月刊 漢方鍼医
発行日時: 2004/12/1
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漢方鍼医会のメールマガジン
月刊 漢方鍼医・十二月号
[vol.0052] (2004/12/01 発行)
http://www.kanpouhariikai.com/
**************=========▼△ 目次 △▼================
○今月の所感
○論考 臨床脉診の修得と病理について 2
○本部研修会案内
○ご案内とお知らせ
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今月の所感 釣り 隅田眞徳
私が釣りを始めてからかれこれ2年ほど経つ。
治療を終えてから車で15分ほどの場所に程良い釣り場あり、そこで色々な魚が釣れるのを知った。
師匠は患者のY氏で、職人の親方である。釣り糸の結び方からねらいの付け方まで教わった。
なんでも最近の職人は車に道具を積んで現場と家を往復するため、お酒を飲むわけにもいかず、
釣りを趣味にする人が多くなっているらしい。獲物はスズキ、メバルは周年で、
冬にはカレイ、アイナメ。夏から秋にかけてはアジ、イワシ、等の青物も回ってくる。
今年の横浜はサバの当たり年で私も半日で7匹も釣って人にも配り、
自分でも塩焼きにしたり酢で締めたりして食べた。おいしかった!
しかし別に釣れなくても良いのである。私たちの仕事は基本的には部屋仕事である。
一日中、日の当たらないエアコンの効いたビルの一室で汗もかかず、大きな声も出さずに働いている。
あまり健康的とは言えない。
休みの日は外に出て日に当たり、風に当たり、遠くのものを見て汗をかく、これが実に気持ちがよい。
当分釣りをやめられそうにない。
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論考:臨床脉診の修得と病理について(2)
会長 福島賢治
ハ、人迎脈口診について
人迎とは胃経の人迎穴の部であり、脈口とは気口とも寸口ともいって脉診し
ている手の太陰肺経の脈動部である。
人迎と脈口を比較して、三陰三陽のどの経絡に病変があるのかを診察する。
人迎……全身の陽気、三陽経と腑、外傷を診る。
脈口(気口、寸口)……全身の陰気、三陰経と臓、内傷を診る。
人迎脈口診は『素問』『霊枢』を通じて最も秀れた脉診法といえる。『難経』
の脉診法はこれらの脉診研究の成果を全て踏まえた精密で最高度に完成された
脉診法である。そして現在古典として残されている脈書の主流は「難経」の流
れをくむものが主であるといえる。
ニ、『難経』の三部九候論
『難経』の三部九候論については、江戸時代の臨床家が書いた『杉山流三部
書』を抜粋して参考にしたい。
『医学節用集』(脉のこと)抜粋
《夫れ脉は古は人迎、気口を候うて内傷外感を診るなり、然るに手の三部を以
て一部にて浮中沈を候い、上焦中焦下焦五臓六腑を攷へて病の軽重、大過、不
及、生死を識る。
三所(寸関尺)に三指を当て浮きては腑の病を候い、押ては臓の病を知り、
中に押しては胃の原気を診るなり、是を浮中沈と云う。寸口は上焦、陽にして
天に象る、是に由て胸より頭に至るまでの病を候い、関上は中焦、半陽半陰に
して人に象る、此の故に胸より臍に至るまでの病を候い、尺中は下焦、陰にし
て地に象る、故に臍より足に至るまでの病を候う。寸口を陽脉とし尺中を陰脉
とす。故に関上は寸口と尺中との間、陰陽の界目と云り。扨て左手の寸口の脉
を心、小腸と取り、関上の脉を肝、胆と取り、尺中の脉を腎、膀胱と取るなり。
右手の寸口の脉を肺、大腸と取り、関上の脉を脾、胃と取り、尺中の脉を命門、
三焦と取るなり。左手の三部にて藏府を診るに、指を軽く浮かせては小腸、胆、
膀胱の三腑を候い、指を重く押しては心、肝、腎の三臓を診るなり。右の手の
三部にて臓腑を診るに、指を軽く浮かしては大腸、胃、三焦の三臓を診る、指
を重く押ては肺、脾、命門の三臓を診るなり。腑は陽なるが故に軽く候い、臓
は陰なるが故に重く押と知るべし、陽は外を主り、陰は内を主るが故なり。》
ホ、その他の脉法
〇胃の気脉について
胃の気の有無で平脉(健康脉)、病脉、死脉を別ける。
胃の気のある脉とは五臓の脉や季節の脉に和緩(潤い、和ぎ緩む)を帯びた脉
である。胃の気の充分にある脉は、平人(健康な人)の脉であり、たとえ病脉
でも胃の気が多ければ治り易い。胃の気が全くなく純粋に臓の脉を現わすもの
を真蔵の脉といって死脉とする。
『素問』玉機真臓論に曰く「五臓は皆気を胃におく、胃は五蔵の本なり、蔵の
気は自ら手の太陰に致すこと能わず。必ず胃の気に因りて、乃ち手の太陰に至
るなり。」とある。胃の気とは、胃腑の気のことである。口から入った穀物は胃
の腑に入って消化され後天の原気が作られる。これが胃の気である。五臓は全
て胃の気によって養われている。又、蔵の気は自分では手の太陰に行くことが
できない、胃の気によって寸口に至ることができる。
〇五臓の脉について
五臓は独自の脉状を持っている。『難経』四難を参考にすると、心と肺は陽に
属し共に浮脉を現す。心の脉は浮大散(洪脉)。肺の脉は浮ショク短(毛脉)。
肝と腎は陰に属し、共に沈脉を現す。肝の脉は沈、牢、長(弦脉)。腎の脉は沈、
濡、実(石脉)。命門は腎に同じ。脾の脉は陰にも陽にも属さないので浮と沈の
中間にあり緩脉を現す。
五臓の正脉とは、健康な状態の脉であり、各臓の脉状が寸、関、尺と夫々の
配当された部位に搏つのであるが、胃の気を現す和緩の脉を帯びている為、五
臓の脉状がはっきりと現れないものを良とする。
それに対して病脉は、胃の気が少ない為に脉に艶がなく硬さを増して五臓の
脉状の特徴が強く現れ、又、各部位に他の臓の病状が現れたりする。尚、五臓
の脉といわれるが臓だけでなく腑も同じ脉状である。難経十難では、腑は微、
臓は甚と表現している。(次号につづく)
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漢方鍼医会12月本部研修会案内
(作成)漢方鍼医会事務局
〈日時〉平成16年12月12日(第2日曜日)
〈会場〉目黒さつき会館
〒141-0031 東京都品川区西五反田3‐2‐13
? 03-3491-7193
【開会・点呼】
9:30 出欠点呼
9:40 〜 10:00《医事寸言》 会長:福島賢治
【研修部】
10:00 〜 12:00【臨床検討会】 司会:学術部
「漢方医学の考え方」について臨床検討を行う。
担当:学術部・山本政夫他
12:00 〜 13:00 昼食
13:00 〜 16:00【臨床実技研修】
脉状診、体表観察、漢方腹診の臨床実技研修
(研修部4班構成)
16:00 〜 16:30
臨床実技研修全体の検討と反省会
【入門講座】
10:00 〜 12:00《基礎講義》
「四診法、体表観察について」
(講師)渡部恵子
12:00 〜 13:00 昼食
13:00 〜 16:30 【臨床実技研修】
漢方はり治療の基礎実技研修
17:00〜19:00 忘年会
平成17年本部研修会予定→2月6日、3月13日
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《ご案内とお知らせ》
1.第12回夏期学術研修会名古屋大会
会期 平成17年8月28.29日(日月)
会場 ホテル・サンルート名古屋
主題 漢方はり治療の確立『気血津液論から行う診察・診断・治療』
主催 愛知漢方鍼医会(協力:本部、名古屋漢方鍼医会)
2.漢方鍼医会創立10周年記念出版について
創立10周年を記念し以下の書籍を会員、地方会員に特別価格にて頒布してます。
「漢方鍼医会用語集」 1,000円 ※担当は企画室(小林)
「漢方鍼医基礎講座」 2,000円 ※担当は企画室(小林)
「要穴臨床取穴法」 1,000円 ※担当は総務部(高橋)
「漢方鍼医1〜14号」2.500円 ※担当は事務局(福島)
申し込みは、担当の部まで・・・・・
3.忘年会
会員の親睦をかねて忘年会食会を行ないます。ご参加下さい。
期日:12月12日 午後5時より
会場:目黒さつき会館
費用:3,000円
申し込みは・・・企画室(小林)まで
4,学術部からのお願い
来年度の外来講師を幅広く皆さんから募集します。
ご希望の先生やお薦めの先生がいればどしどし学術部までメールを下さい。
(ご依頼する先生のスケジュールもありますのでお心当たりのある方は
お早めにご連絡をお願いします)学術部 tatsumi-hari.arai@nifty.ne.jp
5,学術テープ(10・11月)
※ 申込先 漢方鍼医会録音部
(雑録)医事寸言・臨床ディスカッション−10月
医事寸言・臨床ディスカッション−11月
(臨床)「世間に問う提鍼治療」二木清文
「名古屋漢方鍼医会特別講演報告」斉藤誉一
「未病治療の考察」福島賢治
(入門)「脾の生理と病理」渡部恵子
「肺、心、心包の生理と病理」小林浩二
(講演)「患者の気づきと治癒への気づき」寺山心一翁
名古屋漢方鍼医会
開催日時、12月19日(日曜)
午前 研修部 病症学(諸病源侯論から)「水腫病」 (講師)梅原淳哉先生
入門部 蔵象論「脾胃」 (講師)斉藤充先生
午後 基礎講義 「排尿異常」 (講師)大井望美先生
実技 経絡形穴の確認(12月は心包経) モデル患者をあげ治療
東京漢方鍼医会
開催日時、12月19日(日曜)、午前10時から午後4時まで
場所 目黒さつき会館4階和室
内容
(午前)、日本鍼灸医学(経絡治療、基礎編)を参考図書として、肝胆の病理病症を復習。
(午後)、入門班と研修班に分かれ実技、入門班は担当講師を中心に実技の基礎を研修をします。
研修班はモデル患者を元に、脈診および腹診を含めた体表観察と、病理病症との整合性を追及し、
そこからまた、如何に確実な選経選穴、手技手法につなげられるか?
この一連の治療の流れを繰り返し研修します。
神戸漢方鍼医会:
開催日時:平成16年12月10日 10時から12時まで
場所:ピフレ会館
内容 10時、ミニシンポジュウム。肺・大腸の生理病理、(横山勤・他1名)
11時、「素問」読み合わせ
12時終了(午後は年末懇親会)
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編集後記
早いものでもう12月です。師走と言ったほうが気分的にもあせってしまうかな。
年賀状作りに大掃除、お正月の準備と、何かと野暮用が増え、生活のリズムも乱れ、
体調も崩しがちです。(私は毎年年末に風邪をひきます・・・)
そして何と言っても今月は、例会の後に忘年会が控えています。
飲んで、騒いで、胃腸のリズムも崩しましょう!
忘年会、多くの方のご参加よろしくお願いします。(斉藤太誉)
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鹿児島漢方鍼医会
mail: sansyodo@po.minc.ne.jp
大阪漢方鍼医会
mail: ZVG11542@nifty.ne.jp
愛知漢方鍼医会
mail: seigo_t@f5.dion.ne.jp
名古屋漢方鍼医会
mail: harii-amano@sunny.ocn.ne.jp
東京漢方鍼医会
mail: goryou@hkg.odn.ne.jp
神戸漢方鍼医会
mail: yh@i-ml.com
福岡漢方鍼医会
mail: m_yuuki725@ybb.ne.jp
滋賀漢方鍼医会
mail: supermogusaman@ybb.ne.jp
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月刊 漢方鍼医
○発行元:漢方鍼医会○
〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
電話(兼ファックス): 03-3232-8041
○編集:広報室
○編集長:田中理、編集員:神岡孝弘・斉藤太誉
URL : http://www.kanpouhariikai.com/
mail: publicity@kanpouhariikai.com
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<禁転載>
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