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月刊 漢方鍼医

発行日: 2004/1/1


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      漢方鍼医会のメールマガジン
      
    月刊 漢方鍼医・一月号
      [vol.0041] (2004/1/01 発行)
               
              http://www.kanpouhariikai.com/


**************=========▼△ 目次 △▼================
                    
  ○年頭所感 
  ○2月本部研修会案内
  ○ご案内とお知らせ
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《年頭所感》
鍼灸医学における病の本質を考える(1)
                          会長・福島賢治

 漢方鍼医会を創立して10年が経過した。この10年、真の伝統的鍼灸医学の本道で
ある「漢方はり治療」の臨床学術構築を会員一丸となって推し進めてきた。この1.2
年その精華が少しずつ容をなしてきた。
 その精華として、昨年開催された第10回夏期研にて今まで研修してきた学術を総
括する事ができたのである。それが「脉状診と体表観察の臨床実践」である。そこで
我々は、難経医学の真髄である「衛気営気の補瀉手法」をはっきりと表明した。この
手法こそ、鍼灸医学の真髄であり正道であると信ずるからである。
 しかし、ここに大いなる課題が発生してきた。それは、鍼灸臨床における病の本質
論である。鍼灸医学が対象として考える「病気」の本質は何かである。病の本質を理
解しなければ真髄である学術を極めても、それを的確に臨床の場にて発揮することは
出来ないのである。
 この重要なる命題について一部の会員の間では議論され、その成果が「用語集」の
中に「邪正論と精気神論」として取り入れられた。この課題は実に重要であり、漢方
はり治療が名実共に伝統的鍼灸医学の真髄になり得るかの接点になるものと考える。
 本年度は、全国の会員にてこの課題につき大いに議論していただきたい。その為に、
この紙面を借りて何回かにわたり医史学を踏まえていささか所論を述べたい。

 私は、漢方鍼医会創立時に鍼灸医学における病の本質論につき次のような所論を発
表したことがある。
『病気の本質とは何か、どの様な状態を病気と言うのか。この事は素朴な問いかけ
ではあるが非常に重要な意味を持った疑問である。
病気とは何かについて素問「調経論」にて種々論じている。それを少しく考察する。
素問「刺法論」を踏まえて黄帝が問う。『鍼の刺法には、有余には瀉を不足には補を行
うとあるが、その有余・不足とは何を言うのか』。岐伯が答えて『有余に五、不足に五
ある。何が有余・不足かと言うと、神・気・血・形・志の事である』。
この問答の意味するところは重要である。鍼の刺法は病気に対して行うのであり、
その病気とは何かと問うているのである。それに対して、病気とは「神・気・血・形・
志」の有余不足にあると解答している。この「神・気・血・形・志」は五蔵の精気の
事であり、この精気が虚したり実したりしたのが病気であると言うのである。
素問「六節蔵象論」に、この「神・気・血・形・志」の五蔵配当がある。それによ
ると、心は神・肺は気・肝は血・脾は形・腎は志を蔵するとあり各蔵府の基本性能が
論じられている。そして、五蔵の精気の働きは気血となり経脈を通じて全身に循環し
て身体を形成している。
病気の本質は五蔵精気の虚を基本として発生する。この様な精気の不調により気血
の流れに不順が起こり経脈の虚実が生じるのであるとしている。この考えの基本が、
蔵府経絡説で説く経脈と蔵府は一体であるとする論である。
伝統的鍼灸医学は随証治療が基本である。その為に「病証」や「証」の病理的把握
が重要な診察行為となる。臨床に於ける病症治療は、病名や個々の症候に対するので
はなく「全人的調整」がその目的となっている。故に治療の基本は蔵気の調整にある
と私は考え日常臨床を進めている。
この様な基本的理解の立場より、実地臨床の場では「精気の虚」を診断し、陽気・
陰気の過不足を診察する事が「証」の決定には最も重要であると考える。』
この病に対する本質論は決して間違っているとは思っていない。しかし、実地臨床
の場を通して今一度考察したいと思う。(以下次号)
 
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漢方鍼医会2月本部研修会案内
(作成)漢方鍼医会事務局


〈日時〉平成16年2月1日(第1日曜日)
〈会場〉目黒さつき会館
〒141-0031 東京都品川区西五反田3‐2‐13
? 03-3491-7193


【開会・点呼】
9:30    出欠点呼
9:40 〜 10:00《医事寸言》 会長:福島賢治
【研修部】 
10:00 〜 12:00【継続講義】 司会:学術部 
第一題 臨床脉状論−6
「脉状論と選穴について」
(講師)加賀谷雅彦 
第二題 臨床病証論−7
「冷えの臨床病症」     
       (講師)福島賢治
  12:00 〜 13:00 昼食
  13:00 〜 15:30【臨床実技研修】
      実技テーマに基づいた臨床実技研修(研修部4班構成)
15:30 〜 16:30【臨床実技ディスカッション】
      臨床実技研修全体の検討と反省ディスカッション
【入門講座】
10:00 〜 12:00《基礎臨床講義》
「アレルギー疾患の治療」
(講師)小林浩二 
  12:00 〜 13:00 昼食
  13:00 〜 15:30 【臨床実技研修】
      漢方はり治療の基礎実技研修
15:30 〜 16:30【臨床実技ディスカッション】※研修部と合同
      臨床実技研修全体の検討と反省ディスカッション
      
  
17:00〜18:00  理事会

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《ご案内とお知らせ》

1、事務局の住所変更のお知らせ 
事務局の住所が変わりました。電話・Eメールアドレスは同じです。
〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
      ? 03-3232-8041 
       Email kensei@msj.biglobe.ne.jp  

2、大阪漢方鍼医会代表の交代について
 大阪漢方鍼医会代表の交代がありました。
 新代表 森本繁太郎
  ※尚、前代表の田布施嘉秋氏は相談役に就任する。

3、漢方鍼医会創立10周年記念出版について
 創立10周年を記念し以下の書籍を会員、地方会員に特別価格にて頒布します。
  「漢方鍼医会用語集」 1,000円 ※担当は企画室(小林)
  「漢方鍼医基礎講座」 2,000円 ※担当はテキスト編纂委員会(小里)
  「要穴臨床取穴法」  1,000円 ※担当は総務部(高橋)
  「漢方鍼医1〜14号」 2.500円 ※担当は事務局(福島)
    ●申し込みは、担当の部にお願いします・・・・・

4.第11回夏期学術研修会大阪大会
 会期 平成16年8月29.30日(日月)
 会場 大阪リバーサイドホテル
 主題 漢方はり治療の臨床学術について(仮称)
主催 大阪漢方鍼医会(協力:漢方鍼医会本部)
    実行委員長・森本繁太郎

5、学術テープ(11・12月)  
      ※申込先 漢方鍼医会録音部
(雑録)医事寸言・臨床ディスカッション−11月
    医事寸言・臨床ディスカッション−12月
(継続)「臨床脉状論5 脉状診と選経、選穴」加賀谷雅彦
    「臨床病証論5 気の臨床病証考察」福島賢治  
    「臨床病証論6 寒熱の臨床」 福島賢治
(研究)「難経腹診のあり方」田布施嘉秋      
(入門)「消化器疾患の治療」吉田清隆
「婦人科疾患の治療」 渡部恵子       
       
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          編集後記

新年明けましておめでとう御座います。
茲に平成16年一月号を御送りします。
いよいよ新年が始まりました。
今年一年が諸先生方にとりまして稔り多き年になります様、
心よりお祈り申上げます。
尚、今月は、本部研修会はお休みです。
来月2月の案内を掲載しております。御留意下さい。
(田中 理)

===================================================================
鹿児島漢方鍼医会
 mail: sansyodo@po.minc.ne.jp
大阪漢方鍼医会
 mail: ZVG11542@nifty.ne.jp
愛知漢方鍼医会
 mail: seigo_t@f5.dion.ne.jp
名古屋漢方鍼医会
 mail: harii-amano@muc.biglobe.ne.jp
東京漢方鍼医会
 mail: goryou@hkg.odn.ne.jp  
神戸漢方鍼医会
 mail: yh@i-ml.com
福岡漢方鍼医会
  mail: m_yuuki725@ybb.ne.jp
滋賀漢方鍼医会
  mail: supermogusaman@ybb.ne.jp
===================================================================
    月刊 漢方鍼医

 ○発行元:漢方鍼医会○

   〒169-0075 新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ216号
   電話(兼ファックス): 03-3232-8041

  ○編集:広報室 月刊漢方鍼医・編集長 田中 理

  URL : http://www.kanpouhariikai.com/
  mail: publicity@kanpouhariikai.com
===================================================================
   <禁転載>         

 
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