連続ドラマのあらすじに寸評を加えて、ドラマ放映後に配信しています。忙しくてドラマを見逃した方、ドラマは見ていないけど、みんなの話題についていきたい方などにお薦めです。
- 最新号:2008-10-06
- 発行周期:ほぼ日刊
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Daily Drama Express (2002/12/05) 真夜中の雨(9)
発行日: 2002/12/13===================================================== 発行部数 455 ==
★★ 日刊ドラマ速報 ★★
☆☆ 2002/12/05 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
1.木曜日の連続ドラマ
2.編集後記
3.お詫び
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 真夜中の雨
局 名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 都倉隆(織田裕二)
水澤由希子(松雪泰子)
泉田俊介(阿部寛)
泉田慶一郎(長塚京三)
熱川治虫(渡辺いっけい)
安藤浩(石黒賢)
広田マキ(田中美里)
泉田信哉(松岡俊介)
泉田香織(山田麻衣子)
脚本 福田靖
あらすじ 誰かがパソコンのキーボードを叩いている。打ち込まれていく文
字は・・・「発覚」「泉田病院第二外科主任」「Dr.都倉隆」
朝、出勤した都倉(織田裕二)は医局で白衣に着替えながら、父の
告白を思い起こす。彼は母を見殺しにして、あの現場から逃げた男で
はなかったのだ。では、あの男は一体、誰なんだ?
渋谷南署。由希子(松雪泰子)が樋口(佐藤二朗)に、21年前の
事故の日の事情を説明する。ホワイトボードには、事故現場の絵が描
かれている。あの夜、慶一郎は富士美湖駅から東京行きの最終列車に
乗って、香織の誕生に間に合っている。逆算すると、21:00前に
は事故現場を立ち去ったことになる。事故発生は21:24と記録さ
れている。つまり、その約30分の空白の間に、別の男が現れて車に
乗り込んだと考えられる。亜紀枝がナゼ その男を車に乗せたのか?
と由希子は不審がる。誰かが助けてくれたとしても、自分の車なんだ
から亜紀枝が運転するはずではないか?とも。確かに、大雨の夜に県
道沿いを歩いているなんて怪しい、と樋口も言う。その時、由希子が
ひらめいたとばかりに指をならす。逃亡中の犯罪者だったのかもしれ
ない!由希子は当時の記録を調べてみると樋口に告げる。
慶一郎(長塚京三)の病室。慶一郎は、事故当時、亜紀枝が運転し
ていたと思いこんでいたらしい。都倉は「その男のせいで僕の母親は
死んだんです」と怒りを抑えながら伝える。その時、俊介(阿部寛)
の声が響く。「オヤジは関わるな!」と。いつの間にか部屋に入って
きていたらしい。俊介は、同情はするが、これ以上 俺達を巻き込ま
ないでくれ、と都倉に厳しく言い放つ。更に、都倉が慶一郎の息子だ
という事実も 誰にも言わないでほしいと付け加える。都倉はショッ
クを受けつつも、その頼みを承知する。俊介の立場や気持ちが、都倉
にも理解できるから。「いいのか?」と、尋ねる慶一郎に都倉は頷く。
安心したように、俊介は話題を変える。父親に伝えなければならない
ことがあるのだ。「慶明医大からのドクターは全部きった」と。驚く
慶一郎。代わりに順真大学病院からドクターを呼んだことも伝える。
一応、詫びる俊介に、慶一郎は「好きにすればいい」と言う。黙り込
む二人を前に、それまで黙っていた都倉が口を挟む。「ひとこと、い
いですか?」と。「慶明が順真に替わる。同じことじゃないですか?」
と苦言を呈する都倉に視線をうつす俊介と慶一郎。都倉はため息をつ
いて、それ以上は何も語らず、病室を後にする。
三輪(佐戸井けん太)の病室。三輪を診察する都倉に由希子が問い
かける。目が覚めそうになっても、また眠ってしまうのはどうして?
と。時々反応を示すのは、何か外的要因の影響ではないかと答える都
倉。窓の外を見ながら、覚醒に導くきっかけが何かあるはずだと言う。
それが一体なんなのか?眠り続ける三輪の顔を見つめる二人。ふいに
都倉が提案する。「環境を変えてみましょうか?」
そして、都倉は三輪を病院の中庭へと連れ出す。穏やかに晴れた冬
の外気に触れ、何かが変わるかもしれない。小さな子供たちの遊ぶ声
もきこえている。
ベンチに腰掛け、由希子は都倉に 二人の怪しい男が浮かんだこと
を報告する。事故当時、山梨県内を逃走していた犯人はその二人しか
いない。今、樋口が彼らの所在を調査中だという。都倉は由希子に、
病院も調べてくれと依頼する。あれだけの事故だ。自らも傷を負って、
近くの病院を訪れた可能性もある。由希子は承知する。都倉は三輪に
近づき、傍で話しかける。「あなたが目覚めてくれたら 僕はきっと
あの男を見つけだします」と。由希子も黙ってうなずく。そこへ、ボ
ールが転がって来る。女の子に向かって優しく投げ返してやる都倉。
「ありがとう」と言う少女の声に 三輪のまぶたが 微かに動く。が、
二人はそれには気づかない。由希子は微笑みながら都倉に言う。「結
構、子供 好きでしょ?」と。戸惑い、うろたえる都倉。からかうよ
うに笑顔を見せる由希子に、都倉も苦笑する。その時、三輪の目が開
きかけていることに都倉は気が付いた。三輪に呼びかける。確かに唇
が動いてる。その口元に耳を寄せる都倉がフト何かに気づいたようだ。
「早く投げてよ〜」。明るい子供の声が響いている。そういえば、以
前にも、そんなことが・・・。そうだったのか!?都倉は ほぼ確信
をもって つぶやく。「子供の声だ。子供の声に反応している」と。
急いで病室に運びこまれる三輪。その様子を見かけた安藤(石黒賢)
が慌てて駆け寄る。都倉が安藤にドクター達を集めるように指示する。
「覚醒のきざしがある!」と。その言葉をきいて、黙って立ち去る安
藤の後姿に 都倉は何か違和感をおぼえて首をかしげる。
三輪の病室。父の顔を見つめながら微笑む由希子。その手を握りし
める。
会議室。都倉、安藤、熱川(渡辺いっけい)、目黒(三宅弘城)が
集まって 三輪の覚醒についてカンファレンスが行われる。本当に目
を開けたのか?と問う安藤に都倉が答える。「今は多分、うとうとし
ているような状態」だと。意識が回復する可能性は充分あると言い切
る都倉。「奇跡だ!」と目黒はかなり興奮している様子。対して熱川
は疑わしい目つきで冷ややかな態度。安藤は、喋れるようになるのか
?と尋ねる。「昔のこととか覚えてるんですかね?」と興奮さめやら
ぬ目黒に、そう願いたい、と都倉は答える。そう、覚えていてもらわ
なくては困るのだ。が、熱川は都倉を非難する。植物状態の患者は抵
抗力が落ちているんだから、外に出して肺炎でもこじらせたら、終わ
りだと。その言葉に微かに反応する安藤。都倉は微笑みさえ浮かべて
熱川に反問する。「僕の治療が信用できませんか?」と。熱川は 三
輪が元々は自分の患者だったことを強調し、都倉の勝手な行動に不快
感を露にして退室する。そんな熱川を安藤は評する。「最近、変わっ
たな」と。目黒もそれに同意する。自分の母校のドクターがたくさん
来てから、リーダー気取りなんだと。しかし、都倉の中で引っ掛かっ
ていることは別にある。
熱川が順真大からのドクター達を引き連れ歩いてくる。都倉が調子
にのっていると不満をこぼしながら。俊介と出くわし、順真の医師を
紹介する。すっかり調子にのっている熱川に俊介は釘をさすが、熱川
は反抗的な態度をみせ、立ち去る。確かに以前の熱川ではない。不安
そうに見送る俊介。「あれが次期院長ですか?」と尋ねる新参者のド
クターに「所詮、坊ちゃん育ちの二代目だよ」と吐き捨てるように言
う熱川。
安藤が都倉をけしかける。院長を助けた上に三輪まで覚醒させれば、
もう怖いもんなしだと。都倉先生の功績は 自分がどんどんアピール
するから 三輪の様子は逐一、報告してほしいと言う。了解を示した
ものの、立ち去る安藤への不信感をぬぐいきれない都倉。
院長室。久々に院長の椅子に座る慶一郎。佳代子(泉晶子)、香織
(山田麻衣子)、信哉(松岡俊介)、そして俊介も顔を揃える。慶一
郎が復調したことを喜ぶ一同。慶一郎が言う。「せっかく生きて戻れ
たんだ。これからは仕事のことだけじゃなく、家族のことも考えよう」
と。嬉しそうな面々。
安藤がマキ(田中美里)のところにやってきて、三輪の様子を尋ね
るが進展はないと言う。あれだけ言ったのに、都倉は安藤に三輪の様
子を報告していないらしい。いらつく安藤にマキは諭すように言う。
病院を手にいれようと画策するのは、もうやめた方がいい、と。が、
安藤は反論する。自分と都倉が組めば この病院はどうにでもなると
言い切る。その時、FAXが流れ出す。徐々に現れる文面を不安気に
見詰めるマキと安藤。
院長室。父親の快気祝いの話で、明るく和やかなムードが漂ってい
る。そこへ、血相かえた安藤がとびこんでくる。手には例のFAX紙
を携えて。とんでもない怪文書が病院中に送られてきたと見せにくそ
うにしている安藤に慶一郎は「見せろ」と命令する。「それがめちゃ
くちゃな内容で・・・」と慶一郎に差し出す前に白々しく落とした用
紙を信哉が拾い上げて、目を通す。「え?」他の家族も全員、それに
目を通す。皆の反応に苛立つ慶一郎の手にも ようやくその1枚が渡
される。文面は次の通り。
発覚
泉田病院第二外科主任
Dr.都倉隆は
泉田慶一郎院長が
三十年前に産ませた
愛人の子である。
都倉隆と泉田俊介は異母兄弟。
次期院長にふさわしいのは
どっちだ?
その場にいる全員の視線が慶一郎に集中する。佳代子も香織も信哉
も、信じられない様子。ライバル病院の嫌がらせだと口を挟む安藤。
俊介も首をふり、父親に否定を促す。けれど慶一郎は 都倉が自分の
息子であることをはっきりと肯定する。そして家族に詫びる。「今ま
で隠していてすまなかった」と。FAX紙を握りつぶす俊介。佳代子
は何も言わず、部屋を出て行く。紙を床に投げ捨てて。香織も「信じ
らんないっ!」と叫んで飛び出す。信哉が香織を追って出て行く。ど
うして、本当のことを言ってしまったのかと責める眼を向ける俊介に、
慶一郎は苦渋の表情で心情を吐露する。「アイツを赤の他人だと言え
というのか・・・?」と。父の気持ちが解らない俊介ではなかったけ
れど。安藤も神妙な眼差しで慶一郎を見詰める。
ショックで部屋を飛び出した香織は 都倉の姿を見つけて立ち止ま
る。香織に気づいた都倉が「どうした?」ときいても返事をしない。
香織を追ってきた信哉が都倉に例の怪文書を見せる。それを読み、戸
惑う都倉は 慶一郎が認めたという信哉の言葉に更に驚く。都倉の様
子から、それが真実だと確信した香織は泣きそうな顔で走り去る。信
哉が都倉に言う。「都倉先生が悪くないのはわかってるよ。けど、香
織やお袋が可哀相だ」と。都倉も同じ気持ちだ。知らせる必要はない
と思っていた。知らない方が幸せだろう、と。しかし、一体誰がこん
なことを?都倉は 考えを巡らせる。
FAXが病院中に送られたため、都倉が慶一郎の息子であるという
事実は、すぐに病院中に知れ渡り、噂の的となる。
院長の息子にケンカを売ったことになる熱川も少なからず動揺する。
安藤から、FAXを流した犯人だと疑われて、調子に乗ると痛い目に
あうと警告されるも、「冗談じゃない」と否定する熱川だったが、こ
れで都倉が三輪を覚醒させたりしたら 居場所がなくなるという声に
焦りを濃くする。
医局では、俊介が怪文書を見詰めている。その内容には今更驚くこ
ともない。既に知っていたことなのだから。俊介が気になるのは最後
の二行だ。
安藤は都倉に、どうしてこんな大事なことを言ってくれなかったの
かと問う。FAXを流した犯人を知りたがる都倉だったが、安藤はそ
れには構わず、これで都倉が堂々と後継者に名乗りを挙げられると嬉
しそうに言う。都倉が次期院長になるのを応援していると言うのだ。
安藤への疑念を悟られないように、とりあえず余裕のある態度をみせ
「楽しみにしててください」と告げて退室する都倉。見送る安藤も油
断のならない眼をしている。そして都倉もまた 安藤に何かを感じ取
っている様子。何かが引っ掛かる・・・。
渋谷南署。樋口が調べていた 疑わしい二人には どちらも事故当
夜のアリバイが成立した。落胆する由希子。そこへ香織が姿を見せる。
「知ってたんですね?」と由希子に紙を突きつける。それを見た由希
子は目を見開く。都倉への気持ちが本気だった香織は、怒りと悲しみ
の混じった眼で由希子を責める。由希子は認めて謝る「あなたを傷つ
けたくなかった」と。立ち去る香織。
都倉が院長室のドアをノックする。慶一郎はジオラマ部屋で模型を
動かしていた。「自業自得だ。30年前の報いを今、受けることにな
るとはな」。都倉にも、父の悲しみが伝わってくる。慶一郎も息子を
気遣う。「責任は俺がとる。お前は気にするな」と。そんな父に都倉
は言う。「自分を責める前に、誰がアレを書いたかを考えてください」
と。誰も知らないはずの自分達の過去を知ってる人間がいて、そいつ
は悪意をもって 自分達を陥れようとしてる、と冷静に分析する都倉
に驚いたように慶一郎は顔をあげ、尋ねる。「心あたりがあるのか?」
と。ないこともない。都倉の眼がそう告げている。
香織は独りでカフェにいた。初めて都倉と出逢った日のことを思い
出す。あの時から惹かれていた。どんどん、どんどん好きになってた。
涙が出てくる。偶然、通りがかったマキが香織を見つけて声をかける。
香織が家に帰れず こんな所で泣いてる理由をマキも知っている。
「男ってさ、ホントに勝手よね。仕事さえ ちゃんとやってれば 他
は何をやってもいいって奴が多いのよ」。マキの軽口に香織もようや
く笑顔を見せる。
医局。FAXで送られた文面を読み直しながら 都倉は考え込む。
「なぜ、知ってたんだ?」と。そこへ、由希子からTELがはいる。
香織に知られたことを気遣った後、事件の話にはいる。疑いのあった
二人にアリバイが成立したことを伝える由希子。病院の方はどうだっ
たと尋ねる都倉に、怪しい患者が一人だけ浮かんだことを伝える由希
子。
後日、由希子がもってきた、その男のレントゲン写真を都倉は診る。
「鎖骨が折れてる」。若い男で、応急処置だけ受けて、すぐに出てい
ったという。確かに怪しい。
三輪の病室。さっきのレントゲンの男について、都倉は由希子に言
う。「あの事故で負った怪我かもしれない。鎖骨だったら可能性は高
い」と。そうだとしても、これからどうしたらいいのか?頭を抱える
由希子。都倉も考え込む。その時、外から聞こえた子供の声に三輪が
反応する。由希子が懸命に呼びかける。「お父さん!」。目を開けて
由希子を見るが、またすぐに眠ってしまう三輪。
内科と外科の合同カンファレンスが始まる。会議の間も、隣の安藤
の
ことが気にかかっている様子の都倉。会議を終えて、退室しようとす
る都倉を熱川が呼び止める。三輪の治療について意見する熱川。もっ
と慎重にやろうと提案する。覚醒を焦ると、脳に負担がかかりすぎる
恐れがあるというのだ。しかし、都倉は反論する。既に反応が出てい
る状態なので、このまま一気に覚醒する可能性がある、と。安藤も都
倉に同調する。が、熱川は、元々は自分が三輪の担当医であったこと
を持ち出し、交代でみようと言い出す。それをきいて安藤が激昂する。
都倉がここまで回復させた患者を横取りする気かと。熱川は退かない。
本当に覚醒するかどうかもわからないのに家族に下手に期待させるく
らいなら、治療は打ち切った方がいいと半ば、捨て鉢な調子で吐き捨
てる。慎重にと言ったり、打ち切れと言ったり・・・熱川の言葉の矛
盾を都倉がとがめる。都倉が院長の息子だと知って焦っているんだろ
う、と安藤に図星をさされ、怒る熱川。都倉は、主任の権限で熱川の
意見を却下する。三輪はこれからも自分が担当すると言い残して退室
する。面白くない様子の熱川。
病室に花を飾って、父に話しかける由希子。信哉が由希子を呼びに
くる。
院長室に呼び出された由希子は 慶一郎から、香織が昨夜帰らなか
ったことを知らされる。院長と都倉のことが原因だろう。慶一郎は香
織を探してくれるよう、由希子に依頼する。しかし、そんな父親の態
度に憤る信哉。自分の家族がこんなに脆いもんだと解ってなかったん
だろうが、今更慌てたって遅い、と。由希子は二人をなだめるように
言う。大げさにすると帰りづらくなるので もう少し、待ってあげて、
と。鎮痛な面持ちでその言葉を受け止める慶一郎。
医局。都倉が仕事をしている。何か言いたげな様子で信哉が入って
くる。都倉が信哉に気づいて、担当患者の胸部レントゲン撮影を依頼
する。それを引き受けて、出て行こうとする信哉の背中を呼び止める
都倉。「君の・・家族は、どうしてる?」と。振り向く信哉。そのこ
とを話したかったのだろう。母親は実家に帰ってしまい、妹は無断外
泊。父親は自分を責めてるみたいで、ずっと黙り込んでる。そして、
兄は・・・仕事してる。でも恐くて話しかけられないという。俊介は
家族が簡単にバラバラになって怒ってるらしい。「兄貴が一番、家族
のこと、心配してたからね」。こうなったのは父親のせいだから、都
倉が償ったり、病院を辞めたりする必要はないと信哉は訴える。こん
なことで嫌いになったりしないから、と言われて都倉も頷く。
オフ日のマキが安藤にTELをいれて、香織と一緒だと伝える。香
織が無断外泊したことで院長達が騒いでいることを知る安藤はそれを
きいて嘲笑う。マキはそんな安藤の態度を非難する。そしてあのFA
Xを流したのも安藤だと決めつけ、責める。香織が傷ついてるときい
て、安藤は「優しくしてやれ」とマキに言う。電話をきった後、マキ
は香織に 好きなだけウチにいていい、と優しい笑顔で言う。
都倉は医局のロッカーから目的のものを探し出す。それはある人物
のレントゲン写真だった。鎖骨の部分を見詰める。やはり・・・。思
った通りの事実に都倉の疑いは確信にかわる。
三輪の病室に入った由希子は、その寒さに身震いする。見れば、病
室の窓が開いたままになっており、そのため部屋の気温が下がってい
たのだ。驚いて、窓をしめる由希子。父に駆け寄り、その頬に手を当
てると、冷たくなっている。ナースから連絡を受けた都倉が駆け出す。
その様子を見ていた安藤も顔色を変えて 後に続く。都倉が三輪を診
察するが、熱もないし、大丈夫らしい。安堵の表情を浮かべる都倉。
が、そこへ安藤が入ってきたのを見た都倉は、急に態度を変え、熱が
40度近くもあって肺炎になる可能性がある、と緊迫した面持ちで告
げる。ショックを受ける由希子。そこへ今度は熱川が入ってくる。都
倉は厳しい眼を熱川に向けて、「わざと窓を閉め忘れたんですか?」
と問う。窓が開けっ放しになっていたことを、安藤に告げる。安藤は
熱川を見据え、植物状態の患者が肺炎になれば終わりだ、と厳しい口
調で責める。ライバルの都倉を蹴落とすためにやったんだろうと熱川
を責めまくる安藤の様子を都倉はじっと窺う。由希子も熱川に疑いの
眼を向ける。が、熱川は慌てて言い訳する。自分はこの部屋には入っ
ていない、と。しかし、証明できる人はいない。安藤は熱川を更に追
い詰めようと、熱川が院長の心臓が悪いことを知ってて隠してた事実
を都倉にばらす。熱川は狼狽し、本当のことを言ってしまう。院長に
は伝えたが、大げさにするなと言われたんだと。覚えがないことで責
め立てられ、逃げるように退室する熱川を 由希子が追おうとするが、
都倉に引き止められる。「お父さんの傍から離れないで。危険な状態
です」と、真剣な眼で由希子にそう告げる。そして、尚も安藤の様子
に注意をはらう都倉。
夜、激しく雨が降りだした。署に連絡をいれる由希子。ナースが呼
びにくる。急いで病室に戻ると、都倉が三輪の点滴に薬を注入してい
た。ストレミンだと都倉は言う。覚醒を促す薬だ。最近、反応が頻繁
になってきたから、この薬で一気に覚醒するかもしれないと言う。戸
惑う由希子に、さっきの診断は嘘で、三輪は大丈夫だと告白する。そ
して由希子に事情を説明する。窓を開け放したのは熱川ではなく、三
輪に目覚められては困る人物だと。21年前の事故で三輪に顔を見ら
れた男が ここへ三輪を殺しに来たのだと都倉は 確信をもって由希
子に伝える。そして、2枚のレントゲン写真を示す。1枚は由希子が
もってきた、鎖骨の折れた男のもの。そしてもう1枚は鎖骨に治療の
跡がある男のもの。これだけじゃ同一人物だという証明にはならない。
「でも、こいつはこの病院の中にいる」と都倉はきっぱりと言い切る。
そう、それは都倉が医局のロッカーから探し出した、ある人物のレン
トゲン写真なのだから。
事実を把握しきれないで困惑している由希子に、都倉は話を続ける。
あの事故の当事者である、都倉、慶一郎、三輪がこの病院に集まって
いるのは偶然じゃない、と。意図的に集めた人物がいると言う都倉に、
由希子はそれが誰なのか尋ねる。その時、由希子の声に反応したかの
ように三輪の目が開く。都倉と由希子が話しかける。由希子に向かっ
て何かを言おうとする三輪。更に彼の手は由希子の手を握ろうとする。
「お父さん、わかるのね?私のことが 判るのね!?」。しっかりと
手を握り合い見詰めあう父と娘。都倉もそんな二人の姿に胸が熱くな
る。そして、あの男にしかける次の罠を思いつく。
ナースが都倉からの伝言を安藤に伝える。三輪の容態が急変したと
きいて、危篤状態に陥ったと思い込んだ安藤は、三輪の病室へ向かう。
が、病室のドアを開けた安藤は絶句する。三輪の目が開いている!?
そして、その眼がゆっくりと自分に向けられる。驚愕の余り、言葉も
出ない様子。目をみはり、息をのむ安藤。やっとのことで、顔をあげ
都倉を見る。都倉の言葉が冷たく響く。「やっと三輪さんが目覚めて
くれましたよ」と。都倉の隣で、由希子も冷然と安藤の言動を見つめ
ている。小刻みに震えている安藤。狼狽を悟られまいと必死で感情を
押し殺しているようだ。由希子の疑念のこもった眼差しが安藤に注が
れる。やはり、そうか・・・。都倉が尋ねる。「どうしたんです?事
務長」。明らかにいつもの余裕が感じられない安藤から、都倉は視線
を外さない。激しい雷雨がまた一つ、真実を導こうとしている。
寸 評 え〜、一番怪しい人物が犯人だったの〜!?そんなのアリ?21
年前なら、安藤事務長はまだ17歳のはず。無免許運転で事故ったっ
てこと?彼には、もっと哀しい過去を期待(?)してたのに・・・。
それとも まだどんでん返しがあるのかな?後2話で どう決着をつ
けてくれるのか楽しみです♪「家族の絆」とやらを存分に見せ付けて
くれることを願います!
執筆者 れいん坊
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2. 編集後記
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第10話が放送される12月12日。神戸では冬の恒例となった光の祭典、
「神戸ルミナリエ」が始まります。今年のテーマは「光のぬくもり」。阪神大
震災の後、鎮魂と再生への願いをこめてスタートしたイベントです。うつむく
人達が また上を向いて歩き出せるように。闇の中に浮かび上がる光の彫刻を
見上げる人々は皆、自然と笑顔になります。闇の暗さを知る人ほど、光の温か
さを強く感じるものなのかも知れませんね。このドラマの登場人物達にも見せ
てあげたいな。私の大好きな街が、一年中で最も美しく輝く2週間。今年は何
回、観に行けるのかなぁ(れいん坊)
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3. お詫び
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当メルマガの発行が次回放送に間に合わなくて、申し訳ありません。
担当者からの入稿は期日に間に合っていたのですが、発行しております鈴木
が風邪で寝込んでしまい、パソコンをいじれる状態にもなかったため、発行が
遅くなってしまいました。(編集長代理・鈴木)
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発行元:ドラマ研究会
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