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在日中国人動態20040915王毅大使着任【号外】

発行日: 2004/9/15

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  日本僑報電子週刊 第419号【号外】 2004年9月15日(水)発行
       http://duan.jp 編集発行:段躍中
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         □「王毅新大使 日本着任」特集□
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■目次■

●特別寄稿★馮昭奎氏「王毅新大使の日本着任」を論評
      キーワード:
       就任したタイミング
       王毅氏の仕事ぶり
       王大使の赴任ととう小平生誕100周年
       日本は中国外交の重点
       「与隣為善、以隣為伴」という中国の外交方針

●特別転載★人民網日本語版「王毅氏着任 中日関係の改善に期待」
      王毅出使日本感言:克尽職守 報国為民 不辱使命 
      王毅“臨危受命”出使日本展示新一代外交官魅力
      中国青年報報道 王毅大使赴日就任 中日関係期望突破
      王毅氏のプロフィルと写真

●編集後記★王大使の更なるご活躍を心からお祈り致します

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●特別寄稿★馮昭奎氏「王毅新大使の日本着任」を論評

      キーワード:
       就任したタイミング
       王毅氏の仕事ぶり
       王大使の赴任ととう小平生誕100周年
       日本はいずれも中国外交の重点
       「与隣為善、以隣為伴」という近隣平和外交の方針


王毅氏が駐日大使に就任したタイミングをかなり微妙だと見ている人が
少なくない。その理由は、中日両国の指導者は当面の中日関係が全体と
しては良好であると繰り返し表明しているものの、近年の歴史問題をめ
ぐる両国の不一致、とくに毎年くり返される小泉首相の靖国神社参拝が
中国側の断固とした反対を受けていることから、両国の政治関係が「行
き詰まり」の状態に陥り、首脳相互訪問は中断され、相互の政治的信頼
度が低下するなど、そのマイナスの影響は軽視できないものがある。そ
のうえ、両国間には様々な問題や事件が“ひとつの波がおさまらぬうち
に新たな波が立つ”という具合で、両国の世論は喧しくざわめき、双方
の国民感情は互いに反感をつのらせている。

こうしたなかで、前中国外交部副部長の王毅氏が駐日中国大使として着
任することになるわけで、これが中日両国で社会的注目を集め、ひいて
は様々な推測を引き起こすことは避けがたい。

近年、王毅氏はいくつかの重要な外交テーマが扱われた外交舞台でスポ
ットライトを浴びた。その仕事ぶりはみごとなものであり、国家の利益
と地域の平和のために労苦をいとわず精励奔走する王毅氏の姿は庶民の
目に鮮やかに映っている。外交の仕事と関連づけてマルクス主義、?小
平理論および「三つの代表」の重要思想を真剣に学習していること、各
方面の意見や声を虚心に聴きとり、広く意見を集めて集団の智慧を生か
すことに長じていること、科学的な政策決定のレベルアップに努めてい
ること、こういった王毅氏の仕事ぶりは国内の外交界や国際問題研究者
の間に知れわたっており、氏の外交舞台での活躍ぶりは日本国民のなか
にも少なからぬ影響を与えている。

王大使の赴任は、ちょうど中国の改革開放の総設計士であるとう小平の
生誕100周年にあたっており、全国人民が深い思いを寄せてとう小平の
偉大な功績を偲び、とう小平の偉大な理論を拳々服膺している重要なさ
なかにあたっている。対日関係の面でどのようにとう小平の外交思想を
真剣に実践し、中日間に生じた様々な問題をうまく処理し、実際の行動
によってとう小平100周年を記念するのか。実にこれは全国人民が中国
政府の対日外交に寄せる切なる期待となっている。

中国共産党第16回大会の政治報告は、わが国と先進国ならびに周辺国家
との外交を高度に重視しており、先進国との外交という角度からであれ、
或いは周辺国家という角度からであれ、日本はいずれも中国外交の重点
である。今年8月、胡錦涛国家主席は日本からの訪問客と会見した際に、
「中日両国は相互信頼を増進させ、中日友好の新たな局面を切り開くべ
きだ」と再び呼びかけた。目と鼻のさきほど近い距離にある先進国日本
との善隣外交を中国が高度に重視しているのは、まさに「平和と発展」
というわが国の国家戦略に沿ったロジックの延長であり、「中日友好の
新たな局面を切り開く」ことは、わが国が「睦隣、安隣、富隣(隣国と
の善隣関係を築き、隣国との関係を安定させ、隣国と共に栄える)」の
周辺外交を推進する上で非常に重要な政策の一環である。

「三尺の氷は一日にして成らず」と言う。中日間の歴史問題の性格は長
期的かつ複雑で、甚だしい困難さを伴うものであるということに目を向
けるべきである。歴史問題を解決するには、周恩来、とう小平、廖承志
ら前の世代の政治家に学び、歴史にたいし高度に責任を負う態度で、日
本の広範な国民と有識者に倦まずたゆまず働きかけ、より多くの日本人
が正しい歴史観の立場に立つよう説得することがわれわれに求められて
いる。これは実のところ日本国民の長期的な利益にかなうものでもある。
それと同時に、歴史問題があるからといって、中日間に存在する他の重
大な問題での対話や協力を遅らせたり、停滞させることはできない。台
湾問題や東海(東シナ海、訳者注)問題など、いずれをとっても歴史問
題と比べて気軽な問題であるわけではない。要するに、歴史問題は中日
関係の全てではないのであり、“両々あいまって物事が進む”ようにす
べきであって、歴史問題を真剣に解決するのみならず、中日間の対話と
交流、協力を大いに進めるべきなのである。

中日両国の過去百年余りの関係にはきわめて不幸な歴史があった。その
うえ、地理的にもこれほど近いのだから、平和な時期であっても、ごた
ごたが起き、様々な矛盾が生じることは避けがたい。われわれのこの地
域の安定を守り、両国ないし地域全体の発展に役立てるために、われわ
れは矛盾をできるだけ解きほぐし、それを激しくさせないように努める
べきだ。日本の右翼勢力が計画的に段取りを立てて今まさに中日関係を
破壊しつつあることに、目を向けるべきだ。彼らは、手段を選ばずあの
手この手で中日両国と両国の人々の間の矛盾を激化させ、さらには相手
国内部の矛盾を激化させようと企んでおり、それによって両国を煽り対
立と衝突へ向かわせるという悪辣な目的を遂げようとしている。中日関
係が日本の右翼勢力に引きずり回されるのを、われわれは決して許して
はならない。「中日友好を喜ばない一握りの者に対する唯一の方法は、
たえず友好を強化し協力を発展させることによって彼らに答えることで
ある」。国交回復後の中日関係発展の経験と教訓は時がたつにつれてと
う小平氏が述べたこの透徹した論断の正しさをますます証明している。

中国の平和的発展は、中華民族の偉大な文化復興と、わが国の精神文明
の発展と台頭を必然的に伴う。よりいっそう文化が開け成熟した理性的
な偉大な中華民族と、経済が安定成長を遂げ国力が日増しに勢い盛んに
なる中国は、わが国の対日外交の力強い後ろ盾であり、国家利益と平和
擁護の立場に立脚する中国の外交官が第16回党大会の「与隣為善、以隣
為伴(隣国との関係を善くし、隣国をパートナーとする)」という近隣
平和外交の方針を揺るぎなく実行する上での強力な後ろ盾でもある。

(※この原稿の全文は、馮昭奎氏の新著である『中国の「対日新思考」
は実現できるか』に収録されている、訳者は酒井誠氏。氏の新著は10
月中旬に日本僑報社より刊行される予定、詳しい情報は10月の日本僑
報電子週刊をご留意下さい。)

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●特別転載★人民網日本語版「王毅氏着任 中日関係の改善に期待」 

14日付の人民網日本語版に「王毅氏の駐日大使着任 中日関係の改善
に期待」が掲載された。

http://www.people.ne.jp/2004/09/14/jp20040914_43378.html

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●特別転載★王毅出使日本感言:克尽職守 報国為民 不辱使命 

http://www.chinanews.com.cn/news/2004/2004-09-11/26/482957.shtml

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●特別転載★王毅“臨危受命”出使日本展示新一代外交官魅力

http://www.chinanews.com.cn/news/2004/2004-09-07/26/481190.shtml

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●特別転載★中国青年報報道 王毅大使赴日就任 中日関係期望突破

http://www.people.com.cn/GB/guoji/14549/2782390.html

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●特別転載★王毅氏の駐日大使着任 中日関係の改善に期待

  日本の小泉純一郎首相が靖国神社を参拝し続けるために、中日関係の
悪化は深刻なものとなり、両国関係はほとんど凍り付いている。こうし
た非常に敏感な時期に、中国は外交部前副部長の王毅氏を駐日大使に派
遣した。これを機に両国関係が改善へ向かってほしいとの中国側の期待
の現れである。 

  中国の新しい駐日大使、王毅氏は9月10日、東京に到着した。王氏は
北京を出発して赴任する前、中国側記者のインタビューに応じた。王氏
は日本へ赴任する心境として「謹んで職責を尽くし、国の恩に報い、人
民のために、積極的に切り開いて恥ずかしくない仕事をしていきたい」
と語った。 

  中日関係について王氏は「数十年の努力を経て、中日関係はすでに良
好な政治的基礎、経済的基礎、民間交流の基礎を築いた。もちろん、両
国間にはいくつかの問題が存在する。今回の赴任によって、大使館の全
職員と共に、外交部の指導の下で、中央政府が定めた対日政策方針に照
らして、積極的に、広範に日本の各界と接触していきたい。 

  小泉首相は2001年の首相就任以来、これまで首相公式訪中をしていな
い。中日両国はここ3年間、政府首脳による相互訪問を行っていない。
こうした状況は1972年の中日国交正常化以来、初めてのことだ。両国政
府首脳による相互訪問の中断は、両国関係がある程度の停滞、後退して
いる現れと言わざるを得ない。 

  昨年から現在にかけて、中日間には摩擦が非常に多かった。斉斉哈爾
(チチハル)の旧日本軍毒ガス漏れ事件、珠海の日本人集団買春事件、
釣魚島(日本名・尖閣諸島魚釣島)上陸事件、小泉首相の靖国神社参拝、
日本の平和憲法改正の動き、東中国海の石油・天然ガス開発をめぐる主
権論争、そしてつい最近のサッカー・アジアカップ中日決勝戦での不愉
快な事件と、両国関係は日増しに緊張している。中日関係は膠着した局
面の打開が急務だ。 

  王氏は今年51歳。北京第二外国語学院を卒業して日本語に精通してい
る。89年から94年まで在日中国大使館に参事官と公使として勤めた。中
国外交界きっての著名な「日本通」だ。 

  中国社会科学院日本研究所の馮昭奎研究員は「王毅氏は次の2つの分野
に取り組むべきだ。一つは、多くの日本国民と接し、日本の都道府県各
地をたくさん実際に訪ねて考察すること。もう一つは、できるだけより
多くの日本側グループと力を合わせ、中国との友好を強固にしたいグル
ープとの関係を基礎に、多くの対中戦略グループとの意思疎通を盛んに
することだ」と話している。 

  しかし、厚い氷は一日の冷え込みでできたものではない。小泉首相の
靖国神社参拝など一連の事件によって、中日両国民の相互信頼の土台は、
すでに非常に脆弱なものになってしまった。ましてや、小泉首相は靖国
神社を毎年参拝すると何度も表明している。中日の膠着した局面を打開
する難しさを感じる。 

  シンガポールの学者で著名な日本問題専門家である卓南生(トウ・ナ
ムセン)さんは「中日関係の改善は焦り過ぎてもいけないし、一方的な
片思いであってもいけない。日本国内の政治的ムードはすでに根本的に
変わっている。平和勢力の影響はすでにとても微弱なものとなり、日本
政界の一つの特色は『総保守化』だ。たとえ日本各界との結び付きを保
っても、中日国交回復前に影響したような大きな民間外交の働きに期待
するのは不可能だ」と語っている。 

  中国の元駐日大使、楊振亜氏はかつてインタビューで「正しい歴史問
題への対応は中日間の長く複雑な闘争の過程だ」と述べている。
(編集ZX)   「人民網日本語版」2004年9月14日 

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●特別転載★王毅氏のプロフィルと写真

王毅氏の略歴
 1953年10月 中国北京市に生まれ、北京第二外国語学院卒業
 1982年−1989年 中国外交部アジア局アタッシェ、副課長、課長歴任
 1989年−1994年 中国駐日本国大使館参事官、公使級参事官歴任
 1994年−1995年 外交部アジア局副局長
 1995年−1998年 外交部アジア局局長
 1998年−2001年 外交部部長補佐
 2001年−2004年 外交部副部長
 2004年9月―    中国駐日本国特命全権大使
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/16305.htmlより 

中国語版http://www.china-embassy.or.jp/chn/16304.html

成田空港に到着した様子
http://people.ne.jp/2004/09/11/print20040911_43283.html
http://people.ne.jp/2004/09/11/image20040911_12983.html

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●編集後記★王大使の更なるご活躍を心からお祈り致します

先週木曜日の9日午前、北京空港で二冊の週刊誌を買った。新華社が出
している「瞭望東方週刊」と中国新聞社が発行している「新聞週刊」で
ある。

両誌とも中国の二つ通信社によるもので、しかも同時に王毅大使につい
て、大きくとりあげている。特に「瞭望東方週刊」は、王毅大使ご夫妻
のツーショットを大きく掲載している。写真は小社の運営している中国
研究書店に一週間くらい掲載しておく予定です。是非ご覧下さい。
http://duan.jp/

9月11日付の朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞は人物紹
介として、写真付で、前日に東京に着いた王毅大使を大きく取り上げた。
(全国紙五紙の中で、産経新聞だけは何も報道しなかった。)これらの
集中報道から、日本側の重視・期待ぶりも伺える。

もっとも困難な時期に就任した大使と言われているが、逆に建功立業の
チャンスでもある。氏は出発前に、日本側の中国駐在特派員と懇談し、
中国側記者のインタビューも受けた。それらにおいて、氏は目標をすで
に表明しているが、問題はこれからそれを如何に実現していくかという
ことだ。

50万人の在日中国人は、これに貢献できる頼れる力になれるのではな
いだろうか。年々増えてくる来日中国人の数、ますます注目される各分
野での活躍は、日中交流の新しい一頁を開くための力であり、大使の仕
事を支える力の一つなのである。

明日は、王毅大使は日本の天皇陛下に国書を呈上する予定と聞いた。任
期中の目標の達成を祈り、今回の【号外】の締め括りとする。

段躍中 2004.9.15午前11時55分

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 日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行 編集発行:段躍中
          1998年8月創刊・無断転載禁止。
   著作権は日本僑報社またはその情報提供者に帰属します。
     情報のご提供と問い合わせはduan@duan.jpへどうぞ
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