新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴るつれづれ日記。経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達とのかかわり等など。日本初の旅館の女将によるメールマガジンです。
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続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ
発行日: 2006/3/5~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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■ 「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」
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■ ■ ■■■■ ■ 新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴る
■ ■ つれづれ日記。
■ ■■■■■ 経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達との
■ ■ ■ ■ かかわり等など。
■ ■■■■■ 日本初の旅館の女将によるメ−ルマガジンです。
■ ■ ■
■ ■■■■■ http://www.monya.co.jp 2006.3.5発行 第162号
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いつもご愛読いただき、有難うございます。
前号で、東京電力TEPCOひかりネットワークのサイトCASTYの中で、JTBの
コンテンツとして「女将さんチャンネル」という番組があり、女将がライブで
出演する事となった事をお知らせしました。
収録当日のキャスターと波長が合ったのか、かつて出演した「笑っていいとも
!」のようなバラエティーと違って、とても楽しい収録だったと家内は申して
おりました。
時々、サイトで再放送をしていますが、アーカイブ化してないので、残念に思
っていました。 後日、番組担当者からは収録したDVDをいただきましたが、一
般公開していない下記のURLで、ご覧いただく事が出来るそうです。
URLは、 http://bb1.jtb.co.jp/jtbchannel/movie/20060221/01.html です。
一般公開してないという事は、ご紹介しても良かったのかな? (^^;)
館主 高尾憲資
◇ 共感を得るということ ◇
日々仕事をしていて、また、家庭での生活にしても、「共感を得ることの難し
さと大切さ」を感じます。皆さんもそう感じることはありませんか?
たとえば、館内を見回りしていて、人がいないのに電気がつけてある部屋があ
る、暖房のつけっぱなし、などが一つもないことはまず一日もありません。
掃除は外注なので、いくら「いない部屋の電気は消してね」と言っても、単純
にうるさい人という顔をされるのが関の山です。日頃、電球を取り替えている
ボイラー係りさんは、私の呼びかけに「そうだ、そうだ」と頭を振りますが、
他の誰も切実にそう思う人はいないように見えます。
言っている内容に「なるほどそうだな」と納得しない限り、また、そうした話
し方をこちらが研究しない限り、だめだなと痛感します。
お客様が帰った後、電気がついていようと暖房がつけっ放しであろうと、自分
のお財布が傷まないので、関心が湧かないのです。もし、これが目に見えて節
約につながったと分かるシステムがあり、それで表彰されたら、きっと話が違
うのでしょう。
先日あるテレビで、どこかの市町村では、誰でもテレビの電源を抜き、いない
部屋には電灯がついていない、節電が徹底していると言っていました。そこの
市町村では、節電を地区ごとの連帯責任にしたそうです。そして、優秀なブロ
ックは表彰されていました。
何においても、一人一人実感し共感しあわなければ、なせるものもなせなくな
るのです。
私も前職のときに、百貨店のクレジットカードの勧誘をしなければならなくて、
それがとても苦痛だったときがあります。店では、毎日クレジットカードの会
員を増やせば、自然とお客様が増え、自社のクレジットカードのポイントは、
必ず自社に戻って来ることをしつこいくらい言いつづけていました。
その頃私が扱っていた商品は、フレグランスでした。お客様が買う気持ちにな
るまで、かなり苦労してやっとお買い上げいただいていたのです。ちょうどバ
ブルがはじけて、景気も悪くなり、売上もどんどん下がって大変な時期でした。
だからいくらそれが大切と歌われても、目の前の売上を上げることで常に気持
ちがいっぱいでした。
個人別にだれそれが何件と発表されるたびに、身が縮む思いをしました。まだ
1件も取れない人は、反省するようにと繰り返し言われました。
フレグランスは結構良いお値段ですし、まだまだ日本では今よりまだフレグラ
ンスに対する意識も薄いときでした。やっとの思いでお買い上げいただいて、
その上にさらにクレジットカードの勧誘まですると、せっかくの良いムードが
台無しになりそうに思え非常に精神的に負担となったのでした。
化粧品も扱うようになったら、クレジットカードの勧誘は、面白いくらい簡単
に出来て、朝礼で上位獲得者としていつも名前を呼ばれていました。やはり扱
う製品にもよるかなと思ったものです。
店で、会社で「これこれを推進しよう」というとき、やはり上層部は繰り返し
繰り返し、その推進すべき事を毎日言うこと。その大切さを理解してもらうこ
とも重要です。
紋屋では、まだまだ私たちの従業員への呼びかけが、その場限りになってしま
っていること。また言っている内容が、必ずしも従業員にとってぴんと来ない
ことだったりして、スムーズに会社が動いていないのかなと言う気がします。
夫婦間でも喧嘩になるとき、だいたいが社長は、その問題が正しいか正しくな
いかだけで判断し、片付けようとする。それに対して私は、自分の気持ち、苦
しかったり、つらかったり、やるせなかったり、その気持ちに対する、「そう
だね、辛かったね。大変だったね」という態度物腰、同意見でなくてもいいの
で、辛さや苦しさに対する理解フォローを求めていると思います。
しかし、その苦しさへ社長の共感が得られないので、いつも、とんでもなく長
い時間、言い争いが続いたり、険悪な空気が漂ったりします。
クレームでも、同じだと思うのです。お客様は必ずしも正当なクレームをつけ
るとは限りません。でも、こちらの正当性を訴えても、お客様の怒りに火がつ
くだけです。
まずは、お客様の言いたい事を充分に聞いて差し上げる。その上で、最も重要
な部分を確認し、それに対してお客様の気持ちに沿う形の分析のしかたをする。
そして打開案を提示したり、お詫びをしたりと進んでいく。何事も、とりあえ
ず共感の姿勢がなければクレームは中々おさまらないものです。
しかし、簡単そうでそう簡単ではないのが、共感を得るための話術です。それ
が下手なので、特に従業員に対しては、自分の思いが伝わらず、損をしている
のかな、だから皆が動かないのかなと思います。
私たちが、もっともっと個人個人に任せ、自由にとりあえずさせてみる、とい
うことも必要なのかな。恐らく私の思いは、半分も伝わっていないのでは?
そんな気がします。
経営者になってあたる壁。色々あると思いますが、今はどうしたら共感するの
かがテーマです。
経営者として経営だけに携わっていられるほど、紋屋は大きくないので、日々、
日常の仕事の中で会社として新しくはじめることや、売り上げが落ちている分
野への検討や、従業員達を動かすための施策などを考え、行動に移さなければ
ならず、まだまだ経営者として力不足な私には、少し荷が重いと思う今日この
頃です。
でも、誰でもはじめからすべてがうまく運び、成功に導いた人はごくわずかで、
ほとんどの人たちが、いくつもの壁に突き当たりながら、それを越えているの
だと思います。
私も、自分のペースでゆっくりと進もう。いつかはきっと自分でも良くやった
と思える日が来るはずだから。
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◆宿屋の雑学◆
日本酒/その15
酒造好適米の山田錦を使っていれば、必ず良い酒ができるという訳では有りま
せん。それは製法の問題ではなく、米自体にピンからキリまであるのです。量
を増やそうとすれば、米の質が落ちます。化学肥料を使った米は、有機肥料の
米に比べて脆くなりがちです。つまり、同じ「山田錦使用」でも、良い米でし
っかり造った酒と、大した事の無い米で造った酒があるです。(by aruji)
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≪次回予定≫
次号は、2006年3月12日に届けする予定です
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e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
著 者:高尾葉子 okami@monya.co.jp
発 行 者:高尾憲資 aruji@monya.co.jp
発 行 所:季粋の宿 紋 屋 otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆
事務所にいると、家内には自動車が到着したような音が聞こえたようで、「お
客様がお着きよ」とフロントスタッフに声をかけた。しかし、出てみると車は
来ておらず、その事を報告された家内は、「ああそう、ソラマメだったのね」
と言ったが、空耳だったことは言うまでも無い(笑)(by aruji)
*あるじの正体*
私が「○○なのよ」と言うと、すかさず主人は「こ」と付け加えます。そうす
ると、「ようこ」と聞こえるからです。一番嫌いなのは、「おはよう〜こ」
これはひどい!「おはよう、葉子」を略しているのですから!
そんな馬鹿げたジョークで、毎日私をからかうあるじです。(by okami)
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