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漢方鍼医会、本部研修会・各地方組織研修会の、ご案内と、その他、お知らせを、月刊で、お届けします。




月刊 漢方鍼医

発行日: 2005/7/1


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      漢方鍼医会のメールマガジン
      
    月刊 漢方鍼医・七月号
      [vol.0059] (2005/7/1 発行)
               
              http://www.kanpouhariikai.com/


**************=========▼△ 目次 △▼================
   
  ○今月の所感                 
  ○論考 臨床脉診の修得と病理について 9
  ○研修会案内
  ○ご案内とお知らせ

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今月の所感:                    ?橋 祐二

相田みつをの言葉に「花は枝に支えられ、枝は幹に支えられ、幹は根に支えられる。
根はみえねんだなぁ」というのがあります。当たり前といえばその通りだが、花の美
しさは見ても
根の重要性に迄気づく人はどれだけいるでしょうか、これは一人花だけではなく我々
の職業にも
言える事だと思います。根(基本)が確りしていないと、綺麗な花(実力)は身につ
かないのは道理である。
こんな道理は誰でも分かっていることですが、つい綺麗な花に気をとられてしまい、
色々な花を摘んで
みたくなるのも道理であろうか、我々の仕事も地に足を付けた努力をしないと中々綺
麗な花を見ることは
出来ないから余所見をしたくなる。あっちに顔を出し、こっちに顔を出しては咲いて
いる花に気は行って
採っては見ても、根無し花は何れは枯れてしまうだろう。しかし、目に見えない努力
は決して
楽しくはないのものですが、後々これが報われ事になる。根は見えないが、根に滋養
を充分蓄え
得ないと幹にも枝にも力が付かない、結果として大輪を咲かす事は出来ない。
『方便品』というお経に「・・・因如是、縁如是、果如是 ・・・」という件(くだ
り)がある。これは人の道には
原因という根が合って、結果という実りがあるが、其の間にそれを取持つ縁がないと
何事も成就しない
と言う様な意味らしい、良い結果を得る為に多くの善根を積む事の大事さを教えた部
分の様である。
いま漢方鍼医会の行っている事は、根の滋養に当たるもの、此処で確りと根を張って
置けば結果は
患者という縁を通じて花開くことになる。そして根を肥やす時期は若い時ほど良い、
私事ではあるが
年を重ねると集中力も思考力も記憶力も全てに衰えを感じ、話を聴いても、物を読ん
でも其の時
限り、そして根気も無くなるから復習もままならなくなる。これも経験して初めて分
かることではあるが。
漢方鍼医会の入門講座は、「漢方はり治療」の臨床実践のために絶対必要な「根」の
部分を懇切丁寧
に講義している。この機に大いに研鑽され、私ごとき年齢には、大家と言われる程の
臨床家になられる事を
期待している。

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臨床脉診の修得と病理について(9)
                                会長 福島賢治
〇沈実の脉証について
沈実の脉証で、一番問題になるのは陰実証・陰盛証とのからみである。
「沈ニシテ力アルハ実トナス」(『脉論口訣』)。「沈ハ陰逆・陽鬱ノ候トナシ、実
トナシ、寒トナシ、気トナシ、水トナシ、停飲トナシ、脇脹トナシ、厥逆トナ
シ、洞泄トナス。沈滑ハ宿食トナス。沈ニシテ数ハ内熱ニシテ、沈ニシテ遅ハ
内寒ナリ。沈ニシテ弦ハ心腹ガ冷痛スルナリ」(『診家枢要』)
沈で力のある脉は『実』であるという。これは血が陰藏に凝るということ、
藏府のどこかに熱や血が停滞していることを示す。つまり「陰実」の脉である。
臨床的病証は、裏の実熱を意味する。もちろんこの場合の脉には数が絡むと
思われる。病邪が裏に潜伏して実証を呈しているのである。
一方『調経論』は内因・外邪と陰盛との関係について、肝の精気が不足した
ために陰邪(寒湿の邪)が陰経に直接入り、「陰盛」を呈するのだと述べている。
それによると、内傷の「怒」が精神的ストレスとなって肝気を侵して旺気させ、
そのために肝気が逆上して下の陰が虚した状態になる。その虚に乗じて寒湿の
邪が直接陰経に入り、そこに充満して陰盛となる。逆しているため身体の力が
弱まっていて、寒を排出することができず血脈が滞ってしまうのだ。病症は内
寒になる。
また、精神的過労などで五蔵の気が逆上して、これが続くと足から上焦まで
冷えが上ってくる。この逆気の状態のときに寒湿などの邪気が陰部に直接侵入
する。そのために陽気が陰の部にまで充分循らなくなり、血が冷えて気血とも
に滞ってしまう。この陰盛の状態になると、経脈の流れが悪くなるため身体の
内部まで冷える。
 <参考> 陰実証と陰盛証について
陰実証は血熱で病症は熱を現すという難経型の考え方と、陰盛証は内寒であ
り冷え病症を現すという素問型の考え方、それのどこに問題があるかというと、
脉の遅数ではないかと思われる。また?血病証でも、初期は血熱状態で熱病症
を現すけれども、経過するにしたがって冷えていく、このあたりを臨床現場で
どのように的確に捉えていくか。
前段でも引用したとおり、『診家枢要』では「沈ニシテ数ハ内熱ニシテ、沈ニ
シテ遅ハ内寒ナリ」という。沈にして弦は心腹が冷え痛むというのであるから
これも内寒であろう。つまりここでは沈実の脉証に対して、遅が絡むか数が絡
むかで「内熱」「内寒」二通りの説を立てている。これが陰実証と陰盛証を見分
ける参考になる。
沈実にして数の脉証は陰実による内熱病症、陰部における熱や血の停滞を現
す。臨床では皮膚表面をなでると冷たいが芯には熱がある。ここでいう沈実脉
は必ずしも堅い脉ではなく、ショク、數が絡んでいるような脉である。
沈実にして遅の脉証は陰盛による内寒病症、陰気の停滞を現す。皮膚表面も
冷たいが中まで冷えている。脉は弦で堅く、下腹部の冷えなどの病症を現す。
この陰盛病証は陽虚外寒証が進んだ状態で、かなり重篤な、今でいう末期がん
のような病症であり、われわれの臨床室にはあまり来ない。いわゆる七死脉で
も遅脉は死に通ずるというように、気がどんどん無くなっていってしまって、
死に至るのである。
当会(漢方鍼医会)でも陰実ということを研究している人が何人かいるが、これ
からは血熱だけではなく内寒証的なものも、研究項目として視野に入れていく
必要がある。病理を考える上で寒熱は今後ますます重要になっていく。東洋医
学では、病とは極論すれば熱と冷えであるといってもよいだろう(もちろん気
血水の過不足論がその前提としてあるが)。実熱・虚熱、実寒・虚寒にどのよう
に気血津液が絡んでくるか、それを診分けるのが脉状であり脉証であると思う。
また治療する段階で、病状の変化を脉診により確認することができれば、脉を
もっと診断学・治療学・病理解釈に活かせるだろう。 (以下次号につづく)  

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研修会案内

本部研修会
〈日時〉平成17年7月10日(第2日曜日)〈会場〉目黒さつき会館
〒141-0031 東京都品川区西五反田3‐2‐13 ? 03-3491-7193

【開会・点呼】
9:30    出欠点呼
9:40 〜 10:00《医事寸言》 会長:福島賢治

【研修部】
10:00 〜 12:00
臨床家講座=天野靖之 『見えない「気」と診る「気」』(心包・三焦論・医経解惑論より)
司会 金井左貴

臨床講座=加賀谷雅彦『脉状の診分け方「各脉状の司る病症」』
司会 新井康弘


13:00 〜 16:00【臨床実技研修】
     実技テーマに基づいた臨床実技研修(研修部4班構成)
16:00 〜 16:30【臨床実技ディスカッション】
     臨床実技研修全体の検討と反省ディスカッション



【入門講座】
10:00 〜 12:00《基礎講義・治験発表》
 ◇基礎講義  「腎虚証の病証と治療」隅田真徳
 ◇治験発表   「腰痛の治験例」平地聡子 

13:00 〜 16:30 【基礎実技研修】 漢方はり治療の基礎実技研修
      
◆17:00 〜18:00  理事会


鹿児島漢方鍼医会
日時 7月24日(日)午前10時より
会場 鹿児島県老人福祉会館(鹿児島市鴨池)
内容 午前 基礎講座(五行論) 素問(太陰陽明論)
    午後 実技

大阪漢方鍼医会
日時 7月17日(日曜日) 10:00から16:30まで
場所 エル・大阪
内容
一時限目   基礎講義 血・津液
二時限目   素問   三部九候論篇?
三〜四時限目 実技
       (実技は漢方腹診を中心に)

名古屋漢方鍼医会
日時 7月24日 AM10:00〜PM4:30
場所 北区生涯学習センター
内容 午前 『腹診』斉藤太誉
        入門・診察法  林
    午後 基礎講義1 『脾虚陰虚証』松田
    実技 経絡経穴の確認(7月は督脉) モデル患者をあげ治療

東京漢方鍼医会
日時 7月24日(日曜) 午前10時〜午後4時30分
場所 目黒さつき会館
内容 午前、脈状と病理 祖脈について、担当 (栗原)
    午後、前半は午前の続き、    
    後半は入門、研修班に別れ、午前中の内容を
    踏まえ実技研修

神戸漢方鍼医会
日時 平成17年7月22日(金) 10時から15時まで
場所 ピフレ会館
内容
10:00  ミニシンポ 「脉診」岡崎
10:45 実技研修
11:30 休憩
13:00 個人研究発表 松本
13:30 「素問」読み合わせ

福岡漢方鍼医会
日時 7月24日(第4日曜) 9時30分〜4時
場所 あいあいセンター(福岡市立心身障害福祉センター)
内容 午前 全体ディスカッション「学術と臨床をいかに結びつけるか」
    午後 実技(基本刺鍼、取穴、小里方式)

滋賀漢方鍼医会
日時 7月17日(日) 午前9時30分〜午後5時まで。
場所 草津市町ずくりセンター
内容
午前の部
1.「漢方鍼基礎講義」第3回目、二木清文先生。
2.ミニ・シンポジウム「50肩について」
シンポジスト:川合重孝先生、中谷武夫先生。 司会:木村知恵先生。
午後の部(実技)
1.「取穴法」心経・小腸経
2.「基本刺鍼」(姿勢、押手、衛気・営気の手法)
3.[表治法の実際]奇経治療(第4回まとめ)
4.「小里方式」(各班「研修班・基礎班・聴講班」に別れ研修)
5.「反省会」

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《ご案内とお知らせ》

1.第12回夏期学術研修会愛知大会の案内 
会期:平成17年8月28.29日(日月)
 会場:ホテル・サンルート名古屋
 主題:漢方はり治療の確立『気血津液論から行う診察・診断・治療』
会長講演「漢方はり治療と難経」福島賢治
  基調講義「漢方はり治療と証決定について」愛知漢方鍼医会代表:高橋清吾
  シンポジウム「漢方はり治療と証決定について」
   司会:新井康弘・斉藤太誉 
シンポ:加賀谷雅彦・田布施嘉秋・渡部恵子
 締切:平成17年7月15日
 費用:参加費用には研修費・懇親会費・1泊4食分を含みます。
   ◆本部会員42,000 地方会員45,000 学生47,000 一般47,000 付添い20,000
   ◆宿泊されない方は30,000(研修費と2食分を含みます)
    ただし、懇親会に参加される場合は10,000追加となります。(要予約)
   ※振込先 第12回夏期研実行委員会 振替番号 00860-8-86030
主催:愛知漢方鍼医会(協力:本部、名古屋漢方鍼医会)

2.学会誌「漢方鍼医」通巻16号発行なる
 学会誌「漢方鍼医」の再発行が実現した。
 ◇内容 第11回夏期研大阪大会特集
     高橋清市先生の追悼
     臨床講座・基礎講座・論考・症例報告その他 
編集長:斉藤太誉
  部員:神岡孝弘・斉藤充・金井左貴・田中孝典・林智宏
  編集協力:渡部恵子
 ◇誌代 4,000円(送料込) 

3.学術テープ(5・6月)  
※ 申込先 漢方鍼医会録音部
(雑録)医事寸言・臨床検討−5月・6月
(臨床)「四診法について」高橋清吾
    「五臓の病理と脉状3」加賀谷雅彦 
    「臨床病証論3 湿証について」福島賢治
(入門)「脾虚証の病理と治療」小林浩二     
    「肝虚証(肝実)の病理と治療」吉田清隆  
(治験)「腱鞘炎と肩背部痛」浅井利浩
    「耳鳴りの治験」高尾 敦
    「顔面神経麻痺の治験」金井左貴
    「胆管ガン発症による術後の諸症状」山岸芳夫 

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編集後記
此処に七月号をお届けいたします。
毎日毎日暑い日が続いておりますね。
ビールの美味しい季節、飲みすぎに注意してください。
田中理
===================================================================
鹿児島漢方鍼医会
 mail: sansyodo@po.minc.ne.jp
大阪漢方鍼医会
 mail: kuroechi@ms9.megaegg.ne.jp
愛知漢方鍼医会
 mail: seigo_t@f5.dion.ne.jp
名古屋漢方鍼医会
 mail: harii-amano@sunny.ocn.ne.jp
東京漢方鍼医会
 mail: goryou@hkg.odn.ne.jp  
神戸漢方鍼医会
 mail: yh@i-ml.com
福岡漢方鍼医会
  mail: m_yuuki725@ybb.ne.jp
滋賀漢方鍼医会
  mail: supermogusaman@myakushin.info
===================================================================
    月刊 漢方鍼医

 ○発行元:漢方鍼医会○

   〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
   電話(兼ファックス): 03-3232-8041

  ○編集:広報室 
 ○編集長:田中理、編集員:神岡孝弘・斉藤太誉

  URL : http://www.kanpouhariikai.com/
  mail: publicity@kanpouhariikai.com
===================================================================
   <禁転載>         

 
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