新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴るつれづれ日記。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達とのかかわり等など。日本初の旅館の女将によるメールマガジンです。
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続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ
発行日: 2006/5/28~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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■ 「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」
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■ ■ ■■■■ ■ 新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴る
■ ■ つれづれ日記。
■ ■■■■■ 経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達との
■ ■ ■ ■ かかわり等など。
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■ ■■■■■ http://www.monya.co.jp 2006.5.28発行 第168号
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◇仕事は楽しくなくては◇
先日、ある設計事務所についてテレビで放送していました。そこのオーナーは、
昼食を毎日みんなでテーブルを囲んで、一緒に食べます。じゃんけんをして負
けた人が、食材の買出しからして、みんなのお昼を作るのだそうです。
その日の係は、オーナー自身でした。事務所の中にはいたる所におもちゃが置
いてあり、仕事で少し一息つきたいときに遊べるようにしてあります。ここの
オーナーの、仕事は楽しくなくては、いい仕事が出来ないからという考えから
来ているそうです。
それを見たとき、私はこれが私の望んでいる職場風景だなと感じました。
紋屋では一年に一度、経営方針を発表する全体会議が行われています。以前は、
社長が2時間くらいかけて、今までの経緯や今年度にかけることについて熱弁
を振るっていました。そして終わったら、すぐ通常の仕事に戻っていました。
人によっては、本当に熱心に耳を傾けてくれる人もいますが、何を感じている
のか分からないような人もいました。長いことただ、座っていることに疲れた
といっている人もいました。
どんなにいい内容の話だとしても、従業員がきちんと受け止め、自分達がその
内容に沿って仕事をするのだと、思いを新たにしてくれなければ意味が薄れる
ような気がします。
難しい話や、紋屋の従業員にはなかなか通じない英語の部分を避け、なるべく
簡潔に、書類も少なくして、なるべく本人に書き取ってもらうように、少しづ
つ改善してきました。
そして社長が話すだけでなく、その後にゲームを行い、食事会を催すようにな
りました。
しかし、みんなで和気藹々と楽しい食事会にはあまりならず、なぜかいつもシ
ーンとした食事会になってしまいます。フロント回りは、いつも私たち経営陣
と一緒にいるのが常ですが、調理場や客室係達、内務(布団敷きや皿洗い)な
どはそうではないので、堅苦しくなってしまうのでしょう。
人数が5人くらいまでだと非常によくまとまりますが、10人以上になると派閥
が出来たり、グループ別になったりとなかなかひとまとまりになりません。そ
のためにもなるべく毎日、今日はフロント、明日は客室係、明日は内務と一人
が何役もやって、どの立場もみんながよく理解し、私達経営陣ともっと気軽に
話が出来る体質であって欲しいと思います。
経営者は決して偉いわけではありません。また、働いている人たちを締め付け
ているわけでもなく、会社の進むべき道を模索したり、繁盛するようにさまざ
まな仕掛けを考えたり、何かあったときの対策を考えたり、どちらかというと
頭脳の部分だということなのです。
さらに大きい会社となると、もう末端と取締役とでは全く別の世界に生きる人
となってしまいますが、私達紋屋では、決して大きい宿ではないのですから、
もう少し風通しがいい、誤解や誹謗中傷などが少ない会社でありたいと思いま
す。
結婚するときには、ユーモアがある人と結婚なさいと、かなり昔何かに書いて
あったことがあります。そのときはぴんときませんでしたが、やはり毎日眉間
にしわを寄せてまじめになんにでも取り組むだけではなく、どこかふわっとし
た空気が欲しい。家庭でも会社でも、笑顔が絶えない楽しいムードが大事だと
いう気がしてなりません。
私の実家はどちらかというと非常に堅くて、あまり楽しい話題と言うものはな
く、いつもどちらかというと暗い、まじめな話ばかりが多かったように思いま
す。
それに比べて社長は、機嫌がよければ(機嫌が悪いときは最悪ですが)結構楽
しい人で、毎日笑っているような気がします。昨日も、そろそろ夏の着物の準
備を考えなくてはと、夏帯を出していろいろ考えていた時のことです。
その間に帰宅した社長は、私を驚かせようとタンスのすみから片目をだして私
を見ていたらしいのですが、私がなかなか気が付かなかったので、痺れを切ら
して首をタンスの脇、それもわざわざ寝転んで、タンスの一番下の脇から出し
て私を驚かせました。
びっくりするのは嫌ですが、そんな事ばかりをして、家にいる時の社長は私を
いつも笑わせます。ジョークやユーモアが飛び交うような雰囲気は、人の心を
癒し寛がせると思うのです。
ところが社長は、会議の場となると余り砕けた雰囲気は望まず、もっとピシッ
とした、時間的にも無駄がない、議論する会議を望みます。
私は、以前ある有名ブランドのトレーニングを受けていました。トレーナーに
よってかなりその内容に違いがありました。
フランス本社から、またさらにトップのトレーナーが、そのトレーニングを見
ていて、余りにも厳しすぎる、息も出来ないような内容のトレーニングには、
非常におおきな批判が出て、その後、そのトレーナーは、お客様からのクレー
ム対応係になりました。
もちろん仕事には厳しさが当然必要ですが、厳しさとやさしさの使い分けが、
私にはまだまだ難しく、いつもいつも甘いか、時々厳しすぎるかになってしま
っているような気がします。
お客様に対するのと同じように、従業員についても私はいつも考え続けている
のですが、経営者というのはなかなか難しく、また辛い立場だと感じます。
会社の経営者になってまだ日が浅い方や、会社で上の立場となってさまざまな
葛藤をしている方、皆さんは、どうしていますか?
どうしたら、会社が楽しい雰囲気になるのでしょう?
また、どうしたらそのうえで、厳しく数字を追及していけるのでしょうか?
今日は、ちょっと悩んでいる私の話でした。
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◆宿屋の雑学◆
日本酒/その21
昭和50年代以降、辛口の日本酒が好まれる傾向が高まり、甘口の酒はほとんど
造られなくなりました。そこで香りと味わいによって、日本酒を4つのタイプ
に分けるようになりました。
*香りが高く爽やかな味の 「薫酒」(主に大吟醸・吟醸)
*香りが高くコクのある 「熟酒」(主に古酒・長期熟成酒)
*香りが穏やかで爽やかな味の「爽酒」(主に生酒・生貯蔵酒)
*香りが穏やかでコクのある 「醇酒」(主に純米酒・きもと系純米酒)
それぞれの酒の特徴に合った料理を選ぶと、より味わいが増すでしょう。
(by aruji)
≪次回予定≫
次号は、2006年6月11日に届けする予定です
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e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
著 者:高尾葉子 okami@monya.co.jp
発 行 者:高尾憲資 aruji@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆
紳士服のアオキが、店舗を移動して新装開店した。その前を車で通りかかった
時、家内が「あら、看板変わったわね」と言う。青地に白文字でAOKIの看板は
どう見ても前からのもので、変わった様子はない。そう言うと家内は、「前は
漢字だったじゃない」と主張するが、“青木”の看板を見た記憶はない。その
旨を伝えると、「あれ? 漢字は青山だったっけ?」 可哀想なAOKIさん...。
(by aruji)
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