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在日中国人動態1120-号外

発行日: 2002/11/20

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 日本僑報電子週刊 第246号【号外】 2002年11月20日(水)発行
   http://www5b.biglobe.ne.jp/~duan/編集発行:段躍中
   掲示板http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00026085/
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        日本僑報社新刊・書評特集
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■目次■

【書評-1】『永遠の隣人』図書新聞に大きく登場

【書評-2】『中国の1万2967人に聞きました。』「中国巨龍」紙に登場

【報道-1】『日中ホンネで大討論!』朝日新聞ネット版に登場

【報道-2】『日中ホンネで大討論!』人民日報ネット版に登場

【報道-3】『祖国之鐘』新華社配信により人民日報海外版に登場

●編集後記★書評と報道してくださった皆様に深くお礼を申し上げます

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【書評-1】 日中友好に尽くした人々

「人民日報」に載った日本人に関する150の記事
政治家、学者、芸能人から無名な一市民にいたるまで

鈴木正(名古屋経済大学副学長・日本思想史)


ことしは日中国交正常化30周年。本書はそれを記念して、一九七二年七
月以来『人民日報』にのった、友好に尽したさまざまな日本人に関する
一五〇の記事をまとめたものである。

中国を代表する『人民日報』に掲載された日本の記事は、米国に次いで
第二位、この間五万五千余回に及んでいる。そのなかから選ばれた人物
は著名な政治家、学者、芸能人から無名な一市民にいたるまで、その基
準には日中交流を介して世界平和と正義をめざして尽力したという一本
の筋がとおっている。その点に私は熱い共感を覚えた。特に政治家に対
する評価軸を清廉さと誠実さに置き、しかも公平さを保っている点は好
感がもてる。

まずは松村謙三の故郷を記者が訪ね、政界を引退したあとも、中国問題
に使命感を持ち、八十七歳の高齢にもかかわらず、反中国の右翼の脅し
を恐れずに国交回復の道をつけた昔を謙三の孫の明雄と共に偲んでいる。
周恩来や?小平と深い交わりを保ち、日中友好協会会長として友好の「
井戸を掘った人」宇都宮徳馬。彼は条約の締結を「一つの歴史的な総括」
だとみて、日本の生存と発展はアジアの安定と世界平和という条件を抜
きにしては語れないと、歴史認識の問題で不退転の意思を示した。記者
は『軍縮問題資料』や『軍拡無用』を読んで「正義を広げようとする精
神に止みがたい尊敬の念を覚え」全幅の信頼を寄せている。

孫平化(中日友好協会会長)は伊東正義の死を悼んで「私は病に臥した彼
に会う一人目の面会者となった。質素な彼の住居を拝見して、私は大変
意外に感じた。…日本国民が長い間金権政治や政界の金銭スキャンダル
を批判してきたことを思うと、伊東先生こそ清廉の名に恥じない政治家
の手本だ」としるしている。一九九五年に村山富市が抗日戦争記念館を
訪れ、日本の侵略の説明に耳を傾けたあと、感想ノートに「歴史を直視
し、日中友好、永久の平和を祈る」と署名した瞬間の拍手は、侵略戦争
を日本の首相として反省した村山談話とともに忘却してはならぬことで
ある。

また日中全面戦争に突入したころの内閣書記官長・風見章を「橋を架け
る人」としてとりあげている。私はこの人物にいまゾルゲ事件の尾崎秀
実とのつながりで強い関心をもっている。中国はどうみているか。彼は
学生時代に黄興や孫文が東京で結成した中国同盟会に賛同して以来、中
国に親近感を持ち続けた。「一九三七年六月-『農村貧困の打開、日中
間の戦争不拡大』という願いを持って入閣したが〔廬溝橋事件や南京大
虐殺のため〕迷い悩み苦しんだ。」戦後政界に復帰してからは「過去を
隠さず、深く自己反省し」日中貿易や国交回復に尽力した。「初期の中
日友好活動は抵抗勢力を押し切って進め…一九五八年ヒ月、風見先生は
中島健蔵、伊藤武雄、細川嘉六ら諸氏と連名で、有名な『日中反省の書
』を発表した」と本書の主編者・孫東民が書いている。

池田大作をとりあげた「遠見と『金の橋』」や竹入義勝を訪ねた「当時
に思いを馳せて」を併録しているのも公平の観点からみていい。中国は
近視眼でなく長い射程でちゃんと歴史をみているな、とおもった。

思想史家の私には、魯迅の恩師「藤野先生の故郷に」や「宮崎家の至宝
-東京の宮崎滔天旧居を訪ねて」が好ましい。「藤野厳九郎碑」は作家の
貫司山治が碑文を書いた。「大正五年藤野先生故郷福井県に隠れ、医を
営んで農夫の友となり、昭和二十年八月十一日七十二年でその生涯を了
る」と。この碑に貴司は自身の名を刻むことを拒んだというエピソード
に感動する。終生流浪漂泊の人生を送り、義侠心から孫文ら革命家を助
け、革命の方法と戦略について孫文と筆談で意見を交わした間柄の宮崎
滔天。孫文が滔天を「中国同盟会在日全権代表」に任命した時に書いた
「費用を算段し武器を購入して革命軍を救済せよ」という委任状も旧居
の珍品のなかにある。ほかに手紙(五百通)、掛け軸や書など(二百幅)い
ずれも中国革命の同志(宋慶齢・李大?・宋教仁ら)からの「至宝」とし
て大切に保管されている。毛沢東が学生時代に滔天に送った直筆の手紙
のことにもふれられている。内容は黄興の葬儀に出席するため長沙を訪
れた滔天におあいしたい「容接を賜われば幸甚幸甚」と書かれている。
ほかに中江要介、大江健三郎、石川好、本多勝一、有沢広己、隅谷三喜
男、団伊玖磨、小沢征爾、栗原小巻、中野良子らの記事が目にとまった。

冒頭にとりあげた政治家の反省と「歴史認識」を、かつての兵士という
庶民レベルで支えていることを示すのが、「戦犯から反戦主義者へ」と
いう記事である。一九五六年の夏、中国に収監されていた千名以上の日
本人戦犯を起訴せずに釈放して帰国させると発表した。帰国の前夜、彼
らは「抗日烈士の霊前」で侵略戦争を再び起こさない、日中友好のため
に全力を注ぐと誓った。彼らは「中国帰還者連絡会」(略称「中帰連」)
を組織し、なかには反戦兵士と名のって平和運動をしている。

この記事のなかに出てくる「名古屋在住の渡辺氏」のことは、戦争犯罪
に対する中国の寛大政策と侵略体験をもつ日本兵士の主体的反省の一例
として決して忘れてはならない。そうでなければ表題の「永遠の隣人」
にはなれないだろつ。

【2002.11.23図書新聞より】

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●小社動態★『中国の1万2967人に聞きました。』中国巨龍紙に登場

中国の1万2967人に聞きました。
国際交流研究所編著
日本僑報社 定価5600円+税

「中国の人たちが何を考えているのか知ってほしい」中国の日本語学習
関係者1万2967人の本音

「ニュースだけでなく、自分の目で中国と中国人を理解してください」
「靖国神社参拝とか、歴史教科書問題など、中国人民の感情を傷つける
ことをしないでほしいです」「日本のほとんどのことが好きだと言える
けど、日本政府の歴史に対する態度は不満だ」「日本の映画とテレビド
ラマを見て、日本について段段興味を持つことになりました」……。

これは、日中国交正常化30周年を機に、国際交流研究所(日本)が中国
日語教学研究会と遼寧師範大学の協力のもと、中国で日本語を勉強して
いる大学生・院生、中国の日本語教師(中国籍)、日本で勉強している
中国の留学生・就学生を対象に行われた「日中友好」に関するアンケー
ト調査での「中国人の本音」だ。

アンケート調査の質問事項は、「日本への親しみの度合い」「10年後の
日中関係は?」「勉強している期間」「勉強するきっかけ」「日本語を
勉強している上での日本側への要望」「日本政府と日本人に一番言いた
いこと」。今回の調査は回答理由を直接記入させ、出来るだけ多く、出
来るだけ原文に近い形で本書に掲載、多くの中国人日本語学習関係者の
「生の声」に直接触れることができるのが特徴的だ。編著の大森和夫氏
は、「日本語に関わっている中国の人たちは真の日本ファン、日本理解
者の大切な予備軍。一人一人が『民間大使』の役割を果たしてくれる彼
らをまず大事にする必要がある。日中友好を考える出発点は、中国の人
たちの『こころ』を知ることだと考えた」と調査の動機について語る。

大森氏はアンケート結果から浮き彫りになった点を三つ挙げる。一つ目
が、「日本側の歴史認識への不信感」で、中国の日本語学習関係者全体
(1万2967人)の60・5%の7857人が、アンケートのいずれか
の質問で歴史問題に言及している。二つ目が「日本政府と日本人に対す
る見方が違う点」。「日本政府と日本人に一番言いたいことは何ですか」
の回答で、日本政府に対しては非常に厳しい意見が多いのに対し、日本
人には、中国に来てほしい・交流したいと、友好を深めたいとの回答が
目立つ。三つ目が「意に反して日本語を勉強している学生が意外と多い
点」で、「大学入試の点数はあまり高くないので、日語系に配された」
など、「大学の入学試験の結果」という趣旨の回答が21・6%を占めた。

「今回のアンケート調査結果は、中国人学生にとって歴史認識問題は大
きく、その彼らの日本語学習のきっかけは、自分が学びたいからではな
く、自分の意志に反して、という学生が多いという事実を示した。と同
時に、意志に反して始めた学生も、学習を通じて日本や日本人に触れ、
日本が好きになったと答えた学生も多い。この事実を知れば、我々日本
人が今後何をしなければいけないのか自ずから答えが出てくるはずだ」
と語る。

大森氏が初めて中国と関わりを持ったのは、14年前の新聞記者時代、中
国からの留学生へ取材したこと。「帰国時には日本嫌いになっている理
由は、差別を受けたからという声が多かったが、大きな原因は日本や日
本人の性格を知らないからだ」と感じ、89年3月に日本理解のための季
刊誌『日本』を創刊、97年の廃刊まで中国など40数カ国の大学約130
カ所へ無料配布を行う。他にも、93年から中国で日本語を学習している
大学生を対象に「日本語作文コンクール」を実施、02年の第10回は86大
学から7634人が応募した。

「いかに歴史認識問題が大きいか。日本が中国を侵略したことは、今な
お、中国に大きな陰を落としている。しかし一方で、熱い視線が注がれ
ているのも確か。まずは中国の人たちが何を考えているのか知ってほし
い」

(聞き手・福田智子)

2002.11.12「中国巨龍」紙より

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●小社動態★『中国の1万2967人に聞きました』アジアウェーブに登場

『中国の1万2967人に聞きました』は11月号「アジアウェーブ」(北
溟社)に取り上げられています、ここに書評文を転載いたします。

               *

おもしろい本が出た。題して『中国の1万2967人に聞きました。』。

その題名のとおり、中国で日本語を勉強している大学生や中国で日本語
を教えている中国籍の教師、そして日本で勉強している中国の留学生等、
計1万2967人のアンケート調査結果がびっしりと掲載されている。

たとえば「日本人に言いたいこと」のテーマで、「アジア人、とくに中
国人を尊敬してください。私達は同じアジア人ですよ。」「もっとゆっ
くり暮らしたほうがいいと思います。」「リストラ、失業、大変ですね。
頑張って下さい。」「島国によるコンプレックスの沼から抜け出して、
度量を広くして、率直に中国人と付き合っていこう。」「日本人は内面
的で、心の中ではいったい何を考えているのか、全く分からない。」等、
寄せられた回答が羅列されている。

それらの一つ一つが、似たような視点からの意児も多く、又意外な点を
突いたものもあるから、読んでいて飽きない。シリアスなところでは、
「日本に留学して困ること」との設問に、8割以上の人が、経済的問題
(学費が高い、物価が高い等)と差別があることを挙げている。「lO年後
の日中関係は?」では、「中国の発展につれて、日本との競争が激しく
なると思う。」「靖国神社を参拝するのは、中国人は許していません。
」等。

おおむね今の日本と中国の関係は良好と見ている人が多いが、将来中国
の経済が日本と肩を並べ、あるいは追い越す可能性を見ており、そうな
ったとき、正しい歴史観を持たない日本人は、中国人から相手にされな
くなる日が来るかもしれないと考えているようだ。日本人のどこかにあ
る差別感も問題である。それらを謙虚に反省し、共に理解しあったとこ
ろから、真の日中友好の関係は生まれる。少なくとも次代を担う日本の
若者には、そういうしっかりした教育が必要なのである。

……多くのことを日本人に考えさせる次代をになう中国人のホンネの本
だ。

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●小社動態★『日中ホンネで大討論!』朝日新聞ネット版に登場

新刊『日中ホンネで大討論!』(漢語迷編、2002年9月発行)は、
6日付の朝日新聞ネット版に登場した。配信内容は次の通りである。

2カ国語メルマガ「日中ホンネで大討論!」が本に

 中国に留学した日本人と日本語を学ぶ中国の青年がつくった日本語・
中国語2カ国語によるメールマガジン「日中ホンネで大討論」が本にま
とめられ、このほど刊行された。出版した日本僑報社の段躍中編集長も
メルマガの読者で、「国交正常化30周年にあたり、日中共同の草の根
のユニークな取り組みを紹介したかった」という。

 メルマガは昨年11月創刊。結婚観や職業観など日常の話題から戦争、
チベットなど「敏感」なテーマにも踏み込み、意見や疑問を直接ぶつけ
あう場を提供、両国民間の相互理解を目指してきた。日本語版編集長(
33)は現在、中国南部の日系メーカー勤務。休日には今も投稿に目を
通し、メルマガ編集を続けている。

 しかし中国語版はサイト業者の自主規制や当局の介入で何度も発行が
途切れ、過去の投稿を収録したホームページも削除されたまま。本も今
回は日本語版のみ。編集長は「政治的な話題を避けるなりして何とか配
信を再開したい」と語り、段編集長も「将来、中国語版を出せる時期が
きっと来ると思う」と話す。

 問い合わせは同社(048・432・7332)へ。1800円。
 (23:52) http://www.asahi.com/culture/update/1105/007.html

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●小社動態★『日中ホンネで大討論!』人民日報ネット版に登場

朝日新聞ネット版の報道から中国語に訳した報道記事は6日付の人民日
報ネット版に掲載された。タイトルは「電子雑誌『日中真心話大討論』
日前結集成書』」。

http://japan.people.com.cn/2002/11/6/2002116152450.htm

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●小社動態★『祖国之鐘』新華社配信により人民日報海外版に登場

惠京仔著『祖国之鐘』は、10日の新華社配信により、人民日報海外版
、ネット版をはじめ、国内外多くのマスコミに登場出来ました。

http://www.people.com.cn/GB/paper39/7709/68595/index.html

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●編集後記★書評と報道してくださった皆様に深くお礼を申し上げます

この度、新刊『永遠の隣人--人民日報に見る日本人』が図書新聞に大き
く登場できました、そして、『日中ホンネで大討論!』は朝日新聞と人
民日報のネット版にそれぞれ登場できました。このような素晴らしいこ
とは、皆様と一緒に喜びを分かちあいたいです。特に書評と報道してく
ださった皆様に深くお礼を申し上げます。これからも良書発行に頑張り
ますので、引き続きご指導とご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

段躍中 2002年11月19日午後1時

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 日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行 編集発行:段躍中
  1998年8月創刊・バックナンバー閲覧はhttp://cf.net/cpjへどうぞ 
無断転載禁止。著作権は日本僑報社またはその情報提供者に帰属します。
  情報のご提供と問い合わせはduan@muj.biglobe.ne.jpへどうぞ
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  ●日本僑報社書籍e-shop→http://www5b.biglobe.ne.jp/~duan/
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