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月刊 漢方鍼医

発行日: 2002/7/1


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      漢方鍼医会のメールマガジン
      
    月刊 漢方鍼医・七月号
      [vol.0019] (2002/07/01 発行)
               
              http://www.kanpouhariikai.com/


**************=========▼△ 目次 △▼================
                    
  ○今月の所感  
    ○第9回夏期学術研修会(東京大会)ご案内      
  ○七月本部研修会の案内
  ○六月本部研修会報告
  ○六月入門講座報告
  ○ご案内とお知らせ
    
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今月の所感:未来医学は現代医学を越えて
                 漢方鍼医会副会長 天野靖之

 先月の本部例会で会長から紹介された『未来免疫学』を読んだところ、そこに
書かれている内容は古典医学そのものであった。
自律神経の交感神経と副交感神経の文字をそのまま陽気(衛気)、陰気(営気)
の文字に置き換えるとその生体作用はほぼ同様であるのだ。
 例えば、高気圧(酸素が多い)状態で、交感神経優位に働き白血球中の顆粒球
を増加させ、アドレナリンを分泌し、昼間活動のエネルギーとなる。キーワード
として“餌取り行動”が上げられている。衛気の剽悍の気あるいは陽気と限りな
く近いものを感じる。
そして、低気圧(湿気が多い)では、副交感神経優位に働き、白血球中のリンパ
球(b細胞・t細胞)を増加させ、アセチルコリンを分泌し、夜間休息のエネル
ギーとなる。キーワードとして“餌の消化・休息”となる。どうだろう営気ある
いは陰気の作用と重なるではないか。
さらに読み進めると、リンパ球の中のb細胞の働きは下焦における三焦の原気
(命門)に、t細胞のそれは上焦における心包の作用と付合するのだ。
更に、「腰痛や肩こりは交感神経の緊張からくるものであるから鎮痛剤や冷シッ
プを行うと交感神経緊張に拍車が掛かりさらに痛みが増加する。このような痛み
には副交感神経の働きを助ける温シップが適当である。医者には痛みに対する誤
解がある。鍼灸師の方が的確な処置をする」とあった。
鍼灸の科学化(普遍性・合理性・客観性・再現性)を求められて久しいが、生命
は“ゆらぎ”の中でこそ健康を保っているのだ。
まだまだ興味深いところがあるが紙数に限りがある。鍼灸学校を卒業して間もな
い方には何を今更と言われるかも知れないが私には“眼から鱗”の書物であった。
未来医学は現代を飛び越えて、我々が行う古典医学とぴったりと一致するのだ。
 夏期研も間近に近づいた。今回の夏期研は、「選経・選穴」「脉状と選穴」
「体表観察」等、生体が送り出すサインを“感じる手”でリアルタイムで観察し
なければならない。ごまかしは許されないのだ。漢方鍼治療の収得に梅雨(低気
圧)をふっとばし頑張ろう。こう言う私、顆粒球人間かナ。

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第9回夏期学術研修会(東京大会)ご案内
                        第9回夏期研実行委員会

主題:漢方鍼医会10年目を迎えての総括
   脉状診と病理を踏まえた臨床研修……
日時:平成14年7月28.29日(日・月)
会場:ホテルサンルート東京
費用:参加費用には研修費、宿泊費、懇親会費を含む
   本部会員 42,000  地方会員 45,000  一般・学生 45,000  
付添い 20,000
申込:第9回夏期研実行委員会(中山)
  〒136-0072 江東区大島6-30-15吉田ビル203
   電話 03-5261-2774
      E-mail:tatsumi-hari.arai@nifty.ne.jp
※ 研修会の申し込みはお早めに

内容

第1日目(平成14年7月28日)
●開会セレモニー 10:00〜10:30;司会:小林浩二
1・開会宣言(副実行委員長:栗原宏文 
2・開会の辞(実行委員長):中山真寿美 
3・研修にあたって(学術部長):新井康弘
4・その他
●会長挨拶 10:30〜11:00
 『伝統を受け継ぐ…竹山晋一郎先生の情熱』会長:福島賢治
●基調講義 11:00〜12:30             
 『脉状診の意義』司会:高橋祐二;講師:加賀谷雅彦
●臨床実技研修 13:30〜17:40
1時限『漢方はり治療の基礎研修』(衛気、営気の手法と取穴) 
2時限『脉状診と選穴』(選穴の臨床実践)
●懇親会 18:30〜20:00
 
第2日目(平成14年7月29日)
●シンポジウム 8:30〜10:30
 『脉状と衛気営気の手法』司会:福島賢治
  シンポジスト:小里光義(東京)・田布施嘉秋(大坂)・山本政夫(東京)
●臨床実技研修 10:35〜12:00
3時限『体表観察と気血津液の病証と病理考察』
●臨床実技研修 13:00〜14:30    
4時限『漢方はり治療の病理応用と衛気営気の手法』  
●閉会式    14:50〜15:20 司会:吉田清隆
1・研修会を終えて:代表2名
2・研修会感想:天野靖之
3・御挨拶:小里光義
4・閉会の辞:田布施義秋     
※・全日程終了 15:20
 
研修班の実技内容
《第1時限》
漢方はり治療の基礎研修
この時間は、伝統的鍼灸医学の臨床的基礎学術につき研修を行います。
特に衛気営気の補瀉手法と取穴に時間をかけ研修します。
臨床の現場では、漢方理論の学的修得をどれほど深めても選穴論に基づいた経穴を
正確に取穴をし、一本の鍼を補瀉の手法に適って適格に行う事が出来なければ無価値であります。
鍼灸医学の実践は学よりも術が基本であります。
《第2時限》
脉状と選穴(選穴の臨床実践)
漢方鍼医会創立以来9年と言う歳月の中で選穴論にかかわる資料は多く、これらを整理し多方
面にわたり表現してきました。今回はそれらの選穴法をどのように臨床運用するのかを脉状診
より臨床的な研修を行います。
《第3時限》
体表観察と気血津液の病証と病理考察
前回の夏期研より打ち出された体表観察は、臨床の場における気血津液の診断をより明確にし
てきました。今回は体表観察を気血津液の病証と病理考察を通して臨床実践します。
《第4時限》
漢方はり治療の病理応用と衛気営気の手法
この時間は1・2・3時限に研修した漢方はり治療の基礎学術の成果を踏まえて総合的に臨
床実践いたします。
特に脉状と体表観察における気血津液の病理考察を踏まえ、衛気・営気の補瀉手法と繋げ証決
定を行い、実際の治療を通して選穴・取穴・手法の臨床学術を研修いたします。

1時限は、手法・取穴等の基礎的研修です。          
2時限は、脉状と選穴についての臨床的研修を行います。
3時限は、体表観察と気血津液の病証とその病理考察の臨床的研修を行います。       
4時限は、総合的な臨床実践の研修を行います。

入門受講者班・初心者班の実技内容 
《第1時限》 
わかりやすい四診法(A:初心者班) 
この時限では、伝統的鍼灸医学の診断法である四診法の研修をします。
望・聞・問・切の具体的な研修を行います。 
四診法から脉診へ(B:入門受講者班) 
この時限では伝統的鍼灸医学の診断法である四診法の研修をします。 
7月までの講義で学んだことを基本に、モデル患者に対して四診法を行ないます。 
特に脉診については重点的に研修します。
脉診と四診法の結果を照らし合わせて「証」をたてるプロセスを研修します。
《第2時限》 
わかりやすい脉診法(A:初心者班) 
この時限は、初心者でも心配なく脉診の実技を研修できます。
五臓脉の配当部位・指の当て方・菽法脉診・五臓の正脉・69難の臨床実践などを研修します。
脉診から軽擦、取穴へ(B:入門受講者班) 
この時限では脉診から研修します。
実際に「証」が正しいかどうかを、経脈を軽擦し脉状の変化を診ることによって確認する研修
を行います。さらに五行穴の内、どの穴がよいのかということも同時に研修します。
経絡治療で「証」をたて、経穴を選穴するプロセスを研修します。 
《第3時限》
自然体と補法の手技 
証が立ち、使用穴が決まれば次は刺鍼です。この時限では刺鍼時における理想的な自 
然体(気の流れやすい姿勢)の作り方から研修します。 
さらに補法の手技の練習。良い補法が如何に人体によい影響を与えるものなのか、触 
覚所見の変化をモデル患者の頚部、腹部などを使って研修生の皆に感じ取ってもらい 
ます。 
《第4時限》
総合治療 
3時限で学んだことを通して総合的に研修し経絡治療の「形」を修得します。
進歩の早い受講生には主要穴への補鍼をさせて脉の変化を見る研修も行います。 
最後に、各講師が「主証」と症状に応じた標治法も行い、漢方はり治療の実際を 
研修します。 
            
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7月本部研修会案内  
(作成)事務局

〈日時〉平成14年7月7日(第1日曜日)
〈会場〉目黒さつき会館
         〒141-0031 東京都品川区西五反田3-2-13 
      ? 03-3491-7193

【開会・点呼】
   9:30    出欠点呼
   9:40 〜 10:00《時事感想》 
会長:福島賢治
 【研修部】 
10:00 〜 12:00《病症検討》
      第1席 『婦人科の病症−1』
(司会)福島賢治 
(発表)渡部恵子
      第2席 『婦人科の病症−2』 
      (司会)福島賢治 
(発表)渡部恵子
  12:00 〜 13:00 昼食
  13:00 〜 14:30  《研究発表》
       (司会)溝杭裕人
      (発表)田布施嘉秋・大坂漢方鍼医会
         『衛気営気の補瀉手法』
  14:30 〜 16:30《臨床実技研修》
      臨床実技研修「体表観察・衛気営気の手法・脉状と選穴・取穴法」。
実技研修全体の反省会。
  【入門講座】
  10:00 〜 12:00  《基礎講義》
      (司会)新井敏弘
      (講師)加賀谷雅彦
         『四診法』
  12:00 〜 13:00 昼食
   13:00 〜 14:30  《研究発表》
       (司会)溝杭裕人
      (発表)田布施嘉秋・大坂漢方鍼医会
         『衛気営気の補瀉手法』
  14:30 〜 16:30《臨床実技研修》
      漢方はり治療の基礎実技研修「基本刺鍼・脉診」
      実技研修全体の反省会。
  
17:00 〜18:00  理事会                                                                                                                                                       

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六月研修会報告
企画室 斉藤太誉 

 6月2日、日曜日。朝から日差しが強く、少し湿気もあり汗ばむ陽気でした。 
9時40分と、いつもより早い会長挨拶に始まり、福島新会長に漢方はり治療に 
対する情熱を熱く語って頂き、そこにいる初心者からベテランの方が、また思い 
を新たにし、午前の研修会が始まりました。午前の部は病症検討で2時間。第1 
席目は『耳鼻咽喉の病』について名古屋漢方鍼医会の斉藤誉一先生に発表して頂 
きました。ご自分の病症もまじえ古典を引用し、気血津液の流れ、経絡の流れか 
ら病症を詳しく解説して頂きました。第2席目は『呼吸器の病』について副会長 
の新井康弘先生に症例2例をまじえ、主に咳について詳しく解説して頂きました。 
 昼食をはさみ各部の報告の後、『選穴の考え方』について学術委員長の加賀谷 
雅彦先生に難経をまじえ、五臓の色体表を使い選穴論について説明して頂きまし 
た。その後の質疑応答では夏期学術研修会をも視野に入れた議論がなされました。 
 最後の実技では、班割の後、新たなメンバーで「体表観察」に重点を置き、モ 
デル患者を立てて治療を行いました。 

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入門講座報告 入門講座 金井左貴

 入門講座は、新井敏弘先生による、脉診2の講義でした。
おもな内容は次の通りです。

【脉診2】
1.脉状診(浮脉、沈脉、遅脉 、数脉、虚脉、実脈、滑脈、渋脉、弦脈)
2.治療の手順
 (1)治療側の決定
 (2)本治法に入る前に腹部の補鍼をしよう
 (3)姿勢
 (4)本治法〔補の手、軽い押手、やわらかい刺し手、補法について〕
 (5)標治法
 (6)身体と相談しよう
この内容を録音したテープを購入希望の方は、本会録音部高尾までお申し込みくださ
い。E-mail:tatsumi-hari.arai@nifty.ne.jp

【感想】
先月に続いての脉診の講義は、まず脉状診についてでした。1つ1つどの様な
感覚の脉なのかをくわしく説明して下さったので、午後の実技では脉の様子を
感じようという意識を高めることができました。脈状診の後は、先生が普段ど
んな手順で治療されているかを詳しくお話ししてくれました。実際にやること
(検脉、本治法、標治法等)はもちろん、どんな気持ちで治療にあたるか、気
の流れを感じるかなど、精神的にどうあるかという事もかなり詳しくお話しし
てくれました。それはなかなか聞くことのできない貴重なお話でした。治療家
としての内面を見せていただいた気がします。患者さんと接する時、精神の安
定が大事だということは頭ではわかっていましたが、改めて意識していこうと
思いました。今後も、ただ講義を聴き学習するだけではなく、積極的に発見し
たり、意識を高める場所として参加したいと思います。

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《ご案内とお知らせ》

1、第30回日本伝統鍼灸学会
大会テーマ「世界に羽ばたく伝統鍼灸」
統一テーマ「鍼灸病症学の確立を目指して 〜総括〜」
会期 平成14年11月9・10日(土日) 
会場 江戸川区総合区民ホール 
   江戸川区船堀4-1-1 Tel:03-5676-2211
事務局155-0032 東京都世田谷区代沢4-7-18 太子堂鍼灸院 
    TEL/Fax:03-5431-7077 
    E-mail:tacshoji@a1.mbn.or.jp
2、第9回夏期学術研修会東京大会
期日 平成14年7月28・29日(日月)
会場 ホテルサンルート東京
   151-0053 東京都渋谷区代々木2−3−1
   TEL03-3375-3211 
 主題 脉状診と病理を踏まえた臨床実践
実行委員会 162-0846 新宿区市谷左内町一番地 山本ビル2−A号
      電話:03-5261-2774
            E-mail:tatsumi-hari.arai@nifty.ne.jp
3,漢方鍼医会学術誌「漢方鍼医」発行
 漢方鍼医会機関誌「漢方鍼医」14.15合併号を発行する。
    B5版209頁 定価 四千円(送料共)
    申込先 漢方鍼医会事務局
4,学術テープ(5月・6月)  
※申込先 漢方鍼医会録音部
(病症)高橋清吾「眼病」
   天野靖之「腰痛」
   斉藤誉一「耳鼻咽喉の病症」
   新井康弘「呼吸器の病症」
(研究)名古屋漢方鍼医会「体表観察」
   加賀谷雅彦「選穴の考え方」
(入門)新井敏弘「脉診の基礎−1」
   新井敏弘「脉診の基礎−2」

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本部研修会当日のお弁当について

 7月より会員の先生方のお弁当を受け付けさせていただく事になりました。つ 
きましてはお弁当のキャンセル及び追加注文は例会の2日前(金曜日)までに 
企画室小林迄ご連絡ください。 
tatsumi-hari.arai@nifty.ne.jp <mailto:tatsumi-hari.arai@nifty.ne.jp> 

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          編集後記

此処に、七月号をお送りします。
福岡のお城の堀には、蓮の花が綺麗に咲き始めました。
博多は今月は山笠で賑わってます。
今月の研修会は第一日曜日七月七日です。お間違えのない様、御注意ください。
(田中 理)

===================================================================
鹿児島漢方鍼医会
 mail: sansyodo@po.minc.ne.jp
大阪漢方鍼医会
 mail: ana64560@nifty.com 
愛知漢方鍼医会
 mail: seigo_t@f5.dion.ne.jp
名古屋漢方鍼医会
 mail: harii-amano@muc.biglobe.ne.jp
東京漢方鍼医会
 mail: goryou@hkg.odn.ne.jp  
神戸漢方鍼医会
 mail: a01@d1.dion.ne.jp
福岡漢方鍼医会
  mail: m-yuuki@mx21.tiki.ne.jp
===================================================================
    月刊 漢方鍼医

 ○発行元:漢方鍼医会○

   〒169-0075  東京都新宿区高田馬場2-1-2 田島2F
   電話(兼ファックス): 03-3232-8041

  ○編集:広報室 月刊漢方鍼医・編集長 田中 理

  URL : http://www.kanpouhariikai.com/
  mail: publicity@kanpouhariikai.com
===================================================================
   <禁転載>         

 
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