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漢方鍼医会のメールマガジン
月刊 漢方鍼医・六月号
[vol.0070] (2006/6/1 発行)
http://www.kanpouhariikai.com/
**************=========▼△ 目次 △▼================
○今月の所感
○随想 鍼灸との出合い、そして漢方鍼医会へ(6)
○研修会案内
○ご案内とお知らせ
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今月の所感:アホの壁
大阪漢方鍼医会 中本 功一
たまには本を読んでみるかと、養老孟司の「バカの壁」を読みました。
知識を得ただけで本質が分かったと思う人。一つのことが絶対的だと思って
他の情報を理解しようとしない人。
この本の中では、そのように意思の疎通を図ろうとしない壁を「バカの壁」と
表現されていますが、世の中には色々なバカの壁があるようです。
それぞれ立場も違えば、考え方の違いも出てくるでしょう。また、環境によって
も
全く違った理解の仕方になると思います。ご近所の問題から外交問題に至るまで
、
お互いの壁を壊すのは容易な事ではないです。
例えば、言葉一つとっても現在地球には色々な国があり、その国ごとに言葉が
違いますが、同じ意味の言葉はあるわけです。お互いの意思の疎通を図るには
理解するよう勉強しないと壁はなくなりません。言葉も確かに大事ではあります
が、
もっと大事なのは言葉の意味です。
それを比較的簡単に理解しやすい手段もあります。身振り手振りも有効でしょう
し、
物であれば実際に触る事もその一つでしょう。
我が漢方鍼医会も然り。本会は学だけでなく、術だけでなく、頭に入ってくる情
報、
手から得る情報、お互いに追いつけ追い越せです。つまり、頭と手から得る情報
の
壁をなくそうとしている。だからいい。
難しいけど面白い。そうやって学術が向上していくのです。
この壁をなくさないと頭だけの「学者」と呼ばれたり、誰も真似の出来ない
「名人」と表現される事もあります。まあ、自分の臨床室では良いのでしょうが
、
研修会の場ではただの「困ったちゃん」です。
と、書きながらも学術共にパッとしない困ったちゃんの自分がいますが…
まあ、そこは突っ込まないで下さい。
数年前から体表観察から始まり現在進行中の気血津液論と、頭の中の情報に加え
、
手からかなりの情報が入ってきました。この情報は本会の根幹となる五臓の
精気の状態を理解する上で、自分の中の理解が高まるだけでなく、他の会員と
確認し合える心強い情報だと思います。また、それに伴う営衛の手法といった
筋の通った刺法も浸透してきました。やっと会員間で本会なりの情報交換が
出来る状態になったわけです。と同時に困ったちゃんも見かけなくなりました。
最初の言葉の例に置き換えますと、言葉の表す意味が「五臓の精気」で、言葉は
論、
今回のルールは「気血津液論」ということだけです。それで他の論を通訳すれば
、
邪気論でも何でも良いと思います。
これでよっぽど訳の分からない事を言わない限りは2年前の大阪夏期研シンポの
ような「さっぱり分からない」といった発言もなくなることでしょう。
さて、今年の夏期研のテーマは
「漢方はり治療の実際〜気血津液論による脉状診・選穴〜」です。
また、シンポジュームには「漢方はり治療と気血津液論」とテーマを決め、
シンポジストに私が参加する事になっています。
私の頭の中にも、知識は無いくせに多くのアホの壁(大阪の代表なんで)が
存在するようです。因みに、山口県的には「バカタレの壁」ですが。
その壁がどれだけ無くなるかによって、面白い時間が過ごせるかどうかが
決まってくるような気がします。それはシンポジストだけではなく、フロアの
先生方にも当てはまるはずです。
面白い時間を過ごしましょう。
尚、文中に不適切な表現が含まれていたかもしれませんが、壁を取り払って
大目に見てください。
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≪随想≫ 鍼灸との出合い、そして漢方鍼医会へ(6)
会長 福島賢治
◇学会誌「漢方鍼医」を編集
毎月の研修会は順調に開催され内容のある充実したものであった。漢方鍼医
会は講習会ではなく研修会を目指しているので、毎月開催される学術検討会は
活発なものであった。この学術検討会を通して経絡治療の種々なる不備を洗い
なおそうと試みたのである。成果は少しずつ挙がってきた。
漢方鍼医会発展の研修計画は、最初の10年間で基礎学術を臨床の場を通し
て充分に見直して研修し、基本学術の構築に総力を決する事にしたのである。
勿論、臨床研修を平行して進行することは、臨床家の研修集団の研究会では当
たり前のことである。その為に、レインボーの研修活動は以後も続けられたの
である。これが又、実に楽しい研修会であった事を想い出す。
平成6年(1994)12月に目標の一つであった学会誌の発行が実現した。誌名
を「漢方鍼医」と命名、年2回の発行を計画し編集長には私が就任したのであ
る。創刊号はB5判で200頁を超えるものを発行する事が出来たのである。
私は、以後10年間に亘り編集長を続けることになった。
※参考資料として第1巻第1号(創刊号)の目次を掲載する。
巻頭言 道 小泉治雄
講演 三焦・心包論と生理、病理、病症について 池田政一
研究 難経脉論の研究 加賀谷雅彦
難経医学における選穴法の研究(1) 福島賢治
証の考え方について(1) 二木清文
古典解釈 素問・陰陽応象大論篇第五(全) 島田隆司
復習研究 基本証の病理、脉証、腹証、病症について 福島賢治
臨床講義 胃の気脉診と病証 加賀谷雅彦
脉診法の臨床的意義 高橋祐二
陰陽虚実と臨床 小里光義
基礎講義 蔵象論(1)総論 市成 修
気血栄衛(1)はじめに・気について 新井康弘
論考 素問・霊枢に於ける気の考察 福島賢治
経穴雑話(1)肺経の経穴について 上手民男
五味論について 杭瀬秀和
五味について 山崎 治
臨床研究 更年期障害に於ける不定愁訴の治験 新井康弘
症例報告 呼吸器病症に於ける肝虚証の治験 加賀谷雅彦
生理・病理と臨床 新井敏弘
選穴について 市成 修
難経10・64難を応用した臨床例 森本繁太郎
かぜの病理よりみた観察 渡部恵子
随想 難経本義大鈔への誘い 高橋清市
目からウロコが落ちた 林 俊亘
質疑応答 第2回夏期学術研修会の臨床質問より 編集部
池田先生に対する質問より 編集部
学術資料 資料1中脉論・胃の気論についての文献 編集部編
資料2四時・五蔵正脉論についての文献 編集部編
資料3祖脉・二十八脉状の分類についての文献 編集部編
資料4十五脉状の特徴と臨床的意義についての文献 編集部編
資料5陽気・陰気の覚書き 編集部編
資料6「難経」本文と「内経」「脈経」の比較一覧 編集部編
資料7「難経」の成立についての考察他 編集部編
資料8「難経」各難と他「経」との関係一覧 編集部編
学会報告 第2回夏期学術研修会の報告 高橋祐二
漢方鍼医会案内 事務局
地方組織活動報告(鹿児島・大阪・東京漢方鍼医会)編集部
図書案内 点字図書の紹介(1) 二木清文
「難経本義大鈔」の復刻版ご案内 編集部
「学術部図書制度」について 学術委員会
「難経ノート」出版案内 編集部
その他 「漢方鍼医」投稿規定 編集部
抄録の書き方 編集部
編集後記 賢生
◇おわりに…「漢方鍼医」をめざす
漢方鍼医会が創立されて13年が経過した。会創立の数年はそれこそ闇雲に
突っ走ったものである。一日も早く陽の当たる道に出る事のみを考えて仲間と
共に行動した。その精華として、今年(2005年)の8月に漢方鍼医会11年間の
研修により修得した事をまとめて「選経選穴論と脉状診」(B5判305頁)を
上梓する事ができたのである。
漢方鍼医会を創立した真意は種々あるが、端的に書けば同志と共に正統な鍼
灸医学の学術を勉強する場が欲しかったのである。臨床に即した学術の研修が
したかったのである。臨床の場にて患者に説明が出来、自らも納得出来る鍼灸
医学の学術を修得したかったのである。一人よりは二人、二人よりは五人でと。
同じ目的に向かって研修する事に意義があるものと思うし、またその方が学術
の修得は確実に向上する事を実感したのである。
漢方鍼医会を創立した真の目的は、参加する我々自身が『漢方鍼医』になる
事にあったのである。現在はこの様に思っている。(終わり)
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漢方鍼医会六月本部研修会案内
日時 6月11日(第2日曜日)
〈会場〉目黒さつき会館
〒141-0031 東京都品川区西五反田3‐2‐13
!) 03-3491-7193
◆開会・点呼
9:30 出欠点呼
9:40 〜 10:00《医事寸言》 会長:福島賢治
【研修部】
10:00 〜 12:00 <臨床検討>
「気血津液と脉・腹・体表観察との整合性」
…脉症の一致、不一致のからくり… 中本功一
12:00 〜 13:00 昼食
13:00 〜 16:30 <臨床実技研修>
取穴・基本刺鍼・臨床実技研修・反省会
【養成講座】
10:00 〜 12:00 <臨床講義>
「往診治療の準備と実際」神岡孝弘
「頭部・顔面部の治療」新井康弘
12:00 〜 13:00 昼食
13:00 〜 16:30 <臨床実技研修>
取穴・基本刺鍼・臨床実技研修・反省会
【入門講座】
10:00 〜 12:00 <基礎講義>
「脉診の基礎-1」新井敏弘
12:00 〜 13:00 昼食
13:00 〜 16:30 <臨床実技研修>
取穴・基本刺鍼・臨床実技研修・反省会
※17:00〜18:00 理事会
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鹿児島漢方鍼医会
日時 6月25日(日曜日) 午前10時より午後3時まで
場所 県立老人福祉会館(鴨池)
内容 午前は素問、午後は実技
東京漢方鍼医会
日時 6月25日(第4日曜日)
午前10時〜午後4時30分
場所 目黒さつき会館 4階
内容
午前、 症例発表、(担当、松尾)
午後、 難経の研修 その2 4難から(担当、長谷川)
後半は入門班、研修班に別れ、午前、午後の内容を踏まえ実技研修。
神戸漢方鍼医会
日時 6月23日(金)午前10時
場所 ピブレ会館 3階C会議室
内容
10:00 ミニシンポジュウム 「腹診」山崎
11:00 基礎実技
11:30 休憩
13:00 自由研究 清水
13:30 素問読み合わせ
14:30 実技研修
16:00 終了
福岡漢方鍼医会
日時 年6月25日 日曜日 9時30分開始
場所 あいあいセンター(福岡市立心身障害福祉センター)7階小研修室
日程
会務報告 9時30分〜9時45分
1時限目 9時50分〜10時50分
「気血津液論と脈・腹・体表観察の整合性(脈症一致不一致のからくり)」 結城
2時限目 11時〜12時
「難経読解」 板越
3時限目 13時〜16時
実技「基本刺鍼、取穴、小里方式)
滋賀漢方鍼医会
日時 6月18日(第三日曜)
場所 草津市街づくりセンター
9:40 挨拶と会務報告
10:00 「臨床あれこれ」 中谷武夫 先生
10:20 「病理考察の基礎!)」 二木清文 清文先生
11:00 「小児鍼〜スキンタッチ〜」 飯田寿 先生
13:00から 「取穴」脾経・胃経、基本刺鍼、「奇経治療、 「小里方式」
16:30 反省会
17:00から、指導者研修会
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ご案内とお知らせ
1.第13回夏期研東京大会について
主題:漢方はり治療の実際「気血津液論と脉状・選穴」
会場・宿泊:日本青年館
期日:平成18年8月27.28日(日月)
内容:会長講演「古典文献の気と臨床における気について」会長:福島賢治
基調講義「気血津液論の病理・脉状・選穴」学術委員長:加賀谷雅彦
シンポジウム「漢方はり治療と気血津液論の臨床」
講師:堤卓郎(名古屋)長谷川 章(東京)中本功一(大阪)
実技研修(3時限6時間)
申込〆切:平成18年6月30日
実行委員会:委員長・小林浩二 副委員長・新井敏弘
2.本部新体制が決まる
会 長:福島賢治 副会長:新井康弘・天野靖之
学術委員長:加賀谷雅彦 副委員長:天野晴之・渡部恵子
理事長:田布施嘉秋 副理事長:隅田真徳
常任理事:加賀谷雅彦・高橋祐二・新井敏弘・山本政夫・小林浩二・田布施嘉秋
理 事:高橋清吾・斉藤誉一・栗原宏文・吉田清隆・隅田真徳・熊本 忍・二木清文
中本功一・斉藤太誉・堤 卓郎・円入勝彦
理事補:高尾 敦・神岡孝弘・金井左貴
会計監査:高橋清吾・栗原宏文 相談役:小里光義 顧問:池田政一
◆《会務担当》
事務局局長:福島賢治 総務部部長:吉田清隆・副部長:金井左貴
学術部部長:新井康弘・副部長:中本功一
会計部部長:山本政夫・事務:田村佳津子
録音部部長:新井敏弘・副部長:高尾 敦
学会誌部長:斉藤太誉・副部長:神岡孝弘
企画部部長:小林浩二・副部長:斉藤太誉・事務:武野友美
広報室室長:熊本 忍 MR編集長:田中 理
メーリングリスト担当:神岡孝弘
3.学術テープ(4・5月) 申込先 漢方鍼医会録音部
(雑録)「医事寸言」福島賢治 「実技反省会5月」
(研修)「五蔵の生理と気血津液」司会:金井左貴 講師:天野晴之
(養成)「経絡治療の歴史、漢方はり治療へ」高橋祐二
「漢方腹診の実際」森本繁太郎
(入門)「陰陽論総論」山本政夫
(総会)第13回定期総会
第1回臨床家養成講座、第3期入門講座開講式
(講演)「日本鍼灸医学概説、そして将来への展望」講師:池田政一
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平成18年度
漢方鍼医会夏期学術研修会東京大会ご案内
漢方はり治療の実際「気血津液論による脉状診・選穴」
主催:東京漢方鍼医会
協力:漢方鍼医会本部
漢方鍼医会も、創立以来13周年を経過して「漢方はり治療」の基本を確立してきたと
思います。今回は、気血津液論と五臓の生理・病理のレベルから病症や病体を問診・体表
観察・脉状診等より診察・診断し、選穴法および営衛の手法による治療の重要性を研修し
たいと思います。今回の夏期研でも入門部を設けて広く参加者を募集しておりますので、
この機会に「漢方はり治療」を学んでみたいという学生から初心者の方々にとっても最高
の機会となるでしょう。2日間という限られた時間ではありますが、参加される皆様が大
いに満足いただける様な研修会を実行委員会全員で企画しました。自らの臨床力向上、な
らびに漢方医学の発展に努めようではありませんか。多数の皆様のご参加を心より願って
おります。 第13回夏期研実行委員長 小林浩二
1.学術研修
会長講演「古典文献の気と臨床における気について」 会長 福島賢治
基調講義「気血津液論と病理・脉状・選穴」 学術委員長 加賀谷雅彦
シンポジウム「漢方はり治療と気血津液論の臨床」
司会:山本政夫・福島賢治
シンポ:中本功一・堤 卓郎・栗原宏文
※漢方はり治療の実地臨床における気血津液論について学術討論を行います。
2.臨床実技研修(3時限6時間)
1時限「基礎研修」 押手・補の手・姿勢・営衛の手法・取穴法
2時限「漢方はり治療の臨床研修」気血津液論を踏まえた脉状診と選穴等の整合性
3時限「総合治療」
日 時 平成18年8月27.28日(日月) 申込み〆切 平成18年6月30日
会場・宿泊 日本青年館 東京都新宿区霞岳町15番地 電話 03-3401-0101
参加費用 参加費用には研修費・懇親会費・1泊4食分を含みます。
◆本部会員42.000 地方会員・学生43.000 一般45.000 付添20.000
◆宿泊されない方は28.000(研修費と2食分を含みます)
ただし、懇親会に参加される場合は10.000追加となります。(要予約)
※振込先 第13回夏期研実行委員会 振替番号 00190-3-356116
第13回夏期研実行委員会
〒177-0044 東京都練馬区上石神井4-10-23-105 鳳凰堂小林はり灸院内
電話/FAX03-6766-2289 E-mail hououdo@jcom.home.ne.jp
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編集後記
いよいよ梅雨本番、そしてサッカーW杯も本番です。癌の転移が見つかった患者
さんが夫婦で日本対ブラジル戦をヨーロッパ旅行を兼ねて見に行くそうです。是
非日本に奇跡を起してもらいたいと思っています。
編集委員 神岡孝弘
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鹿児島漢方鍼医会
mail: sansyodo@po.minc.ne.jp
大阪漢方鍼医会
mail: kuroechi@lilac.plala.or.jp
愛知漢方鍼医会
mail: seigo_t@f5.dion.ne.jp
名古屋漢方鍼医会
mail: harii-amano@sunny.ocn.ne.jp
東京漢方鍼医会
mail: goryou@hkg.odn.ne.jp
神戸漢方鍼医会
mail: yh@i-ml.com
福岡漢方鍼医会
mail: m_yuuki725@ybb.ne.jp
滋賀漢方鍼医会
mail: supermogusaman@myakushin.info
===================================================================
月刊 漢方鍼医
○発行元:漢方鍼医会○
〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
電話(兼ファックス): 03-3232-8041
○編集:広報室
○編集長:田中理 編集員:神岡孝弘・斉藤太誉
URL : http://www.kanpouhariikai.com/
mail: publicity@kanpouhariikai.com
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<禁転載>
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