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[hitokabu]果たして今週の市況は!
発行日: 2002/11/23
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果たして今週の市況は!
第93号 2002年11月23日
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【補正予算報道よりも銀行関連報道がプラスに働く】
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――目次―――――――――――――――――――――――――――――――
1.各種数値の推移とグラフ6枚
2.★銀行株関連で相場が大揺れに。補正予算報道は反応も限定的。
3.★アメリカ市場で上昇機運。
4.★行き詰まる小泉政権と日本経済
5.今週のポイント
◇編集後記
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■円対ドル
最高値:121円00銭(火曜)
最安値:122円70銭(金曜)
■出来高
最高:9.7億株(木曜)
最低:7.5億株(月曜)
■売買代金
最高:7,343億円(金曜)
最低:4,508億円(月曜)
■平均株価(終値)
最高:\8,772.56(金曜)
最低:\8,346.01(月曜)
★銀行株関連で相場が大揺れに。補正予算報道は反応も限定的。
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今週は月曜日早々、金曜日に買い進まれた反動で売りが進んだ。特に低位
株への売りがひどく、個人投資家などの売買が盛んだったとの観測が多々
見られる。先週は先週で、様々な要因が加わって銀行株が急落、銀行も強
制的に不良債権を処理しなければいけないのではないか、との憶測も自然
で、倒産企業へ投資するような人がいるはずもなく、株価を見て業績が芳
しく無い企業を極度に敬遠した動きが活発になったようだ。
翌日の火曜日にUFJ銀などが、基本体力を維持するためのお金の調達は
自前で出来るといったり、政府高官が銀行擁護の発言を繰り返したり、竹
中大臣がついこの間の強い口調で語った「駄目な企業は(銀行でも)例外
なく市場から出ていただく」といった強硬姿勢が崩れた、との見方が浸透
して急速に銀行株の株価が戻りだしたのをきっかけに、平均株価も上昇を
続けた。アメリカ市場連騰のお陰もあり、円安が進んだお陰もあり、外部
的要因が好転した結果8800円まで迫らんとする所まで来ている。
さてここで問題なのが「今回の平均株価の上昇は本格的なのかどうか」と
いう点だ。逆に問えば「何がどうなれば本格的上昇になるのか」という事
になる。
明らかなように株式市場では、不良債権処理がどうなるのか、に神経を集
中させている。不良債権処理に絡むマイナス要因は少なくなく、株式市場
をがんじがらめにして身動きを取れなくさせている。
銀行が保有する不良債権を如何に難なく片付けることが出来るのか、虫が
良いように聞こえるが、ハードランディング(無茶な着地)を嫌う株式市
場としては、景気を上向かせるため、ひいては株式市場へ資金を流入させ
るための政策を待ち焦がれている。
零細や中小企業への貸し渋りや貸し剥がし(貸したものを早急に返金する
ようを迫ること)などで色々と報じられているが、不良債権処理を日本銀
行と政府が一丸となって進められるのかどうか、大きな注目点となってい
る。
結論としては、これら舞台は整いつつあるものの、まだしばらく猶予が必
要と思われる。よって平均株価は下げ過ぎた為の反動で買われた、という
域を出ていないと思われる。アメリカ市場で上昇が続けば、日本市場でも
上昇を続ける可能性はある。
★アメリカ市場で上昇機運。
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アメリカ市場では平均株価が8800ドルを維持しているなど健闘してい
る。当面は9000ドルを回復、維持するかどうかに関心が集まるが、目
前の問題点であるイラク情勢に関してはまだはっきりしない。イラク査察
の結果が出るのは1月下旬と見られており、それまでは戦争になる見込み
が少ないとして取り敢えずの踊場と見ている向きが多いようだ。
失業者率が市場予想を大きく下回って好感され、更にハイテク企業の業績
が市場予想よりも良かったため相乗効果が出て続伸している。FRB(連
邦準備制度理事会)による思い切った政策金利の低下が消費刺激を願って、
株式市場でも楽観視する向きが増えているとの観測が見られる。
ただアメリカでの新しい火種としてデフレ懸念がある。企業同士でかなり
安値合戦を広げているようであり、中国から端を発した安値販売合戦はつ
いに世界中へ広がりつつあるようだ。
現状世界中では政策金利にばらつきがあるため、お金の動きも集中してし
まう恐れがあるとして、アメリカの政策金利が下がった後、各国が追従す
るかどうか注目された。どういう事かと言えば、政策金利は銀行預金の利
率(利子)や借金利率を誘導するために用いられる事は以前からお伝えし
ている通りだ。たとえば日本の政策金利はほぼ0%だが(正確には0.1
%)、イギリスでは4%、ユーロでは4.25%となっている。
当然ながら預金利率の良いところへお金を預けたいもの。日本やアメリカ
(1.25%)に比べてユーロなどの魅力的に見える金融商品(ファンド
など)を購入しようと金利の低い国から高い国へお金が流れるのは当然と
いえる。ユーロ建て商品の利率が良いのはそういった意味合いが強い。
ともかく、日本やアメリカからお金が流れてユーロに向かっていることは
想像に難くない。株式市場や債券市場から流出しているため、売買代金も
低迷を続け、出来高も振るわなくなるのはそのためだ。そういう国へお金
を呼び戻すには、魅力的な政策を打ち出して経済成長が見込める環境を整
えなければならない。そういう意味では日本はかなり長い間バブル崩壊に
苦しんでおり、アメリカなどに比べて低迷期間が長い。そういう意味では
そろそろ日本も暗闇から脱するか、といった外国人からの熱い期待が熟し
ているとする論調も見られる。
★行き詰まる小泉政権と日本経済
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今まで幾度も先延ばしにしてきた感が否めない小泉政権。小泉氏自体の論
調も、当初のような語気強いものではなく含んで噛む言い方が板に付いた
彼だが、逆に、はっきりしないその態度が株式市場のみならず関係各方面
で反発を買ってきりが無い。特に政府側と与党側で足並みがそろわない事
はざらにあり、その都度物言いが付いて政策審議が遅れる。根回しが足り
ない、と見られているが、日本経済がここまで破壊的になった今、これ以
上の猶予はもうないと見てよい。
バブル崩壊以前の株価まで下げ、**社の株価は20年ぶりの安値、とい
った記事が散見される。不良債権処理を進めんがために銀行も自己中心的
な経営に傾き、その結果企業倒産が大量発生して収入不安、消費抑制でデ
フレの発生となり、その循環が断ち切れないでいる。
日本経済も明らかに悪い気がする、とはしながらもマスコミなどではあま
り株式市場の行く末を案じるような報道は少ないようだ。
国債を大量に発行し借金漬けの日本政府だが、規制緩和、重点的な法改正、
税制の大幅な見直しなど一度に大手術を施そうとしている現在は、どれに
注目してよいのか迷ってしまう所もあるが、これからもこのマガジンでは、
株式市場に重大な、見逃せないニュースなどを重点的に網羅できれば、と
思う。
■今週のポイント
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今回平均株価は8000円を下回らずに上昇しました。ですが低迷を続け
る中で9000円が大きな壁となっています。また短期間での上昇だった
ためもあり9000円で折り返しコースが精一杯だと思われます。
政府も経済も今が重大な分岐点となっていることから、関係各者の立ち振
る舞いや発言は非常に重みを持つはずなのですが、失言も多いようです。
週刊誌やスポーツ新聞記事などに振り回されずに、現状を正しく認識して
いきたいところです。
それでは皆さんも良い週末をお過ごしください!
○――――○
編集後記
○――――○
■株式市場乱高下
いやはや、今週はひどい惨状でしたね。UFJ銀やみずほ銀の株価が凄い
事凄い事。株式市場の乱高下の縮図を示して、余りある惨状でした。政府
が補正予算を決めたり、銀行首脳部では自力で不良債権を処理するために
お金は自分で用意するといったり、かなり株価が下押ししましたので危機
感が非常に強まった結果といえるのでは無いでしょうか。
いやはや、今週の動向は誰も予測し得ない乱高下振りだったといえると思
います。
■寒暖
非常に寒い日が続いています。師走の陽気、などと言われても風邪を引か
ないようにするのが精一杯で、早め早めに風邪薬を飲むようにしています。
私は昔は体を動かすほうでしたが、最近でも階段を上るにも息切れが。ス
ポーツの趣味もなく、いささか自分で自分の体の硬さを呪います。その代
わり私は歩くのが大好きで、隣駅で降りてよく歩く事にしています。最近
地元では再開発が進みつつあり、今まで銀行といえば、近所にはキャッシ
ュディスペンサーしかないので、通帳の更新は隣駅まで行かなければなら
なかったのですが、近所で銀行を見つけてホッとしています。
銀行窓口といえば配当受け取り。株を所有していると配当金がもらえる場
合がありますが、一定の期間内であれば郵便局でもOKというのが殆どで
す。私の場合面倒くさがって取りに行っていないのが何社分かあるのです
が、そういうものに限って変な信託銀行で(失礼!)困っています。特に
面倒なのが東洋信託(現UFJ信託)で、全くもって本支店を見た事があ
りません。貰いに行こうにも電車賃で足が出ちゃうし、といったところで
す。もし皆さん方で配当金が出る銘柄を所有していたら、身分証明を持っ
て郵便局へ行かれたほうが良いですよ!
■義理父さん
家内のお父さん、つまり私から見て義理のお父さんですが容態が悪く、現
在入院されています。最悪の場合、本マガジンが遅配する恐れがあります。
大変申し訳ありませんがその際はご了承ください。
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