。 
 テクノポップ新世代の競演に出演。

●(まだ仮ですが)5月27日(土)午後7時30分開演 渋谷ラママ 03-3464-0801
 WOLRD HIKASU MODE 21 
   出演 ヒカシュー
 完全決定したらまたお知らせします。

●6月8日、9日 北沢タウンホール
 天鼓が企画するヴォイス企画 詳細は追って 

●6月13日(火) tribute to the love generation
   (お台場メディアージュ6F) 03-5531-2024
 声帯実験スペシャル 巻上公一ほか
 二部制入れ替え 7時、9時30分
 お台場に今度オープンするライブレストランでの初のヴォイス炸裂

●6月18日(日) 午後6時開演
 自由ケ丘ラリュー 03-3717-8363
   「音のうたかた」シリーズ
 豊住芳三郎(drums)、巻上公一duo

●7月1日、2日
 「モダン・ヴォーカルを創る」ワークショプ 
 講師 巻上公一
 問合せ・申込み ミューズ・カンパニー 03-3479-8535

△ヒカシューの音楽配信「カモシカの血」は、いよいよ4月19日公開予定。

▲渋谷パルコ毎日新聞カルチャースクールのボイスパフォーマンス講座は、
 5月12日からです。03-3477-8969

-----------------------声帯エッセイ-------------------------
「学長からのプレゼントはフリージャズ」

立花康彦(bass)、太田恵資(violin)、巻上公一(voice)のトリオ
(別名TOM)が札幌に着いたのは8時30分。空港ゲートを出る
と、大学関係者の人が迎えにきていた。白髪をきっちりと油で固め、
紺色の折り目正しいスーツに身を包んでいた。大きなコントラバス
を抱えた立花さんを発見するや、親しみ深くお辞儀をした。空港構
内から外に出ると快晴、外気は冷たい。ぼくらは大学が手配したワ
ゴンタクシーに乗り込んだ。

この演奏の企画のはじまりはこうだ。
札幌大学の学長、山口昌男がある時銀座の画廊を訪れた。その画廊
では立花さんの奥さんが個展を開催中だった。山口さんは立花さん
を作家と間違えて話しかけてきた。立花さんは、わたしは作家では
なくミュージシャンでこれから演奏に行くところだ、と言った。す
ると山口さんは個展会場の近くのシャンソニエに演奏を聞きに来た
のだそうだ。それで交流ができ、たまたま1月に立花さんが札幌の
学長室を訪れた時、卒業式で演奏をという話になったのだそうだ。

千歳空港から市内まで約1時間かかる。白樺の林に雪が白い。
太田さんは昨晩徹夜とのことで早々に寝入っていた。
しばらくしてタクシーは会場の厚生年金会館に到着。
会館の回りには人々のそわそわした感じがあった。

楽屋に入ると、サウンドエンジニアのKさんが来た。
「ベースアンプはどこにありますか?」
立花さんが確認の意味で訊いた。
Kさんは「へっ?」という顔をしている。
しばらくして「それは聞いてなかった」と言う。
もちろんバイオリン用のアンプもない。
どこか連絡系統がうまくいってない。
よくあることだが本当に困る。
結局、リハをやってみてから考えようということになる。
厚生年金会館はかなり大きな会場だ。ステージには来賓や教授たち
の座る椅子がびっしりと並べられていた。
マイクは上手横ににある花道のところにセッティングされていた。
ベースやバイオリンもマイクで拾うことにした。
ちょっと音を出してみると、うしろの壁が固く近いせいか音の響き
がとてもいい。
これならアンプはいらないだろう。
ブィーン、ジョンジョンジョン、トクチャケー。
音のチェックはいつのまにか即興演奏に突入している。
ボゲーッ。トンチャラー。ヒナコラー。
けっこうやりやすい。OK。
ぼくらのいいかげん演奏を大学関係者の人々が遠巻きに見ていた。
こういう時バンマス(リーダーのこと)は大変だ。
今日のバンマスは立花さんだ。リハを終えると、すぐに数人が立花
さんに話しかける。
こちらはなんとか部長、こちらがなんとか教授。どうせすぐ忘れて
しまう紹介に忙しいったらない。
その中の一人が釘を刺すようにこういった。
「一応、厳粛な式ですから」
どういう意味だろう。われわれの演奏がどこかふざけて聞こえたの
だろうか。
確かに変な顔はしているが・・・。
リハを終えて、大学からもらった食券で厚生年金会館内のそば屋で
食事。とろろそばを頼んだが、立喰いそばレベルだった。
ホールに戻ると、学長の山口昌男が来ていた。山口さんとは久々の
出会いである。1981年に作ったヒカシューのアルバム「うわさ
の人類」を作るきっかけは山口さんが中央公論に書いた「フリーク
ス論 攻撃誘発性について」を読み、映画「フリークス」を観たか
らだ。
あの頃はそれを上映したり、鼎談をやったり、よく会っていた。そ
れがまた妙な形で出会いがやってきたものだ。
山口さんは会うなり、駄洒落を言った。すっかり忘れていたが駄洒
落好きだった。

少し楽屋で休んで、すぐに本番の時間が近づいた。ぼくらはステー
ジの袖にスタンバイした。ステージでは学長が喋っていた。ぼくら
の演奏時間は、12時36分から53分までと実に詳細な時刻が書
かれていたが、その時刻はもう過ぎていた。にもかかわらず学長の
舌はなめらかである。45分になってやっとぼくらが紹介された。
「えー、これから学長からのプレゼントがあります」
司会の橘家富蔵という札幌大学出身の落語家が紹介する。
この落語家も学長の仕込みらしい。
「プレゼントはフリージャズです」
ぼくはフリージャズをやっているつもりはないが、多くの人にとっ
てグチャグチャして理解しがたいものはフリージャズと呼ばれるこ
とが多い。その例に漏れずである。フリーインプロヴィゼーション
なんです。なんて言っても、「はぁ、そうですか」と気のない返事
が返ってくるのが関の山である。
しかし、学生たちも学長からのプレゼントがまさかフリージャズと
は驚いただろう。呼ばれたこっちも驚いてるぐらいだ。

演奏は立花さんのコントラバスの低い響きからはじまった。それに
太田さんのバイオリンがフェードインしてきた。ぼくもそっとささ
やきからはじまった。でもすぐにそれは崩壊してゆき、ぼくは声の
変化とともに顔が七変化をはじめた。太田さんも拡声器を持ち出し
て、「厳粛な式でございます」なんていいはじめた。学生たちは、
笑いを堪えていたが、がまんできず椅子からずり落ちる者まで現れ
た。
さっきまで死んだように静かだった会場がいきいきと波打ってきた。

巻上公一

--------------------------------------------------------
札幌大学卒業式の後、札幌のファミリー・トゥリーという場所でも
演奏をした。2部には、札幌在住のピアニスト宝示戸亮二がゲスト
出演し、ピアノの上も内部もこまごまとしたもので埋め尽くされた。
おかげで奇々怪々なおかしなステージが倍加した。
山口さんは「口の想像力の素晴らしさ」と感想をもらした。

札幌のお客さんの中にはコブラを札幌をやりたいという人もいた。

中国武術の伝統拳、山空山同(こうどう)派武術学会の演武会があります。
さまざまな秘拳、花架拳、扇子、気功、武術対練
4月29日14時から16時 新宿コズミックスポーツセンター地下小体育室
前売り2500円
チケットありますので、欲しい方、メールください。
makigami@st.rim.or.jp

4月にはいま遠隔プロジェクトで全面ヴォイスアルバムを一緒に制作中の
フィル・ミントン(voice)氏が豊住芳三郎(drums)の招聘共演で来日します。
ぼくは一緒にはやりませんが、見に行きます。

4月8日(土) 神奈川元住吉 スターダストパートIII
          4月9日(日) 横浜 スペースオルタ
          4月10日(月) 上尾 バーバーショップ富士
          4月11日(火) 高岡 もみの木ハウス
          4月12日(水) 愛知一宮 プレゼンチ
          4月13日(木) 広島 OTIS!
          4月14日(金) 大分 ネイマ
          4月15日(土) 宮崎 ライフタイム
          4月17,18 熊本 グランカフェ
    4月20日(木) 屋久島 環境文化村センター
          4月22日(土) 六本木 デラックス
          4月23日(日) 渋谷 メアリージェーン
          4月25日(火) 西荻窪 ピンズパーク
          4月26日(水) 横浜関内 エアジン
*************************************************
登録・解除は、
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/index.html#magから
登録・解除 バックナンバーはこちらで読めます。
http://mag.aru2.net/mg_lt/mag/m00003155/index.html
創刊号のみこちらです。
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/maki-bri.html/
==========================================================
不定期刊行
編集・発行人 巻上公一
http://www.st.rim.or.jp/~makigami/
makigami@st.rim.or.jp
==========================================================

※このメールマガジンの無断転載・複写を禁止します。
(C)COPYRIGHT 2000 KOICHI MAKIGAMI/ ALL RIGHTS RESERVED


 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします
ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

Cube-Box 懸賞速報
☆★懸賞速報で目指しちゃおう懸賞生活♪Enjoyネットライフで得しちゃおうっ♪☆★
【笑いながら脳を鍛える】なぞかけめ〜る♪
08年朝日新聞夕刊で紹介されたり、05年ヤフーBBマガジンの「ブログBest150」に選ばれたりしている「なぞかけブログ」のメルマガ化です。週1回な...
1年100万!FPも絶賛した節約の裏技大公開!
実は1年で100万円稼ぐよりも、100万円節約するほうが簡単です。多くのFPが絶賛した”普通に生活して節約できる”独自の節約裏技テクニックを読者様だ...
■ 株主優待 配当利回り から見る 株式投資 ■
株式投資の楽しみのひとつに、株主優待や配当があります。本誌は、現時点で株主優待のある、あるいは配当予定のある銘柄を中心に紹介する株式関連メールマガジ...
癒しの温泉宿
温泉は好きだけど、どうやって選んで良いか解からない方の為にニュースを交えながら少しずつ温泉宿を紹介します。


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

三井住友銀行カードローン
金利 年6.0%〜12.0%。最高500万円までご融資。

最短30分審査、即日カード発行可能。

お申込みはこちら⇒

はじめようメルマガ生活
メルマガを読むには
メルマガを出すには
約64000誌から検索

メルマガデータ

  • メルマガID : 3155
  • 創刊日 : 2000-02-26
  • 最新号 : 2008-06-25
  • 発行周期 : 不定期
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 2521人
  • コメント数 : 3
  • Score! : - 点
  • >> 月間ランキング

発行者プロフィール

ペンネーム : マキブリ

  • 静岡県熱海市生まれ、在住。 ヒカシューのリーダーとして1978年から現在に至るまで作詩作曲はもちろん 声の音響voice performanceやテルミン (という電子楽器)、 口琴(こうきん)を使ったソロワークやコラボレーションも精力的に行っている。 類いまれな歌のセンス、声の可能性の追求、 斬新な切り口と諧謔精神を備え、 歌謡曲から歌ともつかぬ歌まで、そのパフォーマンスは縦横無尽且つ自然体。 最近はいくつかのシアターピース(代表は宇宙語「チャクルパ」シリーズ)にも着手している。 シベリアのトゥバ共和国に伝わる喉歌ホーメイの紹介者、 第一人者であり、指導者としても多くの歌手を育てている。 また世界のさまざまフェスティバルにも招聘されている。 イギリスのカンパニーウィーク1994、トゥバ国際ホーメイフェスティバル1995 1998 2003 ドイツの「震える舌」フェスティバル 1999、 スイスのタクトロスフェスティバル1996 1999、 モスクワ「丸呑み或いは危険な声帯」フェスティバル 2000 オーストラリアのWhat is musicフェスティバル 2001、 オーストリアのインスブルク音楽祭 2002、 カナダのVicto 2003 アルタイ共和国エルオユン2002、カイフェスティバル 2004 カルムキア語り部フェスティバル2005 ノルウェイのウルティマ現代音楽祭2005、 ニュージーランドのASIA-PACIFIC FESTIVAL2007、など多数。 最新作に ヒカシューCDアルバム『転々』2006 テルミンソロCDアルバム『月下のエーテル』2006 ソロヴォイスCDアルバム『KOEDARAKE』2005 ほか 多数

このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


このメルマガのバックナンバー


注目情報


新着記事トピックス