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漢方鍼医会、本部研修会・各地方組織研修会の、ご案内と、その他、お知らせを、月刊で、お届けします。




月刊 漢方鍼医

発行日: 2004/2/1


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      漢方鍼医会のメールマガジン
      
    月刊 漢方鍼医・二月号
      [vol.0042] (2004/2/01 発行)
               
              http://www.kanpouhariikai.com/


**************=========▼△ 目次 △▼================
                    
  ○ 今月の所感 
  ○《論考》鍼灸医学における病の本質を考える(2)
  ○2月本部研修会案内
  ○ご案内とお知らせ
**************===============================▼△▼△▼△
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今月の所感:臨床話術について
名古屋 堤 卓郎 

 初めて投稿いたします、名古屋の堤です。東京の忘年会の際、
田中理先生に投稿依頼を頂いて、「この私が何を書けば…」
で、帰りは重い足取りでした。
 私たち漢方のスタンスで患者さんに納得のいくような説得話術が、今の西洋医
学の知識の旺盛な所に入り込むのは大変なのは、皆様も何度となくご経験のこと
と思います。私も瞬時に閃いた言葉で臨床を進めていくのですが、皆さん色んな
ユニークな話題をお持ちではと、また、そういう話題も臨床の現場では大事で、
瞬時の閃きの役に立つときがあるかもと思い、今日はその一つを拾ってみました。
 さて、私はパソコンがまだ上手く使えず、もっぱらテープが主で、テープ整理
も兼ねて使いやすい便利なディジーのCDを作っています。その中に、井上恵理
先生の病床論の講演(昭和39年ごろ)がありました。あの先生の講演には、薀
蓄ある、とても面白いお話が多いものです。その中には臨床話術の上手さという
か、ウウンとうなずくことの沢山なのには、いつも驚きです。その一つに、借金
とその金利を例にあげて、証と症の話がありました。
 患者さんの訴える症状は借金でいえば金利であり、その症状が治療で取れても、
それは金利を払っただけで、まだ元金はシッカリ残っている。この元金が証であ
るという。つまり元金(証)はシッカリ利用したので苦にならず、その金利(症)
は余分だから気になって訴えてくるという。
患者さんにも、利息(症)は取れても元金(証)をきちんと返すまで治療しなけ
れば、と、私たちの目指す「病体から健康体へ」の説得話術としてはとても解り
やすいものです。
また この時代の質疑応答は、講演1時間で質問時間1時間です。とても活発な
のには驚きです。それになにより、この井上先生の講演内容は、漢方鍼医会での
10年間の積み上げで内容の理解がしやすくなりました。これも、この会での勉
強のおかげです。
 理路整然とできる雰囲気のない治療所ですが、ジョークまじりの和んだ雰囲気
で説得話術を学んで、今年も楽しくできる鍼医で過ごしたいものです。
 お粗末な投稿で失礼致しました。

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《論考》鍼灸医学における病の本質を考える(2)
                          会長・福島賢治

漢方医学理論の臨床実践は湯液治療と鍼灸治療がその双璧である。この二大
医学の基本理論は同一であるとされるが、実地臨床の場における治療体系や目
的とする病に対する本質論はそれぞれ独自のものがあると考える。治療手段と
して用いるものが「鍼灸」と「湯薬」であるから当然の事ではある。

鍼灸はなぜ種々なる病症に効果があるのか・・・・。この定義ほど。鍼灸医
学が追求する病の本質論に肉薄する問題はない。と同時に、非常に重要なる問
題提起でもある。
特にここでは「鍼」の治病作用につきいささか論じてみよう。
鍼の治病効果は、決して「刺激の強弱」にあるのではないという事を前提に
考察したい。また、鍼はどこに刺しても良いと言うものではなく、経脈と経穴
を目的とするものである事が基本となるのである。どこの経脈や経穴に刺すか
によって治病効果に大いなる差が現れるのである。しからば。経脈・経穴の本
質は何かが重要となるのである。ここは「気」が流れたり出入する場であると
いう事を再確認する必要がある。ここにこそ原点がある。
そこで、鍼の治病効果は気の原理に基ずいて考察することになる。
「霊枢」の九鍼十二原編に重大な原則論が書かれている。ここには鍼の四大原
則を論じている。その原則とは・・・・
1. 精気の虚に対する補法について
2. 有余の気(旺気実)に対する瀉法について
3. ?血(血実)に対する刺絡について
4. 邪気実に対する瀉法について
この様に気(生気・邪気)に対する手技が中心として明記されている。1・2
は「生気」に対する手法であり、4は邪気実に対する手法である。3は血実に
対する手法が書かれている。鍼の手法はこの四大原則(実はもう一つ重要な作
用を追加する必要がある)に尽きる事を明記すべきであり、ここより鍼灸医学
における病の本質論を展開すべきである。

『中医学基礎』に次のような論述がある。
「疾病の転帰は、実質的には邪正双方の力関係と邪正闘争の発展形成によって
決定される。すなわち、正が勝てば邪は退いて疾病は全治し、邪が盛んで正が
衰えれば病は悪化する。すでに病んでいる時は、正確な治療により正勝邪退の
転帰を勝ち取るように治療すべきである」
ここでいう「正」は生気であり「邪」は邪気実を指している事は論ずるまで
もない。このように、鍼灸医学における治病の原則はすこぶる単純なものと解
する事ができるのである。

鍼の作用には臨床上もう一つ重要な作用がある。
「気」の調整を目的とした臨床実践の場にあっては最も重要な作用であるか
もしれない。それは、気の偏在を正す作用である。上に昇った気を下げるとい
う事である。例えば、頭に上気したものを関元を使って丹田に入れるというよ
うな作用である。また、下に下がった気を、百会を使って引き上げたり、体幹
の気を手足に引くということもある。左右の気のバランスを調整する事も大切
な作用である。
そこで、鍼の四大原則に・・・
5. 気の偏在を正す事について・・・・・を加え五大原則にするべきであろう。

ここで、我が国における伝統的鍼灸につき少し考察したい。
日本の伝統的鍼灸医学は、深く「李朱医学」と結びついている。李東垣の医
学は「補土派」といわれている。ご存知のように脾胃を補う事が治療の中心で
あった。また、朱丹渓の医学は「陽有余陰不足論」と言われるように陰を補う
事が治療の眼目となっている。
この事は、日本の伝統的鍼灸医学は補法が治療の中心であると言う事になる。
事実、この影響が昭和の経絡治療に継承されてきたのである。その特色は、陰
経の補法に治療の眼目がおかれ、陰経の瀉法は極力さける傾向がみられる。精
気の虚に対する補法が治療の目的となっているのである。漢方鍼医会の治病理
論の基礎もここにおいてきたのである。この様な理論構築は決して間違ってい
るとは思ってはいない。
しかし、「難経」を精読すればするほどに邪気の重要性を考えなければならな
くなってきた。「難経」が書かれた目的は、精気の虚を賦活する事と邪気をいか
に診断しそれを排除するかが種々説かれているのである。
鍼灸医学における病の本質論を構築する為には、邪気に対するしっかりとし
た見方についても研究する必要に迫られてきたのである。(以下次号)
 
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漢方鍼医会2月本部研修会案内
   (作成)漢方鍼医会事務局


〈日時〉平成16年2月1日(第1日曜日)
〈会場〉目黒さつき会館
〒141-0031 東京都品川区西五反田3‐2‐13
? 03-3491-7193


【開会・点呼】
9:30    出欠点呼
9:40 〜 10:00《医事寸言》 会長:福島賢治
【研修部】 
10:00 〜 12:00【継続講義】 司会:学術部 
第一題 臨床脉状論−6
「脉状論と選穴について」
(講師)加賀谷雅彦 
第二題 臨床病証論−7
「冷えの臨床病症」     
       (講師)福島賢治
  12:00 〜 13:00 昼食
  13:00 〜 15:30【臨床実技研修】
      実技テーマに基づいた臨床実技研修(研修部4班構成)
15:30 〜 16:30【臨床実技ディスカッション】
      臨床実技研修全体の検討と反省ディスカッション
【入門講座】
10:00 〜 12:00《基礎臨床講義》
「アレルギー疾患の治療」
(講師)小林浩二 
  12:00 〜 13:00 昼食
  13:00 〜 15:30 【臨床実技研修】
      漢方はり治療の基礎実技研修
15:30 〜 16:30【臨床実技ディスカッション】※研修部と合同
      臨床実技研修全体の検討と反省ディスカッション
      
  
17:00〜18:00  理事会

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《ご案内とお知らせ》

1、事務局の住所変更のお知らせ 
事務局の住所が変わりました。電話・Eメールアドレスは同じです。
〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
      ? 03-3232-8041 
       Email kensei@msj.biglobe.ne.jp  

2、大阪漢方鍼医会代表の交代について
 大阪漢方鍼医会代表の交代がありました。
 新代表 森本繁太郎
  ※尚、前代表の田布施嘉秋氏は相談役に就任する。

3、漢方鍼医会創立10周年記念出版について
 創立10周年を記念し以下の書籍を会員、地方会員に特別価格にて頒布します。
  「漢方鍼医会用語集」 1,000円 ※担当は企画室(小林)
  「漢方鍼医基礎講座」 2,000円 ※担当はテキスト編纂委員会(小里)
  「要穴臨床取穴法」  1,000円 ※担当は総務部(高橋)
  「漢方鍼医1〜14号」 2.500円 ※担当は事務局(福島)
    ●申し込みは、担当の部にお願いします・・・・・

4.第11回夏期学術研修会大阪大会
 会期 平成16年8月29.30日(日月)
 会場 大阪リバーサイドホテル
 主題 漢方はり治療の臨床学術について(仮称)
主催 大阪漢方鍼医会(協力:漢方鍼医会本部他)
    実行委員長・森本繁太郎

5、学術テープ(11・12月)  
      ※申込先 漢方鍼医会録音部
(雑録)医事寸言・臨床ディスカッション−11月
    医事寸言・臨床ディスカッション−12月
(継続)「臨床脉状論5 脉状診と選経、選穴」加賀谷雅彦
    「臨床病証論5 気の臨床病証考察」福島賢治  
    「臨床病証論6 寒熱の臨床」 福島賢治
(研究)「難経腹診のあり方」田布施嘉秋      
(入門)「消化器疾患の治療」吉田清隆
「婦人科疾患の治療」 渡部恵子          
       
****************************************************************    

          編集後記

茲に二月号を御送りします。
いよいよ本部研修会が今月より始まります。
厳しい寒さも一休みの様ですがくれぐれもお体お大切に。
(田中 理)

===================================================================
鹿児島漢方鍼医会
 mail: sansyodo@po.minc.ne.jp
大阪漢方鍼医会
 mail: ZVG11542@nifty.ne.jp
愛知漢方鍼医会
 mail: seigo_t@f5.dion.ne.jp
名古屋漢方鍼医会
 mail: harii-amano@muc.biglobe.ne.jp
東京漢方鍼医会
 mail: goryou@hkg.odn.ne.jp  
神戸漢方鍼医会
 mail: yh@i-ml.com
福岡漢方鍼医会
  mail: m_yuuki725@ybb.ne.jp
滋賀漢方鍼医会
  mail: supermogusaman@ybb.ne.jp
===================================================================
    月刊 漢方鍼医

 ○発行元:漢方鍼医会○

   〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
   電話(兼ファックス): 03-3232-8041

  ○編集:広報室 月刊漢方鍼医・編集長 田中 理

  URL : http://www.kanpouhariikai.com/
  mail: publicity@kanpouhariikai.com
===================================================================
   <禁転載>         

 
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