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航空事情 第266号 (2006/03/27)

発行日: 2006/3/28

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◇◆◇ 航空事情 第266号(2006/03/27)◇◆◇
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【目次】

★航空会社★
アメリカン航空 第1四半期、売上単価は前年比10%増に

★経営戦略・関連事業・労使関係★
全日空 エアーニッポン乗員組合などがスト突入・日航は回避

★機材計画★
エアー・マドリッド エアバス社、A350型15機を発注へ
アエロフロート航空 ボーイング社、MD11貨物型6機を導入へ
アロハ航空 B737−200型、代替機として6機を導入へ

★空港・保安★
低コスト航空専用ターミナル マレーシア・シンガポールで共用開始

★事故・安全★
欧州連合 "空飛ぶ棺桶"、乗り入れ禁止航空92社を公表
NTSB A300型、FAAに方向舵の緊急点検を勧告

◆短信 航空事情◆
ブリティッシュ・エアウェイズ 国内線の搭乗手続きカウンターを全廃へ
メサ航空 ハワイ諸島路線に参入へ、既存2社は値下げを発表

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【航空会社】

アメリカン航空 第1四半期、売上単価は前年比10%増に
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アメリカン航空は24日、証券取引委員会(SEC)に提出した報告の中で、
2006年第1四半期末の手元流動性資金残高が、使途制限のある5億ドルを
含めて、45億ドルを超えるとの見込みを明らかにした。2005年末の残高
は43億ドルだった。

また、アメリカン航空は第1四半期の売上単価が、前年同期比で9.2〜10.
2%増になるとの見込みも明らかにしている。

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【経営戦略・関連事業・労使関係】

全日空 エアーニッポン乗員組合などがスト突入・日航は回避
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エアーニッポンの運航乗務員で構成する、エアーニッポン乗員組合(加盟40
7人)など全日空グループの労働4組合は、春季の賃上げなどを巡る会社側と
の交渉が決裂した為、23日朝から時限ストライキに突入した。

全日空グループでのストライキは1996年以来10年ぶりで、24日午前0
時まで続くと見られている。全日空によると、中部空港や福岡空港の発着便を
中心に115便が欠航、6,700人に影響が出る。また、40便が最大約3
時間遅れる見込みとしている。

他にストライキに突入したのはエアーニッポン・ネットワーク乗員組合、エ
アー・ネクスト乗員組合、エアー・セントラル乗員組合で、4労組は22日か
ら断続的に会社側との交渉を続けたが、最終的に決裂した為、23日未明にス
トライキの決行を決めた。

春闘を巡りストライキ突入を通告していた日本航空グループの労働4組合の内、
交渉が続いていた日本航空ジャパン乗員組合(加盟628人)は、組合が設定
していた23日午前0時の期限を過ぎても交渉がまとまらなかったが、同日午
前3時20分に交渉を妥結し、ストライキ突入を回避している。

日本航空は23日、平常通り運航する。労働4組合がストライキを通告してい
たが、3組合は22日夜までの交渉で妥結していた。始発便までに妥結しなけ
れば、1992年以来14年ぶりに、国内線の2割にあたる141便が欠航し、
1万3,700人に影響が出る見通しだった。 

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【機材計画】

エアー・マドリッド エアバス社、A350型15機を発注へ
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スペインの有力紙エル・ムンドは23日、エアー・マドリッドが数週間中に、
15機のA350型をエアバス社に発注することで契約すると、同社のホセ・
ルイス・カリーロ会長が述べたと報じた。契約に引き渡し時期は含まれないと
している。

エアバス社は次世代双発中型機としてA350型の開発を決定、2010年の
路線就航を目指しているが、2月末までに91機の確定発注、もしくは覚書を
得ている。

エアー・マドリッドは現在、機材8機を運航、3月から初めてスペイン国外へ
の路線を開設、マドリードからローマ、パリ、ミラノ、ブカレストに乗り入れ
ている。年内に使用機材を、4機追加導入するとしている。

アエロフロート航空 ボーイング社、MD11貨物型6機を導入へ
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アエロフロート・ロシア国際航空は23日、ボーイング社から6機のMD11
型貨物機を購入することを明らかにした。契約は3月か4月になるとしている
が、購入条件はアエロフロート航空が次期中型機として、ボーイング社のB7
87型かエアバス社のA350型のいずれかを発注することで、異なることに
なるとしている。

アエロフロート航空向けの次期中型機の選定では、A350型のエアバス社と
B787型のボーイング社が、激しい受注競争を繰り広げているが、3月末の
発表を前にアエロフロート航空が、ボーイング社から中古貨物機の導入を先行
発表したことで、B787型を発注する意向が濃厚になったと見られている。

アエロフロート航空では、貨物機の契約は3月末までを予定しているが、数週
間遅れることもあるとしている。MD11型貨物機の引き渡しは、2007年
から2008年を予定している。アエロフロート航空は現在、DC10型貨物
機を4機運航している。

アロハ航空 B737−200型、代替機として6機を導入へ
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アロハ航空は22日、ハワイ州内の路線に投入する機材として、6機のB73
7−200型を導入することを明らかにした。既に生産から20年を過ぎ、
リース契約が切れる機体の代替機として、1機は購入、残り5機はリースで調
達する。4月に1機目を受領、夏までに6機全ての導入を完了するとしている。

アロハ航空は現在、主に州内路線で13機のB737−200型と、米国本土
路線で8機のB737−700型の、合わせて21機を運航している。アロハ
航空は1949年の設立、2004年12月に連邦破産法11条の適用を申請
し、2月に法的な会社再建手続きを完了している。

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【空港・保安】

低コスト航空専用ターミナル マレーシア・シンガポールで共用開始
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シンガポールのチャンギ空港で26日、低コスト航空会社専用のターミナル・
ビルが共用を開始した。

施設は総工費4,500万シンガポール・ドルで、面積は2万5千平方メート
ルの平屋建て、年間の旅客取り扱い能力は270万人で、既存ターミナル・ビ
ルとはバスで移動する。共用開始当初の使用は、シンガポールのタイガー・エ
アウェーズの1社のみとなっている。

また、チャンギ空港に先立ち、マレーシアのクアラルンプール・スパン空港で
も23日、低コスト航空会社専用のターミナル・ビルが共用を開始している。
当面、同空港を拠点としている、エア・アジアとその子会社のみが使用する。
総工費は1億800万リンギだった。

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【事故・安全】

欧州連合 "空飛ぶ棺桶"、乗り入れ禁止航空92社を公表
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欧州連合(EU)は22日、加盟25カ国からの資料を基に、国際的な安全基
準を満たしていないとして、EU域内への乗り入れを禁止する92の航空会社
を発表した。欧州委員会のジャック・バロット運輸担当委員は、発表したリス
トに掲載された航空会社を所管する国の安全管理は非常に悪いとして、それら
の航空会社が運航する機材を、「空飛ぶ棺桶」と呼んでいるが、改善に向けた
支援を提供するとしている。

乗り入れを禁止されたのは主にアフリカ諸国の航空会社で、コンゴだけで50
社、シエラ・レオネが14社、スワジランドが7社で、それらの国からは事実
上、全ての航空会社が乗り入れを禁止されたことになる。例外としては、コン
ゴのヘワ・ボラ・エアウェイズが使用機材1機のみ、EUへの乗り入れが認め
られた他、エアー・モーリタニアが安全基準を満たす為、数ヶ月間の猶予期間
を与えられた。

他には、アフガニスタンのアリアナ・アフガン航空、北朝鮮のエアー・コーリ
ョー(高麗航空)、タイのプーケット航空、カザフスタンのビー・ジー・
ビー・エアーとジー・エス・ティー・アエロ・エアー、キルギスタンのフェニ
ックス・アビエーションとリーム・エアーなどがEUへの乗り入れを全て禁止
された。また、エアー・バングラディッシュやリビアのブラーク・エアーなど
が、特定の機材に付いてEU域内での運航を禁止される。

乗り入れが禁止された多くの機材は、旧ソビエト連邦で製造された機体や、長
く続いた内戦時に貨物機として使用されていた機体を改造したものなどで、運
航する航空会社の数が増えた経緯がある。EUは安全基準が満たされたことが
確認でき次第、乗り入れを許可するとしている。

NTSB A300型、FAAに方向舵の緊急点検を勧告
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米国の国家運輸安全委員会(NTSB)は24日、通常の定期点検でフェデラ
ル・エクスプレス社が運航する、A300−600型の方向舵に損傷が発見さ
れたことを受け、連邦航空局(FAA)に対して、一部のA300型の方向舵
の緊急点検を命じることを勧告した。

エアバス社は2日、油圧装置から漏れ出た油が原因で、方向舵のハニカム構造
部分とグラス・ファイバー製の板との接合が剥がれる懸念があるとして、全て
の運航会社に点検を求める通告(AOT)を出している。NTSBはFAAに、
AOTの厳格な実施と、法的に点検を強制することを求めているが、FAAは
勧告を受け入れるとしている。

2005年3月6日には、カナダのエアー・トランサットが運航するA310
−300型の方向舵が、離陸直後に剥がれ落ちる事故が起きている。同機は無
事に出発地に緊急着陸しているが、複合材製の方向舵は、留め金や油圧装置部
分を除いて、その殆どが損失していた。

エアバス社はエアー・トランサットの事故を受け、同じ方向舵を装備した全て
のエアバス機に付いて、一回限りの点検を求めるAOTを出しているが、FA
Aは2005年3月28日、AOTと同じ内容で法的な強制力のある、耐空性
改善命令(AD)を出している。

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【編集後記】

■スカイマーク・エアラインズの西久保社長は神戸新聞の取材に、整備士は過
去2年間で3人増えたと、不足との指摘を否定している。また、整備費は売上
の16%に相当するとして、大手の水準を上回ると強調、整備体制にも不備が
ないと訴えている。過去2年間で機体数も機種も増えている。整備は費用を掛
ければ良い問題ではないし、比率の問題でもない。メーカーの推奨に従い整備
すれば、儲かる航空会社はなくなるかもしれない。

□規定通りの点検を怠った日本航空ジャパンの整備士、許される裁量を超えた
判断を自ら下してしまったようだが、いずれは消える機種を担当する整備士と
して、将来に不安や不満があり、業務で手抜きをしてしまったと想像してしま
う。消えゆく機種だけに、その役目を無事に全うさせることで、評価を得るこ
とも出来るだろう。どのような状況でも、与えられた責務を果たせない従業員
に、経営を批判する資格はない。

■2週連続で配信が遅れ、失礼しました。来週は頑張ります。

【お知らせ】

このメールマガジンの内容に関しては万全を期していますが、その内容を保
証するものではありません。記載内容に関していかなる損害、トラブル等が
発生しても、その責任は一切負いません。

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