公立トップ校(or上位校)を目指している生徒とそのご父母の方に。英語と数学を中心に社会、理科まで、その学習のしかたや問題点、テスト結果などを鋭く分析。そのなかで如何にほんものの実力を養成していくか、受験に必要で役立つ情報を配信。
- 最新号:2008-10-08
- 発行周期:週刊
- 読んでる人:313人
- 創刊日:2001-01-04
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E-juku1st.Comの中学数学・英語
発行日: 2002/12/18■■■■【 第96号 】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
[E-juku1st.Com の中学数学・英語 ] [1334部配信]
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◆□◆ 質問と理解する権利について ◆□◆
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◆◆目次とご案内◆◆
1.E-juku1st.Com の情報 NO.96
● 質問と理解する権利について <知る無きに如かず>
2.一言:なに? 英語が少々わからなくなってきた? じゃあ、この冬、や
り直せば?! 中1生&中2生対象の問題集(詳細は下記URLをクリックして)
3.お便りコーナー:
埼玉県さいたま市のO 様、中1の数・英、頑張って下さい。
大阪府大阪市のI 様、中2の数・英、頑張って下さい。
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1.E-juku1st.Com の情報 NO.96<質問と理解する権利について>
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<知る無きに如かず>
ホームページ上のBBS やメールで「ご質問」を受けますね。基本的には、そ
の殆どの質問にお答えしているつもりでいます。また今後も、根が愚昧という
か鈍重なほうですが、わかる範囲でなら、できるだけお応えしてゆく心積もり
でいることにはかわりありませんが、困ったことも当然あるんですね。
だいたいが、ホームページの性質上、「勉強」に纏わるものが殆どで、
「わが子は公立中学に通っていますが、成績面では学年トップ、しかし、今の
ままでは不安で、さらに学力を上げる方法はないでしょうか」
なんて、相談はまずないわけで、また、
「本人は勉強が好きなのか、親がもうやめて寝たらといっても、気がすむまで
します。どちらかというと、がり勉タイプなんですが、このままでいいのでし
ょうか」
なんて、ありがたい(?)質問も殆どありえない。
その逆は、それこそ多種多様、山のようにある、といえば少々大袈裟か。
問題なのは、具体性に欠ける場合と、答えようがない、もし答えようとすれ
ば延々と基本から話さないとわかってもらえないのではないか、という質問で
す。
お悩みなのはわかるのですが、またどうしたらよいか、その方法をお訊ねに
なるのはごもっともなのですが、さて、受け取る側のこちらとしても、その文
面に具体的な詳細がない場合(当事者は説明されているつもりでしょうが)、
どう判断してよいのか、どこまで類推すればいいのか、またどのあたりまで伝
えればいいのか、うーむ、と悩むケースがでてきます。
大体が、突然のことで、こちらとしては相手がまったく見えないわけです。
森を漠然と見ても、漠然としたことしかいえないわけで、特にそのお悩みが深
刻な場合(まあ、大抵がそうでしょうが)、森の中の樹木一本の姿が見えるほ
うが、より的確な助言がしやすいし、また具体的に述べやすいのは当然です。
吉本隆明の著書の中に、鶴見俊輔の言葉として、「誤解する権利」を取りあ
げています。すとんと、こころの襞に刻まれたので、ここに一部抜粋してみま
す。
「人間と人間のあいだには誤解する権利がある。そういうものなんだと考えて
いたほうが、過ごしやすいかもしれないですね」
「誤解する権利」、ああ、なんと気持ちが救われる言葉でしょうか。一般には、
誤解しないように、誤解しないようにと気をつけるものですが、また正しく理
解するようにと努めるものですが、ふと考えれば、ものごとに対しては勿論の
こと、親兄弟、夫婦、子供から始まって、仕事関係の人々から近所の方、わた
しの場合なんかは生徒に対しても、誤解せず出来る限り相手を理解しているつ
もりでいても、「誤解しない義務」に縛られて、その実、結構誤解しているの
だろうなあ、と想う。
だから反省する、という気も特別起こりませんが、誤解してもいいんだ、そ
れが自然なんだ、もっと言えば、その権利もあるんだ、といわれれば、何かし
らほっとするいいますか、安心しますね。硬質な言葉だけど、柔らかいのに棘
を含んでいる言葉よりか、はるかに癒しの響きがあるかなあ。
また、次のような文句もありました。
「人間には、他人の仕事を理解しないという権利がある。<中略>理解されよ
うなんてもってのほか。虫がよすぎるんだし、他人を理解しなければいけない
といういわれもない」
うーん、これも、すごく納得がいきます。他人の仕事を理解しないという権
利。理解できない、ではなくて、理解しない、でもなくて、理解しない権利、
なんです。義務に、ともすると追いまくられて、わたしたちは、権利に目を瞑
っていることも意外に多いのではないか。大袈裟な権利はいま要らないのだけ
ど、また、義務を遂行することなく権利ばかり主張することはもってのほかだ
けど、こういう抽象的な権利は、時にいいね、と思う。
わたしなんか、年をとるにつれますます臍が横を向くというか、もともと
横を向いているのにますます磨きがかかるというか、若い自分から、理解され
ようなんてもってのほか、虫がよすぎる、という心境はあったが、「他人を理
解しなければいけないといういわれもない」には、痛快、この言葉の迫力には
恐れ入るばかりです。
「他人を理解しなければいけない」という、薄っぺらな文句は、よく小・中学
の民主教育の中で、よくよく深く考えもしない先生達が、よく生徒に発する言
葉の一つだと思いますが、またそれを、100%異口同音に唱えますが、「他人
を理解する」のは民主教育でなくても人として当たり前で、「他人を理解しな
ければいけない」という、その教育感覚と言葉の質には、付き合いきれないと
いうか、もう辟易しますね。
理解しようとしても現実、理解できないことは世の中一杯あるわけで、まし
てや人間関係に於いてはなおさらでしょう。だから、理解しなくてもいい、理
解する努力を御座なりにもしていい、と言っているのではもちろんなく、あく
まで対象と時、場所によるわけだけど、「他人を理解しなければいけないとい
ういわれもない」といった精神を、変な固まった義務感から解放する意味でも、
ささやかにして抱くことがあっても、ちっともおかしくはない、と思うのだが。
ここ最近の本で、「○○する人、しない人」といった、二者択一的な題名の
ノウハウ本をよく目にしますが、まあ、それも一時の流行なんだろうが、例え
ば、「○○中学(or高校)に合格させる親、させない親!!」なんて、直截的
で挑発的な文字が目に飛び込んでくると、「させる親」ではなく、否定の「さ
せない親」に無理やりある種強迫観念を抱かせられるのは、「他人を理解しな
ければいけない」と共通した傲慢さがあるからで、それこそ、「人間には、他
人の仕事を理解しないという権利がある。他人を理解しなければいけないとい
ういわれもない」を発揮すればいいのである。
わたしなんかは、ふん、と鼻息荒く無視するか、ときに感情の所在が悪いと、
「この、糞ったれが! 恐らく相当単細胞で、低脳な奴なんだろうなあ。親を
惑わし、無益で有害な情報を撒き散らすのも、いい加減にせい!」
と、これまた低脳気味に、罵詈雑言をこころの中に吐いてしまう。
この、○○に合格させる親、させない親、を、子供のことで心配され、悩ん
でおられる父母が目にすると、当然自分はどちらかに類する、と思わないわけ
にはいかないように仕組まれている感じだけど、少しく冷静に考えれば、なる
ほど中には、うまく合格させる親もいるだろうが、そのような親は合格した中
のごく一部に過ぎないということ、また、合格させないタイプの親など確かに
少しいるだろうけど、それより難関私立でいえば、志望校であればあるほど合
格するほうが圧倒的に少ないのはご承知の通りで、結果、本人の力が足りず、
うまくいかなかったに過ぎない。
つまり、1%にも満たない中の両極端に、自分を当て嵌めることは自由ですが、
無理に入れる必要性は何らない。それを、論理をすり替え、さも合格させない
親で規定する、乃至当て嵌めようとする、またそう思わざるを得ないように二
者択一的な思考をさせるのは、まったく唾棄すべきナンセンスであり、世の中
ほんといま、この種の情報は多くなりました。そこらあたり、流されないよう
によく判断したいものです。
なんだか話の流れから、これが結論になってしまい、わたしの今回申し上げ
たい最初のことがらからずれましたが、まあ、蛇足としてあと少し付け加えま
す。
いろいろなご質問の中で、その背景と正確な情報が不足していて、問題の本
質が掴みづらい場合や、出来ない生徒を出来るようにするには、また、教えて
成績を向上させるには一体どうすればいいのか、なんて、途方もないおおまか
な質問、永遠のテーマについては、「誤解する権利」「他人を理解しなければ
いけないといういわれもない権利」を、時に発揮するかも知れない、というこ
とを記させていただきます。
特に後者の質問の場合、たとえ詳しく述べられていても、おおまかな一般論
は言えても何ら個々の解決には至らないわけで、かと言って、相手が見えない
こと、ずばずば問題の本質を抉ることはともすると大きな誤解を招く傾向にあ
るのがこの質問で、また説明を加えれば加えるほど問題点が拡がり、とてもた
やすくメールで解明、助言できる内容では根本的にない。どちらにしても悪い
印象をもたれるのが落ちでまったく困ったもの、別にいい役になりたいとはつ
ゆも思いませんが、それなりの時間と苦慮を重ねても結果、不毛な始末になる
状況だけは、できるならばあまり持ちたくないのが偽らぬところです。その点、
あしからず、お願いしたいと思います。
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