新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴るつれづれ日記。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達とのかかわり等など。日本初の旅館の女将によるメールマガジンです。
- 最新号:2008-09-07
- 発行周期:隔週刊
- 読んでる人:309人
- 創刊日:2000-01-12
- Score!:-点
- コメント数 : 4
- メルマガID:2712
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
- >> 月間ランキング
続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ
発行日: 2002/9/15
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■
■ 「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」
■■■■■■■■■■
■ ■ ■■■■ ■ 新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴る
■ ■ つれづれ日記。
■ ■■■■■ 経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達との
■ ■ ■ ■ かかわり等など。
■ ■■■■■ 日本初の旅館の女将によるメ−ルマガジンです。
■ ■ ■
■ ■■■■■ http://www.monya.co.jp 2002.9.15発行 第76号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇ 秘湯を訪ねて ◇
今回、東北にある秘湯を研修会で訪ねて来ました。東北は私にとって大変思い
入れのある土地ですし、特にこの季節に行くと残暑が感じられないので、とて
も過ごし易く帰ってくるのがいやになりました。
今回は、個人で勉強するのではなく、他の立派な旅館のオーナーさんたちと一
緒ですから、私にとっては緊張の連続でした。でもそうしたことも勉強のうち。
私のように経験浅い人間が、長く旅館業に携わっている方々と行動をともにし、
少しのことでも吸収できれば、やはり個人旅行では得られない勉強が出来る筈
です。
有名旅館のオーナーさんばかりですと、普段なら見られないところの見学が出
来たり、プライベートで行くと聞けないような話しが聞ける事も大変な魅力で
す。宿泊したところ以外の旅館さんも多く見学し、昼食場所なども個人で行く
としたら見つけ出せない、参考になる店でとる事ができました。
私は、秘湯そのものが初めてでしたから、秘湯の魅力にすっかり惹かれてしま
いました。おもてなしそのものは、なんと言うこともないのですが、風情が素
晴らしいのです。秘湯の情緒、すごく私好みでした。
例えば建物の感じは、一昔前の日本のようです。戦後の学校のような感じで、
決して豪華ではないのですが、非常に素朴で懐かしいような気がして来るので
す。また秘湯は雪深いところですし、厳しい冬でも守りつづけるのは、計り知
れない苦労があることだろうと思いました。木造建築の管理、排水の管理、電
力の維持、そして冬の除雪作業。
それだけでも大変な労力と努力が必要なので、他の部分には手がかかっていま
せん。お部屋には、ドライヤーもないし、テレビも冷蔵庫もない。布団はびっ
くりするほど重いですし、お風呂にも固形の石鹸しかありません。もちろんア
メニティーなるものはありません。洗面所は学校の雑巾を洗うような流しです
し、本当に何もないのです。紋屋はなんて過剰なサービスをしているのだろう、
と思ってしまうほどでした。
温泉が売りですが、浴室自体はほとんどお金をかけて作ったものでもなく、造
りは大変質素そのものです。内風呂も、非常に簡単な壁があるだけで、洗い場
もひとつしかありません。シャンプーやリンスだって、決してほめられた品質
とは言いがたいものです。浴槽も簡単な木作りで、砂利が敷き詰めてあるだけ
のもの。着替え場所も、大昔の臨海学校を思い出させるような造りでした。
しかし、お料理は質素なのに素晴らしい工夫がされていました。あるものを存
分に使い、房総のように海の幸や、高級素材は出てきません。しかし、手をか
けてとった山菜を苦心して調理してあり、ひとつひとつ手作りの味が滲み出て
いました。味噌ひとつとってもそれぞれの味わいがあり、同じ岩魚でも調理法
が違い、また絶品でした。
もともと料理とはこういうものなのかなあ、と考えました。高級な素材を活か
しておいしく食べられるようにするのは意外と簡単なのではと。一つ一つ草を
取り、実を取り、その季節にしか取れないものを様々な調理と保存法で工夫す
る。その他の部分には手をかけないが、お客様もそれを承知して選んでくる。
それでいいのではないかと思いました。
残念ながら、紋屋は秘湯ではないのでそこまでの個性は持ち合わせていません。
しかし、頂いている料金から考えて、かなりいい線は行っていると感じました。
もちろん、まだまだやらねばならない事はたくさんありますし、問題も山積し
ています。しかし、苦心して編み出している紋屋のおもてなしは、間違いない
と思いました。
そしてもっと大切なことは、紋屋はこういう宿ですと、個性をもっと強くして、
他にない宿になることだと。よく旅行会社のアンケートで、90点以上の宿とし
て紹介されているところは、それなりに評価される基準は確かにあるのでしょ
うが、実際に泊まってみると、秘湯の宿にあるような独特な雰囲気やそこでし
か味わえない料理ではなく、どこにでもある宿のような気がします。
もちろん紋屋もまだまだ普通の宿の範疇です。それを、普通の宿ではなく紋屋
はこういう宿なのですよと打ち出していけるような、そんな何かをお客様と一
緒に作り出していけたらいいなあと考えました。
今回参加していた旅館さんは、殆どが有名旅館。私達など及びもつかない存在
です。「今度良い露天風呂作ったんや。」とか設備投資の話を盛んにし、海外
旅行に参加する話など、景気がいい事ばかりでした。「うらやましいなあ。」
とため息が出てきます。でもきっとそういう旅館さんも、大変な時期はきっと
あったことでしょう。
どんな栄華も一瞬でなくすこともあるわけですし、とにかく死に物狂いで勉強
し、努力を重ねていくしかないと思います。ひとつのことを進めるにも時間は
かかります。皆さんに支えられながら、紋屋の成長をどうか見守ってください。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆宿屋の雑学◆
旅行業界/その11
大手旅行社は、社内システムのデータによって評判の良い宿を勧めることは出
来ますが、その宿の中身を全て知っているわけではありませんので、勧められ
た宿が必ずしも旅行者の趣味や好みに合うかどうかは判りません。旅行社のカ
ウンターにいる若い社員の方は、宿泊施設を見学する機会が少なく、旅行社に
よっては人事政策上、宿泊施設側が招待する現地視察研修を敬遠するところさ
えあります。(by aruji)
─[NEWS]──────────────────────────────
| ◆ 毎月5名様宿泊ご招待実施中! ◆ |
| |
| 宿┃泊┃ご┃招┃待┃ 日本旅館について日頃お感じになっている |
| ━┛━┛━┛━┛━┛ ご意見・ご感想、ご要望事項やご提言を |
| ア┃ン┃ケ┃ー┃ト┃ お聞かせ下さい。 |
| ━┛━┛━┛━┛━┛ http://www.monya.co.jp/okikase.html |
| |
──────────────────────────────[NEWS]─
≪次回予定≫
2002年9月22日は、「皆様からのお声/増刊号」をお届けする予定です
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
著 者:高尾葉子 okami@monya.co.jp
発 行 者:高尾憲資 aruji@monya.co.jp
発 行 所:季粋の宿 紋 屋 otazune@monya.co.jp
295-0102 千葉県安房郡白浜町白浜232
TEL 0470-38-3151 FAX 0470-38-3153
HomePage http://www.monya.co.jp
本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
Copyright (c) 1999-2002, Monya Ryokan. All rights reserved.
◆本誌は以下のメールマガジン配信システムを利用して発行しています。
『まぐまぐ』『カプライト』『E-Magazine』『Macky!』『Pubzine』
『melma! 』『ティアラオンライン』 『メルマガ天国』
◆配信解除は、ご登録の配信システムよりお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆素顔の女将◆
ブラスバンド部の息子がメトロノームを買ってきた。目覚まし時計のような箱
型のものだと思っていたら、何と5cm位の大きさで耳たぶをクリップで挟み、
イヤホンのように耳に挿しこむとデジタルな音が耳からリズムを刻むものだっ
った。家内には見る前に「想像を絶するメトロノームだよ!」とだけ話してお
いたが、実際に実物を見ても全然驚かない。「びっくりしなかった?」と聞く
と、「想像を絶するメトロノームと言うから、それ自体が踊るのかと思った」
と身振り手振りのパフォーマンスをする。これは想像を絶する想像だ!
(by aruji)
*ついでに大女将*
母に携帯電話の操作を教えると、「これ押すの?これ押せば良いの?押すよ!
押すよ!押すよ!」とボタンひとつ押すのにも大騒ぎ。それは、人生を決する
ような重要なボタンじゃないからね。(by aruji)
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- 「ラスト・ミニッツ」*出発直前航空券情報
- <ラスト・ミニッツ>は、「最後の数分間」の意味で、各航空会社が残った航空座席を販売する最後のチャンスです。当社では独自のネットワークで情報を仕入れ、...
- 旅行「通」のためのセレクト情報 国内版
- ツアー情報・格安航空券情報・格安宿泊プラン情報・旅行懸賞情報・クチコミ情報・ニュースなど盛りだくさん。旅行が当たるプレゼントキャンペーンの告知も定期...
- 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
- 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
- 海外居住者のための便利帖
- 海外に長期滞在する方向けの情報マガジン。金融、通信、ショッピング、各種手続きの仕方、その他の便利なサービスを紹介。
- 旬のファッションニュース
- 旬の「ファッション・ライフスタイル」情報を、東京の街、吉祥寺、渋谷、新宿、銀座中心の店頭、ストリートファッションなど、今のトレンドを幅広く毎日発信し...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/backnumber_article/melma_logo.gif)


