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くらしの基礎知識 NO.0025
2002/1/25
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●はじめに
ご購読ありがとうございます。
最近ちまたでは、デパートの地下食料品売り場、通称「デパ地下」がブームの
ようでテレビや雑誌の特集も多く見かけます。実際に出かけてみると、想像以
上の人の多さに驚いてしまいます。限定品や人気の商品には、長い行列は今や
当たり前のようですが、そんなに並んでまでと思ってしまうのは私だけなので
しょうか。
このメールマガジンは、衣食住だけでなく、くらしに関わるさまざまな話題に
ついて、AS-netの各分野の専門のメンバーがわかりやすくお伝えしていきます。
また、読者の皆様からの御質問にもお答えしていく予定です。
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●本日のメニュー
1 くらしの情報 「スローフード」について
2 くらしの基礎講座 「女性の年金見なおし」について
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● くらしの情報 このコーナーでは、くらしのヒントになることや、よく
耳にするキーワードを紹介します。
今回は、「スローフード」についてです。
最近なにかと耳にする「スローフード」という言葉ですが、もともとはイタリ
アの片田舎から始まったNPO運動です。イタリアといえば昼食も数時間かけ
て楽しく食事をすることは有名ですが、「スローフード」とは、ただ単にゆっ
くりと時間をかけてする食事だけを指しているのではないのです。もちろんイ
タリアのようにパスタやトマトをもっとたくさん食べましょうと言うものでも
ありません。
食生活の均一化が進むなか、どこへ行っても同じ味のものが短時間に出てきて
手軽に食べられる「ファーストフード」は確かに便利ですが、本当にそれでい
いのでしょうか?そのような中、日本でも郷土食や地方の特色ある野菜などの
食材や日本酒を改めて見直そうという「スローフード運動」が各地で起ってき
ています。
健康ブームにより、食品や栄養への関心はますます高くなっていますが、「何
を食べなくては」「何は食べない方が」と頭で考えることばかりです。「食事
は楽しむもの」という当たり前の考えに、今一度戻ることが、「スローフード
運動」の目的とは思いませんか?
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● くらしの基礎講座
今回は「女性の年金見なおし」についてです。誰にでも関係がある割には、先
のことなのでつい後回しのされがちな「年金」について、ファイナンシャルプ
ランナーの資格を持つメンバーにわかりやすくお話してもらいました。
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ライフスタイル多様化時代
あなたはどんな生き方を選択しますか?
−−−女性の年金見なおしーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年が明けてから、年金改革・税制改革の議論が活発になってきました。今後、
女性の年金は大きく見なおされることは避けられなくなってきました。年金の
あらましを学んだ上で、今後あなたはどんな生き方を選択していくのか、今か
ら考えて準備していきたいものですね。
◆◆◆少子高齢化・給付減・負担増へ
1999年の前回年金制度改革時の予想よりも少子高齢化がすすんでおり、
年金財政が悪化するのは確実になっています。このために、年金給付をさらに
削減するとともに、保険料負担を増やす方向で検討が進みます。
◆◆◆国庫負担引き上げメドたたず
国民年金の給付財源は2/3を保険料、1/3を国庫負担(税金)で賄っています。
国庫負担を増やせば保険料の上昇を抑えることが可能です。2000年3月に
成立した前回の年金改革法は付則に「2004年までの間に安定した財源を確
保し国庫負担1/2へ引き上げを図る」と明記しています。次期改革でははこの約
束の扱いも焦点になってきます。
国庫負担額は、2001年時点で約5兆3千億円に達しており、負担割合を
1/2に引き上げるのはさらに2兆4千億円の財源が必要になります。
負担率が1/2だと2010年には国庫負担額は約10兆円に膨らみます。これ
だけの財源を確保するメドは現在まったく立っていないといわれています。福
祉目的税の導入など税制改革議論とも絡んで、今後大きな議論に発展する可能
性があります。
◆◆◆「女性と年金検討会」の提言
厚生労働省は一昨年7月、有識者で組織する「女性と年金検討会」(座長・
袖井孝子お茶の水女子大教授)を設置し、昨年12月に報告書がまとまりまし
た。
(1)モデル世帯の変更
(2)「第三号被保険者」の見なおし
(3)パート労働者の厚生年金加入を促進するための条件拡大
(4)離婚した妻に、元夫の厚生年金の報酬比例部分の一部受給資格を認める
ーーーなどが提言されました。
◆◆◆モデル(給付水準)世帯の見なおし
今まで会社員の夫と専業主婦の世帯を給付水準モデルにしていましたが、共
働きのケースに切り替える方向です。
◆◆◆「三号」の見なおし
約1200万人いる「第三号被保険者」(専業主婦)にもなんらかの形で保
険料を負担してもらい、三号制度は将来的には廃止していこうという考えが検
討会でも大勢をしめています。基本的には女性も一人ひとり自立し、社会的責
任を果たす必要があります。
◆◆◆パートの加入を促進
パート労働者は就業時間が正社員の3/4以上の人だけ厚生年金に加入していま
すが、この基準を「就業時間1/2以上、年収65万以上」に引き上げる案が出て
います。現在は会社員に扶養されているパート主婦は年収130万円未満なら
年金保険料を負担しなくてよいことになっています。こうしたパート主婦が新
たに厚生年金に加入すると保険料負担が生じますが、老後は国民年金に加え、
報酬比例の上乗せ年金を受け取ることができます。
◆◆◆遺族年金
夫の死後に受け取る遺族年金も妻本人が現役時代に働いた方が有利になるよ
うに見なおす方向です。
現在は、自分の厚生年金と夫の遺族年金の合計額の半分を受け取る「併給」
より、夫の遺族年金だけを満額受け取る方が有利なケースが多く「妻の厚生年
金は“掛捨て”」との不満の声が多いため、併給の給付額を増やす方向です。
◆◆◆離婚
現在は、夫が会社員で妻が専業主婦の夫婦が離婚したら比例報酬部分は全額
夫のものになります。年金を受け取る権利は人に譲ったり、分けたりできない
と法律に定められているからです。女性は基礎年金(40年間加入して月額67,000円)しか受け取れません。だから老後を考えると離婚したくても
できない“年金金縛り”に苦しむ女性が多かったのです。
◆◆◆専業主婦のイメージ
「三号」と一口に言っても多様です。子育てを頑張っている人、経済的に余
裕があって趣味ですごす有閑マダム、年収130万円未満のパート、ボランテ
ィアや地域活動に熱中している人もいます。それぞれの人が描いている専業主
婦のイメージはまちまちです。
また、日本は欧米では考えられないほど高学歴の就業率が低いのも現状です。
◆◆◆子育て中の支援
病気や介護、子育てなど事情があって専業主婦である人については、年金制
度以外での手当てなどで支援する必要があります。特に政府は育児や子どもの
福祉にもっとお金をつかうべきでしょう。日本の社会保障は高齢者に偏ってい
ますが、児童手当の充実や教育費の支援策などで、子育て中の女性を支えてい
くことが望まれます。
◆◆◆今後にむけて
「三号」の問題を語るとき、働く女性と専業主婦の争いにしないように気を
つけたいですね。そもそも、子育て、介護、家庭と仕事の両立などが女性に押
しつけられ、夫や企業、政府、社会が十分手助けをせず、「妻は夫の従属物」
として三号制度を作ったことが問題だったのではないでしょうか。
ちょうどいい機会です。年金のしくみをみんなで学んで、連帯して今までの
社会システムをかえていく時期が来ています。2004年年金改正に向け、今
から「三号」に甘んじることなく、働く条件にある人は、夫の扶養をはずれ、
働く準備をしてみましょう。保険料の負担、税制面での扶養優遇の面から考え
るとこの数年は不利かもしれませんが、年金制度も税制もこのまま続くことは
考えられません。その時あなたが自分の持っている才能と特技を有効に活かし
て大きく羽ばたけるように、今から少しずつ準備していきたいですね。
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● 次号予告
次号は2/10発行予定です。くらしの基礎講座は「クレジットカードトラブル
顛末記」についてです。
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