新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴るつれづれ日記。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達とのかかわり等など。日本初の旅館の女将によるメールマガジンです。
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新米女将のひとり言
発行日: 2001/7/22~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■ 〜〜〜「新米女将のひとり言」〜〜〜
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■■■■■■■■■■ 思いがけず創業82年の日本旅館に嫁いでしまった
■ ■ ■■■■ ■ 新米女将が綴るつれづれ日記。
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■ ■■■■■ 女将の仕事、旅館の裏側、お客様のエピソ−ドや
■ ■ ■ ■ お得な旅館の利用法等々。
■ ■■■■■ 日本初の旅館の女将によるメ−ルマガジンです。
■ ■ ■
■ ■■■■■ http://www.monya.co.jp 2001. 7.22発行 第47号
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◇ 記者会見を見て ◇
堺 正章・岡田 美里夫妻の離婚が報じられ、世の中を騒がせたことは皆さんも
ご承知だと思います。特に奥様側の記者会見については、いろいろな批判が相
次ぎました。私もこの方々の離婚の報道を耳にした時には、おしどり夫婦とし
て名が高かっただけに、どうして何故?とその理由を知りたくなりました。そ
れと同時に夫婦というものは、やはり他人なのだと改めて思い知らされた気持
ちになりました 。
私は、人様のことを批判する立場には誰も成る資格はないと考えているので、
もちろん今回の離婚記者会見についても「おかしい」「わがままだ」などの非
難をあびせるつもりは毛頭ございません。かえって、岡田美里さんの記者会見
に対しての数々の批判を耳にしているうちに、本当に人間一人一人物事への価
値判断は違うものなのだ、と考えさせられました。そして夫婦は、お互いにほ
んのわずかなぼたんの掛け違いからも、崩壊の危機が訪れるものなのだと身が
引き締まる想いがしました。私達夫婦も、ご承知の通り再婚です。もちろん国
籍は同じですし、年もふたつしか離れていません。でも人間ですから、考えは
違う部分もたくさんあります。性も違いますし、育ちも同じではありません。
二人が同じ様に成長し目指す方向が同じで、しかも相手の気持ちに対し、受容
や許しがなければ、やはり続けていくことは難しいものなのかもしれないと思
います。
岡田美里さんが、あのように才能に恵まれ、友人や仕事、経済力のある御主人
に対し、もっと家に居て欲しい、一緒に居て欲しいと思う事自体が、わがまま
だと世間では言われています。芸人は、売れてこそ本領発揮出来る訳ですから。
はじめから相手選びを間違えてしまったのだと、私は思いました。外国人でな
くても、一緒に居たいと思う人はいます。私もそうです。たまには離れた方が
良いとは思いますが、基本的になるべく一緒にいたいのです。主人も一緒に居
たいという考えの持ち主です。友人が多く、いつもわいわいがやがやと騒いで
いるのが好きな人と、本当に気が合う人と静かにしていたい人とがいると思い
ます。飯島直子さんの時もそのような話しが出ていましたね。梨園の妻の話し
の時も、ほとんど二人だけの時間はなかったということでした。私の前夫もい
つも家にいませんでした。私はいつもいないということが、それを欲している
人間にとってどれほど辛いかをよく承知しています。ですから、その人の立場
や考えをその人の立場になれない人が我が侭だと言えないのではないでしょう
か。毎日宅急便で高級食材が家に届けられ、その処理が大変だったという話し
も、私はうなずけます。それを贅沢だという方も、実際に自分の家に宅急便が
毎日たくさん届けられたら、そのごみを処分するだけでも相当苦労する筈です。
食べたくなくても食べきれない程届け物があり、其れに礼状も出すのです。恵
まれすぎていることが、その人にとって幸せだとは限らないと私は思います。
私達夫婦は、いまのところお互い信頼し合っていますし、目指す方向性も一致
しています。それでも、ぼたんの掛け違いが全く無い訳では有りません。私の
訴えや、真剣な叫びが主人に通じなくてストレスが溜まってしまい、体に変調
を来たすことがあります。それは、主人が単に理解がないとかいうことではな
く、逆に頭脳明晰すぎるために、すばやい判断や解決法を示そうとしすぎてし
まうからなのです。私にとってはそうではなく、単純に話しを聞いてもらうこ
と、黙って聞いて「うん、そうだね。其れは大変だね」と受け止めて欲しいだ
けなのですが、主人にとっては、その方が難しい訳です。相手の話しや訴えを
受容することは、実は大変難しい事なのです。クレーム処理においてもお客様
がおっしゃっていることに誠意を持って聞き、充分理解を示すことが肝要です。
岡田美里さんはPTSDという病気をかかえ、御主人も支えようとなさっていらし
たそうですが、その支え方が正しかったかどうかは判らないと思います。一緒
に精神科医の所に出向き、自分の出来ることを指示してもらうことをしていた
ら、奥様が脅えなくても済んだかもしれません。あれだけ忙しかったら、そう
した思いやりを示す暇が出来たでしょうか?だからと言って堺正章さんの配慮
が足りなかった為に離婚になったとか、そうした事でもないと思います。彼は
優しい人でしょうし、こうした結果になってしまって本当にお気の毒です。他
人から見れば、財産も相当な額を分与しなくてはならず、彼ばかりが損をして
しまったようにも見えます。一生不変なことはこの世にないことを、今一度考
え直し、人に対する思いやりの示し方や言葉の表現、相づちのうちかたなどを
仕事の上でも常に研究していきたいと思います。
現代はストレスだらけであり、癒されることを皆が望んでいます。悩みを相談
できない若者も増えているそうです。心療内科は常に予約が2週間以上先まで
決まっているとか…。人に優しい世の中がいつ取り戻されるのか、先が不透明
です。恐ろしい凶悪犯罪も後を絶ちません。昔の様に道徳の時間を設けたり、
他人を思いやる教育を家庭や学校で始めてみる必要も感じます。マスコミも、
人様のことを面白おかしく批判するのは、おしまいにしたらどうかと考えます。
前にも書いていると思いますが、批判は簡単です。簡単なだけに容易に批判を
せず、相手に与える心の傷までをも見据えて意見を述べるべきです。もちろん
その意見の述べ方も、非常に神経を使わざるを得ないものの様に思います。人
間としての優しさをもっと大切にする社会になることを、私は大いに望み、叫
びたい気持ちで一杯です。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
◆宿屋の雑学◆
飲酒の歴史/その2
古代日本の農耕社会では、農民が酒を口に出来るのは春と秋の年二回。山の神
を田の神として迎える田植え前の春祭りと、秋の収穫期の新嘗祭り、すなわち
神祭りの時だけだったそうです。米は自然の賜物。それを収穫して造る酒もま
た、出来映えは神に委ねる他ないので、酒の神の信仰が生まれました。御神酒
(おみき)を捧げて神に感謝し、酒を媒介として神と人とのコミュニケーショ
ンを図ったのです。(by aruji)
≪次回予定≫
2001年7月29日は、「皆様からのお声/増刊号」をお届けする予定です
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e-mailエッセイ「新米女将のひとり言」(隔週日曜発行)
著 者:高尾葉子 okami@monya.co.jp
発 行 者:高尾憲資 aruji@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆
「コーティングして下さい」と書かれた家内からのメモと一緒に、原稿が私の
机の上に置かれていた。コーティング!? 何だろうと思って聞いたら、パウチ
(ラミネート)の事だった。(by aruji)
*ついでに大女将*
家内から聞いた母の話。
カップ麺が2つあり、「赤いきつねと緑のきつねのどっちを食べる?」と母に
聞かれたとか。きつねの新製品かぁ!?(by aruji)
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