トップ > 旅行・レジャー > 宿・温泉 > 続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ

新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴るつれづれ日記。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達とのかかわり等など。日本初の旅館の女将によるメールマガジンです。




続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ

発行日: 2007/2/4

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     ■            
     ■       「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」
■■■■■■■■■■  
■  ■  ■■■■ ■  新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴る
  ■   ■     つれづれ日記。
 ■  ■■■■■   経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達との
■ ■ ■   ■      かかわり等など。 
  ■ ■■■■■   日本初の旅館の女将によるメ−ルマガジンです。
  ■ ■   ■
  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2007.2.4発行 第185号
                           
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いつもご愛読、ありがとうございます。

隔週刊誌 Chiba Walker の1/31号特集“温泉グランプリ201”で、どういう訳
か(?)房総温泉宿グランプリ総合4位に紋屋が選ばれました。

そんなに大きなお風呂でもありませんし露天風呂もありませんので、ちょっと
我ながら意外な感がしたのですが、“総合”ですので、トータルな面で選ばれ
たのだと思います。  ありがとうございました!

                         aruji  高尾憲資



◇海辺での生活◇

海がお好きな方は、海が一望できて良いなと思われる事と思います。
確かに紋屋からの眺望は毎日見ていても素晴らしいものです。

風が強いのは嫌いですが、見ているぶんには、波が高く荒れる様子は勇壮で気
持ちがスキっとします。

波がない静かな日も、晴れていれば海の色は非常に美しいですし、夕日や朝日
も感動ものです。かもめが飛んでいる姿や鳴き声も、旅情を誘います。

外に出て散歩をすれば潮の香りがしますし、海からの気をもらえて元気になり
ます。

浜で貝を拾ったりすれば、なおさら底知れない海の力を自分のからだの中に溜
め込むことができます。

そういう私も、もうずっとそうしたことはしていませんが......。



でも観光ではなく、毎日この場所で商売をするのは大変です。


エアコンの室外器はすぐ潮風で錆びてしまいますし、風が吹けばすぐに窓も汚
れます。

一番困るのは雨風が一緒にやってくること。特に南西の風のときが問題です。
海辺の風は予想をはるかに越える威力があり、風が下から吹き上げてくるので、
窓でもサッシの下の敷居から雨水が染み込むようにあふれてきます。

潮のせいでなんでも痛みは激しく、だんだん金属疲労のようなものができて、
ほんの少しの隙間から雨水が予想も出来ない経由をたどって、変な場所から雨
漏りをおこしたりします。

ビルやマンションをご自身で経営していらっしゃる方はよくお分かりだと思い
ますが、古い建物は何かとトラブルが多いのです。

それでも、海辺でなければ、まだましなのでは?と思います。山は山なりに、
雪や動物、いろいろな虫(これは海も同じ)の被害があって、大変だと言う話
は聞きます。

でも山は季節感がいっぱいですし、海の幸より山の幸のほうが、コストがかか
らなくていいなと思います。ないものねだりでしょうか?



山も土砂災害で流されることがあるかもしれませんが、海はやはり台風が一番
の恐怖です。

数年前、戦後最大の台風が房総に直撃したときは、本当にとんでもない恐怖を
味わいました。大きな台風が直撃しなくても、近くに来ることはよくあります。
お客様側は、台風が旅行の時にやってきたという事実を、後になると懐かしい
思い出としてとらえる方もあるようです。

再度来館になったお客様から「ほら、あの時台風が来ていて、お部屋移動して
くださいましたよね。良くして頂いて。。。」などと。

いつの台風のことかな?と急には思い出せません。台風でなくても、大きな低
気圧や急激に発達した爆弾低気圧などいろいろなことがあるので、頭の中のテ
ープがまわりきりません。

それでも、そのときの対応を覚えていてくれて、台風が来てきっとそれなりに
怖かったりなさったでしょうに、良い印象のほうを記憶に残して下さるのです
から、ありがたいですね。


たったひとつ助かるのは、水の被害が出ないことでしょうか。土砂崩れや川の
氾濫などは、千葉は少ないです。

私が小さい頃は家にまだ雨戸があり、台風が来る前は、窓ごとに釘を打って飛
ばされないようにしたものです。幼いながら、台風は怖いものなのだと体で覚
えたように思います。

今は、都会ではみんな窓がサッシになって、雨戸がある家は余り見かけなくな
りました。そのかわり、ビル風がやっかいな被害をだすこともあります。

海辺は、台風でなくても季節によって、毎日のように強めの風が吹くことがあ
ります。風向きによって、強くても被害はない場合もあります。紋屋は最南端
にあるので、北風のときは安泰です。

私達が休憩している裏の古い部屋は、風が強い日、トイレのたまり水が右左に
よく揺れます。頻繁に震度3から4くらいの揺れの中似いるような感じでしょう
か。大女将が紋屋に住んでいた頃は、台風になると社長の家によく避難してい
ました。



お客様が使う布団を干したいと思っても、海辺では風がある日は湿気が多いの
で、干すことは出来ません。雨の次ぎの日は、いくら晴れていてもまだ湿気が
強いです。布団干しは、いつもかなり時間がかかって苦労しています。

私はこちらに引っ越してきた来た当時、陽がでているからと、風があっても洗
濯物や布団を干していました。

ところが、海辺ではどんなに天気がよくても、洗濯物や布団は返って湿ってし
まうのです。海風特有のべたつきがある状態になります。部屋の中も、海辺独
特の湿気があり、すぐに物がカビます。

頻繁にたんすや物入れの扉をあけるか、いつも開いておく。そうしないとたち
まちです。

宿内でも、お客様がお帰りになった後、お部屋の洋服ダンスや押入れなど、
チェックインの直前にいつも閉めるようにしています。それくらい湿気はこも
りやすいのです。そうした理由もあって、紋屋は館内の香りにかなり気を使う
ようになったのでした。

少し暇な時期になると、余り使わない部屋の喚起や拭き掃除に注意しないと、
部屋自体がかびてしまいます。


それでも最近は、この田舎の生活の静けさや土の匂い、自然がいっぱいあるこ
とを実感しながら生活する尊さは十分に感じます。

特に、夜の月光の明るさ。これは都会では絶対実感できないことなので、せっ
かく田舎にきたら、車で余り建物がない場所までドライブすると実感できます。
我が家の芝生等は、どこのライトがあたっているのかと思うほど、真っ白に光
ります。神秘的ですよ。


海が見えると一口に言っても、その見え方、見える景色は多様で、恐らく紋屋
のような岩場のごつごつとした風景と、灯台がある風景を一緒に楽しめるとこ
ろは、少ないものと思います。

まれに、かもめがかなり多く群れて海岸にいることがあります。その多さに驚
いて地元の人にきくと、いわしの群れを狙って群れているのだそうです。

昼食に部屋へ行くと大女将が、「友達が浜にいわしがいっぱいあがっているか
ら、早く採りに行こうと電話してきた。」と言っていました。それも東京育ち
の私にはびっくりな話でした。



年をとったら温かいところで暮らしたい。そのようにおっしゃる方は少なくあ
りません。芸術に親しむ方には確かに良いところだと思います。

でも、観光で一日来ただけでは、計り知れない苦労もあります。都会と田舎の
中間くらいが、一番住みやすいかもしれませんね。


房総は今、花真っ盛りです。今年は特に温かいので、お早めにお出かけくださ
い。



  ─[NEWS]────────────────────────────
 |      ◆ メルマガ「南房総かわら版」配信中! ◆     |
 |                                |
 |     南┃房┃総┃    *宿屋や旅行社の賢い利用法など、   |
 |     ━┛━┛━┛     お得な旅行情報のご提供       |
 |   か┃わ┃ら┃版┃  *南房総の季節の歳時情報のご案内   |
 |   ━┛━┛━┛━┛  ご登録は、http://www.monya.co.jp から |
  ────────────────────────────[NEWS]─


≪次回予定≫
次号は、2007年2月18日に届けする予定です
                 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
           著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
          発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
          発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
                     295-0102   千葉県南房総市白浜町白浜232
                    TEL 0470-38-3151    FAX 0470-38-3153 
            HomePage  http://www.monya.co.jp
本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
Copyright (c) 1999-2006, Monya Ryokan. All rights reserved.

 ◆本誌は以下のメールマガジン配信システムを利用して発行しています。
 『まぐまぐ』           http://www.mag2.com/      ID:0000018751
 『E-Magazine』         http://www.emaga.com/       ID:monya    
 『melma! 』           http://www.melma.com/       ID:m00002712
 『メルマガ天国』       http://melten.com           ID:3717
 『カプライト』         http://kapu.biglobe.ne.jp/  ID:5818
 『めろんぱん』         http://www.melonpan.net/    ID:005225
 ◆配信解除は、ご登録の配信システムよりお願い致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆素顔の女将◆

東京行きの高速バスは、途中、海ほたるでトイレ休憩を取る。
家内と出かけたある日、トイレから戻ると、先にバスに戻った家内がどういう
訳か違う席に座っている。わき目で見ながら、『一緒に座るのが狭苦しいのか
な』と思い自席に戻ると、後から「席を間違えたぁ〜」と戻ってきた(笑)
その席の人が戻って来なくて良かったねぇ。(by aruji)

  ─[NEWS]──────────────────────────
 |   ◆ 旅館のあるじのブログ「宿屋物語」はこちら ◆   |
 |        http://www.monya.co.jp/aruji/        |
 |       最新トピックは、「しつらい」です       |
  ──────────────────────────[NEWS]─

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします

ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

「ラスト・ミニッツ」*出発直前航空券情報
<ラスト・ミニッツ>は、「最後の数分間」の意味で、各航空会社が残った航空座席を販売する最後のチャンスです。当社では独自のネットワークで情報を仕入れ、...
旅行「通」のためのセレクト情報 国内版
ツアー情報・格安航空券情報・格安宿泊プラン情報・旅行懸賞情報・クチコミ情報・ニュースなど盛りだくさん。旅行が当たるプレゼントキャンペーンの告知も定期...
宮崎正弘の国際ニュース・早読み
 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
海外居住者のための便利帖
海外に長期滞在する方向けの情報マガジン。金融、通信、ショッピング、各種手続きの仕方、その他の便利なサービスを紹介。
旬のファッションニュース
旬の「ファッション・ライフスタイル」情報を、東京の街、吉祥寺、渋谷、新宿、銀座中心の店頭、ストリートファッションなど、今のトレンドを幅広く毎日発信し...


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

三井住友銀行カードローン
金利 年6.0%〜12.0%。最高500万円までお借入可能。
最短30分審査、即日カード発行可能。
お申込はこちら⇒

発行者プロフィール

ペンネーム :


このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


注目情報


新着記事トピックス